2007年04月24日

(SS)朝倉涼子の「とある~驚愕α」

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

-----------------------------

155 :とある~驚愕α 1:2007/04/24(火) 00:19:05 ID:UjO7fOBi
 姿が変わったとしても朝倉さん復活希望 α
  
 さて、今日は入団試験第二弾の日である。
 放課後、ハルヒは速攻で部室に行くと筆記試験の問題をプリントアウトして
 入団希望者が来るのを今や遅しと待ちかまえる。
 しかし昨日のハルヒをみて賢明な後輩達は悟ったのだろう、ここに居ては危ないと。
 待てど暮らせどやって来ない後輩に、ハルヒのご機嫌は斜めへと傾き始める。
 怒りのオーラを撒き散らすハルヒに朝比奈さんはただ怯えるばかりで、
 古泉にいたっては辞世の句でも詠みだしそうな雰囲気だ。
 ちなみに長門がそんな事など何処吹く風の態度なのはいつもの事だ。
 
 ハルヒのイライラが頂点に達しようとし、古泉が最後の一句をしたためようと
 硯に墨汁を垂らしていると、コンコンッと部室の扉が小さく音を立てた。
 ひゃ~い、どうぞ~と朝比奈さんが声を掛けると扉が静かに開けられる。
 「あの、まだ、試験受けられますか? 」
 そう言いながら入ってきたのは小さな女の子だった。そう、この子は確かハルヒの電波話を
 最後まで飽きる事無く聴いていた少女じゃないか。悪い事は言わないから、辞退しなさい。 
 
 「えぇ、まだ大丈夫よ。 ところであなた、他の入団希望者知らない? 」
 ハルヒの問いに少女は遠慮気味に小さな声で答える。
 「他のクラスの人は解らないですけど、相坂さんと綾瀬さんは帰ったみたいです。」
 収まりかけていたハルヒのイライラは、その言葉を聞くや否やタッチ&ゴーの勢いで
 急上昇していく。 そこの少女よ、空気を読め。 古泉を殺す気か?
 
 「まったく!! 根性無いわね。今年の新入生は!! 」
 おいおい、根性が無いんじゃなくて常識があるんだよ。それに、大きな声を出すな。
 唯一の入団希望者がびびってるじゃねえか。
 「ふぅん、年下の女の子には優しいのね。」
 性別を限定するな。俺は後輩すべてにやさしいんだよ。
 「まぁいいわ。ところで、あなた名前は? 」
 上級生の視線を一身に浴びた少女はスカートの前で手をもじもじとさせながら声を出した。


156 :とある~驚愕α 2:2007/04/24(火) 00:20:02 ID:UjO7fOBi
 「はい。あの、朝倉涼子です。」 
 んなっ!? 体中の血液が一瞬にして凍りついた様な感覚に襲われる。 嘘だろ。 
 同姓同名?しかも二行上を見る限り、字まで一緒だ。まさか本人じゃないだろうな。
 そんな訳無いか、声も見た目もぜんぜん違う。俺は何か知っていそうな二人を見る。 
 古泉は一瞬難しそうな顔をしたが、直ぐに爽やかスマイルを取り戻す。
 長門は何か珍しい物でも見るように小さな後輩を眺めている。
 
 ハルヒは仰け反ったまま固まっている俺を、哀れみを含んだ瞳で見ている。
 「ちょとキョン。なに大袈裟に驚いてんの? 面白くないわよ。 」
 ハルヒはそう言って少女に視線を戻すと、のどに小骨が刺さった様な顔を作る。
 「何か聞いた事ある名前よねぇ 」
 「当たり前だ。一年の時居たろ、クラス委員長だ。カナダに行った。」
 「あぁ、そうね。朝倉、忘れてたわ。」
 お前は忘れていたかもしれんが、俺には一生忘れられない名前だ。
 
 「ところで朝倉さん、筆記試験はこれに着替えて受けて貰うから。」
 ハルヒは朝比奈さんの予備のメイド服を手にとって見せる。
 ちょっと待てハルヒ。何でそんなもん着て試験をしなきゃならんのだ。
 「なに言ってんの、まず新人の下積みはお茶汲みから。社会人の常識よ 」
 ちょっと待て、てことは朝比奈さんは下積みなのか?
 「いいからちゃっちゃと外に出なさい! それともキョン、あんたこの子の着替えが見たいの?」
 ハルヒの悪戯な質問に適当に答えながら、俺と古泉は部室の外へと出て行く。
 まあ丁度いい。古泉には訊かなきゃならん事がある。
 
 「おい古泉。お前、昨日新入生に変な奴は居ないと言ってなかったか?」
 古泉から爽やかスマイルが消えている。こいつにも予想できなかったのか。
 「確かに居ないと言いました。ですがそれは入学式前に調査した結果です。そしてその時点で
  彼女は新入生リストには入って居ませんでした。そうでなければ我々『機関』が
  朝倉涼子の名前を見逃す訳がありません 」
 
 何か苦い物でも飲まされた様な顔になってるぞ、お前。
 「そちらの方がよっぽど良いですね。長門さんの反応を見ても統合思念体絡みでしょう。
  彼女がどうして戻ってきたのか『機関』の方で調査します。ただ、あまり良い報告を
  出来そうに無い気がしますが 」
 
 俺と古泉の話が終わる頃、部室のドアが朝比奈さんのどうぞと言う声と共に開けられる。
 中に入るとそこには、主に女の子の部分が余りまくったメイド服を着た小さな朝倉が
 恥ずかしそうに俯いて立っていた。


157 :とある~驚愕α 3:2007/04/24(火) 00:21:12 ID:UjO7fOBi
 「あの、なぜこんな格好を……」
 頬を桜色に染めた朝倉がハルヒに申し訳なさそうに質問をする。
 「SOS団に入ろうと志すなら、コスプレ位は常識としてこなして欲しいものね」
 ハルヒはさも当たり前のようにふんぞり返ってみせる。
 
 「えっ? でも、ここ、文芸部じゃ…… 」
 「はぁ?」俺とハルヒの言葉だ。
 聞けばこの少女は本が好きで、更には長門の講堂での部活紹介の話を聞いて感動し
 入部を決意したそうだ。ちなみに昨日のハルヒの話は、この個性的なお姉さんが執筆中の
 学園物のあらすじだと思っていたそうな。
 
 「朝倉さんだっけ? ぜんぜん面白くないわ。失格。もう帰っていいわよ。」
 そう言うとハルヒは肩透かしを食って面白くないのか団長席についてパソコンを弄りだす。
 「失格なんてそんな…… わたし、本当に文芸部に入部したいんですっ」
 小さな朝倉はハルヒに向って必死の瞳を向ける。
 「私は文芸部じゃないの、そういうのは有希。えぇと窓際で本読んでる娘ね。
  有希に直接聞いてちょうだい。それともう着替えていいわよ 」
 俺と古泉はその声を聞いてほとんど反射的に部室を出た。 
 
 朝倉がメイド服から制服へと着替えを終えて俺と古泉が部室に入ると
 長門が視線を上げて朝倉をじっと見ている。華奢な身体の朝倉は
 長門に入部の意思を、精一杯の情熱で伝えようとしている。。
 「わたし、本気なんです。将来小説家になりたいんです、お願いします!」
 
 長門は深くお辞儀をしたまま動かない少女をじっと眺めている。
 二人が石像の様に動かない時間がいくらか過ぎた後、長門が先に動き出した。
 本棚の前に立ち止まった長門は、少し背伸びをして棚の最上段から藁半紙を一枚抜き取ると
 頭を下げたまま動こうとしない後輩の前に立つ。
 「これ…… よかったら」
 長門に声を掛けられて、朝倉は顔を上げる。制服のリボンに向って長門が藁半紙を差し出すと
 「持っていって」
 そう言って小さな下級生に渡されたのは、白紙の入部届だった。
 
 朝倉は入部届を卒業証書を貰う様にして両手で受け取ると、まるで宝物のように
 そっと胸の前で持っている。
 
 大方の予想通りSOS団に新入団員が入ることは無かったのだが、溜まり場である部室に
 新しく、可愛い小さな住人が一人、増える事になった。


158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 00:34:21 ID:1CCYhf4g
 あれ?ネタバレ?


160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 05:43:13 ID:daXrwCuk
 >>155-157
 GJ!


161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 07:20:07 ID:BR7Q4SGe
 >>155-157GJ
 あのーどこでまだ発売してない驚愕読んだんですか?

-----------------------------

(舟)
 朝倉涼子ファンにとって、αルートの後輩が、朝倉復活の頼みの綱っぽいイメージがありますな。果たして朝倉復活はあるのか。

-----------------------------

「輝いていたハルヒのレス」リスト一覧:総合SS改変ガイドライン

-----------------------------

引用元:【涼宮ハルヒの憂鬱】朝倉さんのおでんがいい20い

コメントする

コメント投稿に関する注意事項
・当ブログでは、コメント表示にブログオーナーの承認が必要です。承認されるまでコメントは表示されませんので、しばらくお待ち下さい。
・アクセスが殺到して非常に混雑した時などに、SQLエラーが生じるケースがあります。「コメントを受け付けました。」と表示されても、コメントが記録されていない場合がある点、ご了承下さい。

マイクロアドBTパートナーでおこづかいゲット!