(SS)情報統合思念体ズの授業参観
勝手に今日輝いていたハルヒのレス:
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517 :SS1/3:2007/04/22(日) 01:32:56 ID:FvxmAc6B
昼休み。
普段は生徒しかいない廊下に、
やけに年を食った人たちがちらほら見える。
それは教師の服装ではなく、まるでどこかのパーティーにでも
行くかのようなそれだ。
そう、今日は授業参観。
そもそも授業参観という行事があるのは
中学校までと聞いていたのに、
ここの高校はそれをするとは実に変わってる。
どうやら去年までは行われていなかったらしいが、
今年から1年次のみ実施することになったそうだ。
涼宮ハルヒの力の干渉も見られない。
不思議。そうとしか言えない。
廊下にて授業の開始を待つ親たち。
それら一人一人がこのクラスにいる生徒の親なのだろう。
だが、私に親はいない。
あくまで主流派に作られたインターフェース。
だから、この行事は私には全く関係が無い。
そう思いつつ読書をしていると、
急に読み進めているページが暗くなる。
誰かが側に立っているようだ。
ふと横を見る。
「ほー有希ちゃんは学校でこんな本を読んでるのかー」
・・・・・誰?
小柄ではあるが太ってはおらず、どちらかというと
筋肉質を思わせる体型を持ったその中年男性は
きっちりとスーツを着こなしており、
更に髪の毛も外見から推察する年齢に反して多くある。
こんな人物に、私は一度も出会ったことはない。
まず間違いなく。
その人は勝手に口を開いて、ぺらぺらと喋る。
「あぁそうだ、この姿じゃ分からないか。
パパだよー、有希ちゃん」
「・・・・・」
主流派・・・・?
何故わざわざこんな所へ出向いているのだろう。
「そりゃあ有希ちゃんの授業風景を見るために決まってるじゃないか」
・・・・まさか、今年から授業参観があるようになったのは・・・
「情報操作は得意」
主流派は急に真顔になって小さく口を開けて言った。
恐らく私がいつか言った台詞の真似事だろう。
主流派を情報連結解除したくなってきた。
それにしても、主流派は何か変なことを言ったりしてないだろうか。
私の質問に対してこのように答える姿勢から見るに、
どこかの親に話しかけられてた時に何と返したか
少し興味が湧いた。
「誰かに話しかけられた時の返答を聞きたい」
「あぁ、さっき聞かれた。
どうやら男性がこの場にいるのは珍しいんだね。
「ご職業は?」って聞かれたんだけど、
有希ちゃんはパパが何て返したと思う?」
「知らない」
「冷たいなー有希ちゃんは。
答えは「銀河を統括してます」だよ」
・・・・・・殴りたい。
518 :SS2/3:2007/04/22(日) 01:35:48 ID:FvxmAc6B
そういえば、主流派が来ていると言う事は
急進派や穏健派も来ているのだろうか。
「来てるよ、当然。
授業参観の行事を増やしたのは私、急進、穏健の総意だし。」
どうやら揃いも揃って銀河を統括するものたちは親バカらしい。
急進派や穏健派はどんな格好で来ているのか、
少し気になったので朝倉涼子に接触を図る。
「あら長門さん、後ろにいらっしゃるのはお父様?」
「どうも、主流派です」
精一杯格好つけてる主流派の顔が前を向いてても分かる。
「あなたのお父様は」
「あら、私のお父様にご挨拶?じゃあ呼んで来るわね。」
そう言って廊下に出ていった。
少しして戻ってくると、どこのエリートサラリーマンだと
言いたくなるような長身の青年が出てきた。
「どうもこんにちは、涼子の父です。
こんにちは長門さん。いつも涼子がお世話になってます。
後ろの方は主流派ですね。
娘が授業を受ける所をこれから見ると思うと、
ワクワクしませんか?」
「そうですよね、急進派
情報操作した甲斐があるってもんですよ」
外見は違っても中身は一緒らしい。
つまり親バカだ。
しかし穏健派はどんな格好で来ているのだろうか。
急進派は過激なイメージがあるのとは裏腹に、
実に爽やかな服装と雰囲気をまとっていた。
では逆に穏健派は過激な服装をしているのだろうか。
もしくは普通ならば近寄りがたい雰囲気を持っているなどだ。
それを疑問に思いながら喜緑江美里のクラスへ行く。
「喜緑江美里」
「あら、長門さん。何か用ですか。」
微笑みながら返される。
まるで今日は授業参観などではないと思わせるような
いつもの微笑だ。早速本題に入る。
「あなたのお父様に挨拶をしたい」
「あら?私の場合はお母様よ?」
・・・・そうだ、忘れていた。
そもそも思念体に性別など存在しない。
主流派や急進派が男性としてここに来ているのは、
単なる思念体の好みだ。
だが、女性というのは穏健派らしい。
普通授業参観は女性、というよりは母親が来ることが多い。
周りになじむために女性を選択したのだろう。
流石は穏健派と言える。
「失礼した・・・あなたのお母様は?」
そう問うと、急に喜緑江美里の表情が暗くなる。
何故穏健派を紹介して欲しいと問うだけで、
いきなり暗い雰囲気が漂うのか。
519 :SS3/3:2007/04/22(日) 01:37:22 ID:FvxmAc6B
そう思った瞬間、喜緑江美里はある一点を指差す。
もう既に授業開始も近いため、参観者は教室内の後ろに
少し入ってきている。
その中で3人ほどのグループになって、
話し合っている集団がいた。
そして、その中でも一際声を荒げている女性。
パーマをかけ、無駄に派手な服装を着て、
その体は丸く太っている。
身長は私より少し低いくらいだ。
そのグループでは唯一の関西弁で早く喋っているため、
声を荒げずとも目立つだろう。
喜緑江美里が指しているのはその人物だった。
「・・・・・・」
穏健派だから目立たぬように他と合わせるような格好で
ここに来ると思っていたのは見当違いだったようだ。
あれでは主流派が可愛く思える。
どうやら喜緑江美里が自分を指差しているのに、
気づいたらしく私たちのほうに近づいてくる。
「あんら~久しぶりやね~有希ちゃん
いつも江美里がご迷惑かけてるけど許してやってなー」
「・・・・・」
私の中で穏健派のイメージが音を立てて崩れてゆく。
その最中、穏健派は私の後ろの主流派に話しかける。
「主流派どや?これから娘の授業風景を見る心境は?」
「どきどきしますね。こういうアイデアを思いつくところは
本当に流石ですよ。穏健派さん」
全ては穏健派のせいか。
穏健派のイメージが地盤から崩れてゆく。
その音が頭に響くと同時に予鈴がなる。
あと5分で授業開始だ。
「もう戻る」
「ええ・・・頑張ってね、長門さん」
「そちらこそ」
喜緑江美里の教室を出て、自分の教室へ向かう。
廊下に見える参観者が先ほどより減っている。
おのおのが教室へ入ったのだろう。
自分の教室へつき、自分の机へ座る。
そして思う。
急進派になりたい、と。
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誰か授業風景を書いてください。
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(舟)
「ご職業は?」「銀河を統括してます」のやり取りで笑った。
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引用元:長門有希に萌えるスレ 86冊目






















