ジャンクのくせに…… - 『ローゼンメイデン・オーベルテューレ』前後編まとめての感想
「水銀燈マンセー」な話を作るため、「真紅死ね」「蒼星石死ね」と反感買うのが明らかな脚本にしたのはいただけないかな。水銀燈を持ち上げるために他キャラを貶める手法はちょっとなぁと。
翠星石、雛苺、カナブン、薔薇水晶:
え、出番こんだけ?
JUM、のり、トゥモエ、めぐ、白崎(ラプラスの魔)、槐:
上記のドール達同様、自分らのポジションで顔見せ程度に登場したって感じですな。そういやみっちゃんって、出番あったっけ?
サラ:
真紅が猫嫌いになった頃のミーディアム。しっかりしている雛苺という印象。真紅が相手でも受け身にならない辺り、好感が持てる。
蒼星石:
評判落としたドールその1。
普段は温厚なのに、アリスゲームのことになると目的達成のためにまっしぐらですな。水銀燈と初めて顔を合わせたってのに、無抵抗の相手をいきなり真っ二つはないだろう。
「いやらしい帽子」を使っての攻撃を見て、男爵ディーノを想起した。飛び道具は多分ゾリンゲン・カードだな。
真紅:
評判落としたドールその2。ただでさえ人気薄のメインヒロインなのに。
水銀燈にブローチを握りつぶされた後の、どす黒さ満載の「ジャンクのくせに……」こそが真紅様の真骨頂ですな。てかある意味被害者なのに、実況は「真紅死ね」の大合唱で不憫だった。
水銀燈:
「誰? この人?」と、全くの別人ぶりに唖然。水銀燈にもこんな素直な時期があったんだなぁ~と。とりあえず今作は、この弱気ですぐ泣く銀様に萌える作品かなぁと。
ところで銀ちゃんは第1期、第2期、そして今回と、必ず1回はおだぶつになっている辺り、3戦3死亡のザ・ニンジャがダブる。
ストーリーとか:
真紅が水銀燈の介護を行っている間は、実に微笑ましい。特に歩行訓練とお茶を煎れているところ。でもこの後、互いを憎悪するようになる展開なのが火を見るよりも明らかなんで、「この仲がいつ壊れてしまうのか」と、ハラハラドキドキしながら視聴。
水銀燈がローザミスティカを手にしても、真紅は水銀燈の不完全さから薔薇乙女であることを頑として認めない。結果、水銀燈が「このアマ、さんざん見下しやがって」とぶち切れ、真紅が大切にしていたお父様のブローチを、リンゴを握りつぶすように片手で粉砕。“鉄の爪”フリッツ・フォン・エリックも真っ青ですな。んでブローチを握りつぶされた真紅は憎悪むき出しでジャンクのことをジャンクと罵りはじめ、憎しみのボルテージは最高潮に。何この昼メロ。
「もりあがってまいりました」な状態の所、蒼星石がアリスゲームでやんちゃしたせいか、蒼&翠のミーディアムが老衰した模様。これにより双子は眠りにつくことになり、ラプラスの魔がアリスゲームの水入りを宣言し、戦闘は次の時代へ持ち越し。
以上、真紅がブローチを嫌う理由の説明終了。って、蒼星石、話長すぎ。てか好戦的だった蒼星石が、どういう流れで第一期の蒼星石につながるのか、という方が謎。そもそも水銀燈を真っ二つにした場面は、JUMに一体どう語ったんだろう。

コメント
おおむね、同感です。
脚本はあと一言あれば、印象が変わるのに。と思うシーンが多かった。
蒼星石が真紅との戦いを放置して、水銀燈を攻撃するのはなんで~とか。
極めつけはなんといっても最後の水銀燈と真紅のシーンですね。
視聴中は、真紅はローザミスティカを持っていない姉妹。すなわち、壊し合わなくてもよい姉妹の存在に安らぎを感じているのだなぁ、という感触を持っていただけに。
あのシーンの真紅が受けたショックは、水銀燈を壊さなくてはアリスになれないという事実を認めたくなかったのだなぁ、と思っていたのに。
まぁそれを伝える前に、ブローチ破壊ですべては憎悪の川の中なわけですな。
おい、まて、そこで終わったら、哀れんでたことになるじゃんとつっこんでしまいました。
疑問点も増えちゃいましたねぇ。
水銀燈が、なぜ自分のことを第一ドールと呼称するのか。
オーベルテューレ開始時点で、ローザミスティカが水銀燈に分け与えられていないにもかかわらず、真紅がみずからを第五ドールと称していたのはなぜなのか、など。
水銀燈が雛苺の創造を見てないのはどうなのよ、とか。
まぁ、なんというかローゼンはひどい。
Posted by: タクジ | 2006年12月26日 00:20
お久しぶりです。
昨日「オーベルテューレ」通して見てみましたが、やはりボリュームが足りないですね。
ヒナカナが空気すぎる部分とか、あと蒼星石と翠星石が何の前触れもなく眠りについてしまうとことか・・・やっぱり説明不足かと思いました。
でも、真紅と水銀燈は、「オーベル」後に一度相まみえているはず(無印かトロか忘れましたが、銀ちゃんが「~万時間ぶりね、真紅」とか言ってるのを計算すると、確か1920~30年代位に二人が会ってる事になるかと思いました)なので、それと同様に、「オーベル」後のいつかに、真紅と蒼星石単体(または翠とのペア)でも会っていて、交流を深めてるのかもしれませんね。
・・・じゃなきゃ、蒼い子があんなに喋り続けられるはずがないw
なので、『特別編』というよりも、あくまでも『トロイメント』のサイドストーリー的な感覚で見た方が良いのかもしれませんですね。
個人的には、『るろ剣』の巴回想を思い出しました。
・・・って事は最初からOVA扱いでd(ry
Posted by: 夕刊 | 2006年12月26日 01:18
>タクジ様
真紅と蒼星石の描写が不足気味で、悪者になりっぱなしなだけに、「脚本にもう一言」は同意です。
今回のストーリーですと、水銀燈が自分のことを第一ドールと名乗っている点は謎になりますね。ローザミスティカを与えられていないなら、金糸雀から順に第一ドールとナンバーがふられるわけですし。
>夕刊様
今回のお話は、水銀燈と真紅の仲良しごっこ&憎しみ合いを楽しむものであり、ストーリーは目をつぶれ、って感じですかね。
真紅たちが目覚めていた時代は、今回のサラと桜田ジュンの間に、もうワンクッションがあると見るのが確かですね。
Posted by: 鈴木舟太 | 2006年12月26日 21:33
>水銀燈が自分のことを第一ドールと名乗っている点は謎
ローゼン本人が1番は永久欠番扱いにしていただけかも。その後、気が向いたので完成させて正式な第一ドールになったのでは。
これを見て思ったのは「"My Fair Lady"ってこんな感じじゃなかったかな?」でした。あまり詳しくは知らないけれど、以下の雰囲気からすると、あたらずと言えど遠からずでは。
「しかしその二人の横で、イライザは静かに唇を噛み締めていた。彼女はまさに今、自分が単なる実験用のハツカネズミであったことに気づいたのだ。実験を通して、彼女の中には一人の人間としての自我が目覚めていた。しかしヒギンズは、彼女を一人の人間として扱ってはくれなかった。そしておそらくこれからも。
一人きりになった実験室で泣き崩れるイライザ。スリッパを取りにヒギンズが戻ってくる。イライザはヒギンズにスリッパを投げつけ、それをきっかけに大ゲンカが始まる。「この家に自分の居場所はない」。そう感じたイライザは、こっそり家を出て行く。(wikipedia)」
水銀灯は自分を「第一ドール」だと思っている。真紅は水銀灯のことを「未完製品」であり、対等の存在だとは思っていない。この認識の違いがあるかぎり、対立は避けられなかったでしょう。
Posted by: Anonymous | 2007年01月02日 01:57
真紅がえらく評判を落としているようで…
確かに真紅が悪者扱いされても仕方ないような話でしたが、私は別な感想を持ちました。
ローゼンメイデンは、結局みんな根っこの部分は「子供」なんじゃないかと思います。
子供だから、弱弱しい水銀燈に対して優しく接したし、子供だから怒ったときは感情をむき出しにするし、子供だからブローチを壊されて相手を傷つけるような事を言ったのではないかと。
子供の頃って、仲のいい友達でも、ケンカすると容赦のない悪口を言ったりしますから、それと同じじゃないのかな、と思いました。
…脚本の人の本当の意図はわかりませんけど。
Posted by: バルタ | 2007年01月04日 02:18
>ローゼンメイデンは、結局みんな根っこの部分は「子供」なんじゃないかと思います。
同感です。その「子供」の出方が違うだけで、みんな子供なんですね。
雛苺:甘えん坊。一番子供らしい子供。
真紅:背伸びして大人ぶる。でも結構無邪気な面も。
翠星石:ちゃっかりした苛めっ子だけど、根は甘えん坊。
金糸雀:随一の策士を自称するけれどドジッ子。雛苺と真紅と翠星石を足して1.5で割ったような感じ。
蒼星石:いい子でいたいから、お父さんの言いつけだけは、きっちり守る。水銀灯に最も近いスタンス。
水銀灯:お父さんに認められたい/愛されたい。ゆえに「第一ドールであること」が彼女にとっての絶対的な意味を持つ。
真紅と水銀灯の喧嘩も、ある意味では無邪気な子供の喧嘩なんだけど、彼女たちをたしなめ、導いてくれる大人が、彼女たちのまわりにはいませんでした。彼女たちの親代わりが、チビ人間とノリだったのは良かったのか悪かったのか。
Posted by: Anonymous | 2007年01月04日 15:32