2008年02月22日

(SS)ハルキョン「あっという間に」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

-----------------------------

159 ハルキョン SS あっという間に sage 2008/02/21(木) 00:15:55 ID:+7XUL8T7
 古泉が知人にもらったチケットがあるとのことでSOS団一行はネズミっぽい感じのテーマパークへと向かった。
 こういう場所は得意じゃないがえらいハイテンションなハルヒに引っ張られていろいろ回っているうちにいつの間にか帰りの時間になっていた。
 帰りの電車、朝比奈さんはハルヒに寄りかかって眠っている。ハードスケジュールだったからな。
 「キョン、今日楽しかった?」
 「……そうだな、楽しかった」
 「珍しいわね、あんたが素直に楽しいとか言うなんて」
 悪いか、こんな時に空気を読まないほどアレってわけじゃないんだ。
 「そう」
 ハルヒは俺から目を離し外を見つめた。
 「あたしも楽しかったわ。……でもなんであっという間なのかしら」
 ハルヒらしくない儚げな横顔だった。
 「昔は、不思議なことが何もないくせにただ長く感じてたのに」
 その顔は後悔に近い。
 「今はすごく楽しくて、一日があっという間」
 俺に向けて言っているというよりも独白だ。
 「あたし、ずっと損してきたのかな、ずっと間違ってたのかな」
 ハルヒの弱み。いつかの踏み切りを思い出す。何もいえなかったあの踏み切りを。
 「古泉の受け売りなんだがな」
 ハルヒが俺を見る。過去から振り向かせることが出来た、なんて恥ずかしいことを思ってしまったのはきっと疲れているからだ。
 「楽しい時間があっという間に過ぎるくせに退屈な時間は長く感じるってのは集中力のせいらしい」
 集中力?とオウム返しに問うハルヒ。
 「楽しいって感じてるとき、人はそのことだけ考えてる。逆につまらないって感じてるときは他の事を考えてしまうらしい」
 「ん……そうね。そうかもしれない」
 「だろ?脳はいくつものことを同時に考えるとその分長く感じてしまうってことだな」
 「じゃああたしは……」
 ハルヒが過去の自分を思い出す時間を待つ。反省にしたって後悔にしたってちゃんと思い出さなければきっと正しくない。
 「昔のお前が何を考えていたかなんて俺にはわからない。けど退屈だったっていうんならよくはなかったんだろうさ」
 「……そう……なのかな」
 「今は楽しくて時間があっという間ならそのほうがいいだろ。人に迷惑をかけることも随分減ったしな」
 「あんたはいつも迷惑だ、とか厄介だとか言ってるじゃない」
 「俺はいいんだよ、団員だからな」
 「……ホントに、いいの?」
 「ああ、お前の好きなように好きなことを、感じるまま感じることだけしてればいい。俺たちがフォローしてやる」
 ハルヒは信じられないものを見るような目で俺を見ている。
 「楽しいのはお前だけじゃないってことだ。少なくとも俺はそうだ」
 ハルヒは俯いてひざの上でこぶしを握り締めていた。泣いているように、見えた。
 「……なによ、偉そうに」
 顔を上げたハルヒはいつものハルヒだった。
 「さっきの言葉、聞いたからね、後悔したって遅いんだからね」
 やれやれ、余計なことを言っちまったかな。まあいいだろう。ハルヒが変に悩んでると苦労する奴らがいるんだ。
 そいつらのためと考えれば多少のことは我慢できる。
 ついでではあるが、ハルヒが深刻な顔をしているのは俺の心臓に悪いと言う理由も付け加えておくとしよう。

 高校二年生になったなんて自覚はないがカレンダーはキッチリと一年たったことを主張している。
 一年なんてあっという間なんてことを言うがこの一年は間違いなく早かった。間違いなくハルヒのせいで。
 いい思い出も悪い思い出もあるがあっという間だったのには違いない。
 楽しい時間があっという間というならば、逆説的にあっという間だった時間は楽しかった時間だと言い換えることが出来る。
 認めるのもなんだか癪だが俺はあいつといる時楽しいってことになる。
 あんなとんでもない奴といるのが楽しいなんて中学時代の奴、そう例えば佐々木あたりが聞いたら笑うか呆れるかするだろう。
 それほどにハルヒとの時間はあっという間だった。
 面倒なはずの勉強でさえあいつが教えてくれるときは妙に時間が早く感じる。
 きっとそれはあいつが妙な力を使っているのだと思うことにしよう。
 そうでなければ説明がつかない。

 もうすぐ6時間目の鐘が鳴る。
 きっとこの後はあっという間だ。
 さて、今日はハルヒは一体どんなことをするのだろう―――


164 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/21(木) 00:31:14 ID:8YXb1xBT
 おまいら>>159をするーすんなよww
 ネズミっぽい吹いたww
 こういう無理にこじつけないSSもいいな
 このサッパリした感じがまたいいんだ


166 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/21(木) 00:35:10 ID:xZEz/zLO
 >>159のおかげで胸が暖かくなった・・・
 いい夢見れそうだ


167 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/21(木) 00:35:25 ID:98E06rlf
 >>159
 誰かさんと一緒にいるからあっというまな訳だな?w


168 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/21(木) 00:39:33 ID:r6C91hFe
 >>159にオジサンGJ!
 少しメランコリックなハルヒをさり気なくフォローするキョンがすごく良い。

 このSSのキョンはハルヒに語りながら自分の中学時代を思ったのだろうか。
 憂鬱の出だしもキョンもつまらない世界をあきらめていたし。


169 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/21(木) 00:43:56 ID:Nr51ZXy6
 >>159
 解体新ショーか

-----------------------------

(舟)
 時の経つのが早い学生生活に、憧憬を禁じ得ませんな。

-----------------------------

「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:
総合改変ガイドライン
SSSS・ハルキョンSS・長キョンSS・佐々キョン

-----------------------------

引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その81

コメントする

コメント投稿に関する注意事項
・当ブログでは、コメント表示にブログオーナーの承認が必要です。承認されるまでコメントは表示されませんので、しばらくお待ち下さい。
・アクセスが殺到して非常に混雑した時などに、SQLエラーが生じるケースがあります。「コメントを受け付けました。」と表示されても、コメントが記録されていない場合がある点、ご了承下さい。

マイクロアドBTパートナーでおこづかいゲット!