(SS)ハルツキ「好きな人の笑顔」
勝手に今日輝いていたハルヒのレス:
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16 :ハルツキ SS 好きな人の笑顔:2007/11/20(火) 00:21:13 ID:ZTNCQ+8V
「もう!キョンの奴遅すぎるわよ!」
涼宮さんはお怒りの様子だ。目当ての彼が遅いのだから仕方のないことではあるが。
涼宮さんは存外身内には寛大だ。
例えば僕や朝比奈さんが多少遅れたところでここまでイライラはしないだろう。
あからさまな自身の過失でもない限り「次は気をつけてよね」程度の小言で済む。
また彼の妹や鶴屋さんに対する言動を見ていると誰に対してでも攻撃的ではないというのがよくわかる。
しかしそれは彼に対しては違っている。
本気で怒っているのか照れ隠しで怒っているのか微妙なときがあるもののそれは裏返しに過ぎない。
「そういえば涼宮さんのことを心配していましたよ。風邪など引いていないか、と」
「え、キョンが?」
「はい」
嘘ではない。
『バカみたいに頑丈なあいつでもこの急激な気温変化にはついていけないんじゃないか?たまには風邪でも引いておとなしくしてて欲しいもんだ。そしたら見舞いでも行ってやるか。ストレスをためるのはよくないからな』
この台詞が涼宮さんを心配してのものなのか、風邪でも引けばいいという呪いなのか見舞いと称して涼宮さんの家に行きたいのか判別に苦しむけれども。
「ふーん。キョンがそんなこと言うなんて珍しい」
台詞とは裏腹に嬉しさがにじみ出ている。
素直でないのはお互い様と言うことだろう。
「確かにあまり人に心配などされる方ではありませんね」
涼宮さんに意識させるために少しばかりの悪意をこめて言う。
「…そんなことないわよ」
そう来ると思った。
「あいつは文句ばっかり言うし、すぐみくるちゃんとかにデレデレするけど」
涼宮さんは息を一つ飲み込む。
「なんだかんだであたしについてきてくれるわ」
意志の強い、まっすぐ瞳だった。僕の好きな瞳だった。
「あたしは周りのことを見るの苦手だけど、代わりにキョンが見えないところをちゃんと見ててくれる」
力強く笑った顔は信頼の証。生命力にあふれた顔。原初の力そのものの顔。
「キョンはあんまり言わないけどちゃんとみんなのこと見て必要なときには心配してるわ」
ただ美しいわけではない。言葉に出来ないけれどとても、とても魅力的な方だった。
そう僕はこの人のこういう顔が好きなのだ。
でも彼女がこういう顔をするのは決まって彼の話をするときだ。
女性は好きな人の話をするときが一番魅力的だと聞いたことがある。
それはきっと正しい。
彼女の一番魅力的な表情を見たければ彼の話を振ればいい。
とびきりの顔が見られると同時に彼女がどれだけ彼のことを想っているかを思い知らされる。
見たい顔を見て、その結果苦しむ。なんて馬鹿馬鹿しいのだろう。
だが、それでも僕は続けるのだろう。
「なるほど。やはり彼は必要ですね。さすが涼宮さんの選んだ方です」
二重の意味に涼宮さんは気づくだろうか。いや気づいても自分で封殺するだろう。
「あったりまえじゃない!あたしを誰だと思ってるの?」
にっこりと、これでもかと言うくらい、太陽のように、ひまわりのように。
「もちろん、SOS団団長、涼宮ハルヒその人です」
眩しい笑顔だった。
その笑顔が好きだから。
24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:30:15 ID:h01NknNl
>>16
古泉…これからも二人を頼む。
25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 00:34:36 ID:yZNyZ1+V
>>16
GJ
古泉、かっこいいぞ
37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 01:40:32 ID:ZOH8f+PQ
>>16
GJ!なんだか切なくなるな・・
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(舟)
副団長のさりげない補佐ぶりが見事ですな。
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