2008年04月14日

(SS)佐々キョン「佐々木とキョンの追跡記」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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305 佐々木とキョンの追跡記 sage 2008/04/13(日) 00:58:34 ID:nbUs47B2
 「彼女を、つけてみないか」
 こいつは突如として俺の前に現れ、その誘いの言葉をのたまったが、俺はどうしても乗り気になれなかった。

 あの悪夢のようなエセSOS団誕生に至る日々は、ゆっくりと土に還っていく桜の花弁にも気づかないままに過ぎてゆき、日本はすっかり新緑の5月を迎えていた。
 これは全ての物事がひとまず小康状態に落ち着いた、そんな時期の事だ。

 この土曜は久しぶりに不思議探索が休みで、その午前はまさに神がこぼした―――カチューシャの女神に当てはめるのは嫌だが、皮肉にもまさしく文字通りの―――奇跡の時間だった。
 それで本当に気が緩んでいたのだろう。
 妹のフライングボディプレスをまともに受けた俺は、視界先の天井がグラグラと歪む最悪の目覚めの後、
 母親からこれまた図書館へ本を返しに行って来いと言う面倒くさい司令を受け、俺はものの見事に、ていのいいパシリに仕立て上げられてしまった。
 かくして、ついぞ俺の土曜の午前に平穏が訪れる事は無かったのである。

 「やあ、キョン。ここで出会うとは最高のタイミングだよ」
 そんな道中の事だ。下手をすれば空の蒼さにも難癖つけたくなるくらいに不機嫌な俺を
 こいつは呼び止めた。こいつは俺を認めると、あたかも巡り会うべく何世紀も生まれかわった人生の伴侶をとうとう発見したかのような瞳の輝きをもって、俺に近づいてきた。こいつの目は本当に綺麗だ。
 それは認めよう。
 しかしだ。勘弁してくれ、まだこれ以上俺から土曜の午前の平穏を奪おうと言うのか―――佐々木よ。


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2008年03月31日

(SS)佐々キョン「キョンの遺忘」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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717 この名無しがすごい! sage 2008/03/25(火) 22:53:20 ID:yEXcAyWu
 SS投下。重い内容になるかも知れませんが、決してこの病気を軽んじている訳ではないです。
 近しい人の体験をもとに書いていますので、気を悪くしないでください。


719 この名無しがすごい! sage 2008/03/25(火) 22:55:59 ID:yEXcAyWu
 「今机に並べられていた7つものをすべて答えて下さい」
 つい数秒前まで、目の前に並べられていたものがなんだったか。
 「……ボールペン…と、あとは…」
 おかしい。確かにボールペンはあった。あとは何だった?はさみだったか?思い出せない。
 医者は悲しそうな目で俺を見て、机の引き出しにしまっていた7つのものを取り出した。
 定規、鉛筆、文庫本、はさみ、テニスボール、ペン、消しゴム。そこにボールペンはなかった。
 「違う、こんな筈じゃない…今日はたまたま調子が悪いんです」
 「そうですか。では次のテストです。あなたの年齢を答えて下さい」
 良かった、これならわかる。安心感と、こんな子供に対するような質問をしてくる医者に少しだけ怒りを覚えながら自信満々に答えた。
 「28歳です」
 「わかりました、ありがとうございます。これでテストは終わりです」
 そう言って溜め息を尽きながら医者が取り出した俺のカルテにはこう書かれていた。


 ○○ △△ 31歳


 「若年性アルツハイマーです」


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2008年03月11日

(SS)佐々キョン「佐々木さんの、夢十夜の巻」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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102 この名無しがすごい! sage 2008/03/10(月) 19:00:21 ID:MxuqjlRI
 ちょいと実験的というか、脈絡のないもの投下ー。
 多分3レス。


103 SS 1/3 sage 2008/03/10(月) 19:01:03 ID:MxuqjlRI
 佐々木さんの、夢十夜の巻

  こんな夢をみたんだ。
 
 腕組みをして枕元に座っていると、仰向きに寝た君が、静かな声で
 もう死ぬと言うんだ。

 「死ぬとは穏やかじゃないな。それとも佐々木、俺に対してなんか
 口に出さない不満でもあって、内心死を願っているとかないだろうな」
 何せ夢だからね。そこらへんは脈絡はないさ。それに君に対しての
 不満はあるにしても、それは君の死によって、決して解消されなく
 なってしまう類の不満だから、まあ安心したまえ。
 

 君はそのくせっ毛を枕にしいて、輪郭の柔らかな顔を枕に沈めるよ
 うに横たえている。真白な頬の底に温かい血の色がほどよく挿して、
 唇の色は無論赤い。
 とうてい死にそうには見えないのだけれど、しかし君は静かな声で、
 もう死ぬと判然と言うんだ。僕も確かにこれは死ぬなと思った。
 なにせ夢だからね。そのあたり、理屈ではないのさ。
 で、そうなったからには僕も後を追おうと思って、
 「そうかね、もう死ぬのかね」と上から覗き込むようにして聞いて
 みたんだ。何故か視界が曇ってしまって、そうしないと君の顔も見
 えない塩梅だったものだから。
 死ぬとも、と言いながら、君はぱっちりと眼を開けた。大きな、包
 み込むような深さを秘めた眼で、睫に包まれた中は、ただ一面に
 真黒だったんだ。
 その真黒な眸の奥に、自分の姿が頼りなげに浮かんでいる。
 僕は透き徹るほど深く見えるこの黒目の色沢を眺めて、これでも死
 ぬのかなと必死に思ったんだ。だから、ねんごろに君の耳元に口を
 寄せて、死ぬんじゃなかろうね、大丈夫だろうね、とまた聞き返し
 たんだ。何故だか、声が震えてとても小さな声しか出せなかったから。
 すると君は黒い目を眠そうに見張ったまま、やっぱり静かな声で、
 でも、死ぬんだから、仕方がないだろうと言ったんだ。

 「何か死ぬ間際まで他人事風味だな、お前の夢の中の俺は」
 取り乱されるよりもいいんじゃないかな。

 じゃあ、僕の顔が見えるかい、と一心に聞くと、
 見えるかいって、そら、そこに、写ってるじゃないかと、
 にこりと君は笑って見せた。
 僕は黙って、顔を枕から離した。震える手でようやく腕組みをしな
 がら、どうしても死ぬのかなと思ったんだ。
 しばらくして、君がまたこう言った。
 「死んだら、埋めてくれ。時の彼方の大きな真珠貝で穴を掘って。
 そうして天から落ちて来る有希の破片を墓標に置いてくれ。
 そうして墓の傍に待っていてほしい。また逢いに来るから」

 何故か、それはかなり失礼じゃないかとか、まだ本命一人隠す辺り
 が君の狡猾さだねなどと思ったのだがどうだろう。
 「いや、それ俺じゃないから。お前が勝手に夢見てるだけだから」
 それは承知しているのだけれど、普段の行いが……、まあいい。


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2008年03月04日

(SS)佐々キョン「佐々木さんの、『送り雛は瑠璃色の』の巻」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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666 SS 1/3 sage 2008/03/03(月) 21:54:28 ID:CBi8SbBb
 呼ばれた気がした。とりゃ。

 佐々木さんの、『送り雛は瑠璃色の』の巻

 「キョン、君は形代(かたしろ)という言葉を知っているだろうか?」
 桃の節句も近づいたある日、たまたま出くわした佐々木は、
 早咲きの梅の花を眺めながら、そんなことを呟いた。
 「雛祭りというのは、平安貴族の子女の遊びから始まったものらしいけれど、
  元来、「三月の節句の祓」だったんだ」
 いつものことではあるが、薀蓄を語る佐々木の表情は明るい。
 本当にそういう話好きだな、お前さんも。
 「子供の健やかな成長を願って、などというと、ほのぼのとしているけれど、
  今とは子供の死亡率が比べものにならなかった過去において、
  健やかな成長を願う、というのは、かなり切実な願いだったのだと推測できるよ。
  だからこそ、季節の変わり目には病にかからぬよう祓いを頼み、
  七五三という節目節目では、「ここまでよく育ってくれた。これからも健やかに」
  とお祝いしたのだ、と僕は思っているんだ」
 ほうほう。で、最初の田代ってのはどうかかわってくるんだ?
 「キョン、わざと言っているだろう」
 そうやってちょっと眉をしかめて睨むフリをする佐々木。
 お互い本気じゃないのは、声の調子で二人とも分かっている。
 まあ、会話のちょっとしたアクセントさ。
 「またちょっと回り道になるけれど、
 「形が同じものには、性質が共通する」というのは、類感呪術の基本的な要素で、
 これは基本的にほとんどの社会で共通する概念だと言っていいだろう」
 だからちょっと待ちなさい佐々木さん。そこでいきなり類感呪術ってナニゴトだ。
 もう少し分かりやすく頼むって。
 「ああ、フレイザーは最近の人は読まないみたいだからねえ」
 最近とかそういう問題じゃないだろ、金枝篇は若者必読の書じゃないって。
 「単純に言えば、同じ形をしていれば、同じような魂が宿るということさ。
  ちなみに藁人形の場合、対象の髪の毛を入れ込むというのが、感染呪術に
  属する行為になるので勘違いしないように。
  ともかく、犬の形をしたぬいぐるみは、なんとなくワンと吼える気がするし、
  人の形をしたものには、人と同じような魂が宿る、ような気になるものなんだ。
  髪の毛が伸びる人形だとか、よくあるだろう?」
 なるほど、つまりお前も自分の部屋には犬のぬいぐるみがあって、
 時々「ワン」とか言ってるわけだな。よしよし、少しは年頃の女生徒らしい
 可愛げなことをやっておくにこしたことはないぞ、佐々木。
 「き、キョン。何をバカなことを」
 いや冗談だ冗談。そんな顔赤くしてまで怒るなよ。
 「まったく、君という奴は。……大体僕はぬいぐるみではなく君の……」
 ん? なんだ?
 「いや、それはどうでもいいんだ。
  先ほどの、人の形をしたものには人の魂が宿るという考えは、
  多かれ少なかれ、どこの文化にもあるものだけれど、
  それに一番馴染み、そしてそれを肯定的にとらえたのが、おそらく日本なのだと思うんだ」
  ピノキオとか、ヨーロッパでもなかったか?
 「うん、確かに。古代ギリシャでも、、ピュグマリオン伝説はあったしね。
  ただ問題なのは、そうしたものに向ける嫌悪感が、日本は他の文化と比べて、
  極端に低いということなんだ。
  知っているかい、AIBOのような「人の形をした機械」を作るのに血道を上げているのは、
  日本が断トツなのだよ。他の文化では、「人のまがいもの」として、
  他にメリットがないのにあえて人の形を取らせようとは、そんなにしないらしい」
 それはあれじゃないか、手塚先生の「アトム」とか、ドラえもんの影響なんじゃ。
 「それらのロボットを生み出す土台にあるのが、そういう「人の形をしたもの」への
 親近感なのだと言いたいのだよ。


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2008年02月21日

(SS)佐々キョン「ベストショット」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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731 この名無しがすごい! sage 2008/02/19(火) 23:25:08 ID:N46/mOPM
 誰かお題プリーズ。明日の正午までには投下する。


732 この名無しがすごい! sage 2008/02/19(火) 23:35:47 ID:RiO/H+vu
 >>731
 使い古されたであろうネタのバレンタインとか
 節分とか受験シーズンの二人とかどうだろう


733 この名無しがすごい! sage 2008/02/19(火) 23:47:08 ID:T8IXxZLY
 >>731
 実は腐女子な佐々木で一つ


734 この名無しがすごい! sage 2008/02/20(水) 00:14:12 ID:qmy7VjcW
 >>732
 もう散々書いてるのにあえてとは・・・・・・ゴクリ

 >>731
 少し前の流れだけど、哲学を語る佐々木さん
 できれば恋愛論がいいな


735 731 sage 2008/02/20(水) 00:21:44 ID:M3KbqAaK
 ちょっと変わったの書こうと思ってたら王道二つと際物ってどういう事だ。

 >>732と>>733には悪いが>>734でいくわ。


744 731  ベストショット sage 2008/02/20(水) 02:59:12 ID:M3KbqAaK
 「ねぇ佐々木さん、今日何時まで起きてる?」

 せっかくの修学旅行。いくら理屈を並べ立てたところで、未だ眠る気にはなれない。

 「そう……まぁみんなの様子を見て決めるよ」
 「じゃぁたっぷり付き合って貰うから」

 私は苦笑せざるを得なかった。同じ班の彼女ら三人の眼といったらまるで獣のそれのようだった。
 そもそも男子相手なら本で得ただけの哲学の知識で交わせるし、そもそも自分にそういう事をあまり聞いてこない。
 ただこの年頃の少女の嗅覚というのは、「ヒト」という生き物の中で恐らく最も強い部類にはいるのでどうにも
 追及の手から逃れられそうにない。

 想像に難くないように、スタンドライトにスナック菓子、トランプと少し乱れた布団と。
 さぁ楽しい修学旅行の夜の始まりだ


 さて、私はどうすれば上手く逃れられるやら………。


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(SS)佐々キョン「エンジン」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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717 この名無しがすごい! sage 2008/02/19(火) 20:53:08 ID:6Lc4okLF
 いい感じだ。エンジンがかかってきたぜ。
 「うん。とってもいいよ。ただ……」

 ただ、何だ?

 「動いてくれなきゃ、ムードが出ないじゃないか。」

 動くも何も、今の俺にはこれが精一杯だ。
 予行演習だと、ここからスムーズに動けるはずだったのだが。

 「くっく……。きれいな上級生のお姉さんにご指導を賜ったんだろう」
 何を言ってやがる。まあ、確かに十二分にご指導賜ったさ。
 ただあれはあくまで練習であってだな。あの人はプロフェッショナルであってだな。
 俺は丸っきりの素人であってだな。
 素人同士2人きりってのは初めてだったりしているわけでな。
 いったい俺は何を言っているんだ。

 「まあ、いいじゃないか。落ち着いてくれよ。」
 ちくしょう。動いてやる。覚悟しろよ。どうなっても知らんぞ。

 「アッーー!! キョンだめーーッ!! 」


718 この名無しがすごい! sage 2008/02/19(火) 20:55:42 ID:6Lc4okLF
 気づいたとき、俺の目の前には無残な姿で横たわる、悲しい現実だけが残っていた。


 「キョン。君はもう一度教習所でやり直したほうがいいんじゃないかい。
 エンジンキーを挿し込むだけで20分も費やした上に、アクセル全開で暴走するとは。」

 せっかくお前から借りた車なのに・・・ぼろぼろにしちまうとは。
 本当に申し訳ない。すまん。
 腹を切れといわれれば腹を切る。
 お前のいうことは何でも聞いてやる。本当にごめん。
 どうにかして修理代を工面するから、許してくれ!

 「ああ、それならいいさ。どうせ橘さんから借りた車だし。
 今回の件で発生する費用はすべて向こう経費で持ってくれるそうだ」


720 この名無しがすごい! sage 2008/02/19(火) 21:03:38 ID:o8G3IkHA
 >>718
 ⌒('A`)⌒「今夜のおかずは近所の公園に生えてるキノコなのです…」


721 この名無しがすごい! sage 2008/02/19(火) 21:06:25 ID:xcIohxRD
 >>718
 くっ……こないだの薬局で買い物は読めたのに
 このオチは予想出来なんだ


722 この名無しがすごい! sage 2008/02/19(火) 21:12:12 ID:XImo8Fzu
 >>718
 マジでエロパロ誤爆だと思った。

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(舟)
 まぁ最初にはっきり「エンジン」と言っているしねぇ。

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引用元:【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part29【変な女】

2008年02月18日

(SS)佐々キョン「2004年ラジー賞総なめの映画鑑賞の巻」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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647 この名無しがすごい! sage 2008/02/17(日) 22:32:59 ID:x4RvlMH6
 なんかこうリアルタイムで。

 猫の目の実況中
 2004年ラジー賞総なめの映画鑑賞の巻

 「なあ、シャシャキ……」
 「……ああ、キョン。言いたいことはわかるけど、映画を見るのと、
  僕の方を半眼で見るのと、どっちかにしたまえ。
 あと一つだけ言っておくと、エジプトの猫の神は、
 バストじゃなくバステトだと記憶しているんだが」
 まあしかし、傍から見ると俺たちってこんな感じだったら……
 なんかヤだなあ。
 「ねえキョン。僕はこのハル・ベリーみたいに奔放だったり、
 泥棒したりした記憶はないんだがね」
 後者はともかく前者はどうだろうなって……おお!
 「キョン、人のいる前で濡れ場で鼻の下を伸ばさないでくれたまえ」
 ああ、すまんすまん……ってもう終わってるよ。朝チュンかよ!
 「……#」

 猫パンチは思ったよりはるかに強力だと、何故か身をもって知ることになりましたとさ、畜生。
 「あとキョン、僕は臍だしのボンテージを着るつもりは毛頭ないからね」
 あれが似合うのは肉食ってボンキュッボーンな西洋人だけだって。
 そんなこと考えちゃいないよ。


 ……何故かもう一発猫パンチをくらいました。さっきより強烈なのを。
 理不尽にも程があるぞシャシャキ。
 「君はもう少し女心というものを学びたまえ」


648 この名無しがすごい! sage 2008/02/17(日) 23:00:27 ID:Lm71/e4e
 >>647
 朝チュンの意味が分からずぐぐった俺は2chでは少数派?

 17-646「おなかにキュッ」がまんまそれだったと理解した。


650 この名無しがすごい! sage 2008/02/17(日) 23:22:51 ID:Lm71/e4e
 >>647二度目のレス失礼。
 猫パンチから、シャシャキに肉球はあるか気になった来たー!
 肉球佐々木さんの妄想が頭の中を駆けめぐるぐるぐる~~


651 この名無しがすごい! sage 2008/02/17(日) 23:27:14 ID:bn6eHorH
 >>647
 猫パンチ乙

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(舟)
 キャットウーマンがダメなら、猫娘の方向で。もちろん今野宏美がCVやってるバージョンの。

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引用元:【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part29【変な女】

2008年02月17日

(SS)佐々キョン「佐々木さんと哲学」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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559 この名無しがすごい! sage 2008/02/16(土) 00:32:52 ID:sY3awhqe
 酔った勢いでSS書いて投下。
 ネタと思って許して下さいw


560 君はどう思う? sage 2008/02/16(土) 00:34:16 ID:sY3awhqe
 「キョン、君に聞きたいのだが、僕たちの存在を証明するのはなんだと思う?」
 またいつもの小難しい話か。嫌な訳ではない、むしろこいつの底無しの知識量と俺の興味を掴む話題は面白い。
 だが今回はちとヘビーな話題だな。軽く考えたくらいじゃ俺の貧相な脳みそは答えを出してくれそうにない。
 うーむ。存在の証明ねぇ。俺が今ここに存在する事を証明するには…?すまん、さっぱりだな。答えはなんなんだ?
 「残念ながら僕も正解は持ち合わせていないんだよ。」
 佐々木にも解らない問題が俺にわかる訳ないだろうと思いつつも、とりあえずは真剣に考えてみよう。


561 この名無しがすごい! sage 2008/02/16(土) 00:35:06 ID:sY3awhqe
 「小学生の頃に疑問に感じてね。それ以来ずっと考えているんだが、未だに答えは見つからないんだ。」
 両手を組んでその上に顎を乗せ、若干上目使いで拗ねたような表情の佐々木。…反則だと思うのは俺だけではないだろう。
 喫茶店のテーブルを挟んで見える光景にアホの子のような表情を晒して思考を放棄していると、佐々木は再び口を開いた。自分の頬をむにゅーっと抓りながら。どうでも良いが、餅みたいだなお前の頬っぺたは。
 「時々ね、不安になるんだ。僕たちにはこうして痛覚のような感覚はあるけれど、感覚ほど信用出来ないものはない。僕に見えるキョンと、君自身が鏡を通して見るキョンが同じように見えているとは限らないようにね。」
 難しい言い回しだが、ようは俺達が見たり、聞いたりというような感覚はあてにならないという事か。


続きを読む "(SS)佐々キョン「佐々木さんと哲学」"

2008年02月15日

(SS)佐々キョン「感謝チョコ」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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512 この名無しがすごい! sage 2008/02/15(金) 00:28:18 ID:xOWMNKCy
 見かけないと思ったら、こんなところに引っ越してたのね、このスレ。w

 バレンタイン終わっちゃったけど、ちょっと書いてみた中3の頃。


513 感謝チョコ sage 2008/02/15(金) 00:31:10 ID:xOWMNKCy
  バレンタインデーに胸をときめかせるほど、もてるわけでも、ウブでもなく、ましてや付き合っている彼女がいるけでもない俺は、
 14日の数日前からそわそわしているクラスの雰囲気というものをそれなりに冷静に見ることができた。
  「そりゃあキョンには大本命がいるから余裕だよなあ」
  というクラスメイトたちからのよく分からない指摘に首をかしげながらも、俺はたかだかチョコのやり取りだけで、よくまあここまで
 日本中が騒がしくなるものだと毎年のように感心していた。
  下校時に通り過ぎるいくつかの店舗、特にお菓子を扱う店舗はコンビニまで含めて大々的にバレンタインフェアをしているの
 を見ると、「ああ、今年も頑張ってるようだな、お菓子業界は」と思うのは、いささか自分でも冷めすぎだとは思うが。
  「知っているかい、キョン?バレンタインデーというのはだね、昭和21年の2月14日ににGHQのバレンタイン少佐が子供達に
 チョコを配ったのが起源とされているんだよ」
  と俺に解説する佐々木の言葉を信じるほど俺は無知ではなかった。
  「佐々木よ、それは俺でも聞いたことがあるウソ話だな」
  そう言って俺は佐々木を半眼でにらみつけると、バレたかと佐々木は苦笑した。
  「くっくっ、さすがにこれは信じてもらえないか」
  「ああ、俺でも元々の聖人の話とか、他の国じゃ男女が逆とか、日本でチョコレートなのはお菓子業界の陰謀だとかぐらいの
 基礎知識はあるのさ、残念だったな」
  「まあ、それぐらいは常識の範囲だからね。それにしても、こうも学校中が浮かれているというのは、学校側としては色々と困る
 だろうね」
  確かに教室でこうして朝のHRを待つ間にも、男女問わずに何やら浮かれて教室に入って来る者が居ると思えば、何か決意す
 るように綺麗にラッピングされた何かをもって教室を駆けだしていく女子、教室に駆け込むなり自分の机やロッカーをチェックして何
 も入ってないことに落胆する男子など、中々におもしろくて微笑ましい光景が繰り広げられている。
  「まあ、いいんじゃないのか?年に1回のことだし、これぐらいなら」
  他人の色恋沙汰に首を突っ込むつもりは毛頭無いし、何やら修羅場が発生するわけでもなし、中学生らしいほのぼのとした光
 景と言えなくもない。
  「で、キョン、君は誰かからもらったのかい?」
  俺の方を向かず、教室の様子をうかがいながら佐々木は聞いてきた。
  「朝、妹からひとつな。それもフライングボディプレスで起こされて、うめいているときに口に放り込まれた」
  キョン君義理チョコ上げるね、と放り込まれたのは1個20円のやつだ。何でもクラスの男子みんなにあげるそうで、俺はそのおこ
 ぼれを貰えたらしい。


514 この名無しがすごい! sage 2008/02/15(金) 00:33:26 ID:xOWMNKCy
  「ほう、君の妹さんはあの年でもう義理チョコを配っているのかい?」
  「何でも去年何気なくあげたのが3倍だか10倍になってホワイトデーに帰って来たらしくて、それに味を占めたらしい」
  まったく、小さくても女なのかね。
  「しかし、義理チョコが社会の潤滑油のひとつとして機能しているのも、ひとつの側面だよ。普段お世話になってる人へ何か形に
 しようというのは、そうそう悪いことじゃないさ。たしかに僕もホワイトデーのお返しへの女性側の期待が、年々過剰になったいる事
 態ははいささか問題があるとは思うけどね」
  確かに安いチョコをもらって、そのお返しで四苦八苦する管理職なんて話があるそうだが、こうなると俺みたいに義理でももらえそ
 うにないのも、悪いことじゃない気がするのは、決して強がりなんかじゃないさ、うん。
  「で、そういうお前は誰かにあげるのか?だいたいこういうイベント毎は興味無いって感じだが」
  佐々木が顔を赤らめながら本命チョコを渡すのも想像できないが、明るく義理チョコを配って歩くのも無さそうだが。
  「ああ、そうだった」
  佐々木はそう言って鞄を漁ると、何やらラッピングされた包みを取り出した。
  「義理チョコではなく、感謝チョコという表現もあるそうでね。これはこの1年ほどの僕からの感謝だと思ってくれたまえ」
  にっこりと笑いながら、佐々木はその赤い包みを俺に差し出した。
  「やけに大きくないか?」
  A4ノートほどの大きさで、綺麗にリボンでラッピングされている。
  「それだけ僕の君への感謝の気持ちが大きいということさ。時間もあったので手作りに挑戦してみたのだよ。来年からはそんなヒマは
 無さそうだからね、まあ、これも青春の1ページというやつかな?」
  俺は礼を言ってそれを受け取る。ずっしりと重いそれは、なるほどこの1年の感謝なのだろう。
  「しかし、俺なんかがこんなの受け取っていいのかね?」
  俺は佐々木に感謝されるようなことをした覚えが無いんだが。
  「君は自分の評価をもっと高くするべきだね。僕がどれだけ君に感謝しているのかは、言語で表現するのは少々照れが入りそうだか
 らね、バレンタインデーに便乗してそれを形にしただけだ。深く考えたり、あまり気にしないでくれ」
  しかし、俺から佐々木へ感謝するべきことの方が、圧倒的に大きい気がするんだが。
  「そう思うなら、今度のホワイトデーにでも、君のその気持ちを形にしてくれないか?君に手作りで何かを貰えるなんて期待してないし、
 お菓子にこだわることもないから」
  なるほど、その手があったか。
  待ってろよ佐々木、俺の財布やセンスを総動員して、感謝を形にしてやるからな。
  「くっくっ、期待して待ってるよ、キョン」


515 この名無しがすごい! sage 2008/02/15(金) 00:38:26 ID:xOWMNKCy
 国木田「・・・というやりとりを朝の教室でやったせいで、キョンにチョコを渡すのを断念した女子が
 複数いることを僕は知っている」


516 この名無しがすごい! sage 2008/02/15(金) 00:47:01 ID:j2LTvkgE
 >>515
 国木田GJ


517 この名無しがすごい! sage 2008/02/15(金) 00:50:50 ID:fL8Elkkt
 >>515
 オチGJ!


518 この名無しがすごい! sage 2008/02/15(金) 00:51:24 ID:tT2135JX
 なんて味のある落ち

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(舟)
 中学生が「感謝チョコ」とは、年の割に老成していますな。大きなチョコで、他の女生徒への牽制も含める策も含めて。

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「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:
総合改変ガイドライン
SSSS・ハルキョンSS・長キョンSS・佐々キョン

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引用元:【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part29【変な女】

(SS)佐々キョン「佐々木さんの、ごく何気ないバレンタイン、の巻」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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497 SS 1/2 sage 2008/02/14(木) 19:43:14 ID:I9hc93NG
 佐々木さんの、ごく何気ないバレンタイン、の巻

 今日は2月14日。全国的にバレンタインデイという奴だ。
 クラス中の男子が妙にソワソワし、谷口があちこちの女子めがけて突進しては、
 絶望のうめき声を上げて崩れ落ちるのを繰り返す。そんな日である。
 やれやれ。まあ皆がんばってくれ。
 「おはようキョン、やけに落ち着いてるけど、勝者の余裕かい?」
 無邪気そうな顔で、俺と同じ今日一日の傍観者然として振舞う国木田だが、
 騙されてはいけない。こいつはクラスの中でもトップクラスのチョコゲット数
 を誇る「連邦の微笑む悪魔」なのだ。別に赤くない彗星でも青くない巨星でも
 なんでもかまわないが。
 「ひどいなあ。変な仇名つけないでよ。みんな義理でくれただけだよ。
  キョンだって涼宮さんたちからもらってるんでしょ?」
 あのイベント好きなハルヒが、こういうイベントを見逃すはずもないからな。
 実はこの前の建国記念日にSOS団の「宝探しツアー」とやらがまた開催されてな。
 チョコはその時もらったよ。昨年以上に色々しんどい目にあわされた上でな。
 実際、この3日間、筋肉痛が取れなくてバレンタインどころじゃないんだよ。
 ああもうだるいったらないぜ。俺そんなにチョコ好きなわけでもないんだぜ。
 割りにあわんと思わんか、国木田。
 「ああ、連休中にもう済ませちゃったんだ。そうだね。涼宮さんも、
  ライバル多いだろうから、先手必勝を選んだんだ。
 それでもSOS団内部じゃ紳士協定、いや淑女協定を結ぶあたりが
 涼宮さんらしいっちゃらしいのかな」
 なんだかよくわからんぞ国木田。
 「でもそれにしちゃ、カバンがやけに膨らんでないかな、キョン?
  他には誰にもらったんだい?」
 今日は妙に目ざといな。
 こいつは出掛けに、妹とミヨキチからもらったチョコだよ。
 二人ともハルヒと同じで、とにかくこういうイベントが好きみたいだな。
 まあままごとみたいなもんさ。
 「……キョン。君多分、知らない所で、小学生男子の物凄い恨みをかってると思うよ」
 何の謎かけだ、そりゃ。
 「あと、妹さんとミヨキチちゃんの分以外に、もう一つチョコが入ってるみたいだけど」
 おわ。どうしたんだ国木田。お前人のカバンをいきなり開けてのぞき見るような奴じゃ
 なかっただろう。いつの間にそんな風にすさんでしまったんだ。お父さんは悲しいぞ。
 「だってキョンのカバン、口が開いてるから思いっきり見えてるよ」
 何ですと。げ、本当だ。くそう、さっき谷口がぶつかってきた時だな。
 「なんか今のキョンて、一歩間違えば、『自分はもうチョコこんなにもらいましたよ』
  って見せびらかしてる嫌味な奴と思われちゃいそうだね」
 勘弁してくれ。そんな気はさらさらないってこと、お前なら分かるだろ。
 このチョコだって、今朝佐々木とたまたま遭って貰っただけだよ。
 何故か、一瞬国木田は息を詰らせると、次の瞬間満面の笑みを浮かべた。
 別に大したもんじゃない。挨拶代わりみたいなもんさ。
 「うんうん。そうだね。で、もらった時の状況をもっと詳しく具体的に。
  キョンの発言は不利な証拠として使われることがあり、キョンに弁護士を
  呼ぶ権利はないので覚悟を決めてどうぞ」
 なんだよそれ。だから本当に深い意味はないんだって。
 あいつ自身、そう明言してたんだから。


498 SS 2/2 sage 2008/02/14(木) 19:44:57 ID:I9hc93NG
 出掛けに妹とミヨキチに待ち伏せをくらって、やや遅刻気味で小走りで
 いつもの道を進んでいると、佐々木に出くわした。
 「やあ、奇遇だねキョン。また遅刻ぎみで慌てている、というところかい」
 奇遇ってお前。何でこんなところにいるんだ。電車通学だと確実に遅刻だぞ。
 「ああ、安心してくれたまえ。僕の学校は今日が入試でね。
  一般生徒はお休みなのだよ。3年生は私立の受験に忙しいしね」
 ああそうか、ウチはもう少し後だけど、考えてみりゃ高校ごとに違うんだよなあ。
 俺のはや歩きに歩調を合わせながら、佐々木はくっくっと馴染み深い笑顔を浮かべる。
 そういや私服だもんな。慌ててて気づかなかったぜ。
 「久しぶりに朝の散歩と洒落込んだのだけれど、君と出会うとは思わなかったよ。ふふ」
 確かにそうだな。俺が遅れ気味じゃなかったら、すれ違ってただろうしな。
 何かに気づいたように、佐々木がポンと手を打った。
 「そうだ、キョン。せっかく会えたのだから、君にはこれを進呈しよう」
 手にした小さなポーチから、佐々木は綺麗にラップされた包みをてのひらに乗せ、
 そっと差し出した。
 やっぱりこの中身はチョコなんだろうなあ。
 「まわりの女子生徒が皆浮かれるものでね。僕もなんとなく流されて買い込んだのだけれど、
  恥ずかしながら渡す相手がいなくてね。父にでも渡そうかと思っていたのだけれど、
  これも何かの縁というものだ。君に差し上げるよ」
 ああ、なるほど、そういうことか。
 佐々木はいつものような透明な笑みを浮かべていて、そこにあるのはまったくもって、
 慣れ親しんだ、普段の佐々木の表情だった。
 だから俺は、佐々木の言葉を信じて、ごく普通の友達が何気ないプレゼントを交換する
 くらいのつもりで、佐々木の手からそれを受け取ったんだ。
 「やはり、これくらいの距離からがいいのかな」
 ん? どう意味だ。
 「特段かまえたり、意識したりするからおかしくなるのかなと思ってね。くっくっ。
  まあ、君と僕は、改めて親友なのだと感じられて嬉しいということさ」
 そうだな。お前とこうやって話しながら歩いてると、中学時代みたいな気分になるよ。
 「そういってもらえると、僕も嬉しいよ。
  さて、そろそろ本格的に君が遅刻してしまいそうだから、ここで。
  キョン、勉学に励みたまえ、くっくっ」
 そう言うと、佐々木は次の交差点で立ち止まり、大きくしなやかに手を振った。


 で、俺はこうして筋肉痛の脚を酷使して、そのおかげで今机につっぷしてるわけだ。
 何てことない話だろ。
 ? どうした国木田? その古泉ばりの「やれやれ」のポーズは。
 あと谷口、いつの間に人の話を立ち聞きしてやがる。お前がさっきぶつかったせいで、
 カバンの口ゆるんだぞ。
 「KOKOKO……」
 鶏か?
 「このブルジョワジーの共産主義者めー! 己の非を悔いてJIJIJI地獄へおちろ-!」
 泣きながら逃走する谷口。どういう意味だお前。
 「持てる者の癖に持たざる者視点でしか物事を見てないってことじゃないかな?
  谷口にしてはめずらしくちょっと知的なアイロニーだね。
  ……あとキョン、君は女性の表情や言葉を額面どおりに受け取る癖、
  早めに改めるべきだと思うよ」
 だからお前までどういう意味だよ。


 ……いいんだよ。佐々木は俺より遥かに頭がよくて、俺より遥かに演技力があって、
 色々な話を虚実取り混ぜて語ってくれて、そして俺の隣でよく笑ってくれる奴だから。
 だから佐々木の言葉の裏なんか、悪い頭で下手に勘ぐるよりも、
 額面どおり受け取った方が、多分お互い上手くいくんだよ。
 あいつはそこまで計算できる奴だから。
 前からそうだったし、これからも多分そうなんだ。
 「はいはいご馳走様ご馳走様」
 だから人の話を理解してないだろ国木田。
                          なしくずしにおしまい


500 この名無しがすごい! sage 2008/02/14(木) 19:54:38 ID:KPdNpUtr
 >>498
 おっつー
 最後の「ご馳走様」で、
 knkdが隙を見てキョンの貰ったチョコを盗み食いしたのを想像したw


501 この名無しがすごい! sage 2008/02/14(木) 19:54:41 ID:gUsz/KLH
 >>498
 国木田GJ


502 この名無しがすごい! sage 2008/02/14(木) 20:13:17 ID:pyxOv2XE
 >>498GJ!
 キョンはまず、自分の正当な評価を知るべきだな
 にしてもKNKD美味しいなあ

-----------------------------

(舟)
 「朝の散歩中に偶然キョンと出会った」というシチュエーションが生じるよう、佐々木はどれだけシミュレートを繰り返したんだろう。

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「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:
総合改変ガイドライン
SSSS・ハルキョンSS・長キョンSS・佐々キョン

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引用元:【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part29【変な女】

2008年02月14日

(SS)佐々キョン「黄色い手袋」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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409 黄色い手袋 SS 1/3 sage 2008/02/13(水) 04:48:07 ID:LRL9yzfh
 黄色い手袋

  いつのまにか、街はバレンタイン一色である。とはいうものの受験生にはそんなものは関係
 ない。決して、俺自身がそんな浮ついたイベントにこれまでまったく関係がなかったから言って
 いるわけじゃない。確かに、母親やら妹やらからしかもらえないさ。ああ、妹の友達から、チロ
 ルチョコ的な物をもらったことはあったかもしれない。だが、まぁ一般的な中学生ならそんなも
 んだろう?
  さて、そんなわけで何時にもまして、チャリ通(正確を期すならば行っているのは塾なので
 チャリ通塾というべきなのだろうが)をする俺にとって世間はいと寒いわけだ。特にこの時期は、
 私立の受験真っ最中である。公立に専願である俺だったが、対岸の火事という気分にはなれ
ず、貴重なラストスパートに否応なく俺の足は速まるのだった。そんなことを考えながら、家の
 ドアを開けて外に出る。吹き荒ぶ二月の寒風に身をすくませる。
  大分くたびれてきた赤いママチャリの荷台には完全冬季モードの佐々木がちょこんと腰掛け
 て俺を待っていた。
 「ふむ、キョン。防寒具をハーフコートに変えてきたのかい」
  両手を軽く挙げて答える。
  ロングコートだと裾がペダルに引っかかることがあるんだよ。特に学校指定のヤツはやばい。
 なまじ生地がしっかり作ってあるから切れずに巻き込む。
 「たしかにね、ふたり乗りで転倒したら、危険だからね」
  実際チャリのふたり乗りは違法行為だしな。よい子は真似すんな。
 「誰に言ってるんだい? 軽犯罪者のキョン」
  気にしないでくれよ、共犯の佐々木某。
 「しかるべき所に証言を求められたら、キミにそそのかされたと言うことにするよ」
  佐々木はそう言って唇を曲げて、お得意の偽悪的な微笑を浮かべた。
 「んじゃあ、今日も楽しいお勉強といくか」
  冷え切ったサドルにまたがり、腰に佐々木の腕が回ったのを触感で確認してから、俺は勢い
 よくペダルを踏み込んだ。


  40kg超のウェイトを付けてのサイクリングは、結構な運動であり、結果的に俺は寒さを感じ
 ずにいた。もっともそれはハーフコートに守られた上半身に限っての話である。寒風にさらさ
 れた両手は氷のように冷え切っていた。
  塾の自転車置き場に駐輪してきた俺を出迎えた佐々木は、両肩を抱くようにして白い息を吐
 いた。
 「今日は、冷えるね」
  まったくだ。今日は雪になるかもしれんな。
 「まぁロマンチックかもしれないが、僕ら受験生には関係のない話さ」
  何がロマンなのかわからんが、それが何だろうと受験生に関係あるのは受験だけだな。
 「……、ねぇ……」
 「……何だって、この時期はこんなに寒いんだ。空気読まないにも程がある」
  ん? いま、何か言わなかったか、佐々木よ。
 「……受験の時期は、雪が良く降るのさ。受験生いじめともっぱらの評判だ」
  凍結した路面に気を付けろということか。確かにそんなものに足を取られるわけにはいかな
 いな。陰鬱になっていく俺の気分に同調したのか、佐々木は深く溜息をついた。
  佐々木さんや溜息をつくと、幸せが逃げると言うぜ。
 「もう逃げたよ。……ちょっと悲観的な気分になっただけさ」
  まぁ、わかるよ。さ、今日も勉強と行こうじゃねぇか。


続きを読む "(SS)佐々キョン「黄色い手袋」"

2008年02月13日

(SS)佐々キョン「キョンが塾のテキストを持っていない理由」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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258 この名無しがすごい! sage 2008/02/11(月) 03:00:53 ID:DNfSIjCz
 ところで
 分裂の挿絵を見る限りキョンって鞄持ってないよな?
 まさか手ぶらで塾に行ってるのか


275 「キョンが塾のテキストを持っていない理由」 sage 2008/02/11(月) 12:31:38 ID:1qoFPwKY
 「キョンが塾のテキストを持ってない理由」

 その1
 「君はまた塾にテキストを忘れたね」
 「あ、しまった」
 「もしかして、予習や復習をやったことないとか?」
 「恥ずかしながら、そうだな」ポリポリ
 「それじゃ、いつまでたっても僕に追いつけないよ」
 佐々木に追いつくことが果たしてあるのかが疑問だが…

 「お前は今夜帰ってから予習、復習するのか?」
 「当然するよ」
 「そうか」
 やっぱり必要なんだな。予習、復習は。そうだ

 「なあ、佐々木。今夜泊めてくれないか?」
 「え?」
 突然の申し出に佐々木はびっくりしていたみたいだった。

 「そんな、急に言われてもいろいろと準備が…それに、誤解されたりしたら…」ドキドキ
 「俺とお前の仲だ。誤解なんかする奴はいないぞ。今夜一緒に予習と復習をしよう」

 向こうの父親は、はじめ不倶戴天の敵を見るように俺を見ていたが、何晩も泊る内にだんだん打ち解けてきた。
 こうして俺にとって、佐々木の家が第二の実家になったのである。
 別にやらしいことはしてないぞ。


 その2
 「佐々木、俺のテキストもお前のカバンに入れといてくれ。どうせ一人では勉強しないし」
 「僕に運ばせるのかい?」
 「代わりにお前のカバンを持ってやる。よいしょ、意外と重いな」


 その3
 「妹よ、塾のテキストどこにやった?早く出しなさい」
 「やだー。キョンくんの行ってるのはー、塾じゃなくて佐々木ちゃんとのデートだよー。あたしも一緒じゃないと嫌ー」
 やれやれ、また佐々木にテキスト見せてもらうか。

 塾にて
 (キョンの奴またテキスト忘れたという口実で佐々木と密着しているぜ)
 (バレバレなんだよ。佐々木は気付いていないふりをしているけど)
 (そんなことより、今日もまたさり気なく肘をおっぱいに当て続けているぞ。
 小ぶりだけど柔らかそうなおっぱい…いいなー、じゃなくてなんていやらしい奴だキョンは)

 (終わり)


277 この名無しがすごい! sage 2008/02/11(月) 13:30:15 ID:5HSH4jZv
 >>275
 2が一番あり得そうだな。ただ分裂の挿し絵では佐々木が鞄持ってるんだよな
 キョンが自分のも入れた鞄を相手に持たせるとは考えづらいし

-----------------------------

(舟)
 あの挿絵を見る限り、確かに塾のテキストとかはどこに持参しているんだろ。魔法の合い言葉「のいぢだから」でOKかな。

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「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:
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引用元:【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part29【変な女】

2008年02月05日

(SS)佐々キョン「佐々木の難問」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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912 この名無しがすごい! sage 2008/02/04(月) 20:59:30 ID:HrOLjrvP
 俺も投下、以下2レス
 ↓↓↓
  『佐々木の難問』
 
 2月上旬のバレンタインを控えたある日、俺は佐々木から郵送された小包に頭を抱える羽目になった。
 中身は所謂バレンタインチョコというやつだ。ハート型の黒いチョコをキャンバスに
 Lから始まるアルファベット4文字で構成された単語がホワイトチョコで描かれた代物で、
 それにメッセージカードが一枚添えてあるという極めてオーソドックスな一品だった。
 これだけ聞くと、世の一般的な男性諸氏なら何故チョコレート貰って頭を抱えてやがる
 このモテない男達の敵め、的な感想を抱くであろう。
 俺だって、古泉から長門や朝比奈さんからこんなチョコを貰いましたって言われれば
 先の感想に加えて一発殴らせろ、まで言う自信がある。
 では何故俺は頭を抱えているのか?その理由は、描いてある文字とメッセージカードの内容にある。
 
 『僕がこの4文字の英単語に込めたメッセージを読み取ってくれたまえ』
 
 佐々木に電話で確認したところ、答えはバレンタイン当日に直接会って発表、
 正解なら賞品、不正解ならペナルティを課すとのこと。ついでに余り期待はしていないが、と宣った。
 やれやれ、ハルヒだけじゃなくお前まで俺に心労を強いるのか?
 まあ佐々木の事だから賞品は参考書あたり、ペナルティでも一緒に勉強させられるってとこだろう。
 外れても無料で家庭教師して貰えるって考えれば気が楽だ、少しは考えてみるか。
 
 候補1
 単語の意味を素直に捉え、それを佐々木風に言うなら「君よ壮健なれ」みたいな感じか。
 だがあの佐々木がそんな単純な問題を出す訳が無い、従って却下。
 
 候補2
 スペルを逆から読むと悪って意味になるから、その反対だから善、良いになる。
 良い……良い人って事か?なら込められたメッセージは「所詮君はいい人止まり」?
 ……何故かフラれた気分だ。いや別に俺は告白した訳では無いし、そもそも俺達は付き合っていた訳でも無いのだが。
 第一、バレンタインチョコにそんな事書く奴が居る訳が無い。て事でこの案も却下。
 訳やら無いやらがやたら多い気がするが、そこは華麗にスルーしてくれ。
 
 候補3……を考えようとした時、突如携帯がけたたましく鳴り響いた。
 ああ、この五月蝿さは団長からの呼び出しだな、我ながら着メロの設定にセンスを感じるぜ。
 話を聞くに、今年もバレンタインのイベントをやるらしい。去年の大騒動が悪夢となって甦る。
 神様というやつは、俺に考える時間を与える気は無いようだ。全く、本日二度目のやれやれだ。


続きを読む "(SS)佐々キョン「佐々木の難問」"

(SS)佐々キョン「君は意外に紳士だね」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

-----------------------------

640 絵、投下してもいいかい? sage 2008/01/31(木) 09:36:18 ID:UhFznG9O
 甘いの嫌いな人とかアンチ佐々キョンの人はごめん

 ttp://0bbs.jp/tkr62/img23_5

 ss職人さん、もしお暇だったらこの絵をネタにss書いていただけないかな?


654 この名無しがすごい! sage 2008/01/31(木) 15:16:32 ID:eSqRy5Hu
 >>640
 自分も書かせて頂きます
 遅筆と受験の為、みんな忘れた頃になりそうですが……


896 『君は意外に紳士だね』1 640様に捧ぐSS sage 2008/02/04(月) 17:31:35 ID:ekF0kaPZ
 温泉といえば多くの人が最初に挙げる地名は群馬の草津や大分の別府、次点で岐阜の下呂などだろうが、偶然見ていたTV番組によると実は北海道にも結構
 な数の温泉があるそうだ。
 今思えば、その番組を見た所為だったのだろう。だとすれば、何と素敵な偶然だったのだろうか。
 おかげで僕は、一生思い出に残る素敵な体験を得られたのだからね。
 それから数日後、彼の志望校から合格通知が届き、僕は彼の慰安と合格のお祝いを兼ねて旅行にいかないかと誘った。彼が温泉に行きたいなどと高校生らし
 からぬことを言うので、僕は先日見たTVの内容をそのまま彼に話してあげるたところ、ここから離れられるならどこでもいいと逃避のように零す彼に、僕
 は苦笑するしかなかった。君は余程疲れていたんだね。
 温泉の数が多く且つ知名度の低い場所というのは人が集中しないのでゆっくりできるだろうという僕の私見を彼に話すと、彼は二つ返事で受けてくれたし、
 その翌日にはご両親の了解も得られたようだ。例によって妹さんが駄々をこねていたそうだが、僕と二人で行くことを伝えたらご両親が諫めてくれたらしい。
 お義父様、お義母様……心から感謝します。くっくっく、今回ばかりは勝たせてもらうよ……妹さん。
 ついでに、激励の言葉も貰ったと言っていたが、彼はいまいちよく分かっていないみたいだ。少しは意識してくれてもいいんじゃないかな?まあ、彼らしい
 と言えばあまりに彼らしいが……
 それからの数日間は旅行の準備に当てられた。
 具体的な目的地を決めるために彼と喫茶店でプランを練ったし、必要なものを揃えるために彼とショッピングにも行った。旅行は行く前の準備段階こそが一
 番楽しいと言うのは至言だ。もっとも、後に認識を改めることになったがね。旅行に行くまでの日はあっという間に過ぎたように思う。楽しいことが時間を
 加速させると言うのは本当らしい。
 当日はキョンが自転車で家まで迎えに来てくれることになっていた。
 背伸びして母親に借りた腕時計を何回見たか忘れた頃になってようやく彼が来た。僕は精一杯可愛い格好をして、彼を家の前に出て待っていた。我ながら少
 し気合を入れすぎたかなとも思ったが、キョンが開口一番に結構いいなといってくれたことで、僕の心配はどこかへ吹き飛んでしまった。たったそれだけの
 言葉でこんなにも舞い上がってしまうとは、僕は自分で思っていたよりも単純な人間だったようだ。いや、君がそうさせるのかな……
 「もしかして、待ったか?」
 「いや、僕も今出てきたばかりさ。」
 外気の所為で少し頬が紅くなっていたかもしれないが、彼はそれに気付いていなかったようでじゃあ行くかとだけ言ってきた。しかし、背を向けたときに見
 た彼の耳は真赤だったのは、今になってみると、その時彼が気付かない振りをしてくれた所為かも知れない。いや、これは深読みし過ぎかな……急いで来て
 くれたと考えたほうがまだあり得るだろう。まあ、どちらにしても僕は彼の優しさに触れていることを実感できた、その事実こそが僕の胸を躍らせた。
 それから、二人して自転車で駅まで行って新幹線に乗り込んだ。
 わざわざ新幹線に乗るのは、いくら遠出をするからと言って高校生の身分で飛行機というのは贅沢が過ぎるという結論に達したためだ。まぁ、実際のところ
 予算が足りないからと言うのが一番の問題だったんだがね。しかし、思い返してみると新幹線だからこそ個室を取ることができたし、狭苦しい飛行機の中で
 は彼との議論に花を咲かせることもできなかっただろう。結果オーライというやつだ。
 そうして、彼との有意義な議論が時間をあっという間に消化してしまい、気付けば目的地が目前に迫っていた。
 危うく乗り過ごすところだったが、僕は彼と一緒にいられるなら何でもよかったので特に焦りはしなかった。彼も焦ってはいないようだったが、はたして僕
 と同じ気持ちでいてくれているかどうかは分からない。でも、そうだったらいいなと、らしくないことを考えていた自分を決して不快には思わなかった。
 そうこうしているうちに僕らを乗せた新幹線が目的の駅に到着し、バス停まで下りてきてから、僕は彼にこれからの行動を提案した。


続きを読む "(SS)佐々キョン「君は意外に紳士だね」"

2008年02月01日

(SS)佐々キョン「タワー前でキス」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

-----------------------------

640 絵、投下してもいいかい? sage 2008/01/31(木) 09:36:18 ID:UhFznG9O
 甘いの嫌いな人とかアンチ佐々キョンの人はごめん

 ttp://0bbs.jp/tkr62/img23_5

 ss職人さん、もしお暇だったらこの絵をネタにss書いていただけないかな?


642 この名無しがすごい! sage 2008/01/31(木) 11:00:58 ID:zdhBEF4l
 >>640
 なんと図々しい。


 ちょっと頑張ってみる


647 この名無しがすごい! sage 2008/01/31(木) 13:28:01 ID:frjOZhG7
 >>640
 ss書いてみたんだぜ。


 「キョン、君はここに立てるかい?」
 ガラス張りの床の上で、佐々木は意地悪そうに笑う。

 今日は建国記念日。
 俺と佐々木は、互いの受験が無事に終わったということで、一緒に東京に遊びに出かけていた。
 「どうしたんだい?もしかして君は高所恐怖症なのかい?」
 ここは東京タワー。
 俺達は今、その展望台にいるんだが、そこに一部(といっても数十センチ四方だが)ガラス張りになっている床がある。
 どういう意図でその様なものが設置してあるのかというと、まぁ簡単な話、下を覗いて東京タワーの高さを実感できる様に、だ。
 俺は別に高所恐怖症ではないが…なんとなく素直にその上に乗る気にはなれなかった。
 「はは、大丈夫だよキョン。このガラスは硬化ガラスだ。たとえ僕達が二人で乗ったとしても割れやしない」
 佐々木は楽しそうに笑っている。
 その笑顔を見ていると、辛かった受験勉強が全部嘘のように感じられる。

 買い物、映画館、レストラン、博物館、動物園…。
 今日一日で、俺達は随分色々な所をまわった。
 もしかして、ここ一週間の合計歩数よりもたくさん歩いたかも知れない。
 時計の針が五時を回り、辺りも暗くなってきたので、俺達は本日の締めとして夜景でも眺めようということで、この東京タワーにやってきたのだ。

 展望台で一時間ほど過ごしたあと、俺達は東京タワーを後にした。
 「キョン、せっかくだから記念写真でも撮らないかい?」
 佐々木がそう言って、俺の顔を覗き込んだ。
 よしきた。任せろ。
 俺は佐々木に携帯のカメラを向ける。
 その時、俺の足元で何かが落ちたような音がした。
 「キョン、今君の手元から何か落ちたよ」
 何だ?
 俺は足元を見つめた。
 よく見ると、さっき買った東京タワーストラップが半分に割れて落ちていた。
 おいおい、まだ買ってから10分も立ってないぞ。
 俺がふてくされていると、
 「大丈夫だよ、キョン。僕に任せてくれ」
 佐々木がそう言って、手を差し出してきた。
 俺は二つになったストラップを佐々木に手渡す。
 「くっくっ、備えあれば憂い無しってね」
 そう言うと、佐々木はポケットから接着剤を取り出した。
 何でそんな物が入ってるんだよ。
 「用意周到であるに越した事はないだろう?」
 佐々木は俺にウィンクをする。


続きを読む "(SS)佐々キョン「タワー前でキス」"

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