スクールオブクイズ超問クイズ!ネプリーグクイズやさしいね正解の無いクイズ難読漢字クイズ番組メモアニメ漫画データシンデレラガールズらき☆すたコスプレギャラリーYouTube落語集鎌倉殿の13人

鎌倉検定3級「自然・景観」頻出項目

御谷騒動

鎌倉風致保存会・大佛次郎のナショナルトラスト運動

鎌倉検定3級出題頻度 : 12回
●過去の出題傾向
(4回)「「御谷騒動」の舞台となった緑地を買い取り、日本で最初の「ナショナルトラスト運動」を行った組織」→「鎌倉風致保存会」
(3回)「鎌倉の風致保存のために中心的に奔走し、ナショナルトラスト運動のさきがけとなった人物」→「大佛次郎」
(3回)「昭和30年代後半、日本初のナショナルトラスト運動として鎌倉風致保存会が誕生するきっかけとなった宅地開発の対象とされた場所」→「御谷(鶴岡八幡宮裏山)」
(2回)「昭和30年代後半、緑地開発をめぐって鎌倉の風致保存活動の舞台となった鶴岡八幡宮の裏山」→「御谷」

●学習メモ(覚えておきたいこと・私的メモなど)
鎌倉の自然を語る上で、御谷騒動は欠かせない出来事です。

昭和30年代後半、鶴岡八幡宮の裏山にある、かつて鶴岡八幡宮寺の御坊があった「御谷(おやつ)」の宅地開発が発覚しました。
これに対して、作家・「大佛次郎(おさらぎじろう)」ら文化人も加わった鎌倉市民による開発反対運動、旧跡・緑地保全運動が起きました。
1964年(昭和39年)、この日本初のナショナルトラスト運動において「鎌倉風致保存会(かまくらふうちほぞんかい)」が創設され、土地を買収することで御谷を守ることができました。
この運動をきっかけにして、1966年(昭和41年)に「古都保存法」が制定されました。
ちなみに古都保存法の正式名称は「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法」です。

江戸時代の幕末まで、御谷には鶴岡八幡宮を管理する供僧が住む供僧坊がありました。
1191年(建久2年)、「供僧二十五口の制」が定められ、それぞれの住坊が建てられました。
この地には、風致保存活動によって守られた「二十五坊跡」の旧跡があります。

鎌倉風致保存会は2013年(平成25年)まで、鎌倉市の景観重要建築物等に指定されている「旧安保小児科医院」を拠点としていました。
それ以降は扇ガ谷にある「坂井家住宅」を拠点としています。

風致保存活動に奔走した作家・大佛次郎の生没年は1897年(明治30年)-1973年(昭和48年)です。
代表作に小説『鞍馬天狗』、ノンフィクション『ドレフュス事件』、史伝『天皇の世紀』があります。
小説『帰郷』では、円覚寺の塔頭・佛日庵の境内に咲く、魯迅から贈られた「ハクモクレン」について記しています。

雪ノ下にある「野尻邸」は大佛次郎の邸宅だった建物で、鎌倉市の景観重要建築物等に指定されています。
大佛次郎の本名は野尻清彦(のじりきよひこ)です。
鎌倉の長谷に住んでいたことから、大仏にあやかり大佛次郎のペンネームを付けました。

大佛次郎のお墓は、鎌倉五山第三位の寺院「壽福寺」にあります。
関連ページ:壽福寺 北条政子と源実朝の墓


TOP > 鎌倉検定対策研究所 > 鎌倉検定3級「自然・景観」頻出項目 > 御谷騒動