2007年12月25日

(SS)ハルキョン「二人きりのクリスマスナイト」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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736 SS ハルキョン 二人きりのクリスマスナイト 1 sage 2007/12/24(月) 16:16:07 ID:AZgDN1VD
 クリスマスイブ。聖夜である。偉大なる神が生まれる前日であり、恋人達が甘い夜を過ごす日だ。
 まあ、恋人など脳内の朝比奈さんしかいない俺にとってはそんなの関係なく、今年もコタツでテレビを見て1日が終わりかけていた。
 聖夜を非常に無駄に費やしてる事については谷口並みの虚しさを感じずにはいられないが、コタツの暖かさには何事にも代え難いのだ。文明万歳。
 だが、そんな束の間の幸せはあっさりとぶち壊された。誰にだって?言わせるつもりか?

 「キョン、サンタクロースを探しに行くわよ!」
 やれやれ、嫌な予感と共にブルブル震える携帯を取った途端これだ。今なんて言いましたかハルヒさん。
 「だから、サンタクロースを探しにいくの!10時に駅、来なきゃ死刑!」ブツッ
 冗談じゃない。こんな寒い夜に外に出るなど自殺に等しい。大体サンタクロースだあ?俺が端から存在を信じてなかった架空の生命体を探す?どれだけ時間を溝に捨てるつもりだお前。
 …しかし体はさっきから防寒着を着用し始めている。死刑は嫌だし、何よりハルヒは確実に寒い中俺を待つだろうからな。風邪でもひかれたらたまらん。
 コンビニに行って来る、と告げて家を出る。見送るお袋と妹の顔が妙にニヤニヤしていたのは絶賛スルーだ。

 「遅い、罰金」
 まあ、流石に今回は約束の15分前に来た俺が悪かったがな。何かおかしい気がするのは気のせいか?
 今回のハルヒの格好はダッフルにロングスカートだ。なかなかコイツにしては珍しい格好だな。
 「…なによ。人のことジロジロ見て」
 「別に。それより朝比奈さんや長門、古泉はどうした?」
 「みくるちゃんと有希は連絡つかない。古泉君はバイトだってさ」
 全員ばっくれか…俺も今度からバイトをしてみようか。そうすれば厄介事を回避出来そうな気がする。
 「で、サンタを探すとか言ってたが、どこで探すつもりだ?」
 「あっちの丘みたいに盛り上がってる公園。さて、行きましょ」
 罰金は缶コーヒー一本で済んだ。

 街中はイブだけあってカップルで溢れ返っていた。時々北高の見知った顔もすれ違う。
 …こっちを見て微笑ましい顔をするな。お前らが向けるべきなのはそういう視線じゃない。むしろ俺を哀れんでくれ。
 「何なのかしらあいつら。人の事ニヤニヤしながら見て」
 「まったくだ」
 俺はドンドン凍っていく手を息で暖めながら言った。


737 SS ハルキョン 二人きりのクリスマスナイト 2 sage 2007/12/24(月) 16:16:47 ID:AZgDN1VD
 「あんた手袋してこなかったの?」
 「忘れてた。一生物の失態だな」
 「こんなに寒いのに手袋忘れてくるなんて本当にバカねあんた」
 こんなに寒いのに得体の知れないイベントを企画するなんて本当にバカだなお前。何て言えるわけがない。
 「あたしはちゃんとしてきたわよ」
 「見せんでもわかる。嫌みか」
 ハルヒはモコモコした傍目から見てもとても暖かそうな手袋をしていた。触ったら暖かいだろうなあとか妄想をしてると
 「ほら、両手出しなさい」
 何だ?飴でもくれるのかとか思いつつ両手を出すと、同じく両手で握られた。
 「これで少しは暖かくなるでしょ」
 まあ確かに、モコモコとハルヒの体温が合わさってかなり温いが…端から見ると凄く恥ずかしいなこれ。
 「仕方ないでしょ。団員が寒がってたら、団長が何とかしなきゃなんないんだから」
 「お心遣い感謝するよ」
 「…わかればいいのよ」
 だからお前ら、何こっち見てニヤニヤしてんだ。訴えるぞ。

 てなわけで公園についた。公園の癖になだらかな丘になっており、頂上は小さな山で通じそうな高さになっている。
 「しかしだハルヒ。どうやってサンタを探すつもりだ?米軍だって毎年偵察機を飛ばしてるのに見つからないんだぞ?」
 「ハイ、懐中電灯」
 やれやれ、電池の無駄遣いだな。
 今日は晴れて星空が非常に綺麗だ。ホワイトクリスマスを期待したカップル達には悪いが、仮にサンタを見つける場合にはナイスなコンディションと言える。
 「……サンタねぇ」
 一応これも不思議探索に入るんだろうか。実は、第1回以来不思議探索では1回も奇妙な事は起きていない。
 俺が一番危惧するのは、ハルヒがサンタを生み出しそれがハルヒ目掛けて緩やかに降りてくる光景なのだが
 ハルヒがどれくらい本気でサンタを探しているのかによって、その確率はだいぶ変動するのだ。
 いや、こんな寒い中、コイツにサンタを探す意外の目的があるとは思えん。てことは…古泉~長門~どっちでもいいからヘルプミー。
 「ちょっと、真面目に探しなさいよ。そろそろ11時だからサンタが動き出す頃合いよ」
 「何の根拠があるんだそれは。う~寒々」
 「なによ、これぐらいで寒いだなんてだらしないわねぇ」
 確か、女性の方が男性より平均体温が低いんだっけか。だから女性の方が寒さに強いのかもな。
 …前言撤回。コイツも震えてやがる。バッチリ寒いんじゃないか。まったく、仕方ないな。
 「ハルヒ」
 「何よ」


738 SS ハルキョン 二人きりのクリスマスナイト 3 sage 2007/12/24(月) 16:20:29 ID:AZgDN1VD
 返事がくる前に後ろから抱きしめた。
 「っ~~ちょ、ちょっとキョン!」
 「悪いが、俺は寒くて仕方ないんだ。お前の体温をくれ」
 「何言ってるのよ!…逆にあんたの体温奪ってやるわ!」
 やれやれ、素直じゃない奴にはよく効くな。
 てなわけで、俺達はひっついたまま空を見上げていた。お互いの体温が合わさって、程よい暖かさを生んでいく。
 ハルヒの体はかなり柔らかい。さらさらな髪の毛が鼻をくすぐる。後ろからだから表情が見えないのがちょっと有り難い。
 満天の星空の中、俺の耳に何とも言い難い音が入ってきた。
 「………くー………くー」
 コイツ…寝てやがる。いくら暖かいからってそりゃないだろ。白状すると俺も眠気を抑えてたのに。
 やれやれ、仕方ないな。俺はハルヒと奴の荷物を担ぐ(意外と重くない)と丘を降りだした。家に団長様をお届けしなくてはならん。すると…
 「……雪?」
 相変わらず雲一つ無い星空なのに、どこからか静かに寂しい粒が降ってきた。おいおい、異常気象ってレベルじゃないぞ。
 「…まさかハルヒ、お前か?」
 背中のハルヒは穏やかな寝息で返事をした。……仮にコイツの仕業だとすると、何で元凶たる本人が見れてないんだ。
 コイツに他のカップル達を祝福する心があるとも思えないし。
 「……まさか、俺のためにか?」
 再び寝息。やれやれ、今のはいい気になりすぎたな。神様の考える事など、一般人にはわからないのだ。
 結局サンタは見つからなかった。という事は、今回のイベントには何かしらの別の意図があったはずだ。そりゃなんだ?
 「…………」
 ぐ…顔の筋肉が引きつる。静まれ…静まれ俺の口!端から見ると凄い間抜けだぞ!

 俺はハルヒの両親にハルヒを預けると、すぐに深夜営業のスーパーに入り、ちょっとしたケーキを買って戻ってきた。
 罰金を缶コーヒー一本で済まそうと考えたのが間違いだったな。雑用から心ばかりのプレゼントだ。

 メリークリスマス、ハルヒ。

 以上です
 キョンが異常に積極的なのはなんだかんだで嬉しかったから、と予想
 ちなみに3人はマジばっくれです。物陰で隠れて様子を見てたりなんてしませんから


739 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/24(月) 16:56:04 ID:zC2G7ZL3
 GJ!
 異常気象を作るバカップルw


740 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/24(月) 16:57:17 ID:3blMEEPP
 GJ!!イイネイイネw 探し物はホントにサンタだったのかな?ふふふっハルにゃんかわいいよハルにゃん


741 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/24(月) 17:09:02 ID:w36nrd2q
 GJ!!

 まさにイブにふさわしい話だね


742 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/24(月) 17:19:53 ID:xg3/XBii
 GJ!!俺まで暖かくなったぜwww


747 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/24(月) 17:48:36 ID:xU2xANaD
 >>736
 キョン…どんだけw


748 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/24(月) 18:19:14 ID:WvrT3v4K
 俺もハルにゃんとモコモコしたい


749 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/24(月) 18:37:01 ID:bx+g7YQs
 クリスマスプレゼントはハルヒをお願いするんだ。
 いいだろ


750 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2007/12/24(月) 18:48:36 ID:w36nrd2q
 >>749

 キョンよ~そんなに自慢しなくても涼宮はお前のだろ?

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(舟)
 これはいいクリスマスデートですなぁ。

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引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その73

コメント

結局「恋人がサンタクロース」だったと。

ハルにゃんよりは背が高いしなw

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