(SS)ハルキョン「学校の怪談」
勝手に今日輝いていたハルヒのレス:
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957 SS 学校の怪談 1/2 sage 2007/12/25(火) 22:49:48 ID:He4b+F4E
終業式を明日に控えたこの日、俺はいつもの坂道を睡魔と格闘しながら登っていた。
教室に着くと俺の後ろの席でハルヒが机に突っ伏して寝息を立てている。
常人離れした体力の持ち主たるハルヒとてさすがに疲れたか。
つまりそれは、平々凡々を地で良くこの俺が疲れていないわけが無いことを如実に物語っている訳で
俺が一時間目の授業開始早々に睡魔との闘いに敗れて陥落しても仕方ない事の証左である。
…一時間目は英語か。
あの新人教師なら多少居眠りしても見逃してくれるであろう。
期末テストも終わった最終授業だ。後で国木田にでも授業の内容を教えてもらえばいい。
などと窓際の席で考えていたらいつの間にか俺も寝てしまっていたようだ。
ゴンッ!
後頭部に鈍痛を覚えて顔を上げたのは、俺の主観時間ではそれから数十分後の事である。
新人教師とはいえ12月ともなれば居眠りしている生徒を咎める位には成長するのか…
などと思っていたら目の前には谷口が立っていた。
何だ、もう授業終わっちまったのか。
「何寝ぼけた事言ってんだ。もう昼休みだぞ」
呆れ顔の谷口が弁当片手にそう言った。いくら疲れていたとはいえ午前中全部寝ちまうとはな。
暢気に伸びをしていると谷口が俺に非難の眼差しを投げかけてきた。
「お前らは俺たちに喧嘩を売っているのか?」
意味が分からん。何で俺が午前中一杯惰眠を貪る行為がお前に対する挑発になるんだ。
それに何故両サイドとも複数形なんだ。ますます意味が分からんぞ。
「今朝は涼宮が大あくびして教室に入ってくるなんて天変地異の前触れかという現象が起こったと思ったら
机に座るなりとっとと熟睡しちまうし、お前はお前でそんな涼宮を見ても驚きもしないばかりか
当然のような態度な上に机に座るなり熟睡しやがる。そして午前中一杯二人仲良くその体勢のままだ。
これはイブの夜を一人寂しく過ごした大半の男子生徒に対する宣戦布告に等しい行為だ。」
谷口、気分良く演説しているところすまんが見当違いも良いところだ。
確かに昨日ハルヒと一緒に居たがお前が妄想しているような事は一切ない。
昨日はSOS団のクリパを鶴屋さんの家で開催して散々騒いだ挙句終わったのが夜9時過ぎだ。
家に帰って風呂に入って寝ようと思ったらハルヒから電話が来て
「サンタクロースを捕まえに行くから駅前集合!30秒以内!」とか言い出したんだ。
朝比奈さんと長門と古泉は上手いこと逃げたらしいが逃げ遅れた俺はハルヒに捕まっちまった。
30秒以内に着かなかったからとかいう無茶な理由で喫茶店で茶を奢らされて
その後は居るはずもないサンタを探して夜中の街中を徘徊だ。よく警察に補導されなかったもんだ。
街中や高台の展望公園を散々引き回された挙句、サンタが見つからないのは俺の努力が足りないせいだとか言われて
ファミレスで夜食まで奢らされたんだぞ。その後も寒い中散々あちこち捜索に引き回された。
途中で雪が降ってきたせいで寒さしのぎに手袋とマフラーを買ったんだが、当然のように費用は俺持ちだ。
金が足りずにマフラーは一本しか買えなかった。お陰で一人用のマフラーをハルヒと共用する羽目になっちまった。
これで俺の退路は絶たれた。さながらNASAに捕らえられた地球外生命体の気分だぞ。
結局夜が明けちまって捜索は中止だ。中止したといっても、それだって
太陽が昇り始めた頃に高台の公園のベンチに座って缶コーヒー飲みながらどうにかハルヒを説得して
何とか捜索を辞めさせたんだ。それで家に帰ってシャワー浴びて着替えて即登校だ。
そこにお前が期待しているような話は一切存在しないのだ。分かったか?
958 SS 学校の怪談 2/2 sage 2007/12/25(火) 22:50:34 ID:He4b+F4E
「…やっぱりお前、俺に喧嘩売ってるだろ?」
谷口は俺にジトッとした視線を投げかけていたが俺の脳はこのアホの誤解を解くよりも
まだ不足している睡眠を補う事を要求した。谷口はまだ何かブツブツ言っていたが
それを無視して俺は自分の机に突っ伏した。
次に眼が覚めたのは6時間目も終わり、ホームルームが始まろうという時である。
結局今日一日は殆ど寝て過ごしちまったな。
そういえば今日はシャーペンで背中を刺される事もなかった。
ハルヒもどうやら昼休み以外は殆ど寝ていたらしい。
俺はまだ寝足りない様子のハルヒと並んで眠い眼を擦りながら部室へと向かった。
「やあ、こんにちは。」
部室で俺たちを出迎えたのはいつも以上のニヤケ面を晒した古泉だった。
俺は眠いんだ。絡んでくるな。
「そんな冷たいことを言わないで欲しいですね。折角お二人の門出を祝福して差し上げようとしているんですから」
訳の分からんことを言うな。寝不足の脳味噌に余計なことを考えさせるな。あと顔を近づけるな。
「お疲れの様子ですね。それも仕方なしと言ったところでしょうか。
でも僕はあなたの勇気と行動力に賞賛の念を禁じえません。」
だから訳の分からん事を言うなと言ってるだろ、何だ勇気だの行動力だのって、
それは今日全ての授業を寝て過ごした俺に対する嫌味か?
「昨晩の事ですよ。お二人が一夜を共にして朝日を見ながら夜明けのコーヒーを一緒に飲んだと噂になっていましたよ。
ロマンチックじゃないですか、聖夜に愛を誓い結ばれた二人で朝日を愛でながらのモーニングコーヒなんて…」
「ちょっと!古泉君!それどういう事よ!」
今まで団長机で睡魔との闘いに明け暮れていたハルヒだったが、
古武術の達人を思わせる一足飛びで間合いを詰めると、顔を真っ赤にしながら古泉のネクタイを一気に締め上げた。
ハルヒ落ち着け、古泉も説明しようにも気道が潰されては説明も出来ないだろう。
古泉は俺と違って締められ慣れていないんだ。
「ですから先ほど申し上げたとおりです。お二人が昨晩一夜を共にしたと噂が…」
「誰がそんなふざけた事を言いふらしてんのよ!」
「あなた方のクラスメイトの…確か谷口さんと言いましたか、彼が…」
バンッ!
「国木田!谷口のアホはどこ行った!」
「ああ、谷口なら『純白のマントをサンタを血で染めてくる』と言い残してさっきフィンランドに…」
「そこかあぁぁぁ!」
ハルヒが掃除用具入れを勢い良く開くと、中で青い顔を引きつらせた谷口が固まっていた。
「あんた何か面白い事言いふらしていたそうじゃない。面白い話ならあたしが聞いてあげるわよ。
ほら、言って御覧なさい? た ぶ ん 怖くないから。」
100Wのブラックライトで照らし出されたような笑顔を谷口に向けるハルヒがそこに居た。
俺に救いを求める視線を向けても無駄だ。華々しく散れ。骨は…まぁ気が向いたら拾ってやらんこともない。
「うっ…いや、ほら、キョンがイブの夜にホワイトクリスマスでモーニングコーヒーを朝日で涼宮に…」
「問答無用!!!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
…旧校舎裏の木にぶら下がり、夜な夜な許しを請うようなうめき声を上げる巨大蓑虫の話が学校の怪談に追加されたのはそれからしばらく後になっての事である。
960 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/25(火) 23:01:50 ID:D9f+dVco
怪談は最後かよw しかも谷口逃げ切れてないwwGJ!
962 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/25(火) 23:03:01 ID:hYf/UPkZ
>>958
GJGJ!
963 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/25(火) 23:03:16 ID:VMSpPFs1
>>958
谷口wwwwwwwwお前の馬鹿は三国一じゃあwwwwwwww
964 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/25(火) 23:04:19 ID:ViYotsE3
>>958
こち亀オチかと思ったらひとひねり入っててさらに吹いたw
キョンのマヂ語りを勝手に脳内変換する谷口の妄想力は漏れら住人の斜め上を行くなw
965 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/25(火) 23:08:13 ID:hRORDvXu
>>958
なんという谷口www
果たして谷口は朝日を拝めたのだろうかwww
GJ!!
967 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/25(火) 23:19:54 ID:T1NhqR6e
>>958
谷口wwwwwwwwwwwww
968 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/25(火) 23:21:27 ID:nlUUgS2e
読み始めて5秒でタイトルの名前を忘れて
最後でまた思い出した
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(舟)
腐女子もビックリの脳内補完ぶりですな。
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