2008年05月24日

(SS)ハルキョン「カチューシャの歌」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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222 ハルキョンSS「カチューシャの歌」1/2 sage 2008/05/22(木) 23:36:32 ID:bXuX0Xcb
 二月末、とても寒い日の出来事
 もう最悪今日はついてないわ、体育の授業で捻挫しちゃうし、
 部室でまたキョンがみくるちゃん見てデレデレしてたからまたケンカしちゃった。
 すごく寒いし、あたし寒いの苦手なのよね暑いのは大好きだけど、雪まで降ってきた、
 いちばん嫌なのはなんでキョンが私をおんぶしてるのよ!
 帰るときあたしが足を引きずってたら、古泉君やみくるちゃんが薦めたから仕方なくよ!
 古泉君はバイト、みくるちゃんは鶴屋さんとお食事、有希はなんかいつもにも増して無口で一人で帰っちゃうし
 文芸誌の時掲載した幻想ホラーを思い出してるのかしら?
 そんなわけでキョンにおぶさり家路についている。
 今まで気づかなかったけど、キョンの背中はこんなに大きいんだ、ちょっとびっくり
 暖かくて安心する、あたしなに言ってんだろ?
 「おい!ハルヒ寝ちまったのか?」
 起きてるのばれたらまたケンカになっちゃうから寝たふりしとこ、ずっとこのままでいたい。雪が降ってるし
 こうしているとキョンの心臓の音まで聞こえそう
 「もうじき、おまえの家に着くぞ」
 「俺ポニーテールも好きだが、そのカチューシャも好きだぜ」
 何言ってるのよバカキョン余計起きれないじゃない、あたしが寝たとおもったのかキョンが何か歌っている。
 キョンの歌なんてはじめて聴いた。


224 ハルキョンSS「カチューシャの歌]2/2 sage 2008/05/22(木) 23:37:54 ID:bXuX0Xcb
 カチューシャかわいや
 わかれのつらさ
 せめて淡雪とけぬ間に
 神にねがいを ララ かけましょか
                
 キョンはずっとその歌を歌っていた。子守唄みたいに
                 
 カチューシャかわいや
 わかれのつらさ
 せめてまた逢うそれまでは
 同じ姿で ララ いてたもれ
             
 「おい!起きろ家に着いたぞ」
 キョンからおりて空をみたらもう雪は止んでいた。うっすらと積もっていたけど明日には溶けてしまうと思う。
 「じゃあ、また明日なあまり無茶するなよ」
 あたしはキョンの背中をずっと見送っていた。耳に残るあの歌を口ずさんでみる
          
 カチューシャかわいや
 わかれのつらさ
 せめて淡雪とけぬ間に
 神にねがいを ララ かけましょか
    
 今日は最高の一日だった。


226 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/23(金) 00:00:14 ID:OUitfzTM
 おおGJ!しんみりするなw


227 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/23(金) 00:11:00 ID:Io4sJDK0
 >>222
 キョンが歌ってるw 寒い日ネタ好きだ!
 GJ!


228 ハルキョンSS「カチューシャの歌]あとがき sage 2008/05/23(金) 00:25:32 ID:2na7FLns
 前作「月と徒花」が長すぎたので極力短いものを作ってみました。


229 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/23(金) 00:25:48 ID:NFOGzd6k
 >>224
 カチューシャの歌か、いいなwGJ!!


230 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/23(金) 00:25:50 ID:mBe0Shtq
 >>222
 これはいいツンデレ

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(舟)
 『カチューシャの唄』は、戦争に行って離れ離れになった恋人を想う歌ですな。キョン的には日々戦争かなと。

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引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その90

2008年05月23日

(SS)ハルキョン「「figma キョン 制服ver.」の溜息 予告編」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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237 SS:「figma キョン 制服ver.」の溜息 予告編 sage 2008/05/23(金) 01:32:40 ID:hj1haFKl
  涼宮ハルヒは――御機嫌斜めだ。

  普段は何かと俺にちょっかいを出してくるはずが、何故か妙に静かな今日のハルヒ。だが、お淑やかとかそういったのとは対極の、どす黒いオーラを教室内に張り巡らせたまま頬杖を突いてじっと窓の外に視線を遣っている。
  谷口を初めとするクラスの連中も、
 「おいキョン。お前なんとかしてくれよ。このままじゃ俺たち居たたまれないってモンだぜ、全く。どーせ夫婦喧嘩とかそんなんだろ? さっさと謝っちまえよ」
  と、勝手なことをぬかしてくる始末だ。大体なんだ、その夫婦喧嘩ってのは? それに、そもそも俺には何の心当たりも無いんだがな。
  少なくとも昨日の日中はそんな感じには見受けられなかった、と思う。そうだな……放課後、文芸部室に現れた時点では、寧ろ満面の笑みを浮かべて朝比奈さんにセクハラめいたイタズラをしていたぐらいだから、どちらかと言えば上機嫌だったんじゃないか?
  それが、突然まだ下校時間にもなっていないのに「あたし、もう帰る!」といったかと思うと俺たち四人を残して一人で飛び出していってしまったのだ。
  直後、古泉も急用が入ったとかで先に帰ってしまったが、今から考えれば閉鎖空間絡みで機関の呼び出しだったに違いない。
 「ええ、ご想像の通りです」
  ほらな。って、古泉、お前何時の間に――どうしたんだ、その顔? 目の下にクマが出来てるぞ。
 「実は昨晩からずっと神人の相手を務めていたものでして。日中はさすがに授業があるので僕は免除されているのですが、もう放課後ですし、連絡があり次第直ちに駆けつける必要がありそうです」
  おいおい、そんなに今度の閉鎖空間は厄介なのか?
 「ええ……正直、地球の――いえ、宇宙の存亡の危機といっても過言ではないでしょう」
  そう言って古泉はいつになく真剣な眼差しで俺を見据えた。って待ってくれ。だから俺には心当たりなんて何も、
 「そういえば、キョンくん。涼宮さんは一緒じゃなかったんですか?」
  お茶の準備を済ませたメイド服姿の朝比奈さんが心配そうに訊いてきた。
 「ええ、今日はハルヒの奴、掃除当番だったはずですけど」
  俺がそう答えると、可憐な先輩は心配そうに目を伏せてしまった。その表情に俺は何故か罪悪感にとらわれてしまう。
 「なあ、長門。お前ならハルヒに何があったか知ってるんじゃないのか?」
  困った時の長門様、というのもどうかと思うが、それでも俺は脇で分厚いハードカバーと対決中の無口な少女に一縷の望みを託すことにしたのだった。
 「……」
  長門は顔を上げると、無言のまま団長席のパソコンを指差した。
  そういえば、昨日ハルヒが急に帰る前には、あいつはネットサーフィンでもしてたんだろう。電源も落とさずに出て行ってしまったから、代わりに俺がシャットダウンするハメになったのは言うまでもない。
  長門に促されるまま、俺はパソコンを起動すると、ウェブブラウザを立ち上げてから履歴を辿り、ハルヒが最後に開いていたサイトを表示させてみた。
 
  ttp://www.figma.jp/info/info.html
  2008.5.22 ■「figma キョン 制服ver.」発売延期のお詫び

  って、まさかこれがあいつの不機嫌の原因だってってことなのか?
 「そう」
  ふと見ると、長門だけではなく、朝比奈さんも古泉も俺の方に注目している。
 「あなたに任せる」
 「おっと、機関からの連絡のようです。僕はもう行かなければなりませんので、後は宜しくお願いしますよ」
 「あ、あのぅ、キョンくん。――頑張ってくださいね」

  やれやれ。

  俺は椅子から立ち上がると、ハルヒを迎えに文芸部室を後にしたのだった。
  宇宙の危機とかそういうのはこの際考えないでおこう。あいつにこのままずっとしかめっ面でいられるのも俺の精神衛生上よくないことだしな。
  俺自身がハルヒのオモチャ代わりになる引き換えに、あいつの笑顔を取り戻すことが出来るのなら、きっと悪い取引じゃないはずだからな。


238 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/23(金) 02:04:48 ID:vgfcZFoY
 >>237
 メタktklって、あ~この前のやつかw 延期しちゃってハルにゃん涙目><
 その代わりにホンモノのキョンと楽しんでくれw

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(舟)
 ま~、フィギュア発売に関しては、発売予定日の2、3日前に延期発表ってのはよくあるからのう。MAXの朝倉ん時は、2回もおあずけだったし。
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引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その90

(SS)ハルキョン「キョン釣り」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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116 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/21(水) 11:22:49 ID:VxcsxmAN
 ハルにゃんと魚釣り。
 全然釣れないハルヒは大変ご立腹だが、キョンが釣れまくり(でも逃す)のを見て、
 「あんたはさっきから引いてるのになにやってんの!」
 と言いつつ、結局キョンを一緒に釣りをすることに、な電波が


118 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/21(水) 11:50:33 ID:O8lQINJI
 >>116
 キョン「を」釣る?

 まさにハルにゃん!


119 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/21(水) 12:06:23 ID:AQxOF9yJ
 ポニテの先っちょにキョンが食いつくんですね、わかります


120 SSとは言えない小ネタ sage キョンが壊れたw 2008/05/21(水) 12:33:10 ID:kfku9fZ/
 >>116 >>118 >>119
 「ちょっと、キョンはどこ行ったのよ!」
 「めずらしいですね、彼が何も言わずにいなくなるのは」
 「帰ってきたら罰金よ! ……でも、本当にどこ行ったのかしら」
 「おびき寄せる」
 「え? 何言ってるのよ有希」
 「涼宮さん、ここ座ってくださあい♪」
 「え? ちょっとみくるちゃん、これじゃいつもと逆じゃないの! 髪の毛弄られるのはみくるちゃんの役目なのに、ちょっと!?」
 「いいからいいから♪」
 「おや、ポニーテールですか」
 「後はこれを」
 「ちょっと有希、いきなり縛るってどういうことよ! こら、ほどきなさーい!」
 「場所はどこがいいでしょう」
 「中庭が適切だと思われる」
 「じゃ、中庭に行きましょ、涼宮さん♪」
 「みくるちゃん、キャラ変わってるわよ……」


 「あなたは彼が釣れるまでここで待機」
 「待機って何よ! 釣れるってまさか!?」
 「うふふ、絶対釣れますよね~」
 「ええ、間違いないかと」
 「ちょっと、何よそれ! 団長のあたしを釣り餌代わりにするってどういうことよ!」


 「まったくもう、こんなのでキョンが来るわけないじゃないの」
 「でも、もし本当にキョンが来たら……」
 「そうよ、団長がこんな目に遭ってるのに雑用がk 「ハルヒ――――!!!!!」
 「え!?」
 「ポニーテールのハルヒだああああああ!!!」 ガバッ
 「きゃあああああ!!?? ちょっとキョン離れなさい!! こら、ちょっとどこ触ってんのよバカキョン!!!」


 「釣れた」
 「やっぱり釣れましたぁ」
 「お見事ですね」


 何やってんだ俺。 釣ってじゃなくて釣ってこよう……_| ̄|○


121 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/21(水) 12:35:26 ID:kfku9fZ/
 連レススマソ だから釣ってじゃねえって言ってんだろうが俺。

 本当に吊ってきます……_| ̄|○


139 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/21(水) 15:41:11 ID:z1impwYE
 >>120
 コーヒー吹いたw


141 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/21(水) 16:59:25 ID:/OTn4bxR
 ちょっと俺も釣りの準備してくるわ。
 とりあえず、餌の代わりにキョンにツリバリをつけてくる


143 ハルキョンAA ◆RAXLFIwrP6 sage 2008/05/21(水) 19:02:57 ID:97VStHm7
 >>141
                               ⌒⌒
     ., -‐―- 、      。
     /. ,ィ^'V^ヾ、    / ヽ
    iミ〈《(リ`´〉)》〉   /    ヽ      ⌒⌒
    |(| | ┃ ┃ |.|. /       ヽ
    l .ハゝ ヮ ,ノ/           ヽ
     | | lリにつ@O            j
     l.l i.く_/_i_l_ゝl.i             i          q_ p
       .(__八__)             i       、/'ω`ヽ
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.           !        {     }
 ~~~~~~~~~~~~~~~i~~~~~~~~~~~
              |         i
              |         i            >巛゚<
              |         i
              | オイ ダメダ  i    コ コンナエサ ナンカニ
         ,  -‐- 、. | チカヅクナ!!, -‐-ー.、  アタシハ ツラレナインダカラ…
       / ・___ヽ.!      〃 u   ヽヾ    ,.-‐―‐-.、
 ...      i ((八ヾ从〉)).      i ハハバハ> ノンニニヾ*、ヽ
       レイ| ┃ ┃ | !     イ(! ─ ─|i  オl|ノメ从从|.芥ハ
 .      ;' リハ'' ~''ノハ!.      ゞハ、 (7 ノ’   |li | |||).l |
      iXX((つ大)つ.!         ミ≡≡j   ハl、'' 「) ''ノN从!
 .     人X入,ニニノ  .|       ミ≡≡j   ⊂ニ皿t皿´つ
  .     ` (_,/ノ .   |       (_ノノ       ヽx'xk. )
              |.                  ヾ爻j
              |   、、                /バヽ
                ≫>>1乙                `´^`´


144 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/21(水) 19:47:51 ID:1CgvPDkS
 >>143
 ちょwwwワロタ


145 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/21(水) 19:49:58 ID:v3MFxZ2/
 >>143
 みくるとハルヒかな。
 毎度毎度すごい。


151 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/21(水) 20:50:18 ID:z1impwYE
 >>143
 うめぇGJ!
 この後エサだけ取られて涙目な朝倉を想像しちまったw

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(舟)
 野生のキョン釣りはポニーテール餌ですぐにひっかかるんで大漁間違い無しですな。

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引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その90

2008年05月16日

(SS)ハルキョン+長門「ナガモン4話」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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621 SSナガモン4話1 sage 2008/05/15(木) 02:31:11 ID:QO5tEVp/
 「ながもーーーーん!!!」
 大声を上げながら全力で階段を駆け上がる。
 ドアを開けて飛び込むように中へ入ると、いつもの様にいつもの場所でいつもの無表情のまま分厚いハードカバーの本を読んでいる長門がいた。
 「長門、ちょっと貸して欲しい道具があるんだ。時間を止める道具が欲しいんだよ!」
 長門はカクッと首だけを俺の方に動かして、
 「状況の説明を」
 とだけ聞いてきた。
 よし、説明しよう。それは、またもやハルヒの奴が…

 ながもん第4話:そして時は動き出す。

 またまたハルヒの奴がハルヒニズムを発揮して、俺の買ったばっかのマンガ本を奪いやがったんだ。
 例によって俺は取り戻すためにハルヒに掴みかかるのだが、ハルヒにヒョイヒョイと簡単にかわされてしまう。
 だから俺は考えた、あいつのすばしっこさを封じてやれば、簡単に取り返すことができる。とな。
 「状況は理解した」
 ああ、じゃあ貸してくれるのか?時間を止める道具。
 なんとなく前回あんまり道具を借りない様にしようと誓った気もするけど、きっと投稿順と時系列順は違うんだろう。
 あまり深く考えないで欲しい。
 俺がそういう言うと、長門は本を閉じてすっくと立ち上がり…
 「あsfdsghkふじこ」 ←(高速SQL言語)
 なんとなく逆再生して超スローにしたくなる言葉を言い終わると、軽快な効果音と共に見慣れない道具が長門の手のひらに出現していた。
 長門の得意技、秘密道具の登場だ。
 「時間停止時計」
 長門にしては解りやすい名前の道具だな。
 「この時計のこのボタンを押すと、時間は停止する。こっちを押すと、再び動き出す」
 シンプルな道具だが…。よくよく考えると恐ろしい道具だな。
 俺は長門から時計を受け取り、停止のボタンをポチっと押した。

 <<ざ・わーるど!>>
 時が…停止した。
 目の前で固まっている長門のほっぺたを、指でつんつんしてみる。
 ぷにぷにしてやわらかい。もちろん長門は固まったまま。
 俺は部屋の窓を開けて、外を見てみた。
 道路を走る車も、歩道を歩く人も、空を飛ぶ鳥も、木から落ちる葉っぱも、確かに停止している。
 俺は窓を閉めて元の場所に戻り、進むのボタンをポチっと押した。
 <<そして時は動き出す!>>

 再び長門が動き始める。
 「使用した?」
 ああ、確かに止まっていた。
 「注意して欲しい、時間を止めて何かを変えるということは、本来絶対にありえない事、それは未来を変えることに等しい。
 あまりにも大きく物事を変化させると、取り返しが付かないぐらい、未来が変化してしまうかもしれない」
 そうなのか、時間停止中に何かを動かすのは、ちょっとにしておくよ。
 「しかし、変化しそうな未来を修正するのは、また他の者の役目、そんなに心配は無いかもしれない」
 どっちなんだ。まあ、それでも注意しておくよ。


続きを読む "(SS)ハルキョン+長門「ナガモン4話」"

(SS)ハルキョン「朝比奈みくるの陰謀」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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614 SS:朝比奈みくるの陰謀(1/3) sage 2008/05/15(木) 01:32:33 ID:Lv/AnwG+
 ここはSOS団の部室前の廊下だ。しかも扉のすぐ横にいる。なんでここにいるかと言うと、朝比奈さんが俺の右腕を掴んで
 離さないのだ。その朝比奈さんは見るものをすべて恋に落とすような笑顔でいる。普段ならこれは最高の状況なのだが、
 残念ながらそうは問屋がおろさない……むしろ最悪な状況だというのが嘆かわしい。ああ、なんてこった。

 まぁその前に俺がこんなとこに突っ立っていたか説明したほうがいいだろう。だから話は少し前に戻るから、皆の衆よ少し
 我慢して聞いてくれ。俺は掃除当番で少し遅く部室に向かっていたんだ。ハルヒの奴は「サボって早く来なさい!」と軽く言ったが、
 俺は真面目に掃除してきたわけだ。まぁサボると後で面倒な事になるというだけで、別に褒めてもらおうとおもってやった
 わけじゃないぞ。まぁそんなこんなで部室の扉付近に来たときに…

 「SOS団作るきっかけ?」

 …という、ハルヒの大声が耳に入っちまったもんで、つい足を止めてしまったわけだ。いや、ちょっとまて、盗み聞きなんて
 事言うなよ。ハルヒの声が大きすぎるから廊下でも十分聞こえるんだよ。

 「はい、あたしたちが来る前の話ですし、あたしたちは皆知らないんですよ♪」
 この声は朝比奈さんだな。まぁ長門がこんな台詞を言うわけないし、古泉がこんなかわいい声で”あたし”なんて言う
 わけないから当たり前なんだが……
 「きっかけはキョンの一言よね~。無いなら作ればいいんじゃない、ってすぐひらめいたのよ!」
 ちょっと待てハルヒ、すぐじゃないだろ、すぐじゃ…。だいぶしばらくして、授業中にひらめいたんだろう?。まぁこの調子じゃ
 あのとき俺をいきなり後ろにひっぱって机にぶつけた事もきっと忘れてるんだろうな。あれ、痛かったんだぞ。
 「あのあとキョンも協力するって言ってくれて、早速部員集め始めたのよね~」
 ちょっとちょっと待てハルヒ、俺を階段上まで引っ張っていって強引に協力させたんだろう?まぁこの調子じゃあのとき
 俺が”なんで協力しないといけないんだ?”と聞き返したのも全く覚えていないんだろうな。あれ、カツアゲされてる感じ
 だったんだぞ。
 「それで早速、有希とみくるちゃんを引っ張ってきたってわけよ。キョンなんてみくるちゃんのそのやわらかくて大きな胸を
 触りそうだったから大変だったわよねぇ」
 ちょっとちょっとちょっと待てハルヒ、あのときはお前が率先して朝比奈さんの胸を触ってたから俺が止めたんだろうが!
 どうして俺が朝比奈さんにセクハラしてた事になってるんだ!? まぁ本当にここまで都合よく記憶を改ざんしてるとは
 恐れ入った……というかハルヒの事だから本気でそう思ってるかもしれんが。

 いや、さすがにここまで欠席裁判で”有る事無い事”……じゃないな、”無い事無い事”だな……を一方的に言われたら
 冤罪で死刑判決出されそうなので、部室に入って疑いを晴らそうと扉に手をかけようとした俺を朝比奈さんの一言が
 硬直させた。
 「でもどうしてキョンくんだったんですか?」
 「え?」
 え?
 いみじくも、ハルヒの声と俺の心の中の声がハミングした。ああ、ここまでハルヒと一緒の反応をするのはもうパブロフの
 犬みたいな条件反射なんだな。
 「まず、あたしたちよりも先にキョンくんを選んだんですよね?なぜだったんですか?」
 さて、なぜなんでしょうね? それは俺はハルヒじゃないのでわかりません。というか朝比奈さん、その質問をハルヒにする前に
 僕があなたの胸をもんだというハルヒの記憶間違いをマジ訂正してほしかったんですが……朝比奈さんもいろいろおもちゃに
 されてるから忘れてるんだろうな。ああ、こうやって俺がみんな悪いことにされていくのだろうか……という俺の心の中の声が
 むなしく響く中、部室では段々と恐ろしい方向に話が行っている事に不覚にも全く気がつかなかった……


続きを読む "(SS)ハルキョン「朝比奈みくるの陰謀」"

2008年05月13日

(SS)ハルキョン「かぷかぷゆかい」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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321 かぷかぷゆかい sage 2008/05/12(月) 02:32:43 ID:dbC5cGw3
 「みくるちゃんはあんたに視姦されるためにメイド服着てるんじゃないって言ってるでしょうが!」
 「そんなやましいことは絶対にしてない!」
  そんな感じで今日も今日とて一方的な因縁をつけられた挙句ネクタイを引っ張られる。
  なんつう膂力だ、なんて関心する俺じゃない。苦しいつうのいてえつうの。
  だがしかしそう言って止めてくれるハルヒである筈がないので、
 「いい加減にしろこのやろう!」
  俺は反撃に出ることにした。
 「きゃ、ちょ、ちょっと何すんのよ!」
 「うるせえ。いつもいつも気軽にネクタイ引っ張りやがって。気道が閉まるってのはかなりつらいんだぞ」
  引っ張れる力に反発するのではなく、むしろその力に身を任せることでハルヒに接近。
  そして二の腕を外側から押さえ込むように背中に両腕を回して、逆に俺の方に引き寄せてやった。
  ふふふ。これでネクタイを引っ張ることも殴ることもできはしまい。
  現にハルヒは俺の腕の中で抵抗するでもなく、攻撃の手を封じ込められた事に羞恥して顔を赤くしている。
 ――そう思っていたのだが、
 「がぶ!」
 「いてぇ! 吸血鬼かお前!」
  その赤い顔が首筋に近づいたやいなや、あろうことかコイツ首筋に噛み付きやがった。
  さすがに血が出るほどの力強さはなかったが、こいつのことだ。何時頚動脈を噛み切るか分かったもんじゃない。
  だから俺は再び反撃に出ることにした。
 「こちょこちょこちょ」
 「きゃっ! やっ、ばかっ、ちょ、くすぐった、いや、あは、あっ、あははっ!」
  ハルヒの二の腕を拘束したまま己の前腕だけを動かし、手先をわき腹に持っていってすぐってやる。
  俺の目論見どおりたまらずハルヒは首筋から口を離すことになり、俺の腕の中でもじもじあたふたしながらきゃっきゃっと馬鹿笑い。
  ……ほほう。どうやらくすぐったがりらしいぞ、こいつ。
 「そーらこちょこちょこちょ」
  というわけでだな、ここぞとばかりに思う存分くすぐりまくってやる俺だ。
  ハルヒは「あはっ、やめっ、ないと、しけい、なはっ、あははっ」などと嫌々ってな感じに頭を揺らし、眦に涙を貯めて苦しんでいる。
  そんな姿に「いい気味だ」と思ってしまった所為だろう。
  気がつけばどうやら俺はやりすぎてしまっていたらしく、
 「……ハルヒ?」
 「――」
  競歩の大会の最中に誘導ミスされた陸上選手のように息も絶え絶えな状態から返事があるはずもなく、ハルヒは上気した顔で口をだらしなく開き、ふぅふぅ湿った息を荒いリズムで吐いている。
  笑い死んだ人間が居るかどうか俺の知るところではないが、もしそういう因果で死にいたる人が居るならば目の前のハルヒはそれの一歩手前といった様子だ。
  さて、どうするか。こいつが元気を取り戻して復習に来る前に逃げ出すかいっそのことトドメを刺してしまおうか。そんな馬鹿なことを真面目に考えていた所為だと思いたい。
  眦の涙を少しばかり溢れさせたとろんとした瞳が力なく俺に焦点をあわせたや否や、
 「かぷ」
 「ひゃう」
  再び首筋に噛み付かれて、いや甘噛みされて、そんななっさけない妙な声をあげてしまったのは。
 「かぷー」
 「うおっほん」
  わざとらしい咳払いを一つ。気を取り直す。
  こんな状態でも反撃に打って出るハルヒの根性に驚きつつも、頭部の重量以外の力が加わっていないそれは痛いどころかもごもご吐き出される吐息が熱くてくすぐったくて。 
  けれど目をやれば茫洋としているくせに「かぷかぷー」と必死な表情のハルヒ。
  ……あぁ、分かっているともさ。
  負けた、負けたよ色んな意味で。降参降参降参です。
  腕を緩めてその気力と気合を褒め称えるように背中をぽんぽんとしてやりながら、
 「俺の負けだよハルヒ。こーさんだ。だからほれ、ばっちいから口はなせって」
 「うぅぅ……ばかー……あほー」
  だがハルヒはもう噛み付きで全体力を使い果たしたらしく、ぐったりと俺に体を預けて高熱を患った病人のような口調という有様だ。
  まったくほんとにやれやれ、だ。
  どうしたもんか、これ。
  心中で苦笑しつつやりすぎたことに謝罪している俺に、今まで俺たち二人のやりとりをずーっと眺めていた三人からやぶから棒に声がかけられた。

 「別の宇宙でやって」
 「別の時間でやってください」
 「別の空間でやってくださいませんか?」

  ……えーと、なんで皆さんそんな般若みたいな顔してるんですか?


322 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/12(月) 02:45:30 ID:QsHHsk9R
 >>321
 も、萌え尽きた…www
 首筋にかぷ。はヤバすぎだって!
 てなことでGJ。
 おやすみハルキョン。


323 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/12(月) 02:52:10 ID:nnIPHrh/
 >>321
 おまいさんのせいでますます眠れなくなった。責任取ってもっとやれいややってくださいお願いしますGJ


324 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/12(月) 03:35:24 ID:ZqLHVgzu
 昨夜はハルキョン漫画という大量虐殺兵器が発動したのか…ニヤけた死体の数が半端ないな。
 では俺も萌え死ぬとしよう。ありがとう>>287

 >>321
 ここまでいいSS書けるんだから名前欄よろしく頼むぜ


325 321ダァー! sage 2008/05/12(月) 03:57:05 ID:dbC5cGw3
 あ、SSって入れないとダメなのか。ごめん。
 ここに投下するの一年以上ぶりだからうっかりしてた。


326 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/12(月) 04:10:05 ID:aMqi04pG
 なんだか急に目が覚めちまったと思ったらお前のせいで暖かくなっちまったじゃねーか。
 GJだっぜ。

 にしても急に寒くなったり暑くなったりして体調崩さないようにな。みんな。


327 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/12(月) 07:31:39 ID:jojsomCf
 >>321
 こりゃやばいwGJだ!
 今日も一日頑張ろうぜ


328 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/05/12(月) 08:07:42 ID:Pytf0yk1
 >>321
 何だこの桃色空間GJすぎるw
 ニヤニヤしながら出かけてくるぜwww

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(舟)
 吸血行為ってのは、性行為のメタファーとされているそうで。でもこのケースは吸血してないから大丈夫ですな。

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「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:
総合改変ガイドライン
SSSS・ハルキョンSS・長キョンSS・佐々キョン

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引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その89

2008年05月11日

(SS)ハルキョン「Anniversary」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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738 SS:Anniversary 1/5 sage 2008/05/07(水) 00:36:59 ID:xbO6rSEh
  バカは風邪を引かないとか、夏風邪を引くのはバカの証拠だとかいろいろいわれていると思うが、たった一つだけ間違いないことがある。
  それが何であるかというと、要するにゴールデン・ウィークに体調を崩して、せっかくの四連休の初っ端から高熱を出してぶっ倒れているこの俺が救いようのないバカである、ということだ。
  ちなみに先程測った体温は三十八度五分、意識が朦朧としている。妹には散々ゴネられたが、こんな具合では田舎の祖母の家に行けっこない。
  というわけで、俺以外の家族全員が出払ってしまった我が家にて、俺はたった一人で寂しく留守番をするハメになってしまったのだ。
  しかし妹め、今日はまた一段とグズってたな。「キョンくんがこないと、ガッカリするよ~!」って、従兄弟のチビ連中も俺が行くのをそんなにまで楽しみにしてるとも思えないんだがな。
  それともなんだ、単に妹は俺に甘えたいってだけなんだろうかね? ついこの前だってお花見第二弾八重桜大会にまでノコノコくっ付いてきやがったしな。
  でもあの花見のときの妹は俺なんかよりもずっとハルヒと一緒にいたような気がするな。いつもなら朝比奈さんか鶴屋さんにベタベタくっ付いていそうなもんだが。
  目を閉じても周囲がグルグル回っているような感じがして眠ろうにも眠れない。そうこうしているうちに俺は、そのお花見の光景をいつの間にか回想していたのだった。
  ………
  ……
  …


  妹を肩車したハルヒが八重桜の木の下で鶴屋さんと何やら話し込んでいるその隙に、俺の前にはどことなく深刻そうな雰囲気で未来人宇宙人超能力者の三名が顔を突き合わせていた。
  何故かこの宴席でもメイドさんルックの朝比奈さんは、甲斐甲斐しく給仕活動に勤しんでおられた先程とは異なり、笑顔の変わりに不安そうな表情を浮かべている。
  ついさっき鶴屋さんに奥の方に連れて行かれたかと思うと、見事な和服姿に変身して現れた長門は、相変わらず感情を極力表に露出せずに、透明な瞳で俺の方を真っ直ぐに見つめている。
  そういえばその和服を完璧に着こなしている長門を見て俺が、
 「長門って和服が似合うんだな」
  と感想を述べたところ、何故か無言のままナノレベルで複雑そうな表情をしていたのは何だったんだろうね。
  まあそれは置いておいて、こんな場面では真っ先に口を開く役目の古泉のニヤケスマイルも、なんとなくではあるが引きつったもののように感じられたのだ。
 「実はこの先の四連休の日程に関して、少々お願いがあるのですが……」
  いや、ヒソヒソ声だからっていちいち顔を近づけなくてもいいからな。で、そのお願いってのは何だ、古泉?
 「その前に、僕だけではなくて朝比奈さんと長門さんからもお話があるそうなので、まずはご両人からお先に、というので如何でしょう?」
  と、古泉はチラッと長門を見た後、朝比奈さんの方にその顔を向けた。長門もそれに合わせてやはり朝比奈さんに視線を切り替えた。
  つられて俺も朝比奈さんの方に目を遣ると、
 「え? あ、あの、わたしから、ですか?」
  と、胸元で握りこぶしを合わせてモジモジしていらっしゃる。仕草の一つ一つが微笑ましい。
  いつだったか、ハルヒが「みくるちゃんの存在は『萌え』そのものと言っても過言ではないわね!」なんてことを言ってた覚えがあるが、その件に関しては俺としても全面的にハルヒに同意するであろう数少ないことの一つに含まれると確信している。
 「ごめんなさい、例によって、あの、あんまり詳しくお話するのは、禁則事項に引っ掛かってしまうんでダメなんですけど――えっと、実はしばらくの間、わたしは任務から離れることになりました」
  はあ、任務から離れるんですか。って、ええっ! ま、まさか朝比奈さん、元いた時代に、帰ってしまわれるのですか?
 「はい……え、あっ、でも、あの、違いますよ。今のこの時代からいなくなるのは、連休中の四日間だけですから。お休み明けにはちゃんと戻ってきますね」
  ああ、なんだ、そういうことですか。ビックリしたなあ、もう。あははは。
 「あれ? でも朝比奈さん。元の時代からこっちにまた来る時間を連休の頭にすれば、この時代から離れてしまうことにはならないんじゃないですか?」
 「はい、わたしもそのことを上の人に訊いてみたんですけど、規則上それは出来ないってことしか教えてくれませんでした。多分『禁則事項』に関わる問題みたい……あれ、やっぱりこれ以上説明できないみたいです。キョンくん、ごめんなさいね」
  申し訳なさそうに頭を垂れる朝比奈さん。いえいえ、俺にそんなことで謝らなくてもいいですよ。せっかくの連休なんだし、ゆっくりとその天使の羽を伸ばしてきて頂きたいものです。


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(SS)ハルキョン+長門「ナガモン3話」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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709 SSナガモン3話1 sage 2008/05/06(火) 22:08:00 ID:8EEsbMvx
 「ながもーーーーん!!!」
 大声を上げながら全力で階段を駆け上がる。
 ドアを開けて飛び込むように中へ入ると、いつもの様にいつもの場所でいつもの無表情のまま分厚いハードカバーの本を読んでいる長門がいた。
 「長門!聞いてくれよ!ハルヒの奴が酷いんだ!せっかく買った模型飛行機を奪いやがって!」
 長門はカクッと首だけを俺の方に動かして、
 「…。」
 無表情なまま、無言で俺の顔を見つめてくる。
 ありゃ、いつもと雰囲気が違うぞ。どうしたんだろう。
 「よく聞いて欲しい。…私は今後、あなたをサポートする事ができなくなる」
 ええ?


 ながもん第3話:さようなら、ながもん。


 「あなたはこれからの人生を、1人で乗り切らなくてはならない」
 1人って…それじゃ、長門。お前はこれからどうするんだ?
 「この平行世界から、私という個体は消滅される」
 消滅?
 「元々、この平行世界の涼宮ハルヒには、周囲の環境情報を変化させる力は無い。ゆえに観察対象としての優先順位は高いものでは無かった。
 にもかかわらず、秘密道具という形での情報操作が度々必要となった事を、情報統合思念体はリソースの無駄遣いではないかと危惧し始めた」
 よく解らんが…要するに、俺が何度もお前に秘密道具をせがむものだから、お前の親玉がもうこれ以上は出せないよ、と言ってきたわけか?
 「近い概念ではある」
 なんてこった…俺が長門に頼りすぎた事が、それほどの負荷をお前に与えていたなんて…。
 「あなただけの責任ではない…私の過保護も原因」
 なら、これからは道具の使用を控えようよ。そうすれば、まだ一緒にいられるんだろう?
 俺がそういうと、無表情なはずの長門の瞳に僅かながら翳りが映ったような気がした。
 「情報統合思念体は既に結論を下した。変更は考えられない。消滅時間は、今日午後5時丁度」
 馬鹿な…。じゃあお前は、俺を見捨てて勝手に消えちまうってのかよ!
 「私としては…」
 長門はそこまで言い、そこから先は何も言わなかった。
 どこまでも無機質な瞳で、俺の顔を見つめている。
 くそ!
 いたたまれなくなった俺は、そのまま部屋から飛び出した。

 なんて事を言っちまったんだ、俺は。勝手なのは俺の方だ、俺のせいで長門はここにいられなくなってしまったというのに。
 俺が長門に何かしてやれる事はあるのだろうか?
 いなくなってしまう事を止められないのなら、せめて安心して行けるように、俺には何が出来る?


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2008年05月02日

(SS)ハルキョン「20面相の娘」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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191 SS20面相の娘1 sage 2008/05/02(金) 00:37:05 ID:1SmDSUAl
 その日はいつも通りの、どーってことない文芸部兼SOS団アジトだった。
 俺は古泉とバックギャモンとかいうボードゲームをしてなんとなく時間を潰し、メイド姿の朝比奈さんはお茶を入れる準備をし、
 長門は定位置で読書をし、ハルヒは団長席で読書…。
 めずらしいな、ハルヒが読書というのも。まあ、ハルヒもたまには本を読むときだってあるのだろう。
 「キョンくん。お茶をどうぞ」
 天使の様な朝比奈ボイスに思わず顔がほころんでしまう。
 いつも美味しいお茶をありがとうございます。朝比奈さん。
 と、それまで読書に熱中していたハルヒがズズッとお茶を飲み、
 「…みくるちゃん。あなた、お茶の中に毒とか入れてない?」
 「えええっ!!!」
 ビクッと小動物の様に仰天する朝比奈さん。
 おい、ハルヒ。いくらなんでも朝比奈さんに失礼だぞ!その言い方は!
 「毒物の中には、毎回少しずつ摂取させて段々相手を弱らせていくタイプの物もあるそうよ」
 お前、いい加減にしろ。
 「冗談よ。みくるちゃんがそんな事するわけ無いじゃない」
 ハルヒは、バンッ!と、それまで読んでいた本を勢い良く閉じて、団長席からすっくと立ち上がり、
 「みんな傾注!これからSOS団の新しい活動内容を発表するわ!」
 なんだ、いきなり。
 「かねてから考えていた、SOS団の名前を広く一般に知らしめる行動を、今こそ実行に移す時が来たわ。かいとうよ、かいとう」
 回答?
 「回答じゃなくて、怪盗!予告状をだして、厳重な警備の元にある高価なものを盗み出してやるのよ!
 新聞にデカデカとSOS団の名前が載って、一躍有名になれるわ!」
 何を言い出すんだ、お前は。
 俺は念の為にそれまでハルヒが読んでいた本のタイトルを確認した。
 怪人20面相。
 まったく、すぐに影響を受ける奴だ。どうせ今思いついた事なんだろう。
 ハルヒは得意げな顔で一同を見回している。
 長門は無表情。朝比奈さんはぽかーん。古泉はスマイル。
 必然的に止めに入る損な役はいつも俺になる。
 おいおい待てよハルヒ。それはいくらなんでも犯罪だぞ。
 「2~3日たったら返してあげればいいじゃない。それぐらいなら許してくれるわよ」
 んなわけあるか。大体、何を盗むってんだよ。
 「この学校で一番高価なものって言えば…コンピ研のパソコンをごっそり頂いちゃうとか」
 もう何台もパソコンを強奪してるじゃないか。これ以上奪ったら、あまりにもコンピ研の連中が不憫過ぎる。
 「じゃ、校長室にある花瓶は?あれ、北宋時代のイイ音色のモノらしいじゃない」
 あれは本当に冗談じゃすまなくなるから、マ、止めとけ。
 それに予告状ってなんだよ。SOS団が盗みの犯人だとわかれば、生徒会が黙ってないぞ?
 「うーん…それが問題なのよねえ…」
 そう言いながらハルヒは団長席に腰を下ろした。
 やれやれ、なんとか思い止まらせる事に成功したようだ。
 お前も成長したよ、ハルヒ。昔のお前なら強引にでも決行したろうが、今はなんとか分別が付くようになったじゃないか。
 その後は何事も無く時間が過ぎて、今日のSOS団的活動はお開きとなった。

 後になって思えば、この時、もっと注意を払っておくべきだったのだ。あのハルヒが、こんな事で引き下がるわけが無いだろう?


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(SS)ハルキョン「新たな懸案事項」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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107 SS 新たな懸案事項 1/4 sage 2008/04/30(水) 21:52:19 ID:TGTMC1+I
 高校二年生になってから早2ヶ月、桜はとっくのとうに舞い散って見ることもなくなり新入生達が徐々に新たな学校の空気に順応してきたこの頃、俺は高校に入って3度目の懸案事項を抱えていた。
 一度目は朝倉から死に招待されるという思い出したくもないサプライズイベントであり、二度目は大人の朝比奈さんから胸のほくろを証拠代わりに未来人なのですと前者とは裏腹に
 あの笑顔は何度思い出しても癒されるという心のメモリーディスクにきちんとしまってある出来事だったのだが、さてはて、今回は一体誰が俺を待っているんだ?
 俺はポケットから下駄箱に入っていたとても可愛らしいメモ紙を改めて観察した。そこにはピンク色のこれまた実に可愛らしい字で
 『放課後、体育館の裏に来てください』
 と書いてあり、裏側も一応チェックしたが名前らしきものはどこにもあらず、俺の脳内人格はまたしても会議を開き解析を始めた。
 男の可能性は無いとして、まず文面から察するに長門とハルヒはないだろう。長門の字は一応把握しているつもりで、あの機械的な精密さはこの書体に存じないし、長門はこんな率直な手は使わない。
 ハルヒの可能性など考えるだけ無駄で、あいつは用があるならこんな回りくどいことをせずに強引に手を引っ張って部室かどこかで用件を述べるだろう。
 それでは朝比奈さんかというと、正直それもどうかと思う。朝比奈さん(大)からの用件は必ずと言っていいほど封筒に入れた便箋というスタイルであり、現在俺たちと共通の時空にいる愛しい一学年上の朝比奈さんもきっとそうするだろう。
 じゃあその愛らしい先輩の同級生でいまだに何者かよく分からない鶴屋さんはと俺の脳内人格の一人が問う。ありえん。あの人は言うことがあるならそれこそ部室にいきなり来てあの大きな明るい声で言うだろう。


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