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高校生クイズ

このページの内容は、「近況報告」の内容を抜粋したものです。


1998/09/04
「高校生クイズ」を見る。ここ数年はバラエティ趣向の内容だったけれど、久しぶりにシンプルな作り。旧来の構成に戻った風に見えた。でもシンプルすぎて、手に汗握るようなシーンはほとんど無かったけれど。まぁ逆にゆったり見ることができたから、これはこれである。全般的に、企画に対する問題の使い方が効果的。クイズ番組作りの巧みさがそこかしこに見て取れた。クォリティの高いクイズ番組で、とても楽しめた。それと、「MAZE」や「ナデシコ」といったアニメ音楽がふんだんに使われていたのは、音効さんがアニメに造詣が深かったのだろうか。
地方大会の様子は、美味しいor笑えるところをうまく抽出していた。

「3位はベノイト、2位はクリスチャンセン、1位はロルーペ、この競技は?」
「え〜、分かんな〜い、フェンシング」

「ビーバー、ちがー、バービー!! あぁ〜」

爆笑。誤答が面白かったのではなく、そこに至るまでの言動が笑えた。そ〜いや、フェンシングの誤答をした岐阜高校、初っ端から目立って映っていたけれど、結婚式クイズでフィンガーボールを飲んで一発退場になっていた。多分、スタッフにお笑い要因としてマークされていたんだろうな。
結婚&葬式クイズ。結婚式クイズはマナーを守って得点を稼ぐという形式。御出席、御欠席の「御」や、御芳名の「御芳」を消すのがマナーという。けれど私の経験則では消していた人の方が少ない。結局のところ、マニュアルに載っている正しいマナーの方が得てして知られていないもの。相手が不快と思わなければ大丈夫なもんだと認識している。一方、あの葬式クイズみたいに、各所にヒントを置いて答えを導き出す形式。私は一度挑戦してみたい。テレビ番組でもなければ、ああいった大規模なセットを使ったクイズってのは経験できないだろう。
準々決勝。15→4という絞り方では、まず運だけで勝つってことはほとんど無理。ここ以降のラウンドは遊び無しのセメントマッチになるわけだ。クイズ番組ってのは、どこまでを運重視にし、どこから知力重視の本格的なクイズを持ってくるかが難しいところ。今年は早い段階で知力重視に移行した。例年ならこの辺りは推理クイズだったけれど、葬式クイズで似た形式を使っちゃっているからね。閑話休題。ここの出題形式は良かったけれど、出題ジャンルが7〜8割方文学系に片寄っていたのはいただけなかった。科学系、芸能系はほとんど出題されなかったから、こっちを得意にしているチームが圧倒的不利に陥っただろうし。それとも文学系チームを残したい意図があったのだろうか。クイズの方は、南米最高峰→アコンカグア」やら「木婚式→結婚5年目」といった問題を複数チームが正解し、「今時の高校生って、高校生とは思えないことを知っているなぁ」と感心するばかり。「THE WILD GEESE→雁」って、知らんかった。
準決勝。感想を書く前に、下の正誤表を参考に。

筑波大学駒場岩田学園開成札幌開成問題
山下浅尾吉村島 小野高橋桑原高桑高木濱谷山口菅野解答
××××××××××01短い
××0211年
03ビル
××04ノストラダムス
×××05左手
××06うちわ
×07夏
××××××08アメリカ
勝ち抜け09わかめ

昨年の1チーム1人ずつで最下位が脱落という形式の場合、ワンマンチームで勝つことはできた。それに対して今年の形式は、3人で15ポイント先取。一人だけで正解を重ねて勝つことはまず無理。少なくとも2人が正解を続けなければ厳しく、チーム力が問われた。去年は三人一組の意味を成さなかったけれど、今年はそれに対して意義を持たせた。反面、この形式では大差が付きやすく、緊迫感が見ている側には伝わりづらい。やはり両立ってことは、何においても難しいものだ。肝心のクイズの方は、誤答による休みの間、復活するには連想ゲームで正解を出すという条件は面白かった。復活条件に連想を持ってくるなんて思考を、良く持ってきたものだ。さらにそのアイデアを活かす出題もうまい。1〜2問目に難しい問題を持ってきて、この時点で少なくとも全員が連想に入る。こうなるとより早く連想正解してリカバーできたチームが有利になる。結果、3問目で筑駒、4問目で札幌開成がそれに成功。さらに6問目には、準々決勝で早く勝ち抜けたチームが有利になる出題。こうした問題を中盤に持ってくる辺り、工夫が見て取れた。連想に苦戦するプレイヤーの姿。気の毒な反面、「ポケベル」や「華原朋美」を苦労して伝える姿を見て笑ってしまう私は人でなしか。花輪君(個人的には丸尾君と呼びたい)こと濱谷君は、指を突きだして答えていた。あれは格好付けのためだと見ていたら、答える問題全てで突きだしていた。あれは単なるクセなのね。クイズの結果は、筑駒、札幌開成が、岩田、開成に大差をつけての勝利。
決勝。ホーム&アウェー、それに合わせた御当地近似値クイズという新しい試みがなされた。御当地の近似値、東京都庁舎の高さはすぐに分かったけれど、北海道の市町村数は全然見当がつかなかった。もっと地方のことを知るべきだのう。決勝の前半は東京・筑駒にて。札幌開成側が雰囲気に飲まれたか、10対0で終了。クイズってホント、心的要因が強い勝負事である。後半は北海道・札幌開成にて。今度は逆に筑駒側が萎縮。10点差が9対6の3点差までに縮まる。苦しい筑駒であったが、浅尾君が(放送で見る分には)アウェー初正解して持ち直す。その後しばらくは3点差を維持し、終盤に再度差を広げる。その間、私が近況でパロディした「夢十夜」が出題される。高校生でも「夢十夜」を知ってるんだなぁと、今日数度目の感心。筑駒リーチ後の濱谷君の連答は見モノだったが、最後は山下君が正解して決着。
番組後の予告、去年は「天使にラブソングを2」だったけれど、今年は「天使にラブソングを....」。(東京での放送はね。)狙ったのか? それはさておき、運大王って、どうなったの?


1998/09/07
コンピュータセンターの夏休み期間終了。新規パスワードをゲット。1ヶ月半ぶりに自宅からのアクセスが可能になった。それはそれとして、インターネットで先頃日本一となった筑駒のページを見に行く。するとそこには高校生クイズの決勝戦出題問題及び正誤が全て掲載されていた。そしてそれを見ると、筑駒のワンサイドゲーム。テレビ放映では最小3点差だったけれど、8問目以降、札幌開成は得点差を5点に縮めるのがやっと。終盤の濱谷君の連答は、誤答、スルー、相手の正解が全てカットされての放映であったことも知る。そしてスコアは、放映では20対15だったが、実際には20対11。テレビのクイズ番組で、(放送時間に収めるためのカットは別にして、)放送を面白くするために、実際の内容とは異なる放映をするケースがあるのは周知の事実である。例えば、勝ち抜けた順序を変えたり、凄いポイントで単独押しをしたはずなのに他の解答者が一斉に押しているシーンが流れる、といった感じに。最近の番組では「炎のチャレンジャー」で、田中健一さんが誤答して定岡が「アルプススタンド」を正解した問題。放送では8問目に編集されていたが、あれは実は3問目。さすがに3問目で100万円じゃ格好が付かないということで、残りの問題も出題して編集したのである。(ビデオを持っている人は確認すると分かるけれど、芸能人側の笑いがひきつったものから、途中で余裕あるものに変わっている。)テレビのクイズ番組では「編集」という手段で、事実とは違った形で伝えるのは当然のこととなっている。公然の秘密なだけに、今更とやかく言う気はない。それに編集を行うことで番組が面白くなることも、事実として存在する。しかし今回の高校生クイズ決勝は、編集しすぎじゃないのか? と疑念を抱かずにいられない。さすがに「面白ければ何をしてもいい」ってものではないはずだし。
ちなみに近似値で北海道の市町村を答えさせる問題。北海道のローカルテレビ番組で「どさんこワイド212」というものがあるそうで、道産子には馴染みの数字だという。メトロポリタンテレビでも「みんなの東京243」なんてフザけた番組を作らんかな。


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