(SS)長キョン「長門有希の唇」
勝手に今日輝いていたハルヒのレス:
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91 :長門有希の唇:2007/08/16(木) 03:44:40 ID:o+nKlgUs
その日もクソ暑い真夏日で、それなのに不思議探索に駆り出される俺はいったいどこのマゾなんだろう?
隣で涼しい顔をしている古泉が全然暑そうじゃないのにもムカツク。
「それは心の持ちようでして、心頭滅却すれば――」
「やかましい」
このクソ暑いのにどうして俺はこんなニヤケ顔の超能力少年と一緒に街を歩かねばならんのだ。
どうせだったら、今日はステキな真っ白いノースリーブのワンピースに麦藁帽、そしてやっぱり真っ白なパラソルという
酷暑の地獄に降り立った天使のような朝比奈さんと一緒に歩きたかった。そしたらこの暑さにもなにも文句を言わず
何十キロでも歩けただろうさ。
「あなたは今、朝比奈さんと歩ければよかったのに、とか考えてませんか?」
「考えてるさ、生憎な」
この際長門だっていい。あの無表情な宇宙っ子だって、この激熱の炎天下には清涼剤になってくれたろう。
長門の手とか、体温が低いのかすごく冷たいもんな。あの手を握ったらひんやりしてキモチイイだろうに。
「もしくは長門さんと一緒に歩きたかった、とか――」
「ああ。思ってるさ。ハルヒとはゴメンだけどな」
そんな不毛なやり取りの末、ようやく正午の合流と午後のためのくじ引きに至った。
「ちょっとキョン! アンタ、真面目に不思議を探す気持ちあるわけ? そんな腑抜けた顔じゃ
不思議のほうから逃げちゃうわよ!」
どこからこの元気は出てくるんだ。っていうか、この真夏の太陽の下で、もう一個別の太陽が出現するのは
どうか勘弁いただきたい。
そんな罵倒を浴びながら、午後の組み分けが俺と長門、ハルヒと朝比奈さんと古泉、という組み合わせになったのは
ホントに僥倖と言うべきだろう。ハルヒと一緒の組になって太陽に照り付けられたら俺は日没までには
間違いなく日干しになってしまう。
というわけで、俺は長門と一緒に県立図書館に来ているわけだ。ここは涼しいし、なにより涼しいし、その上涼しいからな。
読書をする気にもなれないので、がらんとした図書館の片隅で本を積み上げ読書の鬼になっている長門を
向かいの席からぽやーっと見つめている訳だが。
俺は微妙な違和感に気づいた。おかしい。何かがヘンだ。それは長門のどこかがいつもとは違っているということで――
「おい、長門」
「…なに」
本から視線を上げて俺を見つめる長門の瞳はいつもながらの絶対零度で。
黒い吸い込まれそうな目が、俺をまっすぐに見つめてきている。
「長門…お前、化粧してるのか?」
今まで気づかなかったのはうかつという他ないが、長門の頬はほんのり薄い薄い色が乗っており、
目元もいくぶんはっきりとしたラインを強調された無造作メイク。っていうか無造作とはいえ
そんなほんのりメイクに俺はちょっとどきどきしていた。
「…午前中の不思議探索中、涼宮ハルヒが私の外見について意見を述べた。
曰く、素材がいいから化粧をすればもっと魅力的になる、と。
私にとって外見的容姿を向上させる意味がないので断ったが
涼宮ハルヒが執拗に迫ってきたので断りきれなかった。
……あなたはこの化粧をどう思う?」
いや。その。なんていうか。
イイ。
92 :長門有希の唇:2007/08/16(木) 03:45:48 ID:o+nKlgUs
あ、いや、その、イイっていったのはその、お前はもともと可愛いっていうか美少女系の顔立ちなのに
そのへん無頓着だったのがいやそのその無頓着なとこもお前らしくてイイっていうかまあ、そのソレは
アレだ。意外な感じがしてちょっとイイっていうかいやその。
俺のそんな支離滅裂な言葉を聞いているのかいないのか、長門は言葉を続ける。
「朝比奈みくるはリップグロスクリームを貸してくれた。ふっくらとした唇は女の子の武器、だということだ。
私にとってこの唇は武器になっているのかどうか、教えてほしい」
と、頬の白さのなかにほんのり浮かんでいる長門の唇が俺に尋ねてくる。
形のいい唇の、かすかなピンク色。そのピンク色にグロスが乗って、魅惑的な光沢を俺に反射してくる。
それは、その唇の柔らかそうな感触をいやが上にも見るものに伺わせて。っていうか俺はそのやわらかさを
知りたいというかなんというか。
薄い長門の唇。無口でいつも固く結ばれているその唇が、でもいざというときには
とても強い意思を発することを俺は知っている。何度も命を救ってくれた長門のそんな唇も
俺は決して嫌いじゃないわけで。っていうか好きな部類に入るわけで。
長門の体臭なのかコロンなのか、微妙に淡い柑橘系のいい匂いがするし、長門の目の色は
どうしようもなくキレイだし、ずっと見ていたい。その唇はものすごく柔らかいし……
柔らかい?やわかい?
俺は気づくと、長門にキスしていた。
積み上げられた本の塔の隙間から。かすかに傾げられた小顔の中の魅力的な唇に、唇を
触れさせてしまっていた。
気づいてしまっても、離れられない。
柔らかくて。ほんのりいい香りがして。キモチイイ感触が伝わってきて。
俺の脳はどうしようもなく、ショート寸前になっていた。
「…ぷはっ」
「……」
唇を離しても無言のままの長門。
「あ、その、いや、コレはなんてーか」
「…ユニーク」
この宇宙人のアンドロイドはすこしだけ瞳の色を変えてそう言った。
「この容姿強調手段はあなたに対してはきわめて有効だということがわかった」
ええ。有効です。ごめんなさい。
「構わない。むしろあなたに対して有効な誘惑法を会得できたことは大変な収穫だった」
ぱたん、と本を閉じて長門は立ち上がった。
「そろそろ合流の時刻」
大量の本の返却に付き合ったあとで、俺たちは図書館を出た。
相変わらずの炎天だったが、俺の右手だけはひんやりとしていた。
長門のちっこくて冷たい手のひらが、俺の手を握っていたからだ。
合流したあとで、長門のリップクリームが俺の唇についている、
とハルヒが絶叫して糾弾されて七回死刑にされるまで、
その日の俺はまったくもって幸福だった。
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長門かわいいよ長門。こんな感じ?SS書いたの久しぶりだー
93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 03:48:17 ID:w6uBtPet
七回死刑になっても割に合うだろう(*´Д`)ハァハァ
94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 04:00:16 ID:sU0fcmwy
>>92
急「おい…あの二人顔近いぞ」
主「そ、そ、それ以上有希ちゃんに顔を近づけるな!近づけるな!!」
急「おぉ、ついに?!」
主「YAーめメーオオぉーーっっ!!!」
穏「…しちゃいましたね」
主「パパでもした事ないのに…………」
GJ!!!
96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 04:30:59 ID:8e2FJTEu
>>92
あまりの甘さに鼻血吹いた
97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 05:07:07 ID:jxkMxGLm
>>92
こんな暑い日になんてものを見せてくれる!
鼻血吹いたじゃねーか!
GJ!
98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 05:16:01 ID:sgkr8p+B
>>91-92
朝っぱらから糖分を摂取し過ぎてしまったようだ…顔が熱くて頭が真っ白になった乙
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(舟)
瞳だけでなく、唇まで吸い込まれそうな魅力を持つと。
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引用元:長門有希に萌えるスレ 99冊目
















