2008年02月03日

(SS)ハルキョン「その先」「この先」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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791 ハルキョン SS その先 sage 2008/02/02(土) 00:53:29 ID:v1mAl2P6
 普通高校生ってのはモテたい盛りなんだそうだ。一番異性に、性に積極的らしい。
 中学生のように漠然とした憧れや興味ではなく実践的な行動を伴う可能性も高い。
 なのでおしゃれなんかにも気を使うらしいのだが……俺はどうもなあなあで済ませてしまう。
 服なんぞみすぼらしくなくて普通に見られる格好ならそれでいいと思う。
 そもそも普通の恋愛なんてものはあの日ハルヒに連行されたときから半ば諦めているのだ。
 だからハルヒがかわいいというかかっこいいというかつまり垢抜けた格好をしてきたところで俺に言う言葉はない。
 「これは……いえすいません、少々見とれてしまいました」
 「わぁ~。涼宮さんすごい……いいなぁ、わたしそういうの似合わないから……」
 「……」
 最後の一名は別としてSOS団の絶賛を受けようが道行く人が一様にこちらを注視していようが俺には関係ない。
 「じゃあいこうぜ。せっかくの休みを使ってるんだ。無駄な時間は過ごしたくない」
 その日は古泉が急なバイトが入ったからという理由でうやむやのまま解散となった。

 「なぜ一言褒めて差し上げなかったんですか?」
 週明けの部室で開口一番これだ。予想はしていたから驚きはしないがな。
 「別にいいだろ。お前や朝比奈さんが散々褒めたしそこいらの人の目も惹きつけてたじゃないか」
 俺はお前みたいに美辞麗句を並べ立てる口もなければ語彙もないんだよ。
 「そういう問題ではありません。涼宮さんにとって最大の目的が果たせなかったのですから意味がないでしょう」
 ハルヒが何を考えてるかなんて俺にはわからん。お前みたいな専門家じゃないんだ、こっちは。
 古泉がはぁ、と溜息をつく。
 「あなたはほとんどの女性に対して一定の節度と優しさをもっています。好意だと勘違いする程に。それがなぜ涼宮さんにはそういう態度をとられるのですか?」
 「こんどは俺の生態でも研究するのか?やめてくれ、ぞっとしない」
 「……まあいいでしょう。先ほどのあなたの言葉の揚げ足をとらせていただきます」
 「なんだと?」
 「あなたは先日の涼宮さんの姿を美しいと思いましたか?」
 「……見栄えはよかったんじゃないか?あれだけ注目されてて否定するほうが難しい」
 「しかしあなたは僕らを始めとした周囲の人間が褒めていたので自分は必要ないと言いましたね?」
 「そういう問題じゃない。俺は別に……」
 「では少々お待ちください。いまから涼宮さんを連れてきます。ああ長門さんもご一緒ください」
 俺一人残されてしまった。

 「では涼宮さん、どうぞ」
 しばらくしてから古泉の声が聞こえた。わざわざうろつき中のハルヒを探し出して引っ張ってきたらしい。
 「え?あ、ちょっと古泉くん、いきなり……わ!」
 ドアが開いて閉じる。ハルヒを産み落としたみたいに見えた。
 「え?キョン……?」
 ハルヒの服はいつもどおりの制服だ。化粧だってしていない。6時間目と変わっていない。
 変わった部分は一つだけ。髪形だけ。そう髪形だけポニーテールに変わっていた。
 「な、なによ。古泉くんまで巻き込んで何企んでるのよ」
 どうも俺の悪巧みと思われているらしい。馬鹿馬鹿しい、俺がそんなことをさせる必要がないだろうに。
 「はっきり言いなさいよ。何が目的?」
 「……似合ってる」
 「……え、な、何?」
 「似合ってるって言ったんだ。その髪形」
 「っ!べ、別にあんたに褒められたって、別に……」
 「あとあんまり目立つ格好はするな。お前はただでさえ目立つんだ。これ以上遠くへ行かれると、困る」
 「こ、困るって……なんで」
 「言わせるな。それくらいわかるだろ」
 「聞かせて。お願いだから」
 女の子のお願い、なんてのは卑怯なものだと相場が決まっている。俺にだって言葉に出来ていない答えを求めやがる。
 ここまででもそうとうきついんだぞ。なのにこれ以上はっきりと言えって?
 「うん、その、先」
 甘えたように懇願するようにハルヒは言う。俺には言葉に出来ない。なら態度で示すしかないだろうが。

 「おめでとうございます」
 SOS団の活動が臨時休業となった翌日、馬鹿馬鹿しいことに手をつないで部室のドアを開けた俺たちに向かって超能力者が言う。
 「あの、お赤飯とか炊いたほうがいいんでしょうか」
 先走っている先輩未来人が一名。もう一名の宇宙人はだんまりを決め込んでいる。
 女の子のお願いなんてものは今後一切聞くべきじゃない。そう誓う俺だった。


792 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/02(土) 01:05:21 ID:Iyk54QlH
 >>791
 GJ

 どんな行動で示したんだろうかw
 抱きつくぐらいじゃないな、押した倒s(ry


795 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/02(土) 01:30:04 ID:7tTGhYyZ
 >>791
 GJ!
 ハルキョンお幸せに!


800 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/02(土) 02:05:56 ID:md3IvLCp
 >>791
 GJ!ハルキョンの幸せは俺の幸せ。


 おやすみハルにゃん


801 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/02(土) 02:08:39 ID:nU639NWn
 >>791
 今回はちょっと強引だったかな、とか批評家ぶって(ry GJ!
 キョンもたまにはオシャレしろw

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874 SS:この先 sage 2008/02/03(日) 00:01:23 ID:yklpWjNv
 「ねえ、キョン。……あんた、入学式の日のあたしの自己紹介、覚えてる?」
  節分の日の帰り道、食い過ぎた豆の胸焼けを堪えてずっと黙っていた俺に、ハルヒは唐突に尋ねてきた。
 「ああ、覚えているさ。『ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上』だったっけ?」
  いくら強烈に印象に残っていたとはいえ、そんなことをソラで言えてしまう俺も、正直どうかしてるな。で、それがなんだ?
 「うん、ちょっと――失敗だったかも、って。もしかしたら、あのせいで、宇宙人も未来人も超能力者も、警戒してあたしに近付かなくなったのかしら」
  警戒どころか、今もこうして宇宙人、未来人、超能力者が、一緒に並んで歩いている、という現実は一体何なのだろうね。
 「やっぱり、あたしに見つかったら、捕まえられて見世物にでもされる、とか思われているのかしら?心外だわ。あたしはただ、仲良くしたいだけなのに」
  おいおい。朝比奈さんは捕まえられた挙句、恥ずかしいコスプレ姿を衆人環視の元に晒させられたじゃないか。見世物も同然だろう。
 「じゃあ、キョン。前にもちょっと話したけど、あんたは赤鬼だけじゃなくって青鬼ともちゃんと仲良くできる?あたしが捜し求めている、普通の人間じゃない人がもし見つかったとして、あんたはその人と友達として上手くやっていけるのかしら?」
  いつになく真剣な眼差しでハルヒは俺に問う。いつの間にか、他の三人も立ち止まって俺の方に注目している。
  俺はみんなの顔を見渡す。やれやれ、本当に今更な質問じゃないか。もう答えは決まりきっている。
 「当たり前だろ。大体、俺はずっとハルヒと付き合ってきたんだ。なんだかんだで上手くやってきた自信もある」
  そもそも、ハルヒぐらいぶっ飛んだキャラクターが始終そばにいるのにも、すっかり慣れてしまったしな。習慣とはいえ、ある意味恐ろしい。
  ふと見ると、何故かハルヒは一瞬慌てて、
 「な、キョン!あたしがいつあんたと付き合っ……」
  と尻すぼみに口篭ってしまった。何だ、この反応?
 「じゃ、じゃあ……もし、あたしの正体が、ただの人間じゃなかったとしたら――キョン、あんたはあたしのこと……嫌いになったりしない?キョンは、あたしのことをほんとに許容できるの?」
  ハルヒは上目遣いで自信無さそうに訊いてくる。それが妙に新鮮で、一瞬俺の鼓動が早まったみたいだが、そんなの、きっと気のせいに決まってる。

  ただの人間じゃない何か、か。
  長門によれば自律進化の可能性、朝比奈さん曰く時空の歪み、古泉にいたってはこの世界の創造主、ときたもんだ。それらのどれを信じたとしても、結局ただの人間じゃないってことには違いない。

  だからどうした。そんなの関係ねえ。

 「別に。今まで通り、何も変わりやしないさ」
  俺は、いや、俺たちは今こうしてみんなで、同じ空間を、同じ時間を過ごしているんだ。
  こんなにありがたいことはないじゃないか。その『ありがたい』も、有ることが難しいって文字通りの意味だけじゃなく、心の底からの感謝の意味も含めて、俺はそう思っている。
 「――キョン――」
  ハルヒは俺の方をじっと見ている。ああ、急に黙ってしまったから、何か気になったんだろうか、と思い、俺は今の自分の考えをハッキリ口に出して続けた。
 「むしろ、もっと大切にしたい、って思う。できれば、これから先も、ずっと、ずっと、一緒にいたいって、俺は考えている」
  俺の言葉に、呆気に取られていた様子のハルヒだったが、
 「もう…………バカキョン」
  急に俺の手首を掴んだかと思うと、反対側を向いて早足で俺を引き摺るように歩き出した。
 「お、おい――ハルヒ?」
 「いつまでもこんなところに立ち止まってても寒いだけじゃない。ほら、早く帰りましょう」
  先程の話を有耶無耶にするかのようにハルヒは宣言して、俺の手を引いたままみんなから離れてしまった。
  気のせいだろうか、朝比奈さんも、古泉も、ハルヒと俺の方を生暖かい視線で見ている。長門まで、どことなく呆れ顔のような気がするが、それは俺の錯覚なんだろう、と信じたい。
 「なあ、ハルヒ。あんまり引っ張るな。手首が痛いんだってば」
  ハルヒはこちらを振り向きもせずに、
 「キョンこそ、もっとちゃんと歩きなさいよ。――大丈夫、任せなさい。あたしに付いてくれば、この先きっと間違い無しなんだから」
  と、自信満々に答える。
  やれやれ、結局はこうなるんだな。
  解ってるって。この先ずっと、俺はただひたすらお前に付いていくことになるんだろうってことはな。
  それにしても、おい、ハルヒ。お前、やたらと歩くのが速くないか?


876 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/03(日) 00:04:00 ID:aoWTWzRy
 >>874
 一レスで節分ネタ投下、ってどこがやねんって自己突っ込み入れておく
 タイトルは>>791様からインスパイヤw

 落書き。キョンが変。というか大きさのバランスとかパースとかナニそれ?って感じで。
 ttp://upload.jpn.ph/img/u09724.png


877 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/03(日) 00:07:32 ID:82lyFF3r
 空前の絵うpブームですね


878 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/03(日) 00:09:40 ID:yklpWjNv
 ありゃ、なんかID変わってるけど>>874=876です。
 ってこのカキコのIDはどうなってるんだ?


881 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/02/03(日) 00:40:38 ID:aIBFaGXc
 >>876
 お前は化物か。お前は俺を萌え殺すためにはるばる宇宙の彼方からやって来たんだなそうなんだな

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(舟)
 どれくらい先まで進んだかは、読み手の想像にお任せと。

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「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:
総合改変ガイドライン
SSSS・ハルキョンSS・長キョンSS・佐々キョン

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引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その78

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