2007年09月07日

(SS)ハルキョン「笑顔」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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734 :ハルキョン SS 笑顔:2007/08/26(日) 23:51:37 ID:UsoSvYSE
 空気嫁であることは承知しているがSS投下。

 5時半ごろ。携帯の着信音で目が覚めた。
 「今からあんたの家行くから、ちゃんと起きてなさいよ。いい?起きてなかったら死刑だから」
 電話の声の主は早口でそう言って一方的に電話を切った。
 冬休みに入ってから毎日これで目が覚めている。
 受験が目前に控えているというわけで、ハルヒ教官による特別指導が毎日あるのだ。
 もちろんハルヒ自身も猛勉強をしており、俺と二人で勉強をして俺がわからないところがあれば教えてくれる、ということになっている。
 とりあえず顔洗って飯食うか。死刑は嫌だからな。

 ピンポーン

 おや、もうそんな時間か?時が経つのは早いもんだな。
 とりあえず放っておくわけにも行かないので玄関を開けてハルヒを中に入れる。
 「あんたまだ食べてんの?パンなんか30秒以内に食べなさいよ」
 お前と一緒にするな。
 「いいからさっさと食べる!10秒以内!」
 無理だっつーの。
 そう言いつつも待たせるのも悪いので早めに口の中にぶち込んで、俺の部屋に向かった。
 ちなみに俺の部屋には冬休みが始まった日から小さいテーブルが置いてある。
 このタイプのテーブルは姿勢を崩したら書きにくいし、かと言って正座をするとさらに辛いので俺はあまり好きではないのだが、
 勉強机で二人並んで勉強するというわけにもいかないのでこれを使用している。
 「今日はまずこれをやるわよ!」
 そう言ってハルヒがカバンの中から出してきたのは、どこで買ってきたのかは知らんが数学の問題集である。
 ちなみにこいつは案外しっかりといろいろ調べているようで、持ってくる問題集は俺たちの志望校の傾向にいつもぴったりと合っている。
 「どっちが先に解き終わるか、勝負しましょ。負けたほうが罰金だから」
 いつも思うのだが、俺ごときがどうがんばってもこいつに勝てるわけがない。
 不思議探索をしなくなってやっと俺の財布にも金が溜まってくると思ったのもつかの間で、順調に財布は軽くなっている。
 「じゃあ始め!」
 その一言で勉強モードが始まった。


735 :ハルキョン SS 笑顔:2007/08/26(日) 23:52:55 ID:UsoSvYSE

 2時間ほど経ったとき。
 俺はとある難問にかなり手こずっていた。
 その結果、いくら考えても俺に解けるわけがないという結論に至り、ハルヒに質問することにした。
 「おいハルヒ、この問題どうやって解くんだ?」
 「どれ?……あ、これあたしも解んなかった」
 なんと。ハルヒにも解らんとは。俺なんかが解るわけがないな。
 「今度有希に聞いてみましょ」
 ちなみに長門は今のところすべての模試で全国一位である。
 ただ、全問正解ではなく、国語の記述問題でいつも2、3問ほど間違えている。
 「言語化が難しい」らしい。9割取れてりゃ十分だと思うが。
 あ、センター模試は完璧にできてたな。
 「……そういやあんたさ、今みたいな感じで有希と二人でいたことある?学校以外で」
 「……ああ、あるが?」
 話がややこしくならなければいいが。
 「何で?」
 事実を言うわけにもいかないので俺は二年前に谷口にしたのと同じ言い訳をした。
 ただし悩みの内容についてはプライバシーを理由に言わなかったが。
 「ふぅん……相談事だったら団長のあたしが聞いてあげるのに。なんであんたなんかに相談したのかしら?」
 知るか。というかそれそのものが嘘話なんだから理由なんてあるわけがない。
 「あんたまさか有希にいやらしいこととかしてないわよね?」
 断じてない。というかお前は何でいきなり長門の事を聞いてくるんだ?
 「……別に。ちょっと気になっただけよ」
 何が気になったのかが気になるが、あえてつっこまないでおこう。
 その後は黙々と勉強していた。

 さて、そんなこんなで昼飯の時間になったので、俺とハルヒはリビングに向かう。
 うどんをすすっていると、それまで黙って難しい顔をしていたハルヒが声を出した。
 「あんたさ、有希のことどう思ってんの?」
 こいつはさっきから何が言いたいんだかさっぱりわからん。
 「そりゃあ、頭が良くて無口で読書好きな奴だろ」
 「そういう意味じゃなくて、女としてどう見てんのかってこと!」
 怒ったように語尾を強めている。しかし女としてどう見てるか?ますます何が言いたいのかわからん。
 「嫌いではないな。好きなのか嫌いなのか……と言われると、どっちかと言えば好きなんじゃないか?」
 まあこんなところだろう。あいつのことが嫌いなわけがないし、あいつに何か手を出すような奴がいたら許さんしな。
 「……ばか」
 「…は?」
 俺はお前の質問にしっかり答えたつもりだぞ。なぜバカなどと言われねばならんのだ。
 「…もういいわ。早く勉強しに行きましょ」
 そう言ったハルヒの声には力がなかった……ってお前いつの間に食べ終わったんだよ!


736 :ハルキョン SS 笑顔:2007/08/26(日) 23:54:05 ID:UsoSvYSE

 午後は二人で黙々と問題を解き、わからないところを俺が質問するといういつものパターンだった。
 そんなこんなでハルヒが帰る時間になったのだが、ハルヒの様子が少しおかしい。
 いや、気のせいだろう。こいつはいつも通り問題集を自分のカバンの中に入れて、帰る準備をしている。
 「ねえキョン」
 「何だ?」
 やはり何かおかしい。今のこいつの顔はどこか少し照れてるような、恥ずかしがってるような感じの顔だ。
 理由がわからん。
 「あのさ、今日の昼、有希のことどっちかと言えば好きって言ってたよね」
 「ああ、確かそう言ったな」
 普段のこいつからは考えられんほどそわそわしている。一体それがどうしたと言うのだ。
 「……あたしのことはどう思う?」
 その言葉の意味を理解するのに2秒ほどかかった。
 いやまてまてこいつは何を言おうとしているんだ?
 あたしのことはどう思う?要するにハルヒを女としてどう見ているかってことか?
 女として…か。
 確かにハルヒは黙っていれば超絶美少女だし、スタイルもなかなかいい。
 ただあの異常な性格を除けば、だが。
 しかし、1年の冬の長門への気配りとかから見ると、案外こいつも他人想いなところはあるのかもしれない。
 今もこうして俺に勉強を叩き込んでくれてるしな。
 それに、他の奴とは比べ物にならない行動力もある。
 これらのことを総合すると……
 「嫌いではない。どっちかと言えば好きなんだろう…………!!」
 言い切った瞬間、俺はハルヒに肩を引き寄せられた。
 閉鎖空間以来の感覚。
 あのときはすぐに終わっちまったが、今は時間がある。
 1分ほど、ずっとそうしていた。
 唇を離した後にハルヒが見せた表情は、100Wの笑顔だった。
 その瞬間、やっと解ったのさ。
 俺は、ハルヒのことを「どっちかと言えば好き」なんじゃない。
 俺は、ハルヒのことが、好きだ。
 この笑顔にやられちまったんだ。


737 :ハルキョン SS 笑顔:2007/08/26(日) 23:56:14 ID:UsoSvYSE

 「じゃあ、帰るわよ」
 「おう、気をつけてな」
 いつも通り、ハルヒは自分の家へ帰っていく。
 ただその中で、ひとつだけいつもと違うことがあった。
 それは、暗闇の中のハルヒの笑顔が、いつもの倍以上に明るかったことだ。


 終わり


738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 00:02:21 ID:n2ue4Enx
 GJ~甘いねぇ青いねぇいい青春だねぇ・・・
 俺女と受験勉強なんて・・・そんな甘い環境でしなかったorz


739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 00:06:30 ID:xPvwYrS4
 GJ!!


740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 00:28:01 ID:CoR+eEiG
 ただ罰金した金がそのままハルヒの懐に行く設定が気にいらないな。


741 :734:2007/08/27(月) 00:28:44 ID:wa2VBGnl
 >>740


742 :741:2007/08/27(月) 00:30:10 ID:wa2VBGnl
 すまんしくった

 >>740
 それはジュースとかなんかってことにしといてくれ
 そこまで考えてなかったorz


744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 00:38:38 ID:f+O+Rp4K
 どっちも解けてないから罰金なし、とかどう?


745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 00:44:37 ID:djJqGxnH
 てっきりどこからか持ってきたその参考書に罰金が使われてるのかと思ったw

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(舟)
 ハルヒの罰金は、将来の二人+αの生活のために積み立てられています。

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「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:総合SSSS・長キョン改変ガイドライン

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引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その57

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