2008年02月11日

(SS)ハルキョン「バレンタインで追いかけて」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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606 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 16:56:13 ID:UnpkT01Q
 陰で一生懸命作ったチョコをキョンにあげるが、
 素直にホントのこと言えないくてお返しのことばかり言ってしまったので
 キョンにチョコいらないといわれて泣きそうになるハルヒ。

 それを見てなんだかんだ言ってチョコを貰って嬉しそうな顔になるキョン。
 お返しもしっかりあげるキョン


623 SS sage 2008/02/09(土) 20:06:40 ID:+HIvDXPI
 >>606から書いてみた。
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  外は雪が降っている。なんの脈絡も無く今日は2月14日、バレンタインデー。
 雪が降ってるからホワイトクリスマスならぬホワイトバレンタインデーか、これじゃもらう日なのか返す日なのか分からんね。
 だが、普通の男子高校生なら金を払ってもいいと思える価値があるのが女子からもらえるチョコレート。
 まぁ気持ちが入ってないなら価値はだいぶ薄れるが。
 朝登校して、下駄箱や机の中に宝が入っていなかった男子は放課後に期待を隠し切れずに上の空だ。
 と周りを冷静に分析できる俺は、すでに朝比奈さんに長門、鶴屋さんや阪中にまでもらっていたので余裕がある。
  古泉辺りはクラスの女子、いや学年中の女子からもらってるのかもしれんな。帰りに聞いて殴っておこうか。
 どうでもいいが谷口や国木田も朝比奈さんからもらっていた。神棚に飾ることを約束させたがな。
  とりあえず勉学以外の学校での目的は達成されたと言っても過言ではあるまい。
 今日は団活も無しらしいし、帰って妹から死守しつつチョコレートを食べようかね。
 そんなことを考えていた6限目であった。

  何の滞りも無く放課後である。今日に限ってクラスの全員帰るのが遅い。気持ちは分からんでもないが。
 鞄を持ったところで背中に軽い痛みを感じて振り向くと、ハルヒがこう宣言した。
 「キョン!やっぱり今日もSOS団は活動するわ」
 団長様の決定はいつも突然だな。用事があるんじゃなかったのか?別に俺は構わないけどな。
 「いいから先に部室に行ってなさい。あたしはみんなに報せてくるわ」
 「あいよ」
 俺の返事に満足したのか、ハルヒは教室を飛び出していった。どれどれ、向うとしますかね。
  朝比奈さんの、喉の渇きどころか人によっては人生まで満たされるであろうお茶が飲めるなら部室までの労苦も問題にならんね。
 長門に本を借りるのも悪くないな、寒いから部屋にこもってる予定だし。
 ついでに古泉と将棋の決着をつけなきゃならない。あそこからの逆転は将棋版の神の一手でも無理だろうけどな。
 と思ってる間に到着。さすがに俺が一番乗りだな。とりあえずヒーターをつけて薬缶を火にかけておく。
  どうせみんなすぐに来るだろう。暇だが苦痛に変わるほど時間は経たないさ。

  ところがしばらく経ってから来たのはハルヒだけであった。みんなはどうした。帰っちまってたか。
 「その通りよ。用事があるんだってさ」
 ならしょうがないな。俺達も帰るか、雪も積もり始めたし、転ぶと危ない。
 「なに言ってるのよ。一度やると決めたんだからやるわよ」
 することなんて無いだろう。ハルヒはネットサーフィン、俺は読書、どっちも暖かい家の中ですればいい。
 暖まり切ってない部室より炬燵のほうが心も満たされること請け合いだ。
 「なによ、その言い草は。あたしと二人でいるのが嫌なわけ?」
 「誰もそんなことは言ってない」
 「じゃあ、いいじゃない。下校時間まで居るわよ」
 やれやれ、俺の意見ももっともだと思うんだがな。
 俺の溜息を無視しながらハルヒは団長机に座り、パソコンを起動する。
 俺はとりあえず長門が最初の頃に読んでいた本を手に取った。
 「キョン!お茶を入れなさい」
 自分でやればいいのに。俺の入れるお茶がたいしたこと無いのはSOS団の常識になりつつあるはずだ。
 「はーやーくー。いれなさいよ!」
 わかったから怒鳴るな。文句も言うなよ。
 薬缶からお湯を急須に入れ、しばらくしてから湯飲みに入れる。
 「ほらよ」
 「ありがと」
 実にそっけない返事だ。朝比奈さんぐらい心が広くない俺は嬉しくないね。
 そんなことをこいつに言ってもしょうがないので言わないがな。
 「ねぇキョン、これ見てよ」
 ハルヒがディスプレイを指差してくる。写真が映し出されていた。それがどうかしたのか?
 「なんの感想もないわけ?つまんないわね」
 無いもんは出ないのさ。
  そんなやり取りをしながら時間が過ぎていった。本をほとんど読んでないな、明日長門に借りることにしよう。


624 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 20:07:04 ID:+HIvDXPI
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  そして下校時間が来た。いつも通り片付けて鞄を持つ。
 電気を消してドアに施錠して部室をあとにする。会話がないな、話す事なんてないのだが。
 そのまま校門へ。この寒い日に残っている奴は居なかったらしく人影がない。
 俺は寒さに身震いする。ハルヒも寒そうに縮こまっているようだ。
 「ね、ねぇキョン。今日何の日だか知ってる?」
 それを知らない男子高校生を俺は信用できんな。自分のことは棚にあげさせてもらうが。
 「バレンタインデーだろ」
 とぼける必要も別段感じなかったので素直に言う。
 「SOS団はね、この世のすべてのイベントに参加することも目的としてるのよ」
 いかにもハルヒの言いそうな台詞である。目的がたくさんあって大変だな。
 「というわけで、これ、あんたにあげるわ」
 そう言って俺に箱を差し出してくる。
 「ありがとよ」
 俺は礼を言いながら受け取った。断る理由もないしな、長門と朝比奈さんからもらってるし。
 ついでにこれで終わりじゃないことも予想してたのでな。
 「受け取ったわね。それ受け取った奴にはもれなく一ヵ月後にお返しをしなければならない義務が発生するのよ!」
 んなこったろうと思ったよ、前もそんな事言ってたしな。ふむ、そう言われると素直に受け取るのも若干シャクだな。
 俺は冗談も交えたつもりでこう言った。
 「じゃあ、遠慮しておこうかな。他のみんなからも貰ってるし」
  あとから考えたら噴飯ものであるが、一応の美人からチョコを貰ったという気恥ずかしさから言ってしまった。
 「え…?」
 ハルヒは心底驚いたというかなんというか、そう、とても残念そうな表情だった。
 それを見て俺は初めて自分がとんでもないことを言ったのだと自覚した。
  ハルヒが俺に渡した箱のラッピングは手製のものだとわかるし、徹底的なこいつのことだ。チョコも手作りなのだろう。
 そんな努力をしたものをいらないと言われたら誰だって傷つく。そもそも義務云々も冗談だとわかりそうなもんだ。
 「なら、返してよ」
 ハルヒは目に涙を溜めながら沈んだ声で言う。
 「いや、いまのは…」
 「返して!」
 ハルヒは俺の手からチョコと引っ手繰ると走り出した。
 「まてよ!ハルヒ!」
 俺も走り出した。
  あいつの足に追いつくのは至難の業かも知れんが、ここで追いかけなければ大変なことになる。
 世界がどうとかではなくハルヒとの仲を壊したくなかった。
  息が上がる、角を曲がり坂を下る。くそ、道が滑りやすくなってて走りづらい。
 「ハルヒ!」
 なかなか追いつけないまま路地に入り込む。どっちに曲がったんだ、こっちか。
  右手に見えるハルヒも息が上がってるようで足元がおぼつかない。
 そしてハルヒが交差点を横切ろうとしたときそれは起こった。
 「きゃ!」
 ハルヒが転んだのだ。俺は今なら追いつけるだろうと走った。
 そこで―。
 「ハルヒ!」
 「きゃぁー!」
 車が止まらずに交差点に入ってきた。滑ってブレーキが利かないんだろう。
 「ハルヒ!」
 俺は叫びながら走る。少し遅くなったとはいえあのスピードの車と衝突したら無事では済まない。
 間に合ってくれ、ハルヒだけでも。
 そう思いながら俺は飛びついた。

  車が通り過ぎていった。
 頭が酸素を欲しがってうまく回らない。ただ、両手に感じる間に合ったという実感が俺を安心させてくれる。
 「キョン…!」
 胸に顔を埋めさせていたハルヒが俺を呼ぶ。もう少し待て、まだ息が戻らない。
 「あたし、あたし…」
 「何も言うな」
 もう少し待ってくれ。まだ感じ足りなんだから。
  相手の車の運転手と他の通行人が駆け寄ってくるまで俺はハルヒを離さなかった。


625 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 20:07:38 ID:+HIvDXPI
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  「なんで追いかけてきたのよ」
 やっと帰路についた頃にハルヒが口を開いた。事情を説明してる最中は俯きっぱなしだったのだ。
 どうでもいいが騒ぎを聞きつけてやってきた警察の人は機関員じゃないかと思う。お咎めなしどころか注意もなかった。
 「誤解されたままじゃイヤだからな」
 俺はハルヒの肩を掴みながら言う。また逃げられたんじゃたまらないからな。
 「悪かった。冗談にしても言い過ぎた」
 心から言う。こいつも真剣な言葉を無視するような奴じゃない。
 「だからくれないか、お前の作ったチョコを」
 ハルヒが赤くなる。俺だって恥ずかしいぞ、こんな近くに顔があるんだからな。
 しかし不意にハルヒが俯いた、そして鞄からチョコを取り出して言った。
 「でも、割れちゃった。せっかく作ったのに」
 今度は泣き出してしまった。まったく感情豊かな奴だよ。
 「それでもいいんだ。お前の気持ちが無くなったわけじゃない」
 「キョン…」
 ハルヒが顔を上げる。目から涙が零れる。
 俺はハルヒの手からチョコを受け取り確かめてみる。見事に二つに割れてるようだな。
 「ちょうどいいじゃないか」
 「え…?」
 「ふたりで食べようぜ」
 「キョン…!」
 俺はハルヒを抱きしめた。ハルヒも俺の背中に手を回してくる。
 「もう逃げないでくれよ。追いかけるのも大変なんだ」
 「うん」
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 以上。なにこれって思わんでください。
 さて吊ってくるか。


626 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 20:14:59 ID:VK00KOMr
 >>623-625
 GJ!
 俺は今年も貰えないんだろうな…
 キョンが羨ましいw


627 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 20:26:25 ID:vbR+yoh+
 >>625
 ナイスなSS、略してNS
 こういう妄想毎日してるw


628 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 20:29:10 ID:hqmeJRqV
 糖尿病だったからチョコを食べられないキョンを気持ちが伝わらなかったと勘違いするハルヒ


629 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 20:37:26 ID:/jG9tnHQ
 >>628 銀時かよ。いや、あいつは糖尿病でもチョコは食うなwww


630 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 20:38:30 ID:/jG9tnHQ
 書き忘れた。>>625 GJ!!!
 連投すまん。


631 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 20:42:15 ID:YSqeqFHk
 ハルヒ「そんなこともあろうかと!今回はビターで抑えてみたわ!」


632 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 20:48:52 ID:NWbSlYMF
 バレンタインだけキョンになりたい
 ハルヒからチョコもらうんだ


633 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 20:53:12 ID:cduDtRQi
 >>625
 にせ(Nice)!!
 吊らずにまた書いてくれw

 >>631
 キョン「カカオ99%かよ」


634 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 21:03:21 ID:w2ELb/8N
 >>627
 お、それ使えるかも?発音としても呼びやすいようにナイスエスエス→ナイセス→NS(ナイセス)
 これ、GJよりもちょっと気軽な感じで使ってみるとかどう? >>625みたいにナイス単独のもいいかもな
 勝手に駄目もとで試しに流行らせる努力してみる。痛いとか言うな…。

 >>625
 という訳でNS!
 後半のキョンが男前すぎるぞ


635 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/09(土) 21:05:18 ID:w2ELb/8N
 つまらんミスで連コメすまん
 ↑三行目の625は633の間違いだ

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(舟)
 「きゃぁー!(ドーン)」となって、白い雪に赤い鮮血、とか「先生と二宮君」な展開を想像してしまった。

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「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:
総合改変ガイドライン
SSSS・ハルキョンSS・長キョンSS・佐々キョン

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引用元:涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その79

コメント

舟太さんの展開だったら、スレが荒れること間違いなしだなw

キョンは草野球大会並みのジャンプを見せたのだろうか

<古泉辺りはクラスの女子、いや学年中の女子からもらってるのかもしれんな。帰りに聞いて殴っておこうか。

俺にも殴らしてくれ(´・ω・`)

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