2008年01月15日

(SS)ハルキョン「スイーツ」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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491 ハルキョン SS スイーツ 1/2 sage 2008/01/13(日) 13:38:41 ID:1GnEnj/F
 「いらっしゃませ。お二人……カップル様ですか?」
 「はい。その、か、彼女です」
 「かしこまりました。カップル様一組御案内おねがいしま~す」
 は~い、という声とともに別の店員さんがやってきた。
 「付き合ってどのくらいになられるんですか?」
 「ええと、だいたい一年ってとこでしょうか」
 「そうなんですか。だったら一周年記念とか忘れちゃダメですよ。女の子は結構気にしますから。ではごゆっくり~」
 店員さんが去っていく。……もういいだろうか。
 「「はぁ~~~」」
 「……おいハルヒ。嘘までついて食いたかったのか?ここのパフェ」
 「しょうがないじゃない超レアでカップル限定とか言うし。いい?ここまで来たんだから最後まで嘘を突き通しなさいよ」
 やれやれ。嘘がばれたら会計が倍って書いてあったぞ。本当に大丈夫なんだろうな。
 どんなにレアだろうがパフェ一つのためにカップルなんて嘘つくかね、普通。
 常々ハルヒの思考は理解しがたいと思っていたが今回も相当だな。
 俺とハルヒがカップルなんてばれるに決まってるだろ。先が思いやられる。

 「キョ、キョン」
 「ん?なんだ?」
 「あの、えっと、こ、この前キスしたのいつだっけ?」
 水を口に含んでいなくて助かった。もしそうだったら今頃ハルヒの顔は水まみれだったろう。
 「急に何を……」
 「しっ!いいから合わせなさい」
 面倒くさい。何で俺がそこまで付き合わなければいけないんだ。しかしバレたら怒られそうだしな……
 「そうだな、ええと昨日だったかな」
 「き、昨日!?あ、うんそうだったわね。もう、キョンは激しすぎるのよ」
 本日二度目の水害危機。そこで嘘をつく必要がわからない。
 「お前な……」
 「あ!来たみたい」
 振り返ると巨大な塊が俺たちのテーブルに運ばれてくるところだった。
 「お、おい、あんなにでかいとは聞いてないぞ……」
 「あれは二人用だからしょうがないのよ。ほらあんたも食べなさい」
 一口食べる。確かにうまいが……食いきれるか?この量?だがハルヒは次々に口にいれていく。
 「さすがに言われるだけはあるわね。ほら、あんたも食べなさい。今後一生縁がないかもしれないんだから」
 一生彼女が出来ないってことか?余計なお世話だ。
 ん?ハルヒがとなりのテーブルを見つめている。なんだ?
 「あ~ん」
 見なきゃよかった。
 錆びた機械みたいな動作でゆっくりと俺を見るハルヒ。まさか……
 「……キョン、おとなしく言うこと聞きなさいよ?」
 一種異様迫力があった。まるでこれからとって食うと言わんばかりに。
 「待て、落ち着け。別にあれをやらなければ恋人と認められないというわけでは……」
 「うっさい!隣でやってんのにあたし達がやらないのは変でしょ!ほら!口開けなさい」
 俺は最後まで抵抗したんだぜ?

 「もういいの?」
 「俺はそんなに甘いものが得意なわけじゃないんだよ」
 嫌いなわけではないが明らかに量が異常だ。
 「じゃああたしが食べてあげるわ。感謝しなさい」
 感謝も何もお前がムリヤリ連れてきたんじゃないか、という言葉を飲み込む。
 ここでは俺たちはカップルらしくしていなければならないのだ。
 「……ねえキョン。さっきのお返しとか、ないの?」
 照れたように言うハルヒに一発で連想できてしまった。
 「あのな、やられるだけでも相当だったんだぞ。それを俺が……」
 「だって!……隣もやってるし」
 横を見ると本当にやってた。バカップル少しは自重してくれ……
 数分後、互いに顔を赤くした俺たちの姿があった。
 俺は最後まで抵抗したんだぜ?


492 ハルキョン SS スイーツ 2/2 sage 2008/01/13(日) 13:40:57 ID:1GnEnj/F
 パフェを食べ終わり後は会計を済ませるだけだ。だがハルヒに聞いておきたいことがある。
 「なあハルヒ」
 「なによ」
 「なんで俺なんだ。嫌がるのは目に見えてるだろうに。どうせなら古泉とくればよかったんじゃないか?」
 地雷を踏んだ、なんて表現があるがもっと恐ろしいものを今知ったね。
 目の前の人間の血の毛がうせるんだ。怒りのあまりか悲しみのあまりか知らないが。
 「……帰りましょ」
 席を立つハルヒ。いくら俺だってこのまま放っておいていいとは思えない。
 「待ってくれ、言い方が悪かった。だから落ち着いてくれ」
 「落ち着いてるじゃない。早く行きましょう。あんたはここにいるのが嫌みたいだし」
 周りの客が俺たちの異変に気付き始める。まずい、まずいぞ……
 「だから落ち着けって……」
 「落ち着いてるって言ってんでしょ!」
 ダウト、これにてごっこ遊びはおしまい。出来れば緞帳が欲しいところだ。
 「……ハルヒ。謝ったって聞きやしないだろうからな。一つだけいわせてくれ」
 シンとした店内。再度観客を引き寄せるには喜劇でもしないと不可能だろう。
 「俺はお前に釣り合っているのか?」
 「え?」
 意外そうなハルヒ。素の顔だ。
 「俺見たいな平凡な奴がお前みたいな美人と釣り合っているのかいつも不安に思ってるんだ」
 「そんなの……」
 「お前にとっては『そんなこと』かもしれない。でも俺にとっては死活問題なんだ。答えてくれ、ハルヒ」
 「そっ、それは……」
 「答えにくいか?なら俺が先に答える。俺はどんな奴が相手でもお前の隣を譲る気はない」
 おお、とわく店内。
 「でもお前が望まないなら話は別だ。だから教えてくれ。お前はどう思ってるんだ」
 店中の視線がハルヒに集まる。
 「あ、あたしは」
 胸の上で重ねた手を強く握り締め大きく息を吸い込んでハルヒは言う。
 「あたしは!キョンに、ずっと傍にいて欲しい。その出来れば、この先も……」
 尻すぼみな言葉でもその意思は全ての人に伝わった。さあカーテンコールだ。
 「……ありがとう。よかった、お前の本音が聞けて」
 「あ、あたしもその、嬉しかった」
 「出るか、あとは二人で話そう。……みなさん、お騒がせしてすいませんでした」
 店員の祝福の皮をかぶった苦笑いを受けながら会計を済ませる。まあ確かにやりすぎだったな。

 「キョン、その、あの」
 「助かった。あんな大勢の前で大声出すなんて初めてだ。心臓に悪い。それと思ったよりアドリブ強いんだな、お前」
 「え?」
 「まさかあそこまで完璧に受け答えするとは思わなかった。なんとかごまかしきれたな」
 「な……じゃあ、あれ、嘘……?」
 「さあな」
 「……っ!バカ!!!」
 鼓膜が破れるかと思った。ハルヒは去っていく。本当なら追いかけるべきなのだろう、だが。
 「できるだけ距離をとっておきたいな。でも無駄かもな。あいつ地平の果てまでだって追ってきそうだしな」
 携帯を取り出す。選びなれたハルヒのアドレスを選択する。
 『あんなことアドリブで言えるわけないだろ、バカ。全部本音だ。』
 送信ボタンを押して携帯を閉じる。きっとハルヒはものすごい勢いでUターンしてくることだろう。
 仕方ないだろう。ハルヒの蒼白な顔を見た瞬間、俺の頭の中も真っ白になっちまったんだから。
 今思い出しても死にたくなる。この場で穴を掘ってブラジルまで逃げたい気分だ。
 さっきの時間稼ぎだって自分の首をしめることになるのはわかっていた。きっとハルヒは倍返しで責めてくるだろう。
 でもな、せめて自分の顔の火照りを冷ますくらいの時間は欲しいんだよ。
 溜息を一つ。地雷と言うならとんでもない地雷を踏んだものだ。
 クロスカウンター気味だったとはいえ言ったのは俺が先。この先長きに渡る弱みを握られたも同然だ。
 「キョン!」
 もう来たのかと思って振り向く。その勢いのままキスされた。随分長く感じた間の後ハルヒは口を離した。
 「……もう嘘なんて言わせないからね」
 さっきの店内とは比べ物にならない数の人が俺たちを好奇の目で見ていた。
 心のそこから逃げられないことを悟る。なにせこの視線が嫌じゃないんだからな。
 口に残るこちらでの初めての味は甘いクリームのものだった。


493 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 13:52:28 ID:EEnes0xO
 食ってる肉まんがいつの間にかジャムまんになってるんだが……。

 なんという激甘SS。まさにスイーツ。GJ


494 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 13:56:58 ID:02YlbSr1
 歯科医!歯科医呼んできて!歯科医20人連れてこい!!


495 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 13:59:46 ID:AyPZWc08
 誰か医者の人呼んでー


496 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 14:00:11 ID:wztAWXK9
 >>492 GJ

 ハルキョンなら小細工なしでも無問題だった気もするがなw
 糖分に当てられてせっかくのパフェを残して店を出て行く周りの客が目に浮かぶ


497 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 14:04:29 ID:aZNCf24Y
 おれ、昼飯カレーだったのに味忘れるほどあめえええええええええ!!
 GJ!!!!


498 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 14:22:36 ID:+rmKalUE
 >>492
 あああああ!!!!
 なんで俺は甘いチョコなんて食べながら読んじまったんだ!
 誰か歯医者を呼んでくれ!GJだ!!


499 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 14:25:25 ID:UZ4km7yX
 おかしいなぁ、昼飯に辛い物食ったはずなのに口の中がやたら甘いや

 >>470 >>492
 GJ!!


500 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 14:42:51 ID:TtLQmv6f
 甘ぇぇぇぇぇぇ!!
 また歯研きしなきゃ
 GJ!


501 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 15:04:25 ID:J+TZgsLK
 糖分取りすぎたw
 ちょっと散歩してくるノシ


503 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 15:09:01 ID:8dKE3LPp
 >>492
 甘い牛丼も悪くないなw
 GJ!!


504 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 15:18:20 ID:GHuj5kG8
 >>492
 あままままままま
 GJでございます。


505 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/01/13(日) 16:12:08 ID:tasROr0T
 >>492
 GJ!

 ハルにゃんの手作りお菓子食べたい

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(舟)
 ここのアドリブというのは、カップルではないことを装っている部分のことですかね。

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「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:
総合改変ガイドライン
SSSS・ハルキョンSS・長キョンSS・佐々キョン

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引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その76

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