2007年07月26日

(SS)長キョン「花火大会」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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260 :ss1/2:2007/07/25(水) 22:10:25 ID:M+NFeGFI
 ss投下します。全て長門視点で書かれています。

 「花火大会」

 夏休み前に行われるテスト・・・、
 学年が上がって学ぶ内容は私から見たら稚拙そのものでしかないが、
 彼を含め一般人には難しいことらしい。
 そのテストを彼は何とか乗り切ってくれたみたいだ。安堵。
 私を始めとするSOS団の皆が彼に勉強を教えていたのが結果に現れてよかった。
 彼は勉強を教えてもらったお礼に涼宮ハルヒには新しいカチューシャ、
 朝比奈みくるには新しい急須、古泉一樹には・・・忘れた。別にどうでもいい。
 私も彼からプレゼントを貰った。花火大会のチケットである。
 彼曰く、去年の涼宮ハルヒによって何回も繰り返された
 近所の小さい夏祭りで行われる小規模な花火大会では一味違うらしい。
 花火大会も楽しみであるが、彼と一緒に外出できるのが何よりも嬉しかった。
 今まで図書館くらいしか二人で行ったことないし・・・。
 去年の夏祭りでは浴衣を着用し、それに望んだ。
 今回も浴衣で行くのが望ましい。
 去年の浴衣を取り出し、情報を改竄して少し模様を変える。
 以前、涼宮ハルヒが
 「有希は派手な色よりこういうシンプルで薄い色をベースにしたものが似合うわ。
 せっかく可愛いんだからもっとおしゃれしたほうがいいわよ」
 と私に熱く語りかあけていたので、模様の改変はそれに基づいて行った。
 可愛いと彼は私に言ってくれるだろうか?少し不安・・・。
 思考時間が当初の予定よりも長かったらしく、
 気がつけば彼との集合時間になりつつあった。
 用意をし、家を出る。
 私がいつもの喫茶店に着いたときには彼はすでに到着していた。
 彼は私を見た途端、固まってこちらを凝視している。
 どこか私に可笑しいところがあるのだろうか?一瞬不安が脳裏を巡る。
 いつまで経っても彼は何も発言しないので、どうしたのか問いかけることにした。
 「い、いやぁ、長門の浴衣姿があんまりにも綺麗で似合っていたから見惚れてしまってた。
 ・・・すまん、今物凄く恥ずかしいことを言ってしまった。忘れてくれ」
 と彼は私の問いに答えて頬を少し赤く染め、私の瞳を見るのをやめ
 明後日の方向へ顔を向けてしまった。
 ・・・彼に綺麗って言われた。・・・嬉しい。今の私は心も体も軽い。
 少しジャンプしたら空に輝く星に届きそうである。
 それくらい気分も体も高揚した。
 移動時間中、私達には会話が無かった。というよりも彼と私の間には必要なかった。
 私は彼に手に自分の手をこっそり忍ばせ、交差させた。
 彼は一瞬こちらを見て驚愕と少しばかりの恥じらいの表情をしたが、
 現地に着くまで私と彼の手が解けることは無かった。


261 :ss2/2:2007/07/25(水) 22:11:39 ID:M+NFeGFI
 ある程度予想はしていたが、凄い人ごみである。
 少しでも油断したら彼と逸れてしまいそうだ。
 彼も私と同じことを思ったのか、私の手を行きよりも強くしっかりと繋いでいる。
 私も自然に力が入る。誰にも解かれないように。
 人ごみを掻き分け、指定の席に座る。花火が目の前で見れる一番前の席だ。
 彼曰く、このチケットを取るのにかなり苦労したらしい。
 私のためにそこまでしてくれたことに少し感動した。
 彼が席に行く途中で買ってくれたジュースやたこ焼き、焼きソバ、わたあめなどを食べながら
 花火が打ちあがるのを彼と共に待つ。
 一発の大きな三尺玉が空を切り、
 はじけんとばかり空中で様々な色をかたどりながら地上へ降り注ぐ。
 思わず見惚れてしまい、花火に吸い込まれそうになる。
 始まりの花火が終わったら、次は小さいながらも数で継続的に空を鮮やかな色に染める。
 彼の言ったとおり、夏祭りで行われる花火大会とは一味も二味も異なる。
 小さい花火が次々と空中ではじけていたり、と思ったら、
 噴水みたく地上まで届くのではないかと思わせる大きな花火まで惜しみなく使われ、
 私達を含めた観客全てを魅了していた。
 時間が過ぎるのは早いもので、最後の一番凄いメインの花火になってしまった。
 メインは彼曰く最初に打ち上げられた三尺球を100発あげた後に、
 これよりも大きい四尺玉を空中ではじけさせるものであるらしい。
 今、それを目の当たりにしている。
 今まで奪われていた心が、もっと奪われてそのまま花火に融解されてしまうのではないか
 と思うくらい、私は花火に視点を集中させていた。
 それを彼が見ていたのか、彼は私の顔を見て微笑んでいたような気がしたが
 それすら気にならない程であった。
 最後の一発、今まで見たことも無い大きな色が空中に枝垂桜のように彩られる。
 私のところまで届きそうで手を伸ばしたら触れるのではないかと思わせる。
 終了と同時に観客は拍手でこの花火大会を称えた。
 私達も拍手しようと思ったけど、彼としっかり繋がれた手を離すのが少し躊躇われたので割愛した。
 結局、行きで繋がれた手は私が家に帰るまで解かれることは無く、
 幸せな気持ちのまま私は帰路に着く。


 彼と過ごせた花火大会は私の脳内で一番重要な情報として一生保存することにした。


 END


262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:43:13 ID:J6tzrXDj
 >>260
 乙です
 そういや長門視点のssって少ないような


263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 22:45:01 ID:8CkjEkwi
 長門有希の消失だっけ
 あれ長門視点じゃなかった?

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(舟)
 夏の花火もまた、冬の雪のような消えゆく儚さがありますな。

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「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:総合SS改変ガイドライン

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引用元:長門有希に萌えるスレ 96冊目

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