2008年05月02日

(SS)ハルキョン「恋幟」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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909 ハルキョンSS 恋幟 1/2 sage 2008/04/28(月) 22:27:58 ID:VS33ob3v
 目一杯に詰め込まれたゴールデンウィーク前の4月の終わり、何時ものように学校へ向かった俺は校門を入ったところで谷口に捕まった。それだけではなく何やら学校中騒がしい。
 「おいキョン!ありゃ何だ、どうせまたお前らの仕業だろ」
 朝から随分なご挨拶だな、谷口。おはようぐらい言えよ。
 「おい、なんのことだ?」
 「お前らの部室だ」
 「は?」
 そう言われ谷口の後を着いて行くと旧校舎の一部からある巨大なモノがばさばさと春終わりの風に揺られていた。
 「…ありゃなんだ」
 「見てわかるだろ」
 「あ、キョンおはよう、谷口も」
 「おう国木田」
 「朝来てびっくりしたよ」
 「学校中が驚いてるっての」
 うるさいぞ谷口、少し黙っていてくれ。
 ほとんどの生徒が集まってるような気さえする。
 …あの野郎。
 「おいキョン!何処行くんだよ!」
 「部室だ」
 谷口へそう返し走って部室へ向かう。
 バンッと扉を開ければ窓の方へ腕を組んで立っている我らが団長様がいた。
 くるりとこちらを向き直る。
 「あらキョン、遅かったじゃないの」
 何を平然としてやがるんだお前は。
 「こりゃなんだ」
 「見て分かんないの?鯉のぼりよ、こ・い・の・ぼ・り」
 そりゃ分かってる。
 なんでこんな巨大な鯉のぼりが部室の窓から悠然と空目掛けて泳いでるのか聞いてんだよ。
 「時期だからに決まってるじゃないの」
 まぁそりゃそうだが…じゃなくてだな。
 「昨日古泉くんに頼んでやって貰ったのよ。『どうぞお任せください』って言うから任せたらこんなに大きいの用意してくれたわ。流石古泉くんよね」
 ご機嫌が良いのは何よりだな、古泉め。どうせ『機関』仕込みだろうが派手すぎだろこれは。
 色とりどりの5匹の鯉のぼり。勿論それぞれサイズも異なる。
 「色はあたしが決めたのよ。上から赤があたしで、順にピンクがみくるちゃん、紫が有希、青が古泉くん。で、水色があんたよ」
 俺が一番小さくとも何の文句はないがな、学校に迷惑だろ。
 「何言ってるのよ、何の問題もないわよ。あ、ちなみに5月5日までちゃんと飾っておくからね、この鯉のぼり。どうせゴールデンウィークで部室使わないし丁度良いわ」
 何が丁度良いんだよ。
 せめて紅色の鯉のぼりの上にあるSOS団の飾りははずしてほしかったぜ。
 やれやれ。
 ま、しょうがないからやらせておくか。そのうち教師が止めさせにくるだろうからそしたら片付けさせよう、古泉に。


910 ハルキョンSS 恋幟 2/2 sage 2008/04/28(月) 22:28:39 ID:VS33ob3v
 見るだけなら中々良いものだしな。と、こんな風に考えるようになっちまったのは誰のおかげかね、全く。
 「何よ」
 「なんも。それよりそろそろ授業始まるから教室に行こうぜ」
 「いいわ、あたし1時間目はここで鯉のぼり眺めてるから、サボるわ」
 おい。そんなに嬉しいか、満足そうな顔しやがって。
 まぁいいか、でも2時間目はちゃんと来いよ?
 「分かってるわよ」
 そう答えたハルヒを置いて部室を出て階段を降ると黒幕が立っていた。
 「黒幕とは随分ですね。結構苦労したんですよ?」
 知るか。そんなニヤケ面で言われても説得力ゼロだぜ?
 「中々立派でしょう?」
 そうだな、それだけは評価してやっても良い。
 「やれやれ、手厳しい」
 それは俺の台詞だ。それから冗談だ、気にするな。
 「で、どうしたんだ?それだけ言うために待ってたのか?」
 「おや、流石ですね。ちょっと提言しておきたいと思いましてね」
 「なんだ?言っておくが長い前置きは必要無いぞ。授業が始まっちまう」
 「分かりました。そうですね…どうして涼宮さんはあんな巨大な鯉のぼりを飾ろうと思ったのでしょう?」
 やっぱり長くなりそうじゃねぇか。
 ただ目立つようにじゃないのか?
 「一理あるでしょうね。では鯉のぼりを何故飾るのか知っていますか?」
 あれだ、男子の出世を願ってとかそんなんだろ。
 「ご名答。涼宮さんは僕たちの大きな出世を願ってあのような巨大な鯉のぼりを所望したのだと思いますよ」
 ハルヒにそんな考えがあるとは思えんが。
 「おや、そうですか?僕としてはあなたの将来をご心配したのだと考えましたが」
 なんであいつが俺の将来を心配しなきゃいけないんだよ。
 「さてそれはご自身が一番良く分かっているのでは?」
 分からんね。
 そのニヤケ面と肩を竦めるのは禁止だ。
 ついでにやれやれも禁止だお前は。
 だが、何となく古泉が言ったことが気になり俺は横で肩を竦める超能力者を置いて部室へと引き返した。
 全くそんなに心配かね、俺の将来は。
 奥さんを食わせていけるくらいは出来るようになるつもりなんだがな。
 それを一言言ってやりたくて俺は部室の扉を開けた。
 その勢いで、
 「お前くらいは養えるようになるからな、心配するな」
 なんて言ってしまったのはここだけの秘密だ。
 そんな良く晴れた水色の空に5匹の鯉のぼりが元気良く泳いでいた、太陽の赤が映えるある日のこと。


911 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/04/28(月) 22:32:06 ID:VS33ob3v
 >>909-910
 以上です。
 タイトルは浮かばなかったので適当に当て字
 鯉のぼりネタってまだ見ないなぁと思って書いたけど微妙?orz


912 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/04/28(月) 22:43:24 ID:m5Kz3Vuy
 >>911
 虫歯になった


918 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/04/28(月) 23:21:08 ID:kGFj/p4E
 >>911
 歯の詰め物に隙間が出来てきた。つまりGJ!


919 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/04/28(月) 23:27:47 ID:YFR/MaZI
 >>911
 分かってんじゃねーかキョンwGJ!

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(舟)
 コイの願いが成就しますように、と。

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引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その87

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