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サイコロカップEAST

このページの内容は、「近況報告」の内容を抜粋したものです。


1998/10/17
サイコロカップEASTに出場。悪天候であったため早めに家を出たら、開演の1時間半前に到着。神野先生自らが(偶然)お出迎え。道すがら、就職について語りが入る。
会場入りし、受け取ったプログラムを読む。この大会はクイズ問題ばかりでなく、形式にゲーム性を取り入れてクイズ全体を楽しむことを重視しているという。形式はどれも凝っており、楽しむためにルールを一通り読んでおく。どの形式も凝っていて「全部の形式に参加してぇ〜」と好奇心を刺激される。と同時に一つの懸念が浮かんだ。個人的な経験則で「参加者は主催者が想定しているほど企画書を読んでいない」もの。ルールを把握せずに見ると訳が分からなくなる形式が、高い確率で出てくるだろうなという危惧を感じた。
しばらく他の参加者と話をしていると、オープニングが始まる。司会の吉田さんの軽妙なトークが会場を盛り上げたところで1R。形式は10問先取のペーパークイズ。1問目から順に採点をし、10問目の正解が出た時点の問題数が早ければ早いほど高得点が得られるというルール。ルールに則り、前半部の問題に集中。ペーパーの問題は「確実に正解できた」と断言できるものが少なく、何点ぐらい取れたかは予想できなかった。
ペーパーが終わるや、即2R。2Rのルールは、

というもの。組み合わせの抽選は受付時に行っている。私は2組目なので、1組目をじっくり見る間があった。誤答の罰則が2休と甘いせいか、積極的に押す人が多い。この大会は1Rと2Rの合計得点上位32名が準々決勝進出者となる。この早押しで点が入るのは3組まで。ペーパーが何点取れているのか分からないだけに、追加点は是が非でも取っておきたかった。私がいる2組目もやはり、1問目から皆が積極的。乗り遅れたらマズイと押しに行くが誤答。一休み。休みが開けるや、松尾浩と上野さんがペアを作ってしまい1つ目のペアが勝ち抜け。さらに岡村さんと樋口知彦さんがペアを揃えてツーペア。勝ち抜けはあと一つとなったものの、この時点でカードを所有しているのは私だけ。その後は私が2○したのみで、この組の問題を全て消化。判定により私一人が3番手に入り、4点を獲得。「これでペーパーがよほどひどくなければ予選は通過できる。」と、ホッと一息。この形式は、既存の2○2×がガチガチなのに対し、遊びの要素を持たせているため、最後まで全員に勝ち抜けのチャンスがある。それに参加人数や成績上位者へのアドバンテージなどの工夫も、多くの手法が取りやすい。2○2×に代わる形式を模索した試みは、上々の仕上がりに見えた。逆に難点を挙げると、トランプを引くという動作が間に入るので、クイズの流れが切れやすく、その分企画時間も長くなってしまう。トランプを引く点を簡便にすれば2Rのルールで定着しそうだし、応用すればコーナー別の企画にも使えそうである。
予選の集計に合わせ、ペーパーの解答発表。自分の予想より良好な結果を示し、自己採点で21点と高得点。「合計25点なら、32人には入るだろう」と自分自身を落ちつかせる間もなく、予選通過者発表。トップは先程、2Rを私と同じ2組目でトップ抜けした上野さんが33点(23+10)。2位が近似値差で矢野了平。その後は順々に通過者が呼ばれ、9位で私の名前が呼ばれた。
32人が壇上に出揃ったところで、準々決勝のコーナー別。コーナーはABPWの4つ。AとPは8→2、Bは12→3、Wは4→1と、勝ち抜けの割合は同じだが、挑戦者の人数がコーナーによって違っていた。この中で私は4→1のWを選択。早押しの遅い私の場合、他の解答者数の大小で、解答権を取れる可能性の差が歴然とするからであった。相手が3人ならば、早押しの遅さを騙し騙しカバーできる。それとこのコーナーだけ、ゲーム性の強いルールであったことも手伝っていた。
準々決勝はどのコーナーもルールが複雑なので、それは若干端折る。A(Anemometer)コーナーは「タッグ・オブ・ウォー」に「ポイントアップ」をミックスさせたタイプの形式。ルールの肝であった「風速」を最大限に活用し、春日台風と宮澤台風が猛威を振るい圧勝。
B(Believe in Music)コーナーは「王様クイズ」をリニューアルした形式。参加者12人を12音階に見立て、その時点で高音に位置する人ほど高得点が入る。低音部に位置する人には点が入らないので、転調を行って自分の音階を高音に変える必然性があり、駆け引きが重要となった。クイズはスタートからず〜っとダンゴレース。この間に挑戦者の様々な葛藤と駆け引きがあったのだが、その辺の微妙なところは実際に見ないと伝わらないのが残念である。33問目、矢野の転調がタナボタとなり、松本裕輔が一気にトップ抜け。2位には新井浩さんのアシストを受けた西村友孝、3位にはスタートダッシュの得点をそのまま残した矢野が入った。
P(Parachute Limit)コーナーは「アタック風サバイバル」の改良版。正解者以外は、前に正解してから消費した問題数だけ減点される。つまり、10問目を誰かに正解されたとして、9問目を正解していた人は−1点の減点で済むが、まだ1問も正解していない人は−10点と持ち点が激減する。100点がスタート時の持ち点であったが、17問目終了時で3名がパラシュートを開くことなく墜落。合掌。序盤から上野さんが安定して正解を重ね、中盤までにほぼ通過を確定。残る1つの席をめぐって、丸山さんとスズリョーの一騎打ち。結果の方は、丸山さんがKITANスピリット溢れる押し(笑)を発揮して勝利。
コーナー別のラストで、ようやく私の出番。W(Wars)コーナーは、例えるなら各部に点数が付いている「陣取りゲーム」。対戦相手は木下良太、駒沢の白井達さん、静岡の奥村貢さん。勝負の前に、木下とちょっとしたやり取りをしていた。木下とは大学2年の頃からの腐れ縁で何度も勝負しているが、こういう白黒つけられるフィールドでは初めてであった。そんなわけで成り行きで「これで本当にどっちが上か勝負だ!!」となった。とは言ったものの、総合力で木下優位は揺るがない。陣取りの戦略を巧くやらないとまず勝てない。臨機応変に対応できるかが鍵であった。
序盤、先に木下が陣地を形成し、得点を10点ちょっととスタートダッシュ。私が「ど〜したものか」と思案投げ首でいると、木下が今度は布石を置き始める。これで木下の取る戦略を予見。クイズの問題も、このコーナーは挑戦者数が少ないので他より難度が低いことも確信。クイズには確実かつ積極的に正解して行き、陣取りは小刻みに積み重ねる作戦に出る。この作戦は成功し、まだ他の3人がほとんど陣地を揃えないうちに得点を55点にまで伸ばす。
木下とは40点ほどの差をつけていたが、木下には多くの布石があり、陣地を形成して高得点をどんどん出してくるはずである。ここで作戦を、フィールドを荒らす方向に切り替える。つまりは陣地を作れなくし、高得点の芽を全て刈り取ってしまうという、せつなさえげつなさ炸裂の作戦である。この防御策は成功し、木下の高得点を相当目減りさせた。でもこの作戦、すげぇ地味だから勝負見ている方はあんまり面白くなかっただろうな。でもそれだけ、観客への見た目よりも勝負を優先したかった。残りのマスが4つという時点で、得点は私が60点、木下が50点ちょい。
「あと一つ押さえれば逃げ切れる」そう確信し、残る最大の陣地を押さえにかかる。ところがここに落とし穴。今まで眠っていた白井さんが2連答。最大の陣地を占拠されてしまったのである。得点は私66点、白井さん63点と、わずか3点差。「押さえに行かず、作戦を続けて潰すべきだったか」という後悔は不思議と無かった。頭の中は、白井さんをどうやって抑えるかという、次のことを考えるのみだった。とにかく次を正解して勢いを止めるしかなかったが、それでもさらに白井さんは3連答も成立させ、とうとう2点差。白井さんは次の正解でさらに陣地を占領するから、逆転されるのは必至。白井さんは逆転へ向けての勢い盛んな上、すでに木下と奥村さんは脱落して下降気味。座して待っての勝利は望めない。残された手段は、自分自身が正解して阻止するのみ。

32問目「借金が原因で悪の組織ブラックマネーに撃たれてしまい/」
舟太「ヒャックマン!!」

ずーっと確実に拾っていた自分が、最後の最後で会心の一撃を決めて逆転を阻止。オーバーアクション気味のガッツポーズを取り、喜びを表現。この正解で私が最後の陣地を占拠して陣取り合戦は終了。ありがとう、炎のチャレンジャー。
「はぁ〜、いくら4人だけとはいえ、俺が早押しの一形式のみで12問も正解したなんて信じられんなぁ。大会でこれだけ押せたのは初めてだな。おや、あそこにいるのは木下。」
待合い場で、木下がソファに座っていた。天の邪鬼な木下の性格を考えて、ストレートに「おれの勝ちぃ〜」と宣言して勝利のダンス。

 (ノ^^)ノ ヘ(^^ヘ) (ノ^^)ノ ヘ(^^ヘ)
 (ノ^^)ノ ヘ(^^ヘ) (ノ^^)ノ ヘ(^^ヘ)
   ↑勝利のダンス↑
嫌味の一つも言うだろうと想定していたら、「ちっきしょ〜」と口数が少ない。本当に悔しがっていたので「ありゃ、意外と素直なんね」と、木下の別の側面を見た。
準決勝は「惑星制覇クイズ」。n問目に正解すると、nの一ケタの約数(1〜9:9つの惑星に対応)を制覇。つまり、12問目を正解した場合、12の一ケタの約数1、2、3、4、6を制覇したことになる。ちなみにnが素数の場合は、好きな数字を1つだけ制覇できる。1〜9全てを制覇した上位2名が決勝進出。 それにしてもこの準決勝進出者の面々。 イヤすぎ。これまでの戦い方から、春日と上野さんが決勝の最有力と想定していた。その予想通り、序盤は春日を中心に、先に準決勝進出を決めた方のプレイヤーが正解を重ねる。早押しのペースに全く着いていけず、せめて一つくらい正解したいという念が強くなってきた。18問目、「アルベルト・クナーグ」という、どこかで聞き覚えのある人物に、読んだ記憶があるストーリーが続いた。単独押しでこの「ソフィーの世界」を正解。一気に1、2、3、6、9を制覇。幸運にもたった一問でトップ集団に割り込み。その後もマイペースを通し、「カルビン・クーリッジ」で8、「玄翁」で4を制覇して、気が付けばわずか3○でトップに立っていた。他の7人は誤答などでなかなか惑星を制覇できていなかったので、あとは守りに入って現状維持。用意されていた60問全てを消化し、制覇惑星数7で、本人も驚きのトップ抜け。そしてもう一つの席には、同数の惑星を制覇していた矢野が着いた。準決勝後、お互い自分が決勝に行けるとは予想していなかったので、仲良く決勝戦のルールを細かに読み直す。
1997/11/30の第2回都立オープン以来、ほぼ一年ぶりの決勝進出。「まだまだ俺も、クイズプレイヤーとして捨てたもんじゃないな」などと自己満足。それにここ最近、「インターネットで」ってことでしか話題にならなかったから、これで「鈴木舟太も一応はクイズプレイヤーなんだなぁ」って認知されれば嬉しいんだけれど。
決勝戦は一騎打ち。対戦相手は矢野了平。東北オープンの大王戦で準優勝、アタック25では深澤らを相手に好勝負を展開して、波に乗っている厳しい相手。客観的な勝利予想は3対7でかなり不利と見た。形式は、攻撃側、守備側に分かれての4セットマッチ。攻撃側は3点差をつければ1セット奪取、守備側は3点差をつけるか12問を消費すれば防御に成功。1セット目は矢野が攻撃側。6問で3点差をつけられ、あっと言う間に1セットを獲得されてしまった。2セット目は攻守が逆になり、私が攻撃側。「サッカーW杯の日本代表みたいに、リードされているのに守備を重視してもしょうがない」と腹を決め、今後はポイントを早めるクイズを努めることにする。まず「おしまいチャンチャン」から「人間万事塞翁が丙午」、「芥兀賞」「野田耽二」から「文学部唯野教授」を正解。共に手に取った本である。しかも「文学部唯野教授」に至っては今日電車の中で読んできて、カバンの中に入っている。「野田耽二」の名前が出題された瞬間は、誰か私の動向を見ていたんじゃないかと驚いた。攻めに出たものの、矢野はそう易々とリードをさせてはくれない。それでも攻勢が功を奏し、「ハレンチ学園」「小倉」を押さえてセットを奪い返す。このまま攻撃重視のスタイルで行こうと決めたものの、そう簡単にプレースタイルが板に付いたら苦労はしない。第3、4セットはもう滅茶苦茶。第3セットは守備側であったが、押すことに集中してしまって、いつもならスッと出るであろう「ブルックスブラザース」や「夜鷹」が出てこない。「も〜ダメだ〜」とあきらめムードが漂いつつあったが、矢野はペースを乱されたか、3点差をつけることが出来ず12問を消化。結果オーライで防御に成功。第4セット、攻撃側の私が奪取すれば終わりだったが、あっさりと3問で防御される。
規定の4セットを消化して1対1。これによりこの決勝は、5点先取のエクストラセットにもつれ込んだ。規定セットにおける各自の消費問題により、矢野の方に1点のアドバンテージが付いた状態でスタート。1問目「長野県と富山県の県境」でほぼ特定し、「標高29/(24m)」を巧く読ませ押しして「野口五郎岳」を正解して同点。その後はシーソーゲームで、私が「青髭公の城」「ドブソンユニット」を正解して3点とする間に、矢野はリーチをかける。同点に持ち込みたいところ、「古寺巡礼」でほぼ同時に反応。タッチの差で矢野が解答権を獲得。ポイント押しがしっかり決まっていたから、矢野が万に一つも誤答することはない。「負けたのかぁ」と、矢野の優勝決定の瞬間を目に焼き付けようと隣を向く。「和辻哲郎」という力強い解答で、矢野が優勝を決めた。
その後、矢野の優勝インタビューを隣で見つつ、対戦を振り返っていた。実力は矢野が上だが、勝負はその実力差ほどの開きはなく紙一重の差だった。ただその一重の紙ってのは、千枚通しでも貫けないような固い紙なんじゃないかなと考えていた。「精一杯やった上での準優勝だから」という反面「もう少し手を伸ばせば優勝できたんじゃ」という複雑な心理が交錯していた。準優勝者のインタビューは何を答えたかよく覚えていない。ただ「今の悔しさを誰に伝えたいですか?」と聞かれた際、「じゃぁ、木下君にでも」と答えて会場のややウケを誘ったことは記憶している。
遠足の終わりが家に帰るまでなら、「飲み会が終わるまでがオープン大会」です。準優勝したこともあり、飲み会に出席。酒が飲めないので、私の前にはズラッとウーロン茶のグラスが並んでいた。しばらくはバカ騒ぎしていたが、スタッフの金谷、吉屋らが大会アンケートを取りだしたので、見させてもらう。企画に関しては、真っ二つに意見が分かれていた。例えば私が挑戦していたWarsについて、「複雑で分かりづらく、つまらなかった」という意見があれば、「ルールが複雑そうだったけれど分かり易く、とても面白かった」という、正反対の感想が存在していた。凝った企画を行うことって、本当に難しい。それと「最も印象に残ったプレイヤー」の欄。優勝した矢野了平、Anemometerコーナーで旋風を巻き起こした春日と宮澤君、そしてWarsで大会を盛り上げた白井達さんが目立っていたのに対し、「鈴木舟太」の名前はただの一つもない。(冷やかしが約一名いたけれど。)矢野や白井さんのオマケにもなっていなかったことにブルーモード突入。「あ〜、俺、準優勝したのに〜、Warsの最後で「ヒャックマン」を正解して劇的な逃げ切りを決めたのに〜」と自嘲。やはり記憶に残るプレイヤーってのは、圧倒的な勝利を収めるか、下位に低迷していた人が(最終的に敗北しても)メイクミラクルするしかないんかな。私みたいな堅実プレイヤーって、面白味が無いからなぁ。機会があれば、記憶に残るプレイヤーにもなりたいのう。
今大会の構成を見ると、既存のオープン大会の構成と変わらないように見える。
1R(ペーパー)
2R(n組に分かれての短期戦早押し)
コーナー別(既存の主要ルールに若干の改編を加えたもの)
準決勝(ジャンル制覇)
決勝(一騎打ち)
既存のオープンで好んで用いられる構成で、クイズ問題ではなく企画でどれだけ面白くできるかに挑戦していたかのようにも取れた。その試みについて、総括的には成功したと判断する。ここで行われた企画を例会でも使って欲しいと主催が主張していたのに対し、「こんな複雑なこと、例会ではできないよ〜」と言った者があった。「できない」で片付けてしまえばそれで終わり。大会へ参加したのは一時の娯楽を求めただけで終わる。私としては、「できないのなら、どういう工夫を加えれば例会でも使えるようになるかな?」と、マジメに企画を考えることもして欲しい。クイズってのは、ルールがあって成り立つもの。これを機に、クイズ問題作りばかりだけでなく、しっかりした企画作りにも目を向けてもらいたい。


1998/10/22
1998/10/17に、「「最も印象に残ったプレイヤー」の欄に自分の名前が無くてガッカリ」と書いた。これを見た大会スタッフから、「鈴木舟太の名前、ありますよ」というコメントをいただく。どえりゃあもんくらぶの○○○さん(アンケートなので名前伏せ)、ありがとうございます。


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