壽福寺　北条政子と源実朝の墓

●過去の出題傾向: (3回)「壽福寺裏山の墓地にある供養塔は北条政子とだれのもの」→「源実朝」; (2回)「壽福寺裏山の墓地にある五輪塔は源実朝とだれの墓」→「北条政子」; (2回)「北条政子が栄西を招いて開山とし、裏山の墓地に源実朝や北条政子の墓と伝えられる供養塔がある寺」→「壽福寺」

●学習メモ(覚えておきたいこと・私的メモなど)
「壽福寺」「北条政子」「源実朝」のいずれが問われても答えられるようにしておきたい項目です。

壽福寺(じゅふくじ)は扇ガ谷(おうぎがやつ)にある臨済宗建長寺派の寺院です。
正式名称は「亀谷山(きこくさん) 壽福金剛禅寺(じゅふくこんごうぜんじ)」です。
本尊は宝冠釈迦如来像。鎌倉五山「第三位」の寺院です。
境内は「寿福寺境内」として国指定史跡になっています。

創建年は1200年(正治2年)。開基は北条政子。開山は「栄西(明菴栄西(みょうあんようさい / えいさい))」です。
1199年(建久10年)に夫である源頼朝が没した翌年に、政子が栄西を開山として招いて創建されました。

壽福寺の裏山には墓地があり、その中には開基の北条政子と、
政子の子であり第3代鎌倉幕府将軍・源実朝の墓と伝わる「五輪塔」が並んでいます。

北条政子ゆかりの寺院「安養院」にも、政子の墓と伝わる「宝篋印塔」があります。
関連ページ：安養院のツツジ

壽福寺の墓地には、「御谷騒動」で鎌倉の風致保存活動に尽力した作家の「大佛次郎(おさらぎじろう)」の墓もあります。
関連ページ：御谷騒動　鎌倉風致保存会・大佛次郎のナショナルトラスト運動

壽福寺の墓地には、
歌人の「高浜虚子(たかはまきょし)」「星野立子(ほしのたつこ)」や、
外務大臣を務めた「陸奥宗光(むつむねみつ)」、
宗光の長男で鎌倉の発展に尽力した「陸奥広吉(むつひろきち)」の墓もあります。

源実朝は壽福寺の開山・栄西から、健康に良いと茶を勧められ、
茶の効能を記した著書『喫茶養生記(きっさようじょうき)』を献上されました。
関連ページ：壽福寺　開山・栄西
関連ページ：栄西『喫茶養生記』　源実朝に献上された、日本に喫茶の儀礼が広まるきっかけを作った著作

TOP > 鎌倉検定対策研究所 > 鎌倉検定3級「寺院・神社」頻出項目 > 壽福寺　北条政子と源実朝の墓

壽福寺 北条政子と源実朝の墓

壽福寺　北条政子と源実朝の墓