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クイズ上田流オープンレポート

 1997年6月7日、中目黒で開催されたオープン大会です。この大会の主催者はクイズ王時代に活躍した面々であることから、クイズ王時代のことを知っていないと意味が分からない場合があるかもしれません。そんなクイズ王世代が主催したクイズを、私はとても楽しむことができ、この大会についての事柄をここに記しました。
主要スタッフ
上田洋一
布川尚之
福永至
 午前11時に中目黒に着くと、すでにそれらしき人達が改札口前にたむろしていた。ただいつもと違うのは、学生よりも社会人が多いという点であった。私自身は学生主催の大会でも社会人主催の大会でもOKなのだが、今と昔とではクイズスタイルが違うことは歴然とした事実であるので、それを敬遠した向きがあったのであろう。
 しばらくは上野裕之さんと渋谷裕司の3人で話していたが、黒巣弘路が後ろからドロップキックを仕掛けてきた。しばらくすると小野大佐がやってきて、「俺は御大じゃないぞ!」と言ってきた。弥生杯体験記で、大佐を表現した単語だったが、それだけ私の体験記を見ているのかと逆に嬉しくもあった。
 会場の中目黒スクウェアに入ると、黒巣&深澤コンビが玄関前でご飯を食べていた。黒巣の話を聞いていると、「今日は西沢泰生さんが来るらしい」という噂があるという。西沢さんは、第10回ウルトラクイズの北米コースで勝ち抜き、決勝へ駒を進めたことから「北米チャンピオン」と呼ばれ、黒巣がかなり熱を入れている名プレイヤーである。どれくらい熱を入れているかというと、

黒巣「フェリーニの数々の名作を生んだ、イタリアの映画撮影所の名称は何? ピンポーン 東京の西沢さん インテルビスタ ブー デッデケデッデデッテデッテテケテケテケテケッテェーン」

という、テレビで西沢さんが解答した問題とその周辺部をちゃんと覚えているのである。(もちろん「フナ」や「月に群雲 花に風」も言えるのである。)しかしこのセリフで、第1回FNSのあのシーンを思い出せる人は果たして何人いるのだろうか?それはそれとして、この後もしばらくFNSの誰も覚えていないと思われるシーンの回想が続く。そうこうするうちに上野さんが会場に到着。それと同時に黒巣&深澤が上野さんを玄関前に立たせて、

深澤「グラミー賞受賞者同士のカップルで、歌手ボビー・ブラウンと結婚した女性シンガーは誰?」
上野「ホイットニー・ヒューストン! おっし!」

と遊んでいた。この中目黒スクウェアの玄関前は、フジテレビ玄関前に少し似ているので、かなり笑える図である。次に秋田芳巳さんがやってきたので、上野さん同様にやらせようとしたが拒絶。その理由は、「だって俺の場合、いつも玄関落ちだったから帰んなきゃいけないじゃん。」ともっともな意見。しょうがないので

舟太「ルーブル美術館創立200年を記念して発行された記念硬貨のデザインは誰の肖像?」
黒巣「レオナルド・ダ・ビンチ!」
深澤「ブー 正解はモナリザです。」

と、代理で行う。そろそろ時間も迫ってきたので、受け付けをすることに。今回の大会は参加費の代わりに自作のクイズ問題集で参加が可能だということで、2年前に作った「鈴木舟太のクイズ本」を渡してみる。クイズグルメ・布川尚之さんの審査によって合格判定が出たので、見事タダで参加可能に。ちなみに、3人までタダになるので、近くにいた黒巣と井上こーぢの2人をタダにしてあげた。
 そんなこんなで前置きが長くなったが、ついに大会開始の段となった。79人の参加者を前に、上田さん、福永さんが紹介され、そして布川さんが出てくるところとなって出てきたのは、ニセ布川こと菊地英豪さん。これに場内爆笑の渦。一世代前からクイズをやっている人でないとこのギャグの意味は分かりかねるであろう。


予選:三者択一式100問ペーパーテスト(全員→24名)

 いよいよ予選開始。最近は見かけなくなった三択のみのペーパークイズ。問題数は100問であるから、昔の目安としてあった1問6秒ペースだと10分となるが、今回は特殊な解答法を強いるということで十分な時間を取らせたという。どう特殊かというと、ペーパーは問題冊子と解答用紙からなるのだが、その両方にマークをつけてくれというのである。解答用紙だけで十分な気もするのだが、「私たちの採点方法で都合がいいから」ということで納得することに。
 三択クイズ自体は、確実に取れる問題、知識を持っていれば取れる問題、最近の時事的問題と、普通のペーパーとは趣は違うが、実力を持っていれば確実に拾っていける問題が揃っていた。ただ、98から100問目の3問が、いきなりスタッフについてのパーソナルな問題になっていたのが凄まじく不自然であった。まさか問題が足りないからパーソナルを入れたわけはないだろうが、勘の要素を含む問題を3問も入れているのは何だかおかしな感じがした。
 とりあえずペースはしっかり守ることができ、30秒余らせて問題・解答全てにチェックを終える。終了後、深澤がペースを間違えたらしく、「最後の方は1、2、3、1、2、3と付けちゃいました」と言っていたことから、ペースを守ってクイズを解くのは結構難しいものなのだなぁと月並みな思いを抱いた。
 まずは問題冊子をスタッフに渡す。全員の問題冊子が集まったようで、それを早押しテーブルに並べているが、いつまで経っても解答用紙を取りに来ない。どうしたんだろう?と疑問を抱き始めた途端、布川さんが前に出て、「それでは、これより予選ラウンドを始めます!三択クイズ、30ポイント先取!」と切り出す。つまりこれは、問題冊子に解答がチェックされているので、今更答えを変えることはできず、すでに命運は決しているが、「史上最強のクイズ王」の本戦1Rの三択クイズを模した体裁を取っているのである。史上最強の本戦1Rは毎回3択クイズで、第2回以降は30(or50)点先取のルールで、上位数名が次へ駒を進めることができた。そして今回は、79人のうち30点を先取した上位24名が次のラウンドへ駒を進めることができるのであった。なかなか考えたものだなぁと感心しきっていた。三択は見ているだけでは飽きてしまう可能性が高いが、参加してみると3分の1でも正解できるので、ある程度の運が入り込むこともあり、多かれ少なかれ全員にチャンスがあるからである。だから参加者全員に勝ち抜けのチャンスがあり、いやが上にも盛り上がる寸法であった。
 1問目から順番に解答が発表されていき、それに一喜一憂する。もう勝敗は決まってはいるが、こういう発表だとハラハラする。特に、次は自分の知っていた問題が来てくれと願う辺りは、きっとどんな人でも変わらないのだろう。
 私は、前半はほぼ正解と誤答が半々で正解率5割程度。ただ、5割の正解率で通過できるほど甘くはないことはわかっていた。20問目の時点でトップが16点で、私は5点の差をつけられていた。その後は誤答の方が多くなり、一時は5割を割ってしまう危機的状況ともなった。だが、突如として好転は訪れた。37問目から46問目までの10問で何と9問正解の荒稼ぎ。もちろん実力以上に勘が冴え渡ったおかげもあるが、一気に階段を駆け上がって27点とする。
 ちなみに、この間の44問目、大村哲也さんが30点に達してトップ抜け。実に3分の2以上の正解率は驚異的である。北海道の名プレイヤーが関東に来たことで、今後も名勝負が増えそうな予感もあった。
 48問目は「日本の郵便番号。「777」が使われている都道府県は?」という問題。これは第1回K−1グランプリで黒巣が解答権を取って間違えたシーンを今もはっきり覚えているので、2番の徳島県を自信持って解答することができていた。これで28点とし、勝ち抜けはほぼ目前。この問題でリーチをかけた深澤が「あれ?舟太さん結構取ってるじゃないですか」と言ってきた。深澤とは一時5点差を付けられ、私が「やべぇ〜」を深澤に対して連発していたのだが、どうやら中盤の連続正解が効いたようであった。
 49問目はサービス問題で、リーチをかけていた全員が勝ち抜け、さらに私を含めた5人がリーチをかけた。この時点で勝者席は8つ埋まっていたので、残る席は16。よほど運が悪くない限り負けることはない。50問目の問題が読まれる。

布川「カレー粉の黄色のもととなるスパイス「ターメリック」は何科の植物?」

「よしっ!」という感じで若干右手を握る。これは知っていた問題であった。「1番ショウガ科」の発表と同時に30点に到達し勝ち抜けとなった。近似値クイズの差によって、同時に勝ち抜けた秋田さんと岡村さんに次ぐ11位抜けとなり、トップ10入りを逃したのは残念であったが、予想外の高順位で抜けられたことに大満足であった。
 次の問題で12位抜けとなった能勢さんが隣の勝者席に座り、「次のコース選択どこにする?」と聞いてこられた。最初に「Cコースはやめた方がいいんじゃないですか?」と答える。なぜなら、このコースには「封鎖クイズ」を模したルールが存在していたからであった。その後勝者席ではしばらく次のコース別が主な話題となったが、途中からRyuさんが話題の中心となってきた。
 勝者席が残り一つとなって、Ryuさんはリーチの状態。秋田さんが「おぉ、「大統領のミステリー」だ!Ryuさん、泣け!泣け!」という声を飛ばす。55問目の知識系問題を、リーチをかけていた5人が正解。Ryuさんもその中に入っていた。それと同時に51人の敗者も決まった。
 サドンデス1問目となる56問目、「京極夏彦が書いたパロディ小説」を答えさせる問題。秋田さんは「おぉ、文学問題だ。あの時とシチュエーションが似ているぞ。Ryuさん、泣く用意!」と言って周りを笑わせていた。しかし2度もうまくは行かず、「2番のパラサイト・デブ」を外し、Ryuさんはあえなく失格。この時点で2人が残り、57、58問目は両者正解。59問目「里中満智子のデビュー作」を答えさせる問題で決着。(正解はピアの肖像)

敗者復活戦1:早押しクイズ(敗者全員→8名)

 1問目「第1回FNSチャンピオンの布川さんがよく見るのはモザイクですが、第1回ウルトラクイズチャンピオンの松尾さんがよく担いでいる物は何?」(答:ザイモク)というだじゃれ問題で始まり、場内から笑いがちらほら。もっとも、こうしただじゃれ問題はこれ一回きりで、その後はまともな押させる問題が続き、実力を持つ人が確実に抜けていた。先程のRyuさん以外にも、意外な人が三択で敗北した中で行われる早押しであるから、敗者同士の早押しでありながら見応え十分の内容であった。
 このラウンドでは、草間宏貴さん、新井浩さん、沼屋暁夫といった強豪がここで復活。

本戦1R A:ナイス勘!早押しクイズ(8名→2名)

 このコーナーの仕切をしていた福永さんが最初に「このクイズ、下手をすると単なる7○3×で終わります」と自信なさげに言い、このラウンドはスターとした。
 最初に飛び出したのは深澤。1問目の「ジョルジュ・サンド」、2問目の「吸い口」と2連取し、一気に前に出る。だが独特の「魅せるクイズ」が災いしたか、3問目の「ざくろ口」を誤答しブレーキがかかる。深澤の勢いに取って変わったのは黒巣。4問目の「ソニックブーム」、5問目の「広末涼子」を2連取して早々と追いつく。逆に深澤は7問目を誤答して早くも2×。かなり苦しい。
 深澤と黒巣の押し合いとなっていた展開に、割って入ったのは秋田さん。8〜10問目「ゴーギャン」「野茂英雄」「自由の女神」と3連取。このまま波に乗らせたくはなかったのか、次の11問目を深澤が早いポイントで解答権を取るが誤答をしてしまい、3×で姿を消す。すかさず福永さんが「でもフリップに書いた解答が5つ的中すれば勝ち抜けられますから」とフォローするが、どう考えてもそれは不可能なことなので、場内からは笑いが漏れる。
 その後も秋田さんと黒巣のマッチレース同然の展開が続き、18問目の時点で両者5○0×。19問目にして大倉がようやく1○とするが、20問目に秋田さんが「留め袖」を正解して6○としリーチ。そして23問目に「上高地」を正解して、あっさり勝利を手中に収める。
 残る席が1つとなった時点で、それに一番近いのは当然黒巣。27問目に「サンフランシスコ」を正解してリーチ。この時点で次に続くのが2○の大倉、山田さん、深澤の3人だが、深澤は3×で解答権が無くなっておりほぼ逆転不可能。大倉、山田さんにしても逆転は難しいところである。それでも一縷の望みをかけて大倉が普段は見せない速攻の押しをして5○2×まで追いつく。だが追撃もここまでで、35問目「セントポーリア」を黒巣が正解して7○とし勝ち抜け。
 結局、このクイズはただの7○3×で終わってしまった。が、秋田さんと黒巣の強さが際だっていたことには間違いない。
 ちなみに、どんな答えがフリップに書かれていたかというと、「ご」という「碁」でも「5」でも使えるズルいものや、「オランダ」「バラ科」といったn択のクイズにありがちな答えが書かれていた。見方を変えれば、あらかじめ答えを予想することがいかに困難かということがわかって良かったのでは無かろうか。


本戦1R B:変則4ジャンル制覇早押しクイズ(8名→2名)

 まず1巡目。音歴の問題を神野が速攻で来るが誤答。さらに社言を岡村さん、科芸を矢野が誤答と、荒れた出だしで始まる。結局1巡目でジャンルを獲得したのは矢崎さんの文スポのみ。
 5問目に「生麦事件」を杉原君が正解して音歴を獲得。6、7問目、鷹羽さんが「護摩の灰」「ボークレフ」と2連取して社言、文スポの2ジャンルを獲得。続く8問目は津内口さんが「木村奈保子」を正解し、9問目も連取するかに見えたが誤答で3休。11問目に杉原君が「ワシントン・アービング」を正解して文スポを追加し、2ジャンル制覇で鷹羽さんに並ぶ。さらに矢野が12、14問目を正解し、科芸、社言の2ジャンルで、各プレイヤーの土台が揃ってくる。

4巡目終了時のジャンル制覇
鷹羽社言文スポ
杉原音歴文スポ
矢野社言科芸
岡村音歴
津内口科芸
矢崎文スポ

 鷹羽さん、杉原君、矢野の三つ巴の状態に割って入ってきたのは津内口さん。17問目の「別府」を正解して音歴を獲得。さらに19問目の「江戸川乱歩」を見事な押しで正解し、3人に追いついたかと思ったら即座に抜き去り、残るは社言で最初のリーチをかける。21問目、鷹羽さんが「円」を正解して音歴を加え、残るは科芸で津内口さんに続くリーチをかける。
 22問目は社言の問題で、津内口さんの勝ち抜けチャンスであったが、矢野が「ライン」を正解してまずは阻止。ホッとしたのも束の間、24問目に科芸の問題が来て、今度は鷹羽さんの勝ち抜けチャンス。この問題を鷹羽さんは単独押しで解答権を取り、「東宝Vシネマ」を正解して1回目のチャンスを見事ものにして勝ち抜ける。残る席は1つとなり、26問目に社言の問題で津内口さんに2度目のチャンス。先程は阻止されたものの、今度は解答権を取り、しっかり「デンバー」を正解して2人目の勝者となる。
 杉原君の敗因は、後半全く動けなかったことである。矢野は正解数こそ多かったものの、社言と科芸でのみしか正解できなかったことが惜しまれる。逆に鷹羽さんと津内口さんの2人の勝負強さが、若手2人を押し切った感じであった。


本戦1R C:季節の早押し盛り合わせ・上田流風(8名→2名)

<第1コーナー>ショートレンジ早押しクイズ <第2コーナー>ハイトップ上座争奪クイズ <第3コーナー>理不尽ドミニカ一発勝負 各コーナーの順位点は、1位から順に[8、6、5、4、3、2、1、0]

<最終コーナー>サバイバルクイズ

 まず第1コーナーの1○1×。1問目の「福永洋一」を上野さんが正解して幸先よく8点を獲得。さらに第2コーナーの最上段を得て、かなり優位に立つ。その後は中村さん、能勢さん、矢野2号と、トントン拍子に順位が埋まっていった。
 5問目、この問題は春の藤井杯に出場していた人ならば誰か分かるかと見ていたが、誰も気付かずにスルーとする。正解の「雑誌」を告げられた瞬間、志村が「あぁ」という表情を浮かべた。それと同時に、志村は焦って次を誤答する予感がしたので、慎重に行くようテレパシーを送ったが、本当に次の6問目を誤答して8位となってしまう。
 7問目はスルーとなって、8問目に新井さんがようやく正解して5位に着く。9問目は大山さんが誤答したことで、木下は何もせずに6位となる。

 上野8、中村6、能勢5、矢野4、新井3、木下2、大山1、志村0

 第2コーナーは正解すると一気にトップ、誤答すると一気に最下位という両極端のルール。要は最後の問題を正解した者の勝ちとなるルールだが、順位点を考慮するとどの辺りで勝負に出るかも鍵である。
 1、2問目は能勢さんが連取。第3コーナーのことを考えると、このコーナーは是が非でもトップを取っておきたい考えがひしひしと伝わってくる。続く3、4問目は大山さんが連続誤答。ルール上、最下位での誤答は痛くも痒くもないので、この点をもうちょっと考慮すべきだったのでは?
 5問目は上野さんが正解し、6問目に3度目の正直で大山さんが正解。7問目、ここに来て順位を2つ落とした能勢さんが再びトップを取りに行くが、答えを思い出せずに痛恨の誤答で最下位転落。だが落ちたのも束の間、即座にリカバーして再びにトップへ返り咲く。
 9問目、ここまで全く動きがなかった木下が初めて解答権を取り、これを正解して1位となる。おそらく木下は最初からここを狙っていたのだろう。誤答したとしても10問目が残っており、正解すれば少なくとも6点は獲得できる美味しい問題である。
 最後の10問目。3位という好位置におり、まず勝負には来ないと予想していた大山さんが解答権を取り、これを正解。第1コーナーの失敗をここで見事挽回する。

 上野12、能勢10、大山9、中村9、木下8、矢野6、新井4、志村0

能勢「へぇ〜、上野、12点でトップなんだぁ〜〜」
と、いきなりわざとらしい能勢さんの言葉に笑いが漏れる。第3コーナーは封鎖形式のルールだけに、能勢さんの心中や如何に?というところである。これで「コロンブスは、何人(なにじん)?」という問題でいきなり封鎖されたらたまったものではないだろう。また、最下位の志村は0点であることから、何と第3コーナーで真っ先に指名されると得点0で、サバイバルに進む前に失格となってしまうのであった。果たして、そんな鬼畜な人は出てくるのだろうか?
 1問目、「「日曜日」という意味」のキーワードで能勢さんが解答権を取るが、「ドミンゴ」とひねってしまい誤答。そのまま「ドミニカ」と答えればいいのに....続く2問目は大山さんが正解。会場の注目は誰を封鎖するかに集まったが、やはりウケを取るより勝負ということで、上野さんを失格にする。
 3問目はノーカウントとなり、4問目は大山さんが誤答。勝負がやや荒れてきていたとき、その出来事は起こった。

5問目「覚醒剤、女の子4人組/」

この解答権を取ったのは矢野2号。誰もが「うまい押しを決めたな、さて、誰を失格にするのだろう?」と次のことを考えた瞬間であった。

矢野2号「MAX!!」

矢野2号の確信に満ちた大絶叫に、誰もが耳を疑っただろう。しかしその次の瞬間に場内は大爆笑。「SPEED」と「MAX」を間違える理由も分かるだけに、矢野2号は笑いの種となってしまった。
 6、7問目は能勢さんが連取。上位で好調だった大山さん、木下を順に失格とする。これで能勢さんにとっての当面の敵は中村さんとなったが、その2人が8、9問目を互い違いに誤答。10問目、能勢さんが休みの間に中村さんが正解。当然能勢さんを失格にする。
 その後しばらく正解が出なかったが、14問目に矢野2号が正解して、能勢さんを倒した中村さんを失格にする。さらに16問目は新井さんが正解し、能勢さんを倒した中村さんを倒した矢野2号を失格にする。まさにこの辺りは「人を呪わば穴2つ」の状態であった。これで志村が新井さんを失格にすればこの文章もつなげやすかったが、新井さんが最後の一騎打ちを制し、このラウンドのトップとなった。

持ち点
13点:能勢、中村
12点:上野、新井
11点:矢野
10点:大山、木下
6点:志村
 得点だけを見れば能勢さんと中村さんが有利だが、それまでの正解・誤答の経過を考慮すると、やはり12点までの4人は横一線と見て良いだろう。中でも一番安定しているのは上野さんで、新井さんと中村さんは正解数の少なさが気になる点で、能勢さんは正解数こそ多いが、誤答数もそれに比して多いところが気になる。
 1問目に新井さん、2問目に上野さんと、12点スタートの2人が共に正解をしたことで、本当に4人が横一線で並ぶ。
 その後は上野さん、能勢さん、木下の3人がそれぞれ2○を挙げ、この間の7問目に志村が持ち点の差で力尽きる。9問目を上野さんが正解したことで、大山さんがあと1点で崖っぷちに立たされる。だが続く10、11問目を2連取して踏みとどまり、先に矢野2号が失格する。
途中経過
4点:能勢、上野
2点:中村、新井
1点:大山、木下
 この時点での2点差を考慮すれば、九分九厘、能勢さんと上野さんの勝利は確定したと言って良かった。だが、クイズはたったの1問で勝負の流れは変わってしまうものである。その流れを変えた問題が12問目であった。問題は「最大のトンボはオニヤンマですが....」という前フリであった。この問題の変化球を見越して、能勢さんが解答権を取った。が、「何トンボだっけ?」と思い出せない。能勢さんは「最小のトンボ」を思いだそうとしていたことも分かったし、見ていた私もてっきり、問題は「最小のトンボ」に落ち着くものだと思っていた。結局能勢さんは思い出せずに誤答。「八丁トンボ」の答えを期待し、問題文の続きを聞くが、何と「最大のセミ」を答えさせる問題で、変化を読み違えていたのであった。(正解は「クマゼミ」)この誤答が能勢さんに大きなダメージをもたらしたのは明らかであった。
 続く13問目は木下がこらえて正解。粘りに粘っていた大山さんがこれで失格。この時点で3点の上野さんは、自滅しない限り勝利を手に入れたことになった。続く2点は能勢さんただ一人で、1点の中村さん、新井さん、木下の3人と共に、最後の席を争うこととなった。14問目を正解したのは新井さんだった。これで中村さん、木下を失格とし、能勢さんと一騎打ちを戦う権利を手にした。15問目、解答権を取ったのは能勢さん。だが、答えが出てこない。無情にも誤答の判定が下り、あっけない幕切れとなった。
 最後は能勢さんの自滅という形で終わったこのラウンド。12問目の変化球を読み切れていたら....という気にもなるが、クイズに「もし」は無いのである。


本戦1R D:1対1・空席待ち通せんぼクイズ(8名→2名)

 まず最初に、予選をトップで抜けた大村さんと、上位が大村さんを敬遠したか、予選11位の私が2番目として早押し席に着いた。1問目、イランの監督と今村昌平が出てきたので、これは最近の時事だと判断し、解答権を得て、「パルムドール」と答えてこのラウンド最初の1点目を挙げる。「よ〜し、今日は調子がいいかな。勝てるかも。」と、この時は本気で思っていた。もちろん、勝負事がそんな思い通りに行くはずがなく、その後は列に並んでいると「かっこいいポイントで押せるのにぃ〜」となったり、席に着けば分からない問題か、同時押しで100%相手が解答権を持っていってしまい、1ポイントのまんまであった。
 それをしり目に、最初の通過クイズ挑戦者となったのは千田。これはあえなく阻止されたが、大きく水を開けられていたことは確かであり、勝ち抜ける自信がすでに無くなってきていた。
 そんな状況下で、舛舘さんと大村さんが共に2ポイントの状況で、すぐ後ろが私。どっちに転んでも通過クイズ挑戦となることは間違いなかった。結果、この対戦は舛舘さんが正解して、2人目の通過クイズ挑戦者となる。その阻止側は私。知っている問題が来ることを祈るばかりであった。問題の最初の部分で代表作を並べられたが、1つも知っているものが無かった。続く文章で「ギタリスト」の誰かを答えさせることは容易に取れたが、普段そっち系の音楽を聴かない私には分かるはずがなかった。当然舛舘さんの一人押しで、「エリック・クラプトン!」の絶叫を隣で聞くこととなってしまった。
 舛舘さんは洋楽を聴いている人なので、問題について聞くと「完全にポイントは過ぎていたのに押さなかったから、しまった、押し合いになるって思っていたら解答権が取れたんで....」と話してくれた。私には一体どこがポイントだったんだか全く分からず、勝負する以前の問題であった。
 「あ〜ぁ、一人通過させちゃったよ〜」と落胆していたが、もっと落胆したのは列に残っていた6人だろう。何人かは間違いなく舛舘さんを阻止できたはずであった。それが阻止側が私であったばかりに....という結果となったからである。この出来事で、最初に「今日は勝てるかも」とか考えていた私は粉微塵になって吹き飛んでいた。
 その後、沼屋が3人目の通過クイズ挑戦者となったが失敗。「そろそろ2人目が....」という状況下で、2点の大村さんと、1点の私の対戦が回ってきた。この対戦での問題は、文学者と何らかの作品の前書きが順に並べられていたが、聞いていてさっぱり分からなかった。そのさっぱり分からなかった問題を、大村さんは事も無げに「源氏物語」と正解。これで4人目の通過クイズ挑戦者となり、続く問題を連取して2番目の席を獲得し、予選1位の貫禄を見せつけた。
 この勝負は見ていると、目まぐるしく展開が変わって面白かったであろう。けれども、もうちょっと面白くできたのでは無かろうかという気がしないでもなかった。このラウンドの面白さを削った最大の戦犯は私だろう。舛舘さんをあっさり通過させ、さらに大村さんを簡単に3ポイントに到達させてしまったことは、ラウンド挑戦者で予選2番手の人間がやるクイズではないだろう。私の早押しレベルがもっと高ければ、もっと面白い勝負ができたはずだっただけに残念でならない。
 ただ意外だったのは、対戦相手がほとんど固定されていたという点である。実際、私は大村さん、千田、舛舘さんの3人とばかり戦っていた。もっと対戦相手がぐるぐると回ることを予想していたので、ちょっとガックリ。


敗者復活戦2(敗者全員→8人→1人)

 いの一番で私の名前が呼ばれた。しかしこういうルールの一番最初は、必ず失敗する向きがあるので、あまり嬉しくなかった。順々に7人が呼ばれ、早押し席はとりあえず埋まった。2番目に呼ばれて隣に座ったのは杉原君。名前は明治オープン予選通過者の中にいたので知ってはいたが、実際に話したのはこの大会でが初めてであった。とりあえず互いに「周りに迷惑はかけないよう、確実に押していこう」ということを言い合った。
 1問目「京劇の京とは....」という、基本と言えば基本だが、やっぱり他の人の命も預かるわけだから速攻では押しづらかった。2問目「3B政策」の名の元になっている都市を答えさせる問題。これを他の人が正解したときに、布川さんが答えに何か仕掛けがあるようなことをほのめかせたので、「北京、ベルリン」の共通点を考えたが、首都の名前ぐらいしか思いつかなかった。3問目、ジェームス・ジョイスの「ユリシーズ」についての前フリ。ところが、理解し難いポイントで杉原君が解答権を取り、「アイルランド」と解答。確かにジョイスの出身国ではあるが、問題文の先をどう考えても「ジョイスの出身国はどこ?」という落ち方はしないことぐらい誰でもわかるはずである。ましてやオープンで勝ち抜ける実力を持つプレイヤーならなおさらである。当然誤答で、杉原君はもちろん、私を含む5人もまとめて失格。この無謀な行為にブチ切れ、「パコォーーン」と、持っていたパンフレットで頭を叩く。会場から、「おっ、舟太激怒!!」という声が聞こえてきた。あとで大倉から「いや〜、舟太さんが怒るなんて、珍しいですね。」と言われたが、私はともかくとして、クイズにおいて他のプレイヤーに迷惑をかける行為は許し難いからである。(別に杉原君が嫌いなわけではないよ。念のため。)ちなみに、杉原君が誤答した問題は「ユリシーズ」の舞台で、「ダブリン」が正解。という訳で、「ペキン、ベルリン、ダブリン、....」とくれば、正常な日常生活を送っていれば、先は十分に読める。
 その後も、いきなり1問目に誤答して他の7人から恨みを買うプレイヤーもあり、7人が正解したのに、最後の1人となって正解できずに、別の意味で他の7人から恨みを買う目に遭う人もありと、本当に8人全員正解なんてことができるのか心配になってきた。7組目、トントン拍子に正解者が続き、残ったのは赤津さんただ一人。その最後の一問、問題文が最後まで読まれても赤津さんは全く動かなかった。時間切れ寸前、意を決したように解答権を取り、自信なさげに答えるが、これが正解でついに8人全員正解が成立した。
 敗者復活できる1つの席を目指し、8人が3○2×に挑む。1問目「アリウプ」は、先程最後に正解した赤津さんが正解。その後は接戦を予想したのだが、勝負はほんのわずかな間に決した。何と2、3、4問目を矢野が速攻押しの3連取で圧勝し、敗者復活を遂げたのであった。この3○2×は、矢野の独り舞台と言っても過言ではないだろう。他の7人のためにも、矢野には頑張って欲しいものであった。


本戦2R:ボード・サバイバル(9人→6人)

挑戦者

秋田芳巳
黒巣弘路
鷹羽寛
津内口真之
上野裕之
新井浩
舛舘康隆
大村哲也
矢野了平
 第1セット。1問目は「時間」を管理する省庁。2問目は茶道の作法を前フリに、表千家のものか、裏千家のものかを答えさせるもの。共にn択問題ということで、誰が正解しているのかは判断しづらかった。が、たった2問で早くも決着したという。その単独最下位を発表するのは福永さんだったが、「え〜、これ、発表するのぉ〜、何か発表しづらいよ〜」とか言い始めたので、意外な結果になったことが容易に取れた。仕切り直して発表を始めると、「秋田さん、なんですよ。」と一言申し訳なさそうに言い、「通産省」「表千家」の答えを発表すると同時に秋田さんは観客席へ戻った。
 第2セット。1問目は「今年の秋分の日は何月何日?」。2問目は「世界最古の国旗であるダンネブロ(デンマークの国旗)に用いられている色」。3問目は「ガメラが最初に戦った相手」。4問目は起源を前フリにある行事を答えさせる問題。2問目は基本なので、全員が正解。1問目はいちいち覚えている人がいなかったようで、あまり正解は目立たなかった。そうなると3、4問目の知識系が勝負を決めたようで、敗者復活したばかりの矢野が、再び敗者となってしまった。正解は順に「9月23日」「赤と白」「バルゴン」「七五三」。
 第3セット。1問目、問題前半は「咲き方」を説明したもので、「ダリアの咲き方」を答えさせる問題であった。これは、「ポンポン咲き、コラレット咲き、カクタス咲きといえばどんな花の咲き方?(答:ダリア)」という基本問題を全員が知っていることを前提にしたn択出題という意図が読めた。しかし、問題文的に「コラレット」や「カクタス」はイメージと違っていたので、単純に「ポンポン咲き」に落ち着くのではと予想していた。全員のボードが上がり、答えをチェックしていた布川さんから、「ハイ、決定しました。」の声。このセットはこの1問だけで決着したのであった。正解は予想通り「ポンポン咲き」で、これをただ一人外したのは新井浩さんであった。新井さんは上記に挙げた3つ以外の答えを書いていたので、聞いてみると、意外と言うべきか、例として挙げた問題を知らなかったのであった。
 このラウンドは結果的に短期決戦で、ほんのわずかな知識の差が明暗を分けた。


準決勝:ライフポイント潰し合いクイズ(6人→?)

挑戦者

黒巣弘路
鷹羽寛
津内口真之
上野裕之
舛舘康隆
大村哲也
 さて、今大会のプログラムは、最初から決勝戦まで全てのルールが明記されていたので、この準決勝が始まる前に、誰と誰の一騎打ちが見られるのか、結構楽しみにしていた。鷹羽さん対大村さんの北海道対決、津内口さん対舛舘さんの雑誌編集者対決といった対戦が実現すると面白そうだと、「勝手な」予想を立てていた。
 だが、準決勝が始まる段になって、布川さんが突如として妙なことを言い始めた。それはこうであった。

布川「では、これより、対戦相手を紹介します。」

はて?どういうことだ?と最初は合点がいかなかった。が、それに続いて

布川「参加者の皆さんには、事前にプログラムを渡しておりますが、この準決勝の欄を見てください。ここには勝ち抜け人数が明記されていません。」

あれ?そう言われてみると書いていない。他の欄は細かく書いてあるのに、6→3とだけ書けばいいだけの準決勝と、同様に3→1だけの決勝が抜けているのである。まさか....

布川「そう、対戦相手は挑戦者同士ではなく、第11回ウルトラクイズのように....」
黒巣「えっ、まさか、北米チャンピオン!やった、今日カメラ持ってきて良かったぁ〜」

何だか黒巣が先走っていたが、西沢さんが来るという噂を聞いていたのだから無理もないだろう。

布川「対戦相手は、上田流家元の我々3人です。」

ときて、黒巣がガックリしていた。
 この準決勝は主催者対挑戦者の対決方式である。ということは、問題はどうするのかという当然の疑問が湧くが、先程からこの会場に封筒がぶら下がっていたのである。この封筒はここで初めて開封されるということを伝え、問読みに渡された。この問題の作者は、石野まゆみさん、田中健一さんという、クイズ界に広く名が知られた2人で、挑戦者はどちらの問題を選択するかを指名できる。
 問読みが問題のチェックをしている間、6人の挑戦者が戦う順番を決めていた。その結果、対戦順序は[1上野 2舛舘 3津内口 4大村 5鷹羽 6黒巣]と決まった。
 さて、挑戦者は3つのライフポイントを持っているが、上田流の3人、上田洋一さん、布川尚之さん、福永至さんは各自で1つのライフポイントを所持し、ライフポイントの無くなった者は以降の解答ができなくなるというルールである。そうなると当然、潰す順番が重大な要素ともなってくる。ただ、それ以前にこの3人を相手に3問先取する事自体が至難の業である。果たして、決勝には何人が進めるのか。

first challenger 上野裕之
 田中さんの問題を選択。短期決戦のルールで、さらにお互いどんな傾向の問題かは分からない状態でのスタート。
 1問目「百万人の英語力と評した」というポイントで上野さんが解答権を取り、「上田敏」を正解し先制。まずは「上田」だけに、上田さんを潰す。続く2問目、速攻で勢いに乗れたか、またも上野さんが正解し、今度は「福永さんは勝手に飛んでくれそうなので、布川さん」と指名。これで3対1と上野さん有利に立ったが、3問目に福永さんが「建蔽率」を正解して反撃。「いや〜「容積率」と迷ったんですよ〜」と、一言添える。続く4問目は上野さんが誤答してしまい、一騎打ち状態となり、場内は俄然盛り上がる。5問目、日本の南極基地を答えさせる問題で、福永さんが解答権を得る。ほぼ問題文が読まれていただけに、かなり自信がありそうだった。が、「え〜〜〜っと、ごめんなさい。」と発して自滅。正に上野さんの言った通り、福永さんの自滅によって上野さんは勝利を得、決勝進出1番乗りを決めた。

second challenger 舛舘康隆
 田中さんの問題を選択。白夜書房の優秀さを知らしめることができるか。
 1問目を上田さんが先取。2問目はn択問題だが、舛舘さんにはリスクが大きく、上田陣営にはアドバンテージがあるのでスルーとなる。3問目の「白衣高血圧」、4問目の「サボタージュ」を布川さんが連取し、勝負は上田流のストレートで決まり、舛舘さんは全くいいところがないまま敗退。2問目のn択問題を舛舘さんが正解し、布川さんを潰していたら、全然別の展開になっていただろう。

third challenger 津内口真之
 石野さんの問題を選択。舛舘さんとの直接対戦はできなかったが、自社の方が優れていることを会場の者にアピールできるか。
 1問目は津内口さんが先取。まずは先程のキープレイヤーであった布川さんを潰す。だが続く2問目を福永さん、3問目を上田さんが正解してあっけなく勝負をひっくり返される。さらに4問目、上田さんが連取して流れに乗ったまま勝負はついた。やはり1人を潰したところで他の2人も一流プレイヤーだけに、徹底的に攻め続けられなければ勝つのがいかに困難なことか見せつけられた勝負であった。

fourth challenger 大村哲也
 田中さんの問題を選択。予選1位の知識量を発揮できるか。
 1問目は大村さんが先取。津内口さん同様に、まず布川さんを潰す。続く2問目、これもさっきの対戦同様に福永さんが正解し、2対2となる。だが3問目はスルーとなり、前の組とは違う展開となる。4問目、再び福永さんが解答権を取り、大村さんピンチとなるが、今度は自滅。大村さん若干有利となったのも束の間、即座に5問目を上田さんが正解し、1対1の同点に。6問目はスルー。そして勝負を決める7問目は、「明治の森国立公園の終点がある、大阪府の市」を答えさせる問題。ほぼ問題が読み終わる直前まで両者とも動かなかったため、スルーになるかと考えた矢先、問題を完全に読み切ったところで大村さんが解答権を取り、「箕面市」と正解し、2人目の決勝進出を果たした。やはり予選1位は伊達ではなかった。

fifth challenger 鷹羽寛
 田中さんの問題を選択。一緒に参加し、観客席にいる奥さんに勝利をプレゼントできるか。
 1問目は布川さんが先取。さらに2問目は「歯磨きの方法」という、教職者向けの問題で上田さんが解答権を取り、鷹羽さんピンチ。だがこれは誤答で、1対3となるところを2対2で状況は好転。3問目は鷹羽さんが取り、布川さんを潰す。4問目はスルー。5問目、世界で最も多い名字を答えさせる問題で、鷹羽さんが自信を持って「張(ちょう)」と答えるが誤答の判定。正解は「李(り)」で、私は知らなかったが、この問題は結構知っている人がいたので、違うのではという声が会場から聞こえたが、最近答えが変わったということを教えられた。さて、これで福永さんとの一騎打ちとなる6問目。「映画の宣伝用に使われる、ある一場面を焼き付けした写真」という問題で、再び鷹羽さんが解答権を取り、先程以上に自信を持って「スチール写真!」と解答し、見事3人目の決勝進出者となった。

sixth challenger 黒巣弘路
 石野さんの問題を選択。西沢さんと写真が撮れなくてガックリしている状態で、勝つことができるか。
 1、2問目は布川さんの速攻であっと言う間に1対3。さらに3問目に苦手の野球問題が来て、あっさり上田さんに取られてストレート負け。勝負開始から1分も経たないうちに決着し、上田流に秒殺されてしまった黒巣であった。いくらガックリしているとはいえねぇ。

対戦結果

○上野裕之  1−0 上田流
 舛舘康隆  0−3 上田流○
 津内口真之 0−2 上田流○
○大村哲也  1−0 上田流
○鷹羽寛   1−0 上田流
 黒巣弘路  0−3 上田流○


決勝:早押しクイズ

挑戦者
上野裕之
最近私のK−1グランプリ体験記を見返して、こんな時代があったんだなぁ〜と邂逅していたそうですが、まだ昔を思い出すには早いようで、実力を遺憾無く発揮して決勝進出。
大村哲也
北海道から千葉県に居を移してから初参加した嶺上杯では準優勝。2週連続の決勝進出に、早くも関東クイズ界常連の地位を固めたようです。
鷹羽寛
クイズ界での知名度高き名プレイヤー。各ラウンドの接戦を確実にモノにする勝負強さは是非とも見習いたい点です。
 この決勝に駒を進めたのは以上の3名。これまでの勝負を見ていても甲乙付けがたい対戦となることは必至であろう。
 1問目はスルー。2問目、「この長いマラソンの間に、私には5人の子供ができました」というエピソードのみで上野さんが解答権を取り「金栗四三!」と正解して先制。それに対して3、5問目を鷹羽さんが正解して2○とし一歩リード。7問目に大村さんが「手綱切り」(コンニャクの切り方)を正解して、全員に点が入る。この時布川さんが「コンニャクを縦に切るんですか?」と意味ありげな発言。
 9問目「国旗の星の数が23から27に増えた国」という問題を上野さんが取り、難なく「ブラジル」を正解。ここで布川さん「いや〜ブラジル国旗の数、いつの間にか増えていたんですね〜」と発言。言いたいことは分かるのだが、即座に「国旗の数は増えませんよ」と方々からツッコミが入る。
 11問目は、上野さんが「それは読んだ!!」と、久しぶりに聞く、解答前の一声を発し「獄門島」を正解。これで鷹羽さんを抜いて3○に。だが鷹羽さんも直後の12問目、「ミニ四駆」という何で知ってるんですかぁ?と聞きたくなるお子さま向け問題を正解し、3○で並ぶ。
 13〜15問目は3連続でスルー。勝負が動いたのはその直後で、上野さんがここから一気に波に乗り、鷹羽さんを突き放した。16〜23問の8問中6問を正解し、一気にリーチをかけたのである。実力による正解はもちろん、22問目には「タンパベイ・デビルレイズ」という2択問題も引き当てる運も味方し、ほぼ勝利は決定した。
 ついさっきまで同点だったはずなのに、いつの間にか6点差のうえ相手はリーチという状況に陥りながらも、24問目の「カッパドキア」を見事なポイントで鷹羽さんが正解し、まだまだ勝負を諦めない。

25問目「百発百中の故事で、弓の名人である養由基という人物が百発百中で命中させた....」

解答権を取ったのは上野さん。自信満々に「柳の葉!」と答え、10ポイントに到達して上田流オープン初代王者の座に輝いた。

 決勝最大の見どころは、16問目以降の上野さんの独壇場に間違いなかった。準優勝に終わった鷹羽さん、3位の大村さんも強かったが、その力を発揮させないうちに上野さんが力を出し尽くしたという決勝であった。

 今回、弥生杯の時と同じように、上田流の3人による個人賞を設け、各人の気に入ったプレイヤーを選んだ。
 まず上田賞は、最も場内を沸かせた人という基準で、矢野2号が受賞。やはりあの「MAX!!」は群を抜いたインパクトの強さがあった。賞品として、上田さんが教えている小学校のクイズ研が作った問題集が贈られた。上田さん本人が、「これは子供の思い出になるし、私も文集よりも多く見返してます」と言うほど、思い出に残る一品である。
 次に布川賞は、敢闘賞という意味合いで、鷹羽さんが受賞した。賞品は、書店に勤めている布川さんらしく、図書券など書籍関連のものが贈られた。
 最後に福永賞は、福永さんの特徴とも言える「飛び」から、最初に飛んだ人ということで日高が受賞。賞品は、現在とても入手困難といわれる「黒ヒゲ危機一髪」であった。これですぐには飛ばない訓練をするようにという意味が込められているのだろう。
 三賞が渡された後で、優勝者の上野さんには勝利の美酒として、中国の地酒が贈られた。これで上野さんは久々の勝利に酔いしれたことでしょう。

 以上で上田流オープンレポートを締めくくります。


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