(SS)朝キョン「TFEIの陰謀」
勝手に今日輝いていたハルヒのレス:
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297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/22(木) 21:22:00 ID:Qyb0eMx2
体位な流れを切るのは勇気がいるな・・・でも例によって流れを無視して
朝倉さんの原作再登場を願いつつ、でも実は朝倉さんはとっくに再登場していたんだよ!
という妄想を発展させたSSを投下。『陰謀』を読んでないとサッパリだが、悪しからず。
『TFEIの陰謀』
「一部の意見としては、宇宙人や未来人なんかいないんじゃないかという極論もあるんです。
長門さんや朝比奈さんの能力はすべて涼宮さんが発現させたもので、
彼女たちは自分が宇宙人もしくは未来人と思い込んでいる気の毒な女の子ではないのか、と」
そんなこと言っちまったら、どんなことでもアリだろ。例えば・・・
「例えば、なんですか?」
いや、いい。なにか閃きかけたが、忘れたよ。
「そうですか。あなたの貴重な意見を伺い損なったのなら、残念です」
そうかい。
古泉と別れて帰路を歩きながら、“さっき俺は何を言おうとしたのか”と
思考経路を辿っていると、俺の脇を白い乗用車が徐行で追い越し、停まった。
朝比奈さんをさらったヤツの一味かと身構える間もなく、後部座席のドアが開いて意外な人物が降り立った。
「・・・乗って。送って行ってくれるそう」
送ってくれる?誰が?
「乗れば分かる」
それじゃ質問の意味がないだろ、という反問も虚しく俺は長門によって後部座席に放り込まれた。
車内を確かめることなど出来るはずもなく、俺は体勢を崩したまま滑り込んだ。先客めがけて。
「きゃっ!」
「す、すいません!!・・・・森さん・・・?」
「どうも。一時間ぶりですね」
「はは、そうですね。しかし肌触りのいい座席・・・えっ・・これは・・」
いや、仕方ないだろ?ワケもわからず車に放り込まれ、ふと気づけばすぐそこにOL風のスーツも色っぽい森さんの
お顔があれば、誰だって思考低下を起こすってもんだ。
「ありがとう。でもそろそろ、ちゃんと座ってくれるかしら」
失礼しましたっ!!
俺は慌てて森さんの腿から頭を離し、ついでに森さんからできるだけ離れて座りなおそうとした。だがそれは
「これ以上の移動は無理。詰めて」
既に俺を追って乗り込んでいた長門にぶつかり、阻まれた。
助手席が空いてるのになんで、三人で後部座席に座ってるんだ。どいてくれ、俺が助手席に行くよ。
「お客様、走行中の座席移動は危険ですのでご遠慮ください」
声のした方に目をやると、微かに笑いながら車を走らせる新川さんが見えた。
298 :『TFEIの陰謀』 :2007/11/22(木) 21:24:05 ID:Qyb0eMx2
えーと、情況を整理しよう。
俺は朝比奈さんを奪回後、図書館のそばで森さんたちと別れ、朝比奈さんを連れて長門と合流、
朝比奈さんが数日後に向けて旅立つのを見送り、ハルヒたちと合流&解散、古泉と連れ立ち&別離、
そして長門と森さんに挟まれる現在に至るわけだ。
・・・・案外可愛い悲鳴だったな・・それにあの肌触り・・・
・・・・それは生地がいいのか、あるいはその下・・・いかんいかん!
で、なにがどうしてこうなっているんだ、長門
「それは私からご説明しましょう。大したことは無いのですが。
あれから私と新川が車を換えて移動しようとしたところ、たまたまこちらのお嬢さんが歩いているのを見かけ、
お送りしましょうかと声をおかけしたのです」
ああ・・・耳元に森さんの甘い声と吐息が・・・いかんいかん!
「で、それを長門が受けたと!?」
「そう」
「それからすぐにあなたを見つけたのです。ところで、今しがた彼女からお話を伺ったのですが」
長門が!?話を!?あなたに!?
「話の途中ですよ」
「ごめんなさいっ!」
俺は、好意を寄せている担任の女性教師に叱られる小学生のような情けない声で返答していた。
「・・伺ったのですが、あなた、彼女に説明もせず・同意も得ずに 彼女をダシに使ったそうじゃないですか」
長門が・・そんなことを団員以外の人物に話すとは・・・しかしダシって。
「彼女がそう言ったワケではありません。ただ事実関係を話されただけで。
涼宮さんに気づかれないように朝比奈さんと合流するために、長門さんにクジに細工させて二人きりになり、
合流を果たした途端に、はい・さようなら、と」
いや、違うんです。
「何が違うんですか。仕方が無かった、それには同意します。でも、一方的に利用したという事実は変わらないでしょう」
おっしゃるとおりです。でも・・
俺は支援を求めて反対側に座る長門に視線を送ろうとした。
「話の途中ですよ」
ぐきっ 森さんにアゴを掴まれて顔を向けさせられる時、本当にそんな音がした。
痛かった。でもちょっと・・・気持ちよか・・・いやいやいや。
「長門さんを何だと思ってるんです? 便利なつるぺた? 都合のいいつるぺた? つるぺた萌え要員?」
「・・・言い過ぎ」
長門がごく微細にむくれている様だ。これを足がかりに体勢を立て直そう。しかし、なんでこんなことに・・
「そうです、言い過ぎです!」
「まったくけしからん」
新川さんもそう思いますか!
「思いますとも。こんないたいけな少女になんてことを!実にけしからん少年だ、あなたは!」
「俺ですか・・・」
見た目はいたいけでも、中身は大層なハイパー宇宙人なんですけどね。
こうして折角の足がかりは脆くも崩れ去り、その後の俺は意識が朦朧とするまで森さんの説教を受け続けた。
内容は・・・長門を大事にしろ とか 長門の素晴らしさにも思いを馳せろとか ・・・よく思い出せない。
怒られながら、そろそろ俺は衰弱死するんじゃないか、そう思い始めた頃に車は俺の家に着いた。
それは実際は十分ほどだったようだが、俺には十時間以上は経っていたとしか思えない。
結局なんだったんだろうな、森さん。えらく長門の素晴らしさを論じてたけど、森さん。
何故そんなに長門の方を持つんですか、森さん。とにかく長門には改めて謝ります、森さん。ああ、森さん。
299 :『TFEIの陰謀』 :2007/11/22(木) 21:26:44 ID:Qyb0eMx2
長門を乗せた車を見送ってから自宅の扉を開錠した時、俺は古泉に何を言おうとしたかを思い出した。
古泉が超能力者であることは、まあ、疑いがないと言っていいだろう。しかし。
長門や朝比奈さんが『自分が特殊な人間だと思い込んでいる気の毒な少女であるなら』、だ。
古泉やその他の超能力者が、『本当はありもしない組織に所属していると思い込んでいる気の毒な人たち』
である可能性も、同等以上にあるんじゃないか? ってことだ。
まあ、どうでもいいや。長門と『組織』の関係も、どうでもいい。摩擦が無いならそれで充分だ。
そんなことより、あのスカートの滑らかな肌触り、あの甘い吐息、あの厳しい罵倒・・
極上の甘味と苦味にまみれた時間を思い、俺は身震いした。
俺の中の何かが目覚め・・・いやいやいやいや!何を考えてるんだ、俺!
でも、また叱られたい・・・いやいやいやいや!何を考えてるんだ、俺!
今度はハイヒールで踏んで貰いたい・・・・これなら正常な思考だろ?
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『途中までは追跡したのですが、なにぶん相手は車両でしたので』
「ええ。『彼』と長門有希が乗り込んだその白い乗用車の件は把握しているわ。
その他の同乗者については調査中。そして古泉、それはあなたが気にすることではないわ」
『ですが』
「私はあなたに帰宅するようにと指示したわ。
あなたが『組織』に貢献しようとしてくれているのは分かるけれど、でも命令に従わなかったことに変わりはない。
そして、それであなたにもしものことがあったら、『組織』は重大な損失を蒙ることになるわ。
自重して頂戴。頼りにしてるんだから。・・待ちなさい。あとで掛けなおすわ」ピッ
「その白い乗用車の件は把握している、ですか。朝倉さん」
「把握してるじゃない。 私たちが乗っているんだもの♪ それにしても、人間の情報処理っていい加減よねぇ
私たちの肉体や車両にちょっとした情報スクリーンを展開するだけで、そのスクリーンが全てだと思い込む。
ごく僅かな情報しか得ていないにもかかわらず、『強大な秘密組織』の存在を信じきってしまう。
私たちのために働くなら、お給料はいくらでも出してあげる・・・でもそれ以上の物はなにも出ないのにね」
「・・だからこそ、我々の偽装は簡便に済んでいる」
「キョン君も、私たちの情報制御空間で十五時間に亘って長門さんに関する刷り込みを受けた、
なんて思いもよらないでしょう。明日からは、長門さんにもっと敬意をもって接するはずです」
「・・・そう」
「それにしても、理解しかねるわね。 私は何も変わってないのに『森さん』『森さん』って」
「キョン君にも古泉さんにも好かれているんですよ」
「『森園生スクリーン』がね」
「いいじゃないですか。私の場合、『喜緑江美利』も『新川』も、誰にも大して興味を持たれていません」
「・・キョン君を『森園生』でたぶらかした後で朝倉涼子の姿を見せたら、どんな反応をするか、観測してみたいわ」
「『彼』に手を出すのは許さない。私がさせない」
「勿論、しないわよ。意味も無いしね」
「では、私が『新川』でたぶらかした後に喜緑江美利の姿を見せたら」
「うーん、どうなんだろ。まあ、どうでもいいわ。本当に無意味だし」
「どうでもいい。徹頭徹尾、無意味」
「あなたたち・・・・・」
「「調子に乗りました!ごめんなさい!ごめんなさああい!!・・・キャーーー!!・・・」」
300 :『TFEIの陰謀』 :2007/11/22(木) 21:28:32 ID:Qyb0eMx2
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「(ピッ)・・・ふう。怒られてしまいました。たしかに今回の尾行は出過ぎたマネでしたね。
上手くすれば褒めてくれると思ったのですが。しかし叱られるのもまた、いい・・!
『自重して』『頼りにしている』ですか・・くっ・・・・・・なぜ録音しておかなかった!!!」
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「くそ、怖い女だったな・・・ちょっと漏らしちまった・・・。でもなんだ、この感覚は・・・
クセになりそうだ・・次に会ったらもっと怒らせて殴られてみようか。平手か拳かニードロップか・・
こんな感情は規定事項になかったはずだ・・くく・・面白くなってきたじゃないか」
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「失禁してしまったのです・・・崖から滑って怪我をしたのです・・・
とんだ疫病神、もう会いたくないのです・・・でも任務があるし・・・うう・・・
次に会ったら失神してしまうかも知れません・・・・・・・・・・・・・・・・・
もしもし、佐々木さん。聞いてます?って切れてるし!・・・『通話:5秒』!?」
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余談だが後日、俺はあの誘拐犯の首領の名が橘京子であること、
あいつらが乗り捨てた車がレンタカーであること、
車はレッカー移動され、しかも座席数箇所に『おもらし』していて、
橘京子がレンタカー業者から大目玉を喰らった上に多額の違約金を取られ、
業者ネットワークのブラックリストに載ったことを知らされた。
いい気味だ、スカトロ団め。まあ、これで『レンタカーを使った誘拐』は当分できないわけだ。
森さんを煩わせることは許さんぜ!・・・・・・えーと、ああ、そう 長門に迷惑なこともな。
301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/22(木) 23:12:02 ID:kyDorUHS
>>298
GJ
つるぺたバロスwwww
302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/22(木) 23:13:37 ID:E4b5ZTMx
森さん朝倉さん説な
結構おもしろいかも
サディスト眉毛つながりか
303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/22(木) 23:50:38 ID:o0OYNTQR
ここはいっそ、朝比奈(大)も朝倉さんの偽装というのはどうだろう。
3つ巴の関係自体が、全部宇宙人の壮大な自作自演ってことで。
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(舟)
15時間の説教の結果、長門の素晴らしさよりも、朝倉に叱責・罵倒される素晴らしさを刷り込まれたキョンがアブないことに。
機関が実は、TFEIメンバーによる擬装グループって考え方が面白いですな。
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