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第2回早稲田オープンミニレポート

 この大会は1997年11月29日に開催されたオープン大会です。
スタッフ:WQSS

資料提供:赤津秀之


 この大会の背景として、触れておくべき事が2、3ある。毎年11月に早稲田大学では早稲田祭があり、早稲田大学クイズ研究会(WQSS)は「ウルトラクイズin早稲田」を始めとした数多くのイベントを行っていた。だが、今年は諸般の事情で早稲田祭は行われなかった。その諸般の事情については、一大学内の諍いなのでここで触れるつもりはない。ともかくも、WQSSは単に“学園祭でのイベントが無くなった”では済まされない、大打撃を受けることになった。よりにもよってWQSSが主催する最大のイベントが消えてしまったのだから無理もないことである。
 話を5ヶ月前に遡らせると、早稲田大学は関東クイズ六大学(他は慶應、明治、一橋、東大、法政)の一つに位置づけられるものの、唯一オープン大会を主催していない大学であった。それでも6月に遅まきながらオープン大会の主催を立案したが、私は詳しい理由を知らないが開催は白紙となり、代わりとして遠藤誠と栗田修による「えんくり杯」が開催された。またこの時期に、WQSS内部で一悶着があり、それによって大倉太郎、遠藤誠、神山学という全国レベルの実力を持つ3人がサークルを脱退するという、1997年のクイズ界重大事件の一つとして間違いなく挙げられる出来事も起こった。それに加えてエースとも言える栗田修は、所属はしているが半分隠居状態でサークルには口出ししないと言っていたことから、WQSS自体の弱体化は誰の目にも明らかであった。10月の第4回K−1グランプリにおいて、脱退した3名は揃って予選通過、半隠居の栗田も通過したにも関わらず、大人数を要するWQSSは屈辱とも言える予選通過者0。最高位は八十田隆行が67位(通過枠は56位まで)にやっと入るという状態。
 そんな逆風の最中にありながらも、WQSSは11月にオープン大会開催に成功した。もともとイベント自体は大学祭で行っており、80人というマンモスサークルが本気になれば造作もないと想像しがちだが、実際に開催するとなると相当の苦労をしたはずである。こうした背景無しに、今回のオープンは語れないであろう。


 開催当日雨が降っていたことと、えんくり杯で遅刻したこともあって、1時間ほどの余裕を持って会場に到着。受付に来ると石田裕子嬢が「舟太さんおはようございます。」と、今まで一度も話したことがないというのに名前を呼んで挨拶してくれた。気を良くして受付を済ませ、藤島純子画伯が描いたイラスト入りのプログラムを受け取る。
 会場では渋谷がリベンジ杯の問題集を持っていたので、発売前に自分が活躍したところをちょっとだけ読ませてもらう。しばらくすると鈴木雅也が会場に入ってきたので、頼まれていた卍第9回企画「ブルジョア杯」の記録を渡す。もうすぐ社会人になる身である雅也は「早く卍で優勝しないと....」と言いかけた。「メジャーになれない」とか続けたかったのだろうが、「別に卍で優勝できなくても十分だよ」と返しておいた。


予選1R:60問ペーパークイズ:2○1×早押し:イントロタイムレース

 第6回全日本や第4回K−1で行われたのと同じように会場が暗転し、テープが流れる。
「1991年6月、第1回、優勝、中村誠」
「問題、コートダジュールといえば紺碧海岸、ではコート/」
(ポーン)
「はい、中村さん」
「象牙海岸」
(拍手喝采)
コアなクイズマニアでなくとも、この音声から大会の光景を甦らせられるクイズプレイヤーは結構いるだろう。もちろん会場内に、第1回に参加していた人はほとんどいないだろう(沼屋暁夫は参加していたそうである)。だがこの音声から甦る光景は間違いなく「第5回史上最強のクイズ王」にて、全国に放送された模様であった。WQSSのオープン開催は初めてではなかったという事実を知ったことに、ただただ驚いた。その後、「第5回史上最強のクイズ王」のナレーションを馬鹿にする形で司会の待木祐紀&栗田が「そういえばこの大会で事実上の関東学生クイズ王が決まるそうですね。」「半年に1回開かれるそうですが、6年経ってやっと2回目が開催されましたね。」と、番組を見た記憶がある人には爆笑モノのトークを披露していた。(ホント、テレビっていい加減やね)その後、第1回優勝者の中村さんがいるかどうか会場で確認をしたが、当然いるはずはなかった。
 笑わせてもらった後、ペーパークイズの用意が始まる。諸注意で「解答発表はすぐに行うので、ペーパーが終了しても答え合わせをしないように」という???なものがあった。こういう伏線を張るのだから、九分九厘別の予選1Rである2○1×早押しに関わってくることは容易に想像できた。となると、ペーパーの問題はかなり安いと予想できた。
 そうした気構えがあったためか、制限時間15分に対して60問ときついペースでありながら、あまり勘ぐらずに解答欄を埋めることができた。問題が簡単とはいえ、それでも相当数の取りこぼしをしてしまうのはいつものことであった。

 1位黒巣弘路
 2位沼田正樹
 3位井上幸治
 4位舛舘康隆
 5位藤井和彦
 6位神野芳治
 7位神山学
 8位大村哲也
 9位塚本丈二
10位深澤岳大
11位中村ひさし
12位小林崇
13位鈴木舟太
14位高橋次郎
15位新井浩
16位山本剛
17位日高大介
18位相田聡一
19位渋谷裕司
20位高山慎介
21位矢野淳一
22位丸山淳
23位松尾浩
24位西村友孝
25位鈴木雅也
26位松村憲昌
27位奈良間貴洋
28位鈴木公靖
29位若林一也
30位北原理絵子
31位隅山恵理
32位矢野了平
33位石井大輔
34位駒形哲郎
35位矢崎英之
36位関敬一
37位小林紀俊
38位菅原誠治
39位木戸嘉伸
40位古谷顕一郎
41位興梠順一
42位横山泰良
43位岡村悟史
44位高浦広明
45位林茂雄
46位−−−−
47位金田浩輔
48位飯田暁
49位高橋由美
50位菊田完

 以上がペーパー通過者50人。
 2○1×では自己採点をしつつ見て、ペーパーで上位通過する実力を持つ人がこのコースを選ぶはずはないので、「おぉ」と唸らせるような凄い見せ場は特に無いまま終了。
 イントロタイムレースは2組あったが、2組目で半田、ラガー、大佐の3人が鬼神の如く正解を重ねていた所は圧巻であった。これぞイントロの醍醐味というくらい、数音流れただけで反応して正解をするという、例えることが難しいスピード感であった。

2○1×
1位2位3位4位
1組樋口知彦永井健吾菊池かおり松本裕輔
2組安部和洋小林大介岩崎愛石川貞雄
3組山下淳溝口洋士菊地俊之曽根喜則

イントロ
1位2位3位
1組高巣伸一山本佳代子鈴木芳崇
2組半田茂幸渡辺徹小野大佐


予選2R:オオクマローリングクイズ(50人→27人)

 ペーパー通過者50人が成績順に一列に並び、1問目は黒巣のみが解答席に着いているチャンス問題だったがスルー。それでもペーパー1ケタ順位の人は解答者が少ない段階で早押しに臨めるため、着実に正解をして、何人かは勝ち抜けていった。
 私は13位であるため、順位と同じ13問目で解答席に着く機会が回ってきた。この段階で黒巣、沼田、藤井さんの3人が抜けていたので、12の解答席のうち10が埋まっていただけなので、人数的には有利であった。その反面、ローリング形式特有である、予選成績が近い者同士でしか対決しないというデメリットのため、対戦相手は予選上位者しかいないという、早押しが遅い私には不利な状況である。正直なところ、ここでわざと誤答して最後尾に回り、ペーパー下位陣営と戦う方が勝ち抜ける可能性としては非常に高い。でもそれはモラルに反するし、そうまでして勝っても嬉しくはないので実行はしなかった。でも、勝敗がある戦いで、実行しない方を選択したのは、やっぱり私自身が甘かったのかも知れないが。
 13問目で神山、14問目で神野が勝ち抜け、その後もハイペースの早押しが繰り広げられ、私は解答権を取る以前にボタンを押すという行動がとれない。

17問目「「上役のいない月曜日」が第83回直/」
新井「赤川次郎」

18問目「兄のティベリウスは紀元前13/」
舛舘「グラッスス兄弟」

19問目「第一回は徳田秋声の「仮装/」
塚本「菊池寛賞」

20問目「もともとはアイヌ語で「湾の端」という意味の「ウスケシ」/」
大村「函館」

21問目「小説「ワールドカップ殺人事件」の著者でもあり/」
相田「ペレ」

22問目「「なげたらアカン」と言ってAC公共/」
Ryu「鈴木啓示」

早押しが遅い私に、こんなハイペースな早押しをするペーパー上位者相手にど〜しろっつ〜の。気が付けば、いつの間にか解答席のはじっこに到着。2×失格というルールはあったが、よほど誤答とスルーが連発されない限り3巡目は回ってこないので、誤答しても別に痛くないので玉砕覚悟の押しをしたら本当に玉砕した。
 ローリングも中位のプレイヤーばかりが解答席に着いてる状態となって、急に早押しのペースが遅くなった。この段階になるとポイントを確定させてから解答権を取る向きが多く、比較的足腰ができているプレイヤーに正解が目立ち、ペーパーが不調気味だった有力どころが続々勝ち抜けていった。
 51問目、ここから2巡目に入り、1巡目で勝ち抜けられなかったプレイヤーの中ではトップのこーぢが楽々と勝ち抜け。遅刻してホンの5分程度しかペーパーを受けなかったため成績下位の金田が二連取し、舛舘さん、中村さんと2巡目に入った直後のプレイヤーが連続で勝ち抜ける。56問目で私の2巡目が回ってきた。この段階で21人が勝ち抜け、残る席は6つ。予選上位者が少ない今度は1巡目よりも勝ち抜けるチャンスは高いが、今度はなぜか知らない問題ばかりが来て、別の意味で解答権が取れない。そうこうするうちに席はあと2つにまで減り、もうダメだぁ〜という状態になっていた。それでも62問目で「本名を斎藤清作」でやっと解答権を取ることができて「たこ八郎」を正解して1○。まだまだチャンスはあるぞ〜と期待したが、日高と渋谷に正解されて残る2つの席も埋まってしまい、2Rであっさり敗退。

 1抜け予選 1位黒巣弘路 6問目
 2抜け予選 2位沼田正樹 7問目
 3抜け予選 5位藤井和彦 9問目
 4抜け予選 7位神山学13問目
 5抜け予選 6位神野芳治14問目
 6抜け予選10位深澤岳大16問目
 7抜け予選 8位大村哲也20問目
 8抜け予選20位高山慎介26問目
 9抜け予選16位山本剛28問目
10抜け予選18位相田聡一30問目
11抜け予選21位矢野淳一32問目
12抜け予選27位奈良間貴洋35問目
13抜け予選25位鈴木雅也37問目
14抜け予選34位駒形哲郎41問目
15抜け予選37位小林紀俊43問目
16抜け予選31位隅山恵理46問目
17抜け予選43位岡村悟史49問目
18抜け予選 3位井上幸治51問目
19抜け予選47位金田浩輔53問目
20抜け予選 4位舛舘康隆54問目
21抜け予選11位中村ひさし55問目
22抜け予選49位高橋由美57問目
23抜け予選42位横山泰良59問目
24抜け予選48位飯田暁60問目
25抜け予選 9位塚本丈二61問目
26抜け予選17位日高大介65問目
27抜け予選19位渋谷裕司66問目

 実際、実力が無くて負けたんだけれど、何かやっぱり腑に落ちない負け方だったなぁ。ペーパー上位で抜けても10位代じゃぁローリングではメリットよりもデメリットが目立っちゃうんだよね。実力が上の人としか戦ってなかったような気になって、どうしても納得できないんだよな。それに、ペーパー上位じゃなくて中位だったら....と、思わずにいられなくなる。まぁ、負けたら自分自身ではなく他のモノに原因を見出そうとするのはいつものことだが。


予選2R:FNS風ボードクイズ(18人→9人)

 突然会場は暗くなり、加藤雄一扮するデーモン小暮が登場した。こういう芸能人のモノマネは大抵がチャチなものなのだが、やはり毎年早稲田祭でソッチ方面を鍛えているためか、かなり雰囲気が出ていた。さすがデーモン小暮の後輩である。ところで、何でデーモン小暮が出てきたかというと、それはFNSを見ていた人ならピンと来るだろうが、FNSというクイズ番組ではデーモン小暮はたびたびナレーション等の役割で出演していたからである。
 このFNS風ボードで用意された問題は、WQSS会員の正解率が50%以上だったものを揃えたという、何とも自虐的な問題選別をしたそうである。まぁ、クイズに関しては何の参考にもならない「東大生正解率」よりは確実な物差しではあるが。
 1問目は「機関車トーマス」を答えさせる問題で、「間違える人はいないだろ〜」と見ていると、何と大佐が誤答していた。その後も難易度の低い問題が続いたが、穴になる問題がいくつかは出てくるもので、少しずつだがプレイヤーの×が増えていた。8問目「国家の三要素は領土、国民と何?」という問題で「主権」を17人中8人と半数のプレイヤーが外す。さらに9問目、クイズベタとも言える「ミニスカートを発表したデザイナー」の「マリー・クワント」を15人中8人とこれも半数が外して、形勢が一気に崩れた。そして10問目の「長丁場」で、石川貞雄君が2×となってこの予選2Rは決着した。
0×:高巣伸一、渡辺徹
1×:永井健吾、岩崎愛、山下淳、溝口洋士、曽根喜則、鈴木芳崇、半田茂幸


本戦1RA:神経系クイズ(12人→4人)

挑戦者
予選 1位:黒巣弘路
予選 2位:沼田正樹
予選 3位:井上幸治
予選16位:山本剛
予選18位:相田聡一
予選25位:鈴木雅也
予選34位:駒形哲郎
予選43位:岡村悟史
予選49位:高橋由美
イ1組1位:高巣伸一
早1組2位:永井健吾
早3組2位:溝口洋士
1問目「レンズ磨きを趣味とし、生涯に419/」
雅也「レーウェンフック」

 開始直後に雅也の速攻が決まる。雅也が最初に選んだパネルは、右は1番、左は5番。神経衰弱タイプのルールでは、序盤戦はパネルのオープンに終始するはずで、雅也本人もきっと様子を見るつもりだっただろうが、これがいきなり的中で一気に+4とする。パネルのペアは、右はひみつ道具、左は使った際の効果を絵で表したもので、雅也が開けたのは「クローンリキッドゴクウ」というアイテムで、ドラえもんマニアならば必知(こんな言葉あるのか?)のひみつ道具である。

2問目「本名柴田純、「なんじゃこりゃ、オラ死にたくないよ/」
Ryu「ジーパン」

3問目「1935年版では日本公開時に、2・26事件のため/」
沼田「バウンティ号の叛乱」

 雅也がいきなりの高得点を得て、それに触発されたか、序盤戦にも関わらず激しい押しが続く。それに焦ったか、5、6問目で黒巣が連続誤答をしてしまい、いきなり解答権が無くなる。ルール上得点は生きるわけだが、黒巣は1問も正解していないため得点は0。失格したも同然であった。
 その後しばらくは神経衰弱のセオリー通り、パネル開けに終始。パネルの半数以上がオープンしたので、そろそろペアを揃える人が出てくる頃合いとなり、その機会を生かしたのは沼田。揃えたのは「招待錠」で、そこかしこで恐竜の話を聞くことができ、沼田本人も敬愛する藤子・F・不二雄に関するペアを揃えられたことで本望だろう。
 その後、Ryuさんと沼田が1×を付け、あとセットが2つ残っている段階で誤答が出来ない状態となって若干の影を落とす一方で、FNSボードから勝ち上がった永井君が「狼男クリーム」を揃えて一気に+4点とし、トップ集団に顔を見せる。このセットは3つのペアが開いたに留まり、15問消化して終了となった。

<第1セット終了時>
沼田正樹 1☆2○1× 5
鈴木雅也 1☆2○   5
永井健吾 1☆1○   4
相田聡一   2○   2
山本剛    2○1× 2
高巣伸一   1○   1
井上幸治
駒形哲郎
岡村悟史
溝口洋士
高橋由美     1×
黒巣弘路     2×
 第2セットスタート直後、今度は沼田が「アデランス」でペアを揃え、得点を+9として、4つの勝ち抜け枠を考慮すれば十分な得点を獲得。また、テーマはフリーダイヤルということで、普段からCMに馴染みがないと不利かもしれないセットである。
 その後は第1セット同様の展開。そしてそろそろというところで、7問目を正解したRyuさんが「アートネイチャー」を揃えて得点を+7に伸ばす。さらに、

8問目「アルプスを舞台にした小説「ハイジ」を大正9年に初めて/」
Ryu「野上弥生子」

と、Ryuさんが二連取を決め、神経衰弱も「再春館製薬」を揃え、得点を+11にまで伸ばし、沼田を逆転してトップに立つ。それを受けて沼田も10、11問目で二連取を決め、さらに「三越」を揃えてRyuさんを再逆転。
 Ryuさんと沼田の間で白熱したトップ争いが続く一方で、こーぢと高巣がそれぞれ「毎日新聞」「ほのぼのレイク」を揃えて+5として雅也に並び、勝ち抜け枠4つを巡る激しい争いが第3セットに持ち越されることとなった。

<第2セット終了時>
沼田正樹 3☆5○1× 14
山本剛  2☆5○1× 11
井上幸治 1☆2○    5
鈴木雅也 1☆2○1×  5
高巣伸一 1☆2○    5
永井健吾 1☆1○    4
相田聡一   2○    2
駒形哲郎   1○    1
岡村悟史   1○    1
溝口洋士
高橋由美     1×
黒巣弘路     2×
 第2セットの時点で沼田とRyuさんの勝利はほぼ決まったことから、残る2つの枠に誰が入るかという点が見どころとなる。

1問目「曾孫に言語学者として名高いフェルディナン、息子に「植物/」
雅也「ソシュール」

2問目「現在は出水神社の境内となっており、正式には成趣園という、細川家/」
永井「水前寺公園」

3問目「東京帝大を卒業し、法学博士号を取得、東京弁護士会会長、貴族院議員、IOC会長を歴任する傍ら、嘉納治五郎とともに大日本/」
岡村「岸清一」

4問目「元々は日賀志矢というカレー粉を商う個人商/」
こーぢ「S&B食品」

残る2つのイスを賭けて、序盤から正解者が入れ替わり立ち替わりする激しい展開。オープンしたパネルからタイムボカンシリーズがテーマということはわかっているものの、どうやらまともに組み合わせを知っている人はいないようで、ペアが揃う気配はない。
 5問目を正解した岡村さんが、やっとのことで「グロッキー」を揃え、+6として雅也とこーぢに3位タイで並ぶ。それに8問目に高巣が正解して+6に4人が並ぶ。この3位集団から抜け出したのは雅也。9、10問目を二連取し、さらに「ボヤッキー」を揃えて+11としてほぼ3番目の枠を押さえる。
 最後の枠には誰が入るかという状況の12問目、駒形がうまいポイントで押し、誰もが「赤頭巾ちゃん気をつけて」を正解するかと見ていたら、「赤頭巾ちゃんつかまえて」とアブない解答をして会場の笑いを誘っていた。
 結局、最後の席を争う3人は膠着状態のまま、追い付く者も現れなかったため、3人が1○1×のサドンデスで勝負を決することになった。1問目、高巣が勝負に出たが誤答で失格。勝負はこーぢと岡村さんの一騎打ちとなった。

SD2問目「師匠であった中江兆民が高利貸しが要領を得ない応答で借金を取り立てるように「春靄」と号したらどうかと提案したところ不満を示し、ならば反対の意味の言葉で号すればよいと言われこの号を名乗ったという、万朝報の記者を経て明治34年に社会民主党、明治36年に平民社の結成に大きく関与したが、明治43年の大逆事件/」
岡村「幸徳秋水」

サドンデスを制したのは岡村さん。これで4つの勝者枠が決まった。

<総合成績>
沼田正樹 4☆6○1× 18 勝
山本剛  2☆6○1× 12 勝
鈴木雅也 2☆6○1× 12 勝
岡村悟史 1☆3○    6 勝
井上幸治 1☆3○1×  6
高巣伸一 1☆3○2×  6
永井健吾 1☆2○    5
溝口洋士 1☆1○    4
相田聡一   3○1×  3
駒形哲郎   1○1×  1
高橋由美     1×
黒巣弘路     2×
 正解数はRyuさん、雅也と同じだったが、パネルの的中率が高い沼田がトップ。Ryuさんは沼田に得点面では及ばなかったが、第2セットでのトップ争いにおいて久々に熱い戦いぶりを見せてもらった。雅也はパネルがうまく揃わずなかなか集団から抜け出せなかったが、最終的に帳尻を合わせ、岡村さんはここ一番の強さをアピールしたようだった。それにしても、こーぢは強いのに何で接戦になると負けるんだろう?知識量なら私以上はあるはずなのに。高巣はまぁ、(結果的に)無駄な誤答が多かったのが敗因だろう。


本戦1RB:串刺しクイズ(12人→4人)

挑戦者
予選 5位:藤井和彦
予選 8位:大村哲也
予選 9位:塚本丈二
予選11位:中村ひさし
予選20位:高山慎介
予選21位:矢野淳一
予選37位:小林紀俊
予選42位:横山泰良
予選48位:飯田暁
イ2組1位:半田茂幸
イ2組2位:渡辺徹
早2組3位:岩崎愛
 最初に抽選で、席順が次のように決まった。
<横山:高山:半田:飯田:岩崎:矢野:小林:大村:藤井:渡辺:塚本:中村>
 1問目を正解したのは飯田。左回りを指定し、次の正解をしたのは何とすぐ右にいる半田。これにより、一気に10人のポイントを減らすことができ、指定方向一つで大きく展開が変わってくることを序盤から見せられることになった。
 その後は逆に指定がうまく行かず、ネズミが塩をなめる程度にしか減っていかない。途中、

10問目「国連憲章には明文の規定がないため「6章半」とも呼ば/」
矢野2号「PKO」
11問目「昭和35年、日本大学水産学部を卒業後、遠洋マグロ漁船に乗船した経験を持ち、下船後は茶道具商だった先代に薫陶を受けて昭和51年に古伊万里染付専門店、骨董屋「からくさ」を開業した古美術商で、最近ではテレビ東京の「開運!なんでも鑑定団」/」
矢野2号「中島誠之助」

と、矢野2号が二連取を決めて他の11人にまとめてダメージを与えるものの、1点ずつの減少であるため、二連取というインパクトの強さほどには大した傷を負わせることは出来ない。
 全般的に、皆が真ん中の方へ向けて指定することが多かったため、端っこにいる横山さんや中村さんは滅多にダメージを食らわず、反対に中央にいた小林が集中砲火を食らっているような状態。どうやら、早押しクイズよりも席次抽選が大きなウェイトを占めてしまったようであった。30問目を終了した段階で、トップは何と1問も正解していない横山さんと中村さんで7点。同じ1問も正解していない小林がすでに2点で虫の息であることから、ここまで極端になった理由は何なのか?と考えてみても、イマイチ明確な答えが浮かばない。
 31、32問目に塚本が「柳亭種彦」「ゼーベック」を二連取して、矢野2号に続く2度目の全体攻撃を決める。これにより小林は1点、また、藤井さんとラガーが2点、大村さんが3点と、そろそろリタイアする人が出てくる段階に入ってきた。
 リタイアする人が出てくる段階に入ったはずだったが、その後なぜか高得点を維持している人が誤答で自分の首を絞めたり、方向指定がうまく行かずほんのちょっとずつしか減らず、小林が失格したのは失格リーチがかかってから11問後の43問目であった。
 この時点で6点の半田は勝利をほぼ確定。中村さん、塚本の5点は当確圏で、以下、飯田4点、高山と横山さんが3点でこの辺りまでが勝負を争える範囲か。岩崎さん、矢野2号、藤井さん、ラガーの2点、大村さんの1点の辺りは、よほどの勝負強さと運がなければ逆転は難しいところ。
 44問目を取ったのは、もう後が無い大村さん。指定した方向は右側で、これに隣の矢野2号は焦ったか誤答をしてしまい、さらに高山も誤答。結局これを串刺しすることとなる正解をしたのはラガーで、矢野2号は失格、高山、岩崎さんが失格リーチ。
 48問目は藤井さんが取り、左側を指定。

49問目「三島由紀夫の小説「青の時代」の主人公/」
飯田「山崎晃嗣」

飯田がドス....ではなく串刺しをして高山を失格に追いやり、さらに横山さんとラガーも失格リーチに。半田4点、中村さん、飯田、塚本の3人が3点で、上位4人が浮き上がり、大きな1点差をつけられている藤井さんにチャンスがわずかにあり、残る4人は失格リーチ。結局、次のターンで横山さん、岩崎さん、大村さんがまとめて失格し、さらに次のターンでラガーと藤井さんが失格。逆転は起きないまま、サバイバルレースに勝ち残った4人が準決勝へ進んだ。

問題横山高山半田飯田岩崎矢野小林大村藤井渡辺塚本中村
    0問目101010101010101010101010
 1〜 3問目 9 9 ◎
10
○→
10
 9 9 9 9×8 9 9 9
 4〜 5問目 9 910○→
10
 8 8 8◎9 8 9 9 9
 6〜 9問目 9 91010 8 8 8○→
 9
 7◎9×8 9
10〜11問目 8 8 9 9 7○→
◎8
 7 8 6 8 7 8
12〜13問目 7 7◎9 9 7 8 7○→
 8
 5 7 6 7
14〜16問目 7○→
 7
 8 8 6 7 6 7◎5 7 6 7
17〜19問目 7×6 8 8 6 7 6 7○→
 5
 6◎6 7
20〜22問目 7 6 8×7◎6 6 5 6←○
 5
 6 6 7
23〜25問目 7 6 8 7 6○→
 6
 4◎6 5×5 6 7
26〜28問目 7○→
×5
 7 6 5 5 3 5 4 4◎6 7
29〜30問目 7 5 7 6 5○→
 5
 2 4 3 3◎6 7
31〜32問目 6 4 6 5 4 4 1 3 2 2○→
◎6
 6
33〜35問目×5 4 6◎5 3 3←○
 1
 3 2 2 6 6
36〜40問目×3←○
×3
 6 5 3 3 1 3 2◎2 5 5
41〜43問目 3 3◎6 4 2 2失格×1←○
 2
 2 5 5
44〜47問目 2×1 5 3 1 ×
失格
−−←○
 1
 2◎2 4 4
48〜49問目 1失格 4◎3 1−−−− 1○→
 2
 1 3 3
50〜51問目失格−− 3 2失格−−−−失格 1←○
 1
◎3 2
52〜54問目−−−−◎3 1−−−−−−−−失格失格←○
×2
 2
問題横山高山半田飯田岩崎矢野小林大村藤井渡辺塚本中村

塚本丈二 7○2× 2点:勝
大村哲也 5○1× 51問目失格
藤井和彦 5○1× 54問目失格
半田茂幸 4○   3点:勝
飯田暁  4○1× 1点:勝
渡辺徹  4○1× 54問目失格
矢野淳一 4○1× 47問目失格
高山慎介 3○4× 49問目失格
岩崎愛  1○   51問目失格
小林紀俊 1○   43問目失格
中村ひさし     2点:勝
横山泰良   2× 51問目失格
 しっかし、5○1×の大村さんと2×の横山さんが同じ段階で失格かぁ〜。それに中村さんは1問も正解しないで勝ち抜けだもんな。本人の胸中は複雑だろうなぁ。塚本は正解数が圧倒的に多く実力で勝利を掴んだ。逆に高山は誤答が0だったら、位置的にも有利な場所だったから間違いなく勝てただろうに。


本戦1RC:ジャンル別青天井クイズ(12人→4人)

挑戦者
予選 4位:舛舘康隆
予選 6位:神野芳治
予選 7位:神山学
予選10位:深澤岳大
予選17位:日高大介
予選19位:渋谷裕司
予選27位:奈良間貴洋
予選31位:隅山恵理
予選47位:金田浩輔
イ1組3位:鈴木芳崇
早3組1位:山下淳
早3組4位:曽根喜則
 あらかじめジャンル選択をしてもらったものの、どのジャンルも6〜8人で、極端な分かれ方は無く、スタッフの思惑は外れたようである。早押し機が挑戦者人数分揃っているのにわざわざジャンル選択をさせたのだから、もっとばらけて欲しかったというのが本音としてあっただろうに。
 抽選により、最初のジャンルは「わしの勝ちじゃ」。各ジャンルともひねりを利かせたジャンル名であるため、他の人はどうだったか知らないが、私はどんな出題傾向なのかは予想できなかった。

1問目「英語では「boiling bubble stone」などという、主に素焼き板やガラス製のものが/」
深澤「沸騰石」

深澤の解答を聞いた瞬間、ハッと閃くものがあった。それは第4回Ryu杯で上野裕之さんが優勝を決めた際に答えた“ウィニングアンサー”と同じであるということだった。この「沸騰石」はある意味で第4回Ryu杯の象徴ともなった答えであるだけに、わざわざ1問目に持ってきたことから、間違いなくこのジャンルはウィニングアンサーを揃えたことが理解できた。
 2問目の「720」(第15回ウルトラ:能勢一幸)、3問目の「ダンセイニ」(ワールドカップ:栗田修)を神山が二連取。4問目の「キャンベラ」(第2回K−1:田中伸之)は金田が誤答。5問目の「飯沼貞吉」(弥生杯:遠藤誠)も神山が取り早くも+10点。

6問目「林述斎の次男として生まれ/」
深澤「鳥居耀三」(第5回全日本:山本耕造)

 深澤も神山に続いて+7。このジャンル最後となる7問目「除虫菊」(第4回全日本:山本耕造)は日高が取り、第7回Ryu杯での松石とは違って、かなり開き直った感じで課長式ガッツポーズを取っていた。
 私個人はこのセットで出題されたウィニングアンサーはどれも印象深いものがあったが、会場にいる人全員がウィニングアンサーに精通しているわけではないので、一部からは「何のことだかわからなかった」という不満も出たそうである。
 2セット目は「魂のルフラン」。早稲田はエヴァ好きが多いから、エヴァ問題が出るのかと予想を立てていた。1問目「ナナ」は渋谷が正解。今度はさっきのジャンルとは違って、1問目では分からなかったが、カンのいい人なら多分この段階で分かったていたのでは無かろうか。
 2問目、舛舘さんが「トラ・トラ・トラ」を正解したことで、「ルフラン→リフレイン→繰り返し」という構図がパッと浮かんだ。その後、4問目の「木の実ナナ」、6問目の「サーハン・サーハン」で神野が+10とし、さらに7問目はジャンルの意図をうまく読んで、

7問目「ガレンガが提唱した「皮膚呼吸」のテーマを基に初めて新陳代謝の/」
神野「サントリオ・サントリオ」

と正解し、このジャンルのみで+17と荒稼ぎした。
 3つ目のジャンルは「殿馬」。ここでは神山が「わしの勝ちじゃ」に続いて+10点と高得点を稼いで合計を+20点とし、勝ち抜けをほぼ確定させる。さて、次の7人から連想されることは何?「加山雄三、栃木山、橋幸夫、青田昇、栗本慎一郎、小林稔侍、パンチョ伊東」。聞いた話によれば、最後まで意図が分からなかった人がいたらしい。以上、殿馬ヅラ。
 4つ目は「大江戸でござる」。

1問目「1階には水族館、2階には名店街、3階には蝋人形館があり、入り口/」
深澤「東京タワー」

というわけで、このジャンルのテーマは東京。このジャンルは深澤が7問中4問を正解して+15点と荒稼ぎし、合計得点を+22点として神山を逆転。そういえばこのジャンル名、どう考えてもNHKの「コメディお江戸でござる」から取ったのだろうが、何で「大江戸」にしたんだろうか?と疑問だったのでスタッフに聞いたら、「入力ミスです。」という単純な答えが返ってきた。この辺りは息子の名前に「幸雄」とつけようとした父親が、酔っぱらった状態で戸籍登録したら間違って書いてしまい、「浜口雄幸」になったのと同じようなものだろう。
 最後のジャンルは「人生125尺」。1問目「直木三十五」を深澤が取った。これで深澤は参加した三ジャンル全ての1問目を押さえた。また、このジャンルは他とは違って問題文中に「早稲田大学」に関わるフリが入っているというテーマであることがすぐに分かった。それに気付いたかどうかはともかく、結局ここでも深澤が7問中4問正解して+11点を稼いでさらに上乗せ。
 ジャンル別が終わった段階で、深澤+33、神山+22、神野+17はほぼ安全圏。4位の日高が+11、5位の舛舘さんが+8、以下は金田とスーさんが+7、奈良間が+3、渋谷が+2、隅山と山下が0、曽根さんが−7。
 最後のセットとなるボーナスセット。青天井で得点が増えるため、終盤で二連取できれば逆転可能なだけに、全員にチャンスが残っている....のだが、序盤から深澤が総会屋の如く問題を独占。1問目の「佐藤紅緑」を取ると、

3問目「ジム・メードンから贈られたボビー・ジョーンズの愛用パターにはこの人の名が/」
深澤「カラミティ・ジェーン」
5問目「1969年3月、アジスアベバでフォルクスワーゲンを運/」
深澤「アベベ・ビキラ」
6問目「1939年にジョン・アタナソフが開発した計算機を基に、ペンシルバニア大学の2人の/」
深澤「ENIAC」
7問目「曾孫の博は名古屋医科大学からマドリッド大学に留学、博士号を取得し、スペインで学位を得た最初の日本人であるという、1841年、出漁中に遭難し、アメリカの捕鯨船ジョン/」
深澤「中浜万次郎」

と、手がつけられない状態。4問目に神野、8問目に舛舘さんが誤答。神野は安全圏にあるものの、逆転を狙いたかった舛舘さんは勝負に行ったが失敗した形となった。
 9問目はスルーとなり、最後の10問目「ソフォクレス」は、上位陣があえて敬遠したのか、確定ポイントが来ても押す人がおらず、渋谷がチャンスを拾う形で正解し、得点を12点として4位に入り日高を逆転。
 というわけで、深澤、神山、神野に続いて渋谷が4位に入ったはずだったのだが、なぜか日高の得点板は1点多く入っていて12点となっていた。そのため、1○1×のサドンデスが行われることとなった。

SD1問目「以前のチーム名ブレッツは、アメリカ銃社会の悪いイメージを連想/」
渋谷「ワシントン・ウィザーズ!!」

渋谷がきっちりケリを付ける形で日高を倒し、最後の準決勝進出者となった。それにしても、ここで日高が勝ってたらどうなったことやら。

深澤岳大 15○   55 勝
神山学   5○   20 勝
神野芳治  4○1× 15 勝
渋谷裕司  3○1× 12 勝
金田浩輔  3○1×  7
日高大介  2○   11
舛舘康隆  2○1× −8
鈴木芳崇  1○    7
奈良間貴洋 1○    3
曽根喜則  1○2× −7
隅山恵理
山下淳
 深澤の一人舞台ともなったこの青天井。まぁ、得点通りの人が抜けて良かった良かったと言うところか。


準決勝:対決!○×クイズ(12人→6人)

<対決!○×クイズ>

1|2|3
−−−−−
4|○|5
−−−−−
6|7|8

挑戦者
予選 2位:沼田正樹
予選 6位:神野芳治
予選 7位:神山学
予選 9位:塚本丈二
予選10位:深澤岳大
予選11位:中村ひさし
予選16位:山本剛
予選19位:渋谷裕司
予選25位:鈴木雅也
予選43位:岡村悟史
予選48位:飯田暁
イ2組1位:半田茂幸
第1組
 全体早押しである1問目を制したのはRyuさん。2問目は深澤が誤答、3問目は神山が正解。

4問目「涅槃教では「一つには衣装の垢くに、二つには頭上の花萎む、三つには身体の臭え、四つには脇の下より汗出づ、五つには本座を楽しまず」となっている、天人の命が尽きると/」
Ryu「天人五衰」

これでRyuさんが指名権を獲得、さらに圧倒的有利な条件で対決!○×クイズを戦えることとなった。若干悩んだ後、Ryuさんが対戦相手に指名したのは岡村さん。また、この段階で初めて「対決!○×クイズ」が○×クイズではなくて形式名称であり、同時に形式が発表されるという、凝った演出が成されていた。

 山本剛 対 岡村悟史
5問目はスルー。6問目は長い前フリの後「1より小さい正の数を表すための小数の/(概念を提唱)」 でRyuさんが「ステヴィン」を正解してリーチをかける。7、8問目は正解が出ず、

9問目「1982年3月18日から翌年5月26日にかけてテレビ東京系で放映され、また1991年10月2日から翌年12月23日にかけては日本テレビ系でリメイク版も放送された、原作首藤剛、監督湯山/」
Ryu「魔法のプリンセスミンキーモモ」

何でミンキーモモを知っていたのかは別として、ともかくRyuさんが先程の神経系クイズに続く快進撃で決勝進出一番乗りを果たした。

第2組
 Ryuさんと岡村さんが減り、10人の全体早押しに戻った。スルーと誤答が多く、なかなか指名権を得る者が出なかったが、

15問目「太平洋戦争中に日本軍が行った「バターン死の行軍」の責任を問われA級戦犯となり、1946年絞首刑/」
神山「山下奉文」

と、これで神山がようやく指名権を獲得。対戦相手には半田を指名。

 神山学 対 半田茂幸
 神山が有利な立場にあるものの、この対決○×で先制したのは半田。さらに

19問目「タイトルの頭文字を取るとLSDとなり、その内容もL/」
半田「Lucy In The Sky With Diamonds」

と、途中に正解が出なかった問題を挟みながらも二連取して、立場を逆転させる。

<途中経過>
○:神山
×:半田
 |×|×
−−−−−
 |○| 
−−−−−
 | | 
 半田があと1問取れば逆転となったが、

20問目「「EXPERMENTAL PROTPTYPE COMMUNITY OF TOMORROW」という言葉の頭/」
神山「エプコットセンター」

神山がこの正解で1番に入り、防御すると同時にリーチをかける。そして21問目は、追い込まれた半田が誤答し、解答権を振られた神山が「デューク・エリントン」を正解し、逆転で決勝進出を決めた。

第3組
 全体早押しは誤答とスルーのオンパレードで完全に中だるみ。その中で雅也のみが正解を重ねて、30問目でやっと指名権を獲得。

 鈴木雅也 対 中村ひさし
 31問目は雅也が先取し、早くもリーチ。そうはさせじと32問目は中村さんが1問返して防御。だが雅也の優勢は変わらず、33、34問目「ドロイゼン」「ビネー」を二連取して、中村さんの防御をものともせずに決勝に進出した。

第4組
 この段階で解答席に残っている6人は、いずれも準決勝開始以降、未だに正解できていないため、指名権獲得のチャンスは平等にある。その状況下で指名権を取ったのは沼田だった。が、KQKではもう数時間後に「OB会」というサークル内の催しものがあり、決勝まで参加していてはまず遅刻する。クイズサークルの一イベントと侮る無かれ、その遅刻が“恐怖”に直結するのだから....

 沼田正樹 対 深澤岳大
 そんな事情を知ってか知らずか、対戦は深澤の有利に進み、沼田が防御に回る形に終始。

53問目「1980年に「花とゆめ 夏の増刊号」に掲載された「エプロンコンプレックス」でデビューした漫画家で、現在ビッグコミックスピリッツに連載されている人気漫画「おたんこ/」
深澤「佐々木倫子」

 準決勝の対決○×で最も接戦となった勝負は、沼田の思惑通りの結果となり、深澤がコマを進めた。とりあえず沼田は慶応の先輩に睨まれなくて良かったねと言うところであった。それにしても観客席から慶応勢がいなくなって、会場の一角がガランとなったなぁ〜。まぁ、全員無事にOB会に参加でき....あれ?慶應なのに一人ぽつんと残っている人が....

第5組
 解答席に残っているのは東大の塚本、一橋勢の渋谷と飯田、そして慶應の神野。神野には神野なりの考えがあるのだから、以降はあえて触れないでおこう。全体席では3問スルーの後、57問目で塚本が+2として指名権を獲得。

 塚本丈二 対 渋谷裕司
 58問目、渋谷が巧いポイントで解答権を取ったが誤答。塚本は難なく「小倉遊亀」を正解してリーチ。

59問目「昭和43年、大洋ホエールズにドラフト1位で入団、以後ロッテ/」
塚本「野村収」

この終盤の局面で塚本が1年生とは思えぬ怒濤の三連取を決め、5人目の決勝進出者となった。

第6組
 残る席はあと一つ。対戦カードは決まっているが、指名権獲得という重要な決め事があった。が、飯田が誤答したことで全体席に残ったのは神野だけとなり、重要な決め事はあっさり決まった。

 神野芳治 対 飯田暁
 先制したのは飯田で、その後は交互に正解をしてなかなかラインを引けなかったが、72問目に「西部邁」を正解した神野がようやく決着をつけ、最後の決勝進出者となった。

 ルール自体の疑問点として、対決で引き分けがあるとは言っても、やっぱり先に6組の対戦を決めた形の方がハッキリして良かったのでは無かろうか。実際、中盤以降は間延びしており、指名権獲得のための全体クイズが途中途中で入ると緊張感が持続させづらいデメリットが大きかった。


決勝:早押しボードクイズ(6人→1人)

挑戦者
予選 6位:神野芳治
2R: 5位、青天井3位、準決勝:対飯田暁
もはや決勝進出の常連と言える実力者。静岡オープン、ラスパイレス杯に続くV3なるか。
予選 7位:神山学
2R: 4位、青天井2位、準決勝:対半田茂幸
古巣のサークル主催でもかまわず参加し、サクッと決勝進出。その図太さで優勝も持ち帰れるか。
予選 9位:塚本丈二
2R:25位、串刺し2位、準決勝:対渋谷裕司
1年生にして予選通過の常連。今後もまだ伸びそうなだけに、この決勝も自分のものとしてもらいたい。
予選10位:深澤岳大
2R: 6位、青天井1位、準決勝:対沼田正樹
弥生杯、芝浦オープンは準優勝で、大学生になってからはまだタイトルを獲得していないので、今回こそ奪取できるか。
予選16位:山本剛
2R: 9位、神経系2位、準決勝:対岡村悟史
決勝進出は何と第4回法政オープン以来2年ぶり。意外にも無冠であるため、今回初タイトルを得られるか。
予選25位:鈴木雅也
2R:13位、神経系3位、準決勝:対中村ひさし
第4回K−1で3位に入り、その実力は誰もが認めるところ。早押しの強さをこの大一番で発揮できるか。
1問目「本名光廣(みつひろ)、昭和30年12歳のとき若杉光夫監督に見出され「石合戦」で子役デビュー。その後昭和35年日活に入り「ガラスの中の少女」で本格的デビューし吉永小百合と初共演し、日活青春路線のゴールデンコンビとして吉永小百合/」
神野「浜田光夫」

2問目「19世紀南フランスを舞台として、貴族の父とジプシーの母を持つ主人公セルジュと学校の寮で同室となった美少年ジル/ベール」
神山「風と樹の詩」

 1問目は神野、2問目は神山の宗教コンビが単独正解でまず+3。3問目の「内田吐夢」でも神野が解答権を取って正解し、さらに4問目も深澤が早押し誤答をする間にボード正解。開始4問で早くも+7とし、神野が他の5人に大きく水を開ける。

5問目「原作はウラジミール・ボゴモフ。母と妹を戦争で失った少年イワンがソ連軍の少年斥候として活躍するがある日行方不明となり、戦後、ドイツ軍司令部でソ連捕虜の記録を調べた士官の一人が彼の処刑記録を発見するというストーリーである。1962年にヴェネチア映画祭でグランプリを獲得した、アンドレイ・タルコフスキー監督の処女作と言えば何?/」
Ryu「僕の村は戦場だった」

 問題文は全て読まれていたものの、知識で差をつける形でRyuさんが単独正解。7問を消化した段階で神野7、Ryuさん4、神山3、雅也2、塚本1、深澤−3と、徐々に差が出てきた。
 8問目の「舟橋聖一」は雅也が早押し正解し、9問目の「足塚不二雄」は神山が早押し誤答、10問目はスルーとなったが、この間の3問を神野が全てボード正解し、早押し正解1問分の得点を上乗せして10点の大台に到達。2位はRyuさんと雅也の5点であることから、ほぼ神野優勝の足場が固まりつつある状態であった。

11問目「三木武夫の妻睦子は彼の次女に当たるという昭和の実業/」
雅也「森矗昶」

 この局面で雅也が独特の、出題者の予想を遥かに超える段階での押しを炸裂させ単独正解。これで8点として神野とは2点差。

12問目「幼い頃から東宝芸能学校に通い、舞台やテレビに出演していた人物で、昭和44年「しあわせの涙」で歌手デビュー、翌年には幼な妻ブームの先駆けとなる「おくさま/」
神野「岡崎友紀」

 神野が再度雅也を突き放す早押し正解で13点、またRyuさんはこれをボード正解して6点とし、まだ優勝争いにギリギリで踏み留まる。
 13問目はスルー。14問目はマニアックな前フリの後、フォークボールのように突然ポイントがやってきて解答者6人の早押し合戦となったが、解答権を取ったのは雅也。全員が「八紘一宇」を正解し、他の5人よりも2点多く点が入ったのはもちろん、神野が解答権を取っていたらリーチをかけられていたので、ここで押し勝ったことは非常に大きい。
 神野14点、雅也11点ということで、7点のRyuさんが逆転するのは難しくなってきた。そして15問目にRyuさんが痛恨の早押し誤答で4点に後退し、優勝争いから完全に脱落。勝負は神野と雅也のマッチレースとなった。

16問目「小学校高等科を卒業後上京、流しの歌手をしながら独学で作曲を学び、昭和31年に藤島恒夫が歌った「お月さん今晩は」でデビューした作曲家で、昭和38年に無名の新人歌手・舟木一夫が歌って大ヒットした/」
神野「遠藤実」

 この2度目の単独正解で、神野が17点に到達。この得点を維持した状態で早押し正解をすれば神野の優勝である。

17問目「アメリカ・ケンタッキー州アンダーソンには彼を記念した博物館がある、1832年に12年がかりで描き挙げた435枚の鳥類画集/」
雅也「オーデュボン」
19問目「入場券にハサミで穴が開けられている状態が、1880年代のバッファロー・ビル大西部/」
雅也「アニー・オークリー」

 神野の勝利は揺るがないかに見えたが、雅也がここに来て神懸かり的な早押し単独正解を連発させ、得点を17点として立場的には神野と同じになる。もっとも、勢いからすれば完全に雅也のペース。

20問目「本名はせい子。谷崎潤一郎がシナリオ、文芸顧問に迎えられた大正活映の映画「アマチュア倶楽部」に主演した彼の義理の妹で、谷崎との関係も噂され、「痴人の愛」の主人公ナオミのモデルとされている女/優」

 解答権を取ったのは雅也。一瞬会場が盛り上がったが、ペンを走らせず悩む雅也の動作でテンションは下がる。結局雅也は無解答で−3となり、当面の敵である神野は「古屋なおみ」と解答していたが不正解。(正解は「葉山美千子」)
 しきり直しとなった直後の21問目、雅也が失策を取り返す形で「バード」を早押し正解し、再びリーチの状態に戻す。
 22、23問目は深澤が早押し正解・誤答をして結果的に±0。

24問目「のちにスペイン−フィリピン間の正式ルートの中継点となるパラオ諸島や北部マリアナ諸島を発見した人物で、ファン・セバスティアン・デ・エルカーノと別れたモルッカ諸島ティドレ島でポルトガル人に捕らえられ、スペインまで一人陸路を帰らざるをえなくなったという、マゼラン、バルボサに次ぐ3人目のマゼラン艦/隊」

 解答権を取ったのは神野。リーチをかけてから沈黙を続けていたが、自信有りと見て押しに行ったようだったが、先程の雅也同様に誤答。(正解は「エスピノーザ」)14点に後退してリーチ消滅。これでリーチをかけているのは雅也のみとなった。
 25問目はスルー。

26問目「その晩年はガス自殺に失敗し、また自宅の応接間や食堂に色とりどりのパンティを並べていたという作家で、成蹊大学野球部監督を務めた/」

解答権を取ったのは雅也。今度は先程とうって変わって自信ありげにペンを走らせ、一方で神野があきらめの表情を浮かべながらも一縷の望みをかけてペンを走らせる。シンキングタイムが終了しボードが上がる。神野の解答は「有馬頼義」。そして解答権を得た雅也が「有馬頼義」と答えると同時に正解の音が連呼され、第2回早稲田オープンの優勝者が決定した。

 見事優勝したのは鈴木雅也。大会が始まる前、私に「コンモリで早く優勝したいなぁ〜」といった内容のことを述べていたが、それよりもずっと価値のある優勝を手にした。大学主催のオープンでは初めてイージオスにタイトルをもたらしたということで、雅也は先輩が温かく見守る中、優勝できたことに対し「後輩達のおかげです」とのたまっていた。
 準優勝は神野。前半は圧倒的な強さで相手を寄せ付けなかったが、リーチをかけてから動けなくなったのが敗因である。ここ一番で強さが発揮できなくなる脆さは直っていないようにも見えた。
 3位は塚本。得点は3点だったが3位は3位、立派な成績である。クイズの実力意外にも東大生&甘いマスクの持ち主であるというモテモテ要素が高いところから早稲田の女性陣に気に入られたらしく、後日談になるが第2回同志社オープンの飲み会で早稲田の女子達にかわいがられていた。
 4位は1点でRyuさん&神山。Ryuさんは途中までいい線行っていたんだけれどねぇ〜。
 6位は深澤。せっかく沼田に勝ったのに。

 以上、第2回早稲田オープンのレポートはこれにて終了させていただきます。


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