2008年03月12日

(SS)ハルキョン「幸せ家族」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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594 ハルキョンSS 幸せ家族(母と娘編) sage 2008/03/10(月) 21:21:33 ID:2xkFnQWv
 「う~ん、」
 ここはある大型デパートの洋服のフロア。
 買った荷物は勿論荷物持ちに持たしてるけど、その荷物持ちが何処かへ行っちゃった。
 「何処に行ったのかしら」
 きょろきょろと周囲を見ながら歩いてるけど見当たらない。
 「ま、いっか。まさかあの歳で迷子も無いでしょうし」
 大丈夫よね、きっと。
 「さ、そうと決まれば物色再開ね」
 その後下着コーナーを回って三つ購入。
 あたしはこういうデパートとかのでいいのよね。一々何か流行りの服とか買うの抵抗あるのよ。なんていうかただ世の中に流されてるって感じがして。
 なんて一人で歩いていると少し戸惑いを含んだ知ってる声が聞こえた。
 「…涼宮さん?」
 「え?」
 振り向けば、
 「古泉くん?」
 「あ、ああ、えぇ。古泉です。いや、お久しぶりです。いつぶりでしょうか」
 そこには見慣れた微笑の副団長が立っていた。
 「ホントに久しぶりね」
 「まぁ最後にお会いしてから3年ぶりくらいになりますからね」
 「そうね、顔見せてくれないから心配してたわよ、みんな」
 「彼には連絡入れておいたんですけどね」
 「はぁ、全くあいつは。いつもそうなのよ。ボケでも始まったのかしら」
 「いえいえ、あなたたちといてボケるなど心配無用ですよ」
 「そうよね!でも最近前にも増して『やれやれ』とか言うし」
 「まぁ彼も仕事が忙しいのですよ」
 「そうなのかしら」
 などと久しぶりの世間話に花を咲かしていると、

 「あら古泉くんじゃない」

 後ろから更に声をかけられた。
 古泉くんが行儀正しく礼をする。
 「お久しぶりです、」
 律義よね、古泉くんて。

 「ハルヒさん」

 古泉くんが母さんの名前を呼ぶ。
 前は涼宮さんって呼んでいたらしいけど親父と結婚してからはハルヒさんって呼ぶようにしたらしい。
 まぁ当たり前よね。
 「ハルナ!ちゃんと挨拶したの?」
 したわよ。
 それより声大きい、母さん。
 「それにあんた今普通にタメ語で話してたでしょう!何回言えば分かるのかしら。ちゃんと敬語使いなさい!」
 「いえいえ、お気になさらずに。それよりもいや、ハルナさんはお綺麗になりましたね。いえ、以前も可愛らしかったには違いありませんが」
 あら、分かってるじゃない流石古泉くんね。
 「ダメよ古泉くん。この子すぐ調子に乗るんだから」
 母さんの血じゃないのかしら?
 「何ですって?」


595 ハルキョンSS 幸せ家族(母と娘編) sage 2008/03/10(月) 21:23:16 ID:2xkFnQWv
 ふ~んだ。
 「まぁまぁ、」
 古泉くんが割って入る。
 母さんの血が強いのかずくに言い争いになる。
 …まぁ勝てはしないんだけど。
 「先程など高校生時代のハルヒさんを見たようでしたよ」
 あぁ、それで少し戸惑い気味だったのね。
 「そんなに似てるかしらあたしたち?」
 母さんがあたしを見る。
 「ええ、生き写しとはまさにこのことかと」
 親父の血は何処に行っちゃったのかしら。
 「ハルヒさんもお若いですし、そうやってお二人が並んでいるとまるで姉妹に見えますよ」
 「そう?」
 何母さん嬉しそうな顔してるのよ。
 歳バレるわよ。
 「あんた、うるさいわよ。父親の血かしらね、一々ツッコミ入れるのは」
 母さんが何処か呆れ顔で言わなくても良い事を言った。
 もう…そんなところに影響出なくてもよかったのに。
 なんて事をしていると、
 「…お前ら楽しそうだな」
 何処か苛立ちを含んだ3度目の声にみんな振り返る。
 「おや、今度はキョウくんですか」
 「古泉さん、お久しぶりです」
 あらあんたそんな挨拶出来たんだ。
 「…そんな事言ってないで父さんどうにかしてやれよ」
 「お父さん見つかったの?」
 母さんが聞く。
 その言い方迷子みたいだから止めてあげたら?
 「父さんなら下の階のベンチにへたってたよ。というか母さんも何で俺を迷子案内に使うんだよ」
 「いいじゃないべつに」
 しれっとそんなことを言う母さん。
 うちで一番強いのは母さんね。間違いないわ。
 「で、親父どうしたのよ?」
 あたしはキョウが親父を連れていないので聞いてみた。
 「もう少し休んでるってさ」
 ホントヘタレね、あの親父。
 「しょうがないわね。あたしが無理矢理引っ張ってくるから」
 そう言ってあたしは買った下着が入った袋をキョウに押し付けエスカレーターを目指した。
 全く、

 やれやれ、だわ。


596 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 21:30:55 ID:E14WAUMQ
 でもファザコンなんだろ娘よ


597 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 21:32:57 ID:2xkFnQWv
 >>594-595
 以上です。
 さっそく誤字を見つけ涙目
 反応あれば『幸せ家族(母と息子編)』をちょっと経ってから投下します

 >>596氏
 先よまれたw


598 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 21:36:08 ID:X/Nt3ZGK
 絶対あーだこーだ良いながら父親べったりなのが娘だな。>>594-595氏GJ!


599 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 21:40:19 ID:SIQHWikt
 >>597
 GJ!
 息子はマザコンなのか?w


602 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 21:51:57 ID:Lo4BHq/4
 >>597
 GJ!
 どっちが年上なのか分からないが、キョウとハルナは何だかんだ言っても仲良さそうだな。


603 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 21:52:35 ID:cqZ01rX5
 >>597
 グジョーブ
 続き見たい読みたいwktk


605 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 21:56:25 ID:Tysagg0M
 >>602
 双子だろ。間違いない。
 クラスで完全に高校時代の両親を再現しているに違いない。


601 ハルキョンSS 幸せ家族(母と息子編) sage 2008/03/10(月) 21:51:17 ID:2xkFnQWv
 ある日曜日の事。
 「はぁ、全く」
 俺は一息溜め息をつく。
 それを見て古泉さんが俺に微笑みかけた、
 「相変わらず賑やかですね」
 今ここには父さん以外の姉ハルナと母さん、俺、そして偶然居合わせたと思われる古泉さんがいる。
 「まぁ、元気なのは良いことですしね」
 それはそうだが。
 「あのファザコンな姉は大変ですよ」
 「誰がファザコンなのよ。ハルナに聞かれたらあんた知らないわよ。と言うかあんただってフラクラじゃない」
 本当の事なんだからしょうがない。
 なんだフラクラって。
 それに姉は誰かに似てツンデレだし。
 「誰かって誰よ」
 父さんと母さん両方さ。
 しかしそんな事をこの母さんに言える訳も無く、話題を変える事にした。
 そこ、ヘタレって言うな。世界で一番強いぞ我が家の母は。たぶん。
 「今日はどうしたんですか?」
 ニヤニヤ笑っている古泉さんに話を振る。
 これは父さんからの教訓で古泉さんに話させておけば勝手にしゃべってくれる、というものだ。
 「この通りお使いですよ」
 と片手に持った袋を持ち上げ見せる。
 「日本に帰って来たのは良かったのですけどね。恥ずかしい事に買い貯めしていませんでして。僕が買い物に来た、と言う事です」
 そこまで言って両手を上げる。
 ホントに一人で話してくれるから楽でいいな、これ。
 「何分妻の方が忙しい身ですからね。仕方ありません」
 「園生さん元気?」
 「えぇ、お陰様で僕ともども元気ですよ」
 古泉さんの奥さんは何度か見たけど綺麗な人だったな。
 「それにしても、」
 とこっちを見る。
 「何ですかね?」
 「キョウさんも高校時代の彼にそっくりですね」
 「まぁあいつよりだいぶ性格は丸いけどね」
 と母さんが答え俺の頭に手をやる。
 止めてくれ、もうそういう時期は卒業したつもりなんだ。
 と言うか性格が丸くなったのはあなたのせいですよ、母さん。
 そんな事言えないけどな、絶対。
 「よくカップルに見られませんか?」
 古泉さんがそんな事を言い出した。
 まさか見ていたのか?
 「あら、良く分かるわね。さっきも食品売り場で…」
 「言わんでいい!」
 思わずツッコんだ。
 「そう?」
 「はぁ…」
 父さん、俺には母さんの相手は無理だ。
 早く戻ってきてくれ。
 「ふふ、仲が良さそうで何よりです」


604 ハルキョンSS 幸せ家族(母と息子編) sage 2008/03/10(月) 21:54:57 ID:2xkFnQWv
 「まあね。それより夏樹ちゃんはキョウと同い年くらいじゃなかったかしら」
 「キョウくんより一つ下ですね」
 「元気?」
 「こちらもお陰様で。今年は受験で少し大変にしてますが」
 「でも英語ペラペラだし、古泉くんと園生さんの娘さんだし大丈夫よ」
 「そう言って頂けると不思議とホントに大丈夫な気になりますよ」
 「そういや、あんた、」
 ぐっ、ひっそり気付かれる前に逃走しようとしたが失敗!
 「夏樹ちゃんの事…」
 「何でも無い!!」
 「ちょっとそんな叫ばなくてもいいじゃない」
 じゃぁそのニヤケた顔は何ですか母上殿?
 「まぁそのうち挨拶に行かせますよ」
 「ん、待ってるわ」
 母さんが機嫌良さそうに答える。
 すると、
 「…楽しそうだなお前ら」
 俺がさっき言ったような台詞が聞こえ、みんな振り向く。
 嬉しそうなハルナ姉さんに手を引かれ見るからに疲れた父さんの登場。
 「あらキョン遅かったじゃない」
 「…誰のせいだと思ってるんだ」
 そこで何故二人とも俺を睨む。
 「キョウ、親父に荷物預けて行ったでしょ」
 あ、忘れてた。
 「全くそれくらい持ちなさいよ」
 そう言って俺に全ての荷物を押し付ける。
 このツンデレファザコンめ!
 …絶対言わないけどな。
 その様子を見て古泉さんが再び微笑む。

 やれやれ、だな。


605 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 21:56:25 ID:Tysagg0M
 >>601
 グッジョーブ。今度は父と娘でよろ。


606 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 22:04:59 ID:2xkFnQWv
 >>601
 >>604
 以上です。
 一応読み進めると設定がわかるようにしてあります。ラスト『幸せ家族(夫婦編)』も反応あれば時間をちょっとおいて投下します。

 >>605氏
 部分的に入れてるのでご勘弁w


607 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 22:23:55 ID:cqZ01rX5
 >>606
 GJ。
 605と同じく、父と娘編みたいなー。


608 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 22:28:07 ID:Lo4BHq/4
 >>606
 割り込みすまんがGJ!
 夫婦編が一番ニヤニヤしそうで期待。


609 ハルキョンSS 幸せ家族(夫婦編) sage 2008/03/10(月) 22:29:43 ID:2xkFnQWv
 「しかし久しぶりだな古泉」
 ある日曜日、家族でデパートに行き娘と妻の買い物に息子と付き合っていると懐かしい奴に出会った。
 といっても、
 「3年ぶりくらいか?」
 なんだけどな。
 「えぇ、それくらいになりますね。お久しぶりです」
 変わらない微笑。
 まぁ出会った頃からすればだいぶ感情を表にだすようになったけどな。
 「お元気そうで何よりです」
 「そっちもな。ずっとあっちにいたのか?」
 「はい。ですが皆さんにその事を伝えておいて欲しかったですね」
 「はぁ?何を…あ」
 「キョン?あんた一言も言って無かったわよね?」
 あぁこれは普通に怒ってるな。
 「すまん。ハルヒに古泉」
 「いえいえ」
 古泉はいつもの通りに軽く流したがハルヒはアヒル口でそっぽを向いてしまった。
 あぁ、拗ねてるな、これは。
 「悪かったって。な?」
 頭をひとなでしてみるが、
 「ふん」
 まだ少し拗ねてるらしい。
 そんな事をしていると娘が、
 「ねぇ、おのろけはその辺にしてさ、お昼食べにいかない?あたしお腹減ったんだけど」
 おい、誰がのろけてるって?
 「親父と母さんの他に誰がいるのよ!」
 「はぁ…そんな子に育てた覚えは無いんだがな父さんは」
 「よく言うよ」
 キョウ、お前まで何を言う。双子ってこういうものなのか?
 腕時計に目を落とす。
 「確かに昼時だな。古泉、お前も一緒に食うか?」
 誘ってみたが古泉は、
 「いえいえ、家族団欒の一時を邪魔するわけにはいきませんよ」
 両手でお断りのポージング。
 「そうか。ハルナにキョウ、先に車戻ってろ。ほら鍵だ」
 「ん」
 ハルナに鍵を渡す。
 何だかんだでしっかりしてるからな。
 親バカじゃないぞ。
 「さ、キョウ、荷物持ちなさい。行くわよ!」
 「へいへい」
 う~む、自分の息子ながら俺に口調もそっくりだな。
 大丈夫なのか?何か心配になってきた。
 ハルナが先を行きキョウが後に続く。
 その後ろ姿がいつかの誰かたちに、
 「お二人ともあなたがたにそっくりですね」
 「そうか?」
 「見事なまでに。高校生時代のあなたがたを見たようですよ」
 やっぱりか。
 「そうかしら?」
 「はい。まぁしかし、あなたがたも高校生時代から変わって無いですけどね」
 そう言って微笑む古泉。
 「そうかもね、コイツったらぜんっぜん進歩無いし!」


610 ハルキョンSS 幸せ家族(夫婦編) sage 2008/03/10(月) 22:31:43 ID:2xkFnQWv
 なんだと?
 「何よ、そうじゃない。この間だって…」
 「あれはお前がその前の晩にし…」
 ゴンッ
 「ぐぁ!!」
 頭突きは止めろって…
 「な、な、何をこんな人前であんたは!」
 ギュッ
 「しっ締まるって…!」
 「ハルヒさん、そろそろ手を離して差し上げないと彼が」
 「あ」
 「はぁ…助かったぜ、古泉」
 ようやく呼吸が回復し酸素を吸える。
 「いえ。それにしてもお若いですね。いつまでたっても」
 うるせぇ、余計なお世話だ。
 ハルヒは顔を真っ赤にして目も合わせてくれない。
 「ホントに出会った頃からお二人は変わり無いですよ」
 「そんなもんかね」
 「えぇ。…と、そろそろ僕も戻らないと」
 「そうね。奥さんによろしく言っておいてね」
 「はい伝えます」
 「じゃ、またそのうち一緒に酒でも呑もうぜ」
 「えぇ是非」
 「またね古泉くん」
 ハルヒは俺の手を取って歩き出す。
 まだ照れてるのかね。
 「あ、一つ」
 もう既に遠ざかりつつある古泉が声を上げた。
 「ごちそうさまでした」
 やっぱりお前は黙ってろ。
 車に戻るときちんと二人とも後部座席に座っていた。
 「さて、何処行く?」
 ハルヒが助手席に乗り込み、俺はシートベルトをしクラッチを踏みエンジンをかける。
 「俺は何処でも良い」
 息子よ、疲れた顔してんな。
 まぁ当たり前か、あの荷物を全部一人で運んだのだろうからな。
 「あたしこの近くに新しく出来た洋食のお店がいい!」
 ハルナが反対に元気良く叫ぶ。
 「あ、あたしもそこ行ってみたかったのよね。うん、そこに決定!」
 ハルヒが決定権を行使し決定。
 「はいよ」
 ゆっくりとアクセルを踏み、立体駐車場を降りて行く。
 「あ、お金はキョン払いなさいよ」
 「はぁ?なんで!」
 「いいじゃないたまには。って言うか古泉くんの事忘れてた罰よ」
 「ぐっ」
 それを言われると痛いな。
 …まぁでも仕方無い、家族がいるってのも幸せなもんだし明日はまた仕事だからな家族貢献でもしとくかな。
 こんな日常が今の俺の幸せなんだろう。
 そんな事を思いながら車を走らせる。
 さて、まだまだ今日は長い。
 だが一言くらい言わせてくれ。

 やれやれ。


611 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 22:34:11 ID:cqZ01rX5
 >>609-610
 グジョーブ!
 はーニヤニヤ。いいもの読ませてもらった。
 ありがとう。


612 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 22:40:12 ID:TZG6Wygd
 >>610
 ご大層なお手前でした
 おいしく頂戴しましたm(__)m

 たぶん年がこの時間平面のハルキョンと近似値な私ですが
 正しく羨望雨あられであります orz


614 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 22:48:51 ID:2xkFnQWv
 >>594-595
 >>601 >>604
 >>609-610
 以上です。
 のせられ父と娘編…随時作成中w


616 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 22:54:36 ID:cqZ01rX5
 >>614
 うは、楽しみにしてます


617 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 23:07:41 ID:beVHqli5
 >>614
 ほのぼの系は好物なんだぜ。
 ナイスでございます。


619 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 23:22:09 ID:Tysagg0M
 >>614
 最高だったぜ。


630 ハルキョンSS 幸せ家族(父と娘編) sage 2008/03/10(月) 23:47:18 ID:2xkFnQWv
 デパート。
 それは買い物をするための場所であり、それは正しいが一度に大量に買うのは非効率的な気がしなくも無い。
 エスカレーター横のベンチに座り、大量の荷物をどうするか考えていると、
 「あ!いた!」
 「ん…?」
 毎日聞いている、と言うか毎朝俺を起こしにくる奴の声が届いた。
 日曜日なのに今日も容赦なく叩き起こされた。
 妻がしなくなったと思えば次は娘だ。
 もういい歳なんだから、叔母さんに教わった親父を起こす一番の方法、とか言ってプレスをかますのは止めて頂きたい。
 「なに間抜け面してるのよ」
 目の前に立ち腕を組む我が愛娘。
 「母さんにも良く言われる」
 「そうでしょうね。それより何でそんなに荷物増えてるの?あたしのはそれだけだったのに。何か買ったの?」
 いや、俺は一切購入していないぞ。
 お前の双子の片割れが置いていきやがったんだよ。
 俺を呼びに来て荷物だけ置いていくとは、やはり母親の血か?
 「はぁ、しょうがないわねキョウの奴。何処か抜けてるのは誰の血かしらね?」
 ニヤッと笑う娘。
 さて知らんね。
 そう言う考えも有りと言えば有りだが俺は認めないぞ。
 「そろそろ母さんのとこ行くか?」
 じゃないとアイツが怒り出すのが目に見えているからな。
 「大丈夫よ。今頃古泉くんと話してるはずだから」
 「古泉?」
 「うん」
 そう言って俺の隣に座る。
 しかし、このセットは他の人にどう見えているのか少し気にかかる。
 まさか歳の離れたカップルな訳無いし、きちんと父とその娘と認識されていれば良いが何か犯罪チックに思われたくは無い。
 「アイツ帰ってきてたのか」
 「そうみたいよ」
 ハルナは足をぶらぶらさせながら答える。
 「………」
 どうせ隣に座っているコイツの事だろう。
 俺だってビックリだった。
 結婚を境にハルヒから力が消えたはずが、娘(及び息子)が生まれた時、「閉鎖空間が発生しました。発生源はどうやら娘さんです」と古泉に言われた時はホントに驚いたのを今も良く記憶している。
 が、どうやら力自体は収束状態だったハルヒの力と同等しかなく閉鎖空間を発生させたり、席替えしてるのに席が変わらなかったり、とそれくらいしか出来ないらしい。
 「全くお前はホントに母さん似だな」
 「何よ今更」
 こちらを少し覗き込むように睨む娘。


631 ハルキョンSS 幸せ家族(父と娘編) sage 2008/03/10(月) 23:49:15 ID:2xkFnQWv
 容姿から何からハルヒに瓜二つ。
 「綺麗になったな、と思ってさ」
 「な、何よそれ…親父にそんな事言われたって別に…」
 何ゴニョゴニョ言ってるんだ。
 「あ、思い出した」
 「な、何よ」
 「ハルヒから聞いたんだが、ほら、お前の後ろの席にずっといるって言う彼。一度日曜日にお前が連れて来た事あったよな?アイツとはどうなんだ?」
 一応俺も父親な訳であり娘や息子のお相手は気になる訳だ。
 「な、別にアイツとは…」
 はっきり言った方が楽になるぞ。
 「だから!別に何でも無いわよ!もう」
 そう言い放ちスクッと立ち上がる。
 「ほら、母さん待ってるから早く行くわよ!」
 ごまかしてやがるな。
 ハルヒ似であるから、その手段も同じだ。
 「ってうわっ」
 荷物を持った手を無理矢理引っ張られ俺は立ち上がる。
 危ないだろが!
 「親父が変な事言うからよ!バカキョン!」
 バカキョンって言うな。
 皆見てるじゃないか。
 と言うか、何だかハルヒに怒られている気分だ。
 しかし、ま、
 そのうちまたきちんと聞かせて貰うからな、何処と無く俺に似た雰囲気を持った彼の話は。
 さて、ホントにそろそろ戻るとするか。ハルヒに怒られる前にさ。
 俺は引きづられながら心の中で呟いた。

 やれやれ、だ。


632 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 23:52:09 ID:2xkFnQWv
 >>630-631
 以上です。
 期待に添えずすみません。自分でも何をしたかったのかわかりません
 orz
 父親なキョンを最後に出したくなったのとデレデレ娘。
 とりあえずもう寝ます…
 おやすみハルキョン


634 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/10(月) 23:53:46 ID:beVHqli5
 >>632
 って仕事早!
 お疲れ様でした。ハルキョンのいい夢見てください ノシ


636 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/11(火) 00:01:59 ID:yfZn2t1j
 >>632
 GJ!!
 この短期間に大作お疲れ様です。
 どうやら双子にはそれぞれ気にあるお相手がいる様で。
 予断ですが、長門は何してるかチト気になりました。ハルナに力が継承されたなら
 やはり北高にいて観察しているのでしょうか?
 今後も是非投下してください
 改めてGJ!!


637 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/11(火) 00:11:08 ID:+hMzd59K
 >>632
 うはwwwオヤジをバカキョン呼ばわりなツンデレ娘とは
 あれこれ妄想してニヤニヤが止まらないを通り越して明日睡眠不足確定w

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(舟)
 『涼宮ハルヒ』の物語が終わった後、こうした幸せな生活が送れていると良いですな。

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「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:
総合改変ガイドライン
SSSS・ハルキョンSS・長キョンSS・佐々キョン

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引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その83

コメント

元スレでもあれこれ書いたんですが

原作が終わった後でこんな後日談を読みたい俺がいます。


そのためにもながるんガンガレ

読み終わってから気づいたがおそらく読んでる最中
ずっとマヌケ面晒してたのはおそらく錯覚でないと思う。

これはヤバいw
頬の筋肉がイカレちまうw

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