2007年03月13日

(SS)マッガーレ!スペクタクル

*注意:この項には、いじめ表現が含まれています。その種の内容が嫌いな方は、見ないことを推奨します。

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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560 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 01:56:03 ID:7+Z0p1Sr
 どうも、僕は古泉一樹です。
 まずはこの話をするにあたって、何故僕がこの話をしなければならないのかをかい摘まんで説明せねばなりませんね。

 そうです。僕こと古泉一樹はワケあって、まあ、あなた方になら言っても構いませんね。
 御察しの通り涼宮ハルヒの件です。
 そう、僕は涼宮ハルヒの件で組織から急遽要請を受け、この学校に転校してきました。
 これは予定外の事だったので、組織の下っ端である僕でさえも、事態は急を要すると予測できました。
 案の定、事態は急を要するものでした。我々の予想を遥かに越える閉鎖空間
 しかも涼宮ハルヒがその閉鎖空間に侵入してしまった。そう、涼宮ハルヒが最も必要とする人物と一緒にです。
 しかし、涼宮ハルヒは閉鎖空間から現実に戻ってきた。
 この世界も捨てたものでは無いのかも知れませんね。

 感想混じりのかい摘まんだご説明をしたのでわからない点があるやも知れませんが、大目に見てくれると、こちらとしても幸いです。

561 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 01:57:12 ID:7+Z0p1Sr
 さて、本題に入りましょう。
 事件が起きたのは僕が転校してきて半月くらいが経過した頃の事です。

 僕はいつも通りクラスに入ってきました。しかし僕の席には、ガラの悪い生徒、いわゆる不良ですね。
 その不良が僕の席を陣取っていました。
 「すいません。ここは僕の席なので、少しどいてはくれないでしょうか」
 「あ?なんだ古泉テメェやんのかぁ?」
 「テカよぉ、テメェ新入りの癖に態度デカくね?」
 やれやれ、困ったものです。僕は無益な争いは好きではない。ましてや、こんな下らない事で争うなど、僕には理解しかねます。
 「やるもなにもあなた方が席を外してくれるだけで事は済みます。争う理由が僕にはわかりません」
 「あ?ごちゃごちゃウッセェんだよ!テメェボコすぞ?」
 「おう!ヤっちまおうぜ!」
 まったく困った人達です。
 「ちょっとやめなさいよ!古泉くんが困ってるでしょ?」


562 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 01:58:14 ID:7+Z0p1Sr
 これはこれは桜井さんに佐久間さん、相田さんに宮内さんではないですか。
 「古泉くん、こんな奴らに構うことないわ、あっちに行きましょ、」
 「ええ、それならお言葉に甘えて」

 お教えしましょう。桜井さん達四人は僕が転校してきてから、何かと優しくしてくれる女子の方々です。
 「オイ!古泉待てやコラァ!」
 「ビビってんじゃネェぞオイ!」
 「なによ!古泉くんは別に悪くないでしょ!」
 「そうよそうよ!猿島と山石は黙ってなさいよ!」
 この方々も説明してあげねばならないでしょう。
 猿島と山石と言うのは、僕のクラスの不良の2トップです。

 「ほらほら、古泉くん行きましょう」

 僕は予鈴が鳴るまで、女子の方々と談笑して時間を過ごしました。


563 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 01:59:16 ID:7+Z0p1Sr
 授業中はいつものように、猿島と山石、他数名の不良が暴れ、
 その都度、桜井さんを筆頭とする女子達が止めに入っています。
 はっきり言わせてもらうと授業になりません。
 先生は萎縮してしまい、黒板に文字を書き連ねるのみです。

 僕は昼休みに猿島と山石に呼び出されてしいました。一体どうなるやら、当然僕には予測の範囲外です。

 「オイ古泉ぃ!テメェ死にてぇのかぁ?」
 「一体何を根拠にでしょうか。僕には理解し難い」
 「ハァ?テメェ地獄見せるぞ!」
 本当に困ったものです。
 「少し落ち着かれてはいかがですか?」
 「テメェビビってんじゃねぇぞ!もう我慢できねぇ!オイ山石、ヤっちまおうぜ!」
 「オウヨ!地獄で後悔するんだな!」
 さすがにこれはまずいです。
 僕は彼らのパンチを避けるので精一杯でした。
 「おーい、お前たち!なにやってんだ!」


564 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 02:00:24 ID:7+Z0p1Sr
 「ヤベェ岡部だ、逃げるぞ!」
 「古泉テメェ覚えてろよ!」
 不良二人組はそそくさと逃げていきました。いや、助かりました。
 「大丈夫か、君」
 「ありがとうございます岡部先生。おかげで難を逃れました」
 「またあいつらか、まったくあいつらは手に終えん。おっ、そろそろ昼休みも終わりだ。教室に戻りなさい」
 僕は教室に戻ると猿島と山石が席にふんぞり返っていました。
 「オウ古泉、テメェ放課後覚えてろよ!」
 「お手柔らかに」
 まったく、この人たちはまだやる気なのでしょうか。迷惑この上ないです。
 ホームルームも終わり、僕は一度、部室に行く事にしました。
 途中まで桜井さん達と共に廊下を歩くことになりました。両手に華、誠に光栄です。
 「では、僕はこちらなので」
 僕は桜井さん達と別れ部室に赴きドアを開けました。


565 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 02:01:23 ID:7+Z0p1Sr
 「おやおや、みんなお揃いで」
 「はい古泉くん、お茶です」
 ありがとうございます。
 朝比奈みくる。彼女もまた僕と似て非なる者。
 未来人・・・。実に興味深いです。
 僕はしばらくオセロをしてくつろぐ事にしました。
 「しかし、お強いですね」
 「お前が弱いだけだ。古泉」
 僕にとってはあなたが一番不思議でなりません。

 「バシンッ!」
 急にドアが開く音がしました。
 「またあなた方ですか」
 まさか、ここまで来るとは。まったく律義な人達ですね。
 「オイ古泉!テメェ今から教室来いよ!」
 「逃げたら殺すかんな!覚えとけよコラァ!」

 「バシンッ!」


566 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 02:02:50 ID:7+Z0p1Sr
 「なによ、あいつら!私の部室に喧嘩売りに来るなんて上等じゃない!」
 「・・・」
 「な、なんなんですかぁ、あの人達はぁ」
 「古泉とか言ってたな。古泉、あいつら知り合いか?」
 「ええ、ご存知ですよ。ちょっとしたじゃれ合い仲間。とでも言っておきましょうか」
 正確には、勝手に噛み付かれてるだけなんですがね。
 「なんでもいいわ!私達も行きましょう!」
 「それはうれしいですが。涼宮さん、ここは僕だけで充分ですよ」
 「でも一応私達も!」
 「大丈夫ですよ。どうかご安心を」
 「古泉、無茶はするなよ」
 「わかっています」

 僕はゆっくりと教室に向かい、ドアを開けましたました。
 「オイ、古泉よ~、遅かったじゃねぇか!」
 「ションベンでもチビって逃げちまったのかと思ったぜ!」
 「それはそれは、申し訳ないです。お詫びしましょう」
 僕は軽く会釈をし、お詫びしました。まあ、これで引き下がる彼らでないのは僕も重々承知のつもりです。


567 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 02:04:08 ID:7+Z0p1Sr
 「テメェよぉ!オレ等を馬鹿にすんのもいい加減にしろよ!死ぬぜ?」
 「二度と歩けねぇ体になっても、オレ等は責任は取れねぇぜ!?」
 「歩けなくなるのだけは勘弁してもらいたいです。」
 「ウゼェんだよ!オラァ!」
 「死に晒せや!ドゥオラァ!」
 さっきとはまるで動きが違いますね。これでは動きを捕らえるのすら困難を要する。
 「オラァ!オラァ!!オラァ!!!」
 「まだ終わっちゃいねぇぞ!オラァ!」
 このままでは、かなりまずいですね。やはり逃げた方が得策ですかね。
 「逃がすかよ!オラァ!」
 「グハッ・・・」
 猿島の右ストレートが僕に命中してしまいました。僕は机に倒れ伏せる。
 「ケッ、対したことねぇな古泉」
 「ヘッ、オレ等はもう前までのオレ等じゃねぇぜ」
 「うっ・・・そっ、それは一体・・・うっ、どういう・・・意味です?・・・」
 どうやら、ミゾオチ付近に当たったようですね。思うように声も出せない。
 「そんなに知りてぇなら教えてやるよ。オレ等はあのお方に力を授かったんだ!」
 「あのお方のおかげでオレ等はもう恐い者知らずだ!」


568 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 02:05:13 ID:7+Z0p1Sr
 「グッ・・・一体・・あの・・・」
 苦しくて声が出せない。 それにもう、逃げる体力も残っていません。まさに万事休す。といった所でしょうかね。
 「ヘッ、コイツァもうダメだぜ!」
 「死に損ないを殴っても仕方ねぇ。オイ猿島!族でも潰しに行こうぜ!?」
 「オウいいぜ!まだ力が使い足りなかったとこだったんだ!」
 彼らはどこかへ去っていってしまった。
 ダメだ、まだ動けそうにないようですね。仕方ない。少しここで休みますか。

 「・・い・・おい・・おい!大丈夫か古泉!・・・」
 いつの間にか僕は寝てしまっていたらしいですね。
 「大丈夫?古泉君!」
 「大丈夫?」
 「古泉くぅん、大丈夫ですかぁ?」
 「ったく古泉、心配させやがって!」
 「皆さん、情けない所を見られてしまいましたね。それよりなぜあなた方が?」
 「全然戻って来ないから心配してここに来たのよ。やっぱり私達も言ったほうが」
 おそらく五人掛かりでも彼らは倒せなかったでしょう。
 ケガ人が僕だけだったというだけで幸いです。
 「古泉、やつらは何処へ?」
 「さあ、僕にも見当が付きません」
 「何はともあれ、皆帰りましょ!もう夜だし」
 僕達は帰る事にしました。


569 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 02:06:27 ID:7+Z0p1Sr
 その日はずっと考えていました。彼らの事、そして彼らが口にしてた「あのお方」という言葉。

 次の日、そう運命の日です。朝、僕はいつも通り登校しました。
 まさか今日にあんなことが起こるとも知らずに。
 教室に入ると、桜井さん達が話し掛けてきました。
 「古泉君!大丈夫だった!?」
 「ひどいわよね。アイツら、めずらしく朝早く来てたかと思ったら、みんなに昨日あなたをボコボコにしたとか言ってたのよ!許せない」
 「それに暴走族を壊滅させたとか意味わからないことも言ってたわ」
 「そうそう、あのお方とか力とか。あいつら一体どうしちゃったのよ!なんか怖いわ」
 あのお方。やはり彼らの裏で何かが暗躍しているのでしょうか。
 僕は自分の席に戻り考えて事をしていると、彼らが話し掛けてきました。
 「オイ!古泉!昨日はオレ等の力を100パー見せてなかったからよ!今日もまた相手しろや!」
 「そうだぜ!オレ等のあのお方から頂いた力を見せてやっからよ!来ねぇと地獄でも殺すぜ?」
 やはりここはあの手を使うしか。
 「わかりました行きましょう」


570 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 02:07:32 ID:7+Z0p1Sr
 「古泉く~ん!あんなやつらの言うこと聞かない方がいいわ」
 「そうよ!何されるかわからないわよ」
 「安心してください。そんなに無茶はしませんよ」
 「でも、」
 「ほら、もう時間ですよ。授業が始まってしまいます」
 そして運命の放課後、いつも通り部室に行き、暇を潰す。
 僕は涼宮さんにバイトがあると言って部活を早退しました。
 行く場所は決まってます。彼らは多分教室にいるハズです。だから教室に行けばきっと!
 僕は教室のドアを開ける。
 やはり、彼らはそこにいました。
 「ヨウ古泉!よくオレ等の居場所がわかったな!褒めてやるぜ!オラァ!」
 猿島はいきなり椅子を投げつけて来ました。間一髪、危なかった。
 「古泉!ここがテメェの墓場だ!オラァ!」
 くっ、なんと急な。これでは僕の作戦が・・・。
 「くらえ!」
 くそっ、これでは昨日と同じです。なんとか状況を打開しなくては。
 こうなったら!もう無理矢理にでも!


571 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 02:08:34 ID:7+Z0p1Sr
 「クッ、開け!ふんもっふ!!!」
 やった!成功しました。
 「オイ!ここはどこだ?」
 「テメェ何しやがった!」
 「閉鎖空間、です」
 しかし、閉鎖空間に無理矢理入ったせいで僕の体力も残りわずか・・・。
 はやいところ勝負をつけないといけませんね。
 「閉鎖空間だぁ?ハン!こんなもの、あのお方の力を使えば!楽勝だぜ!行くぞ山石!!」
 「オウ!!」
 『ウオリャアアアアアアアア!!!!!!』
 今だ!今なら彼らは閉鎖空間を壊すために力を使っているはずです!
 「くらえぇ!ふんもっふ!!!!!!」
 僕は渾身の力を込めて●を二発を投げつけました。


572 :マッガーレ!スペクタクル :2007/02/28(水) 02:09:42 ID:7+Z0p1Sr
 『何ぃ!?!?!?!?!?!?』
 『ぐわあああああ!!』
 なんとか勝ったようですね・・・。
 「!?」
 へ、閉鎖空間が壊れていく!?どういうことです。まだ壊れるには早いはず。
 閉鎖空間が完全に壊れてしまい、そこには砂漠のような光景が一面と広がっていました。
 「よかったね。助かって」
 「誰です!?」
 声の張本人は突如姿を表しました。
 あれは確か涼宮さん達と同じクラスの朝倉涼子。彼女が黒幕?
 「本当はあなたを殺して涼宮ハルヒの出かたを見ようと思ったけど、やっぱりもっと大胆にやらないとダメよね?」
 何を言ってるのでしょうか?
 「だから、あなた達はもう不要よね。じゃあ、死んで」
 『涼子様!お願いします。お助けを、次こそは・・・』
 「うん、それ無理!」
 『ぎゃああああ!』
 彼らは光の粒のようになって消えていってしまいました。
 「あなたは一体?ウッ・・・。」

 気付くと僕は現実に戻っていました。

 しかしそこに二人の姿はありませんでした。


 END


573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 02:13:16 ID:aoniBSje
 なんかよく知らんが乙wwwwwwwwwwwwwwww


574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 02:18:02 ID:LZXJzRhI
 ハゲワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
 マジメなんだかボケなんだかよくわからん作品だなwwwww
 たまにはこういうのもいいかもな


575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 02:35:20 ID:qANbb+RC
 さらっと読めて中々面白い作品だったな。
 古泉がDQNに絡まれるってのは初出じゃねぇ?


576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 07:11:54 ID:r73sPf0/
 俺もDQNにSOS団が
 絡まれるネタは思い付いてたが
 古泉単品となw
 乙!面白かったw


577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 07:54:39 ID:6v/fxbEO
 なんか古泉好きになっちったぜ


578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 11:56:45 ID:yNarikVR
 裏をかいて古泉×涼子ちゃんギボン


579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 22:08:14 ID:rB39ct0T
 良SSが来るまでのこの待ち時間がいいよなっ。


580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 22:59:20 ID:CaMqka84
 開け!ふんもっふ!


581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/28(水) 23:00:19 ID:qANbb+RC
 >>579
 確かに。
 焦らされてから凄い奴が投下されると
 面白さも比例するような気が。


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251 : ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:11:41 ID:IilrHK/D
 久しぶりに来てみた
 職人さん全員終わったみたいだから、俺もちょっくら載せてみるわ
 題名はマッガーレ!スペクタクル2(完結編)
 ちょい、てか結構長いけど読んでみてくれ


252 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:13:34 ID:IilrHK/D
 どうも、またお会いしましたね。古泉一樹です。

 今回もワケあって、あなた方に再びお話しする事となりました。ご拝聴の程よろしくお願いします。

 今回はあなた方への説明はご必要無いでしょう。この事件は、先の事件のすぐ後に起きた出来事ですから。

 ところで、閉鎖空間での僕は過激でしょうか?

 まあ、特に意味は無いのですが。

 まあまあ、そう言わずに聞いてください。

 そうです。話は朝倉涼子により、閉鎖空間が破壊され、猿島と山石が光りの粒と化し、
 気がついたら、西日が差し込む教室に僕ただ一人いた。
 話しはそこから始まります。

 僕は目を覚ますと、グチャグチャに荒らされた教室の隅に一人座り込んでいました。
 そう、閉鎖空間を開く直前と同じ光景の、彼らによって荒らされた教室でした。

 「おい、お前!」
 教室のドアのほうから突然声が聞こえてきました。
 「おっと、これは岡部先生。あの時はどうもありがとうございます」
 「なんだこの有様は、お前がやったのか?」
 「いえ。正確には、猿島君と山石君です」
 ここにいない人に罪を擦り付けるのはよくありませんが、これは事実なので仕方ありません。


253 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:14:56 ID:IilrHK/D
 「お前何を言っているんだ?嘘をつくならもっとマシな嘘をつけ!」
 「嘘?いえ、僕は嘘をついていませんが・・・」
 「お前な、猿島とか山石とか、そんな名前の奴は少なくとも、この学年にはいないぞ!」
 一体どういった事でしょうか。ジョークとしては少々キツいですね。
 「いえ、そんなハズは・・猿島鉄平と山石龍也ですよ?」
 「だから、そんな奴はこの学年にいないと言っただろ!素直に教室を直しなさい!」
 おかしい、やはり彼らはあの時・・本当に消滅してしまったのでしょうか?
 「ほら、立ち上がりなさい!」
 しかし、存在すらも消すなんて芸当を出来るのは、やはり・・・。
 「おい!聞いているのか!」
 「申し訳ありません。少し考え事を」
 「ほら、考え事はいいから、はやく教室を片付けなさい。片付け終わったら職員室に行くぞ!」
 これは困りましたね。しかし、彼らが存在ごと消えてしまった以上。刃向かっても意味はありませんね。
 「はい、わかりました」
 僕は素直に答え、教室を片付けました。
 「よし、片付いたか。じゃあ私に付いてきなさい」
 次は説教と言った所ですか。


254 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:16:02 ID:IilrHK/D
 僕は岡部先生に連れられるまま、職員室へと連行されて、職員室の奥にある個室に送られて、椅子に座るよう命じられました。
 岡部先生は
 「少し待ってなさい」
 と言い、席を後にしました。
 しかし、気掛かりな事があります。僕が気を失う少し前に朝倉涼子が言っていた。
 『あなたを殺して涼宮ハルヒの出かたを見ようと思った』
 もしかして彼女は涼宮ハルヒの存在を邪魔と感じる者なのでしょうか・・・。
 だから涼宮ハルヒを守ろうとする僕の命をまず最初に狙った。というのはどうでしょうか。
 いや、でも彼女はさっき僕を消そうと思えば、消すことは容易だったハズです・・・。
 悔しいですが、彼女の力は僕の力を完全に凌駕していると言ってもいいでしょう。
 なのに、なぜ?

 それに、最後に口にした
 『もっと大胆にやらなくちゃダメよね』
 というのも気掛かりです・・・。

 ん?先生が戻ってきました。どうやら、自問自答タイムは終わりのようですね。


255 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:17:16 ID:IilrHK/D
 「ねぇ古泉君、一体どうしちゃったの?」
 「佐藤先生」
 「岡部先生から聞きましたよ?教室の机や椅子をメチャクチャにしたって・・・」
 「はあ、大変申し訳ありませんでした」
 「古泉君も何か悩み事あるの?あるなら、物に当たったりしないで、相談するようにしなさい。わかりましたか?」
 そんな説教を聞かされ、僕はやっと解放されました。
 しかし解放されたからと言って、気を抜くわけにはいきません。
 涼宮ハルヒは朝倉涼子に命を狙われているやも知れません。
 「五時か・・・」
 きっとこの時間ならまだ部室にいるハズです。
 僕は急いで部室まで走っていき、ドアを開けました。
 「遅かったじゃない!古泉くん!」
 良かった。まだいるようですね。
 「バイトが急になくなりましてね。戻ってきました」
 「バイト?そんなの聞いてないわよ!いくら古泉くんでも嘘はいけないわよ!」
 「いえ、嘘ではなく・・・」
 そうか、これも朝倉涼子が改ざんしたと言うのですか。
 どうやら涼宮さんの話しによると、情報改ざん後の僕は、何も伝えずに部室に来なかった。との事でした。
 おかげで、涼宮さんの罰ゲームを受けることとなってしまいました。困ったものです。


256 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:18:22 ID:IilrHK/D
 しかし朝倉涼子、涼宮ハルヒにまで影響を与えるとは厄介な相手だ。

 僕はしばしの間ですが、オセロを楽しんで帰りました。
 しかし、還り際に長門さんが話し掛けて来ました
 「朝倉涼子は私と同じ存在。しかし、私と思想は異なる。今は私には干渉してこないがこれからも注意は必要」
 「と、言いますと?」
 「朝倉涼子の情報操作の巧妙さは異常。私も気付くのに時間を要した。彼女の力は未知数」
 「わかりました。気をつけます」

 僕は家に帰りずっと考えていました。朝倉涼子の事を・・・。

 次の日、僕は少し遅れて登校するとクラスはひどい状態になっていました。

 「あんた達、いい加減にしなさいよ!」
 「あ?テメェらがいい加減にしろよコラ!」
 「君達落ち着きたまえ、そんな事をする暇があったら、勉強でもしたらどうだね」
 それは、女子グループ、不良グループ、優等生グループが入り乱れ争っていました。
 「あ、古泉くん!ちょっとこいつらどうにかしてよ!」
 桜井さん達が僕のほうへ向かってきました。
 「もう、さっきから山崎と西田達がうるさいのよ!それに、赤堀達まで因縁つけてくるし!」
 おっと、これは皆様にもお教えせねばなりませんね。


257 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:19:56 ID:IilrHK/D
 山崎と西田は猿島と山石の手下です。猿島と山石がいなくなった今、
 どうやらこの二人が不良グループを仕切っているようですね。

 それと、赤堀というのは、生徒会にも所属していて、学級委員長で頭脳明晰。
 簡単に言うとガリ勉君って所でしょうか。

 さて本題に戻らせていただきましょう。
 「桜井さん、どうか落ち着いてください。僕は今来たばっかりなので状況がよく把握できません」
 どうやら桜井さん達の話しによると、桜井さん達が楽しく談笑をしていると、いきなり山崎達が因縁をつけてきたそうで、
 感じが悪いので言い返したら、どうやら激しい言い合いとなり、
 それに腹を立てた赤堀達がつっかかってきた。
 との事です。
 はっきり言わせてもらうと、このクラスは以前よりまとまりが無くなっています。
 朝倉涼子には困ったものです。

 しかし、桜井さんの頼みとあらば、無視する訳にもいきませんね。
 諸悪の根源は山崎と西田率いる不良グループです。まずは彼らを諌めるとしますか。
 「すいません山崎さん達、ここは手を引いてもらえませんでしょうか?これ以上争っても仕方ありません」
 「あぁ?なんだ古泉!テメェオレ達のパシリのクセに盾突くってのか?」


258 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:20:57 ID:IilrHK/D
 一体これはどういうことでしょうか?皆目検討がつきません。
 「すいません。あなた方のおっしゃる意味がよく理解できません」
 「ハァ?テメェふざけんなよ!」
 西田はいきなり僕の胸倉を掴んできました。
 「いや、ふざけるな。と言われましてもこちらには何がなんだか」
 まったく、朝倉涼子には本当に困らされるばかりですよ。
 「ちょっと!古泉くんに何て事するのよ!」
 桜井さん達が騒ぎ立ててきました。
 「ちょっと君達いい加減にしてくれないかな!」
 「そうだ!これじゃ予習も出来やしない」
 赤堀達は参考書を見たまま文句を言ってきました。
 「何だコラァ!ガリ勉野郎はすっこんでろよ!」「テメェらは勉強の事しか頭にねぇのかよ!あ?」
 赤堀達は席を立ち、こちらに向かってきました。
 「君達みたいな野蛮な奴らに言われたくないけどな」
 「そうだ、大体君達は進級出来るのかい?一年目でいなくなるなんて事しないでくれよな」
 このような状態では、さすがの僕でも手に負えません。
 「あなたたち、何やってるんですか!予鈴はとっくに鳴ってますよ!」
 そう怒鳴りながら佐藤先生が入ってきました。
 どうやら僕たちは騒ぎ過ぎたあまり、予鈴が聞こえなかったようですね。


259 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:21:58 ID:IilrHK/D
 やはり授業はまるで授業になりませんでした。
 むしろ状態はさらに悪化。不良グループはまるで小中学生の保健体育の時間のような騒ぎぶり。
 それを女子グループが怒鳴りつける。
 だけならまだいいのですが、ガリ勉グループがさらに煽って状態を悪化させる。
 しまいには隣のクラスの教師が怒鳴りつけに来る始末。
 これでは学校に来る意味がまったく皆無と言えるでしょう。

 昼休み、山崎達が話し掛けて来ました。何を言うのかと思ったら。
 「おい、これでジャムパン買ってこい」
 「俺は焼きそばパンな。ほらよ」
 一体五十円と十円で、どんなパンを買えと言うのでしょうか。
 「すいません、少々料金が足りないようなんですが」
 「あ?足りない分はテメェが出すんだよ!」
 「ほら、わかったらとっとと買ってこいよ!」
 「と、言われましても足りない分を補う余裕は、僕にはありませんよ。」
 まったくこの人達は何を考えているのやら。
 「そんなん知るかよ!買って来いって言ってんだろ!」
 「あんた達!また古泉くんに因縁つけてるの!」そう言って桜井さん達は再びやってきました。


260 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:23:19 ID:IilrHK/D
 「古泉君に一体何やってるのよ!」
 「あんた達!古泉くんに変な事しないでよ!」
 心配してくれるのは結構なのですが、もう少しボリュームを下げて言ってもらいたいものです。
 でないとまた彼らが。
 「ドンッ!」
 机を叩く音が聞こえたかと思ったら、赤堀達が山崎達や桜井さん達に再び言い寄って来ました。
 だからこうなると・・・。
 「君達が騒ぐせいで、復習も出来やしない!うるさいんだよいい加減!」
 今までの赤堀からは信じられないような見幕でした。
 「あ?テメェよ、何かありゃ勉強勉強ってウルセーんだよ!」
 「だいたいなによあんたら!少し頭がいいからって調子に乗ってるわけぇ?」
 このクラスにはまるで統制と言うものが無いですね。
 「オイ!古泉!ボケッとしてねぇではやくジャムパン買ってこいよ!」
 「ですから、足りないと何度言えば・・・」
 この人達には融通という物が通じないのでしょうか。
 「古泉くん、こんな馬鹿ほっといてご飯食べに行きましょ」
 「えぇ、それなら」
 「は?古泉テメェオレ達を裏切るってのか?オイ!」
 「裏切るも何も僕はあなたたちとは」
 「は?ガタガタ言ってんなよ!テメェはパシリらしくはやくパン買ってこいよ!」


261 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:24:23 ID:IilrHK/D
 昼休みはこんな事の繰り返しでした。おかげで食事にもありつけませんでした。

 午後の授業中も相変わらずです。
 消しゴムやシャーペン、定規は空を飛び交い、卑猥な音声がケータイを通して響き渡り、
 週刊誌の切り抜きで折ったと思しき紙飛行機が宙を舞う。
 しまいには先生に向かって罵声を浴びせる始末です。
 さすがに空腹状態の僕には結構応えます。
 数学の先生は授業が終わる20分前に出ていってしまいました。
 これでは、このクラス全員の進級も危ぶまれる事態になりかねません。

 そうこうしているうちに、ホームルームが終わり。僕はいつものように部室へと足を運びました。
 「皆さん、お揃いですね」
 いつものように挨拶を交わし、朝比奈さんから頂いたお茶を飲み、オセロをして皆で帰る。

 僕は帰り道、長門さんにこっそり話し掛けました。
 「朝倉涼子の件なんですが・・・」
 「朝倉涼子は依然沈黙を保っている。私にはまだわからない」
 「そうですか」
 「でも、もしかしたら・・」
 長門さんは、わずかに不安そうな声で呟きました。
 「もしかしたら、なんですか?」
 「いや、恐らく勘違い。心配しなくていい」
 「そう、ですか・・・」


262 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:25:37 ID:IilrHK/D
 しかし、あの長門さんが一瞬見せた不安そうな表情。きっと何かあるハズです。

 「オイ、お前達さっきから何をコソコソ話してんだ?」
 「いえ、ちょっとした世間話ですよ。そう言えばあなたのクラスに、朝倉涼子という女子がいますよね?」
 「ああ、いるがどうした」
 なんとかして情報を入手出来ないものですかね。
 「僕のクラスに朝倉さんを好きだ。と言う人がいましてね」
 「ふーん。そうかよ」
 つれない表情ですね。
 「どんな人なのか聞いてくれ。と頼まれまして」
 「ま、普通の面倒見がいい女子かな。女子でハルヒに話し掛けてるのアイツくらいだしな」
 涼宮さんに話し掛ける?
 「一体どんな事を話し掛けてるのです?」
 「知るか、俺は他人の話を盗み聞きするほど落ちぶれちゃいねーよ」
 「それもそうですね。失礼しました。所で朝倉さんと涼宮さんは仲がよいのですか?」
 「どうだろうな。あんまいいとは言えんな、ハルヒは朝倉が話し掛けてもシカトしてるし」
 どうやらこれ以上、朝倉涼子の情報は聞き出せそうにありませんね。
 「そうですか、わかりました」
 「それだけでいいのか?でもな、その男子には悪いが、朝倉は止めといた方がいいぞ」
 「と、申しますと?」


263 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:27:34 ID:IilrHK/D
 「あいつは男子から人気が高いからな。俺の知り合いは、AAランク+の女だと言ってたし」
 確かにそれは言えてますね。さすがの僕でも彼女の端麗な容姿に惚れ惚れしてしまいました。
 「あなたはどうお思いなのですか?」
 「うっさい、知るか!」

 僕らはいつもの場所で別れ、それぞれの家路につきました。

 一体朝倉涼子の目的は何なのでしょうか?
 長門有希ですら気付くのに時間を要した朝倉涼子による情報操作。
 しかし、僕は最初からそれに気付いていた。いや、気付いていたと言うより
 まるで僕だけが、その対象から除外されたかのように、その情報操作の事実を知っていた。
 朝倉涼子にとって、僕は邪魔でしかない存在のハズ・・・。対象から除外するメリットは何も無いハズです。
 それとも僕は、朝倉涼子にとって戦力外の存在。という事なのでしょうか。
 だとしたら、僕も相当ナメられたものですね。

 それに、涼宮ハルヒへの積極的な接触。もしかして僕の仮説は間違いだったのでしょうか。
 朝倉涼子の目的は涼宮ハルヒの抹殺ではなく、何か別にあると言う事なのでしょうか?

 それと、長門有希が言いかけたあの言葉の続きは一体何だったのでしょうか。


264 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:28:44 ID:IilrHK/D
 これ以上考えてもラチが開きそうにありませんね。今日はもう寝るとしますか。

 次の日も、僕は渋々ながらも登校しました。
 下駄箱に靴を入れ、上履きに履き変えた途端、赤堀達がやってきて僕を連れ出しました。
 「古泉、ちょっと一緒に来てくれ」
 この方々からは想像できないような行動に、少々戸惑ってしまいました。
 僕は、トイレの中に連れられてしまいました。
 「一体何のつもりでしょうか?」
 「なんのつもりか。だって?それはこっちのセリフだ古泉」
 どうしたのでしょうか、クラスにいるときの赤堀とはまるで形相が違いますね。
 「お前のせいでクラスがますますダメになったんだよ!」
 「そう言われましても困ります。なぜ僕のせいなのでしょうか?」
 「お前が来たせいで、クラスの風紀が乱れてきたんだ!お前はよく知らないだろうがな!」

 確かに、僕が来る前のこのクラスの雰囲気は知りません。そこは認めましょう。
 しかし、僕がこの学校に転入して来てからずっとこのクラスは変わらない気がしますが。
 ま、それは情報操作前の事なので、あえて言いはしませんでしたが。
 情報操作後の僕が、一体どのようにしてここでの学園生活を送って来たかは知り得ませんが・・・。


265 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:30:08 ID:IilrHK/D
 少なくとも、クラスメイトからの僕への対応からして、
 情報操作前と酷似した生活を送って来たと見えるのですが。ま、この件とパシリの件は例外としてですが。

 「そこでだ、我々は貴様に制裁を加える事にした」
 「制裁。と申しますと?」
 しかし、こんな所でコソコソ制裁を加えるのには、さすがに納得いきませんね。
 「貴様には少し苦痛を味わってもらう」
 そう言って赤堀達は、デッキブラシを持ち出し、僕に向かって突き付けてきました。
 「いきなりなんです?」
 「制裁だ。味わうがいい!」
 僕は彼らのデッキブラシによる突き攻撃を避け続ける。
 しかしこのままでは体力が持ちそうにはありません。
 「見よ、あのお方から頂いた驚異の力を!」
 あのお方!?
 「グハッ・・・」
 僕は赤堀が発したあのお方と言うキーワードに気を取られ、
 彼らの突き攻撃をもろに食らってしまいました。
 「貴様はこれを機に、少しは大人しくする事だな」
 「待ってください・・・あのお方・・というのは・・・朝倉涼子の事なのですか・・・?」
 「フン」
 彼らは鼻で笑い、去って行ってしまいました。

 あのお方とは朝倉涼子で間違いなさそうですね。


266 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:31:09 ID:IilrHK/D
 やはり僕は、朝倉涼子にとって戦力外の価値でしかない、
 直接手を下すまでも無い存在だったと言う事なのでしょうか?

 「クソッ!」
 僕はガラにもなく怒ってしまいました。
 しかし、役に立たない自分の事を振り返ると、情けなくて仕方ありませんでした。
 あの時に少しでも余力があれば、朝倉涼子と刺し違える事が出来たかもしれないのに・・・。

 僕は、体を引きずるように教室ヘ向かいました。
 教室は昨日と同じような光景が繰り広げられていました。
 しかし、今回は桜井さん達には話し掛けられませんでした。
 僕はそのまま席に向かい、腰を降ろしました。

 一時限目の授業中、僕はいきなり山崎達に絡まれてしまいました。
 「オイテメェ!さっきは俺達に挨拶もしねぇで通り過ぎるとはどういう事だコラ!」
 「申し訳ありませんでした。お詫び致しましょう。 しかし、今は授業中ですよ?絡むなら休み時間にお願いします」
 「は?授業?なんだそりゃ!テメェ調子のんなよ!」
 困った人たちですね。今はこんな事をしている場合では無いと言うのに。
 「残念ですが、今はあなた方に構う余力は、肉体的にも精神的にもありません」
 「テメェ!イキってんじゃねぇぞ!」


267 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:32:10 ID:IilrHK/D
 「そんなつもりはまったく無いのですが。ともかく今は授業中です。お引き取り下さい」
 「は?テメェ誰に向かって口利いてんだよ?オイ!」
 「わかりました。相手なら休み時間にします。今、僕はいろいろと忙しいので」
 「チッ、ダメだ。コイツやる気ねぇ。行くぞ西田!」
 「古泉、後で覚えてろよ」
 そう吐き捨て、彼らは授業中にも関わらず教室を出ていってしまいました。

 今日はおかしいですね。本来なら桜井さん達が止めに来るハズなんですが・・・。
 先生はいつもの事ながら、桜井さん達まで沈黙を保っているというのは少々気掛かりですね。
 何かあったのでしょうか?

 授業が終わり、僕は桜井さん達の所へ話し掛けに行きました。
 「桜井さん達、おはようございます」
 「・・・」
 どうしたのでしょうか、いつもなら明るい笑顔で返事をしてくれるのですが・・・。
 仕方ありません。席に戻りますか。

 午前中の授業は珍しく静かでした。
 何故なら、不良グループはあのまま帰ってこなかったからです。
 久方ぶりの授業と言える授業に満足している場合ではありません。
 僕を無視する桜井さん達、この事態も看過できる問題ではありませんね。


268 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:33:12 ID:IilrHK/D
 これも朝倉涼子の仕業だと言うのでしょうか。それともただ単に僕は・・・。
 しかし、僕を無視する桜井さん達は、どこか苦渋に満ちた表情を浮かべているようでした。
 それとも、これも僕の思い過ごしなのでしょうか。

 僕は平穏な昼休みを送ることができましたが、僕の心は穏やかではありませんでした。
 問題は増えていくばかり。これでは、僕も心が滅入ってしまいます。

 午後も彼らは授業には戻って来ませんでした。
 午後の授業も静かに過ごすことが出来ましたが、僕の心は曇り模様。
 授業の内容もまるで入りませんでした。
 これなら、いつものほうがまだ落ち着きます。

 ホームルームも終わり、僕はいつものように部室に向かう途中、後ろから誰かに肩を叩かれました。
 振り返ってみると、桜井さんがそこにいました。
 「ごめんなさい」
 そう言って桜井さんは、目に涙を浮かべて走り去って行ってしまいました。
 「桜井さん・・・」
 僕はそこに立ち尽くす事しか出来ませんでした。

 「あれ、古泉くんじゃない!」
 その声の主は涼宮さんでした。
 「ああ、涼宮さんですか。今日はお一人ですか?」
 「あいつなら先に行ったわよ。あいつ今日なんだかおかしいのよ」


269 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:34:10 ID:IilrHK/D
 「どうかしたのですか?」
 「なんかねぇ、朝っぱらからずっとソワソワしてるのよ。気持ち悪いったらなかったわ。
  それより、古泉くんはこんな所で何してたのよ?」
 「いえ、何でもないですよ」
 「そ、じゃあ行きましょ!」
 僕らは談笑をしながら、部室へと行きました。

 どうやら、涼宮さんの言ってた事は本当のようですね。
 「おう古泉、オセロでもしないか?」
 「ええ、いいですよ」
 僕は定位置に座り、いつものようにオセロをする事にしました。
 「おい古泉。なんか悩み事でもあるのか?」
 「そういうあなたも、何かあるのですか?さっきからずっと落ち着かないようですが」
 「いや、何でもないぞ」
 「僕もですよ」
 「そうかよ」

 僕らは再びお茶を飲みながらオセロを続ける。
 一時間ほどたった頃でしょうか。彼は突然口を開きました。
 「やべ、忘れ物した。おいハルヒ、ちょっと取りに行ってくるぞ」
 「あっそ、早く戻ってきなさいよ!」
 「お、おう。わかってるって」
 そう言って出ていってしまいました。
 仕方ありません一人でやりますか。

 それから十分くらいでしょうか、長門さんも席を立ちました。
 「有希、どこ行くのよ?」


270 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:35:15 ID:IilrHK/D
 「図書室」
 「そう、あんたも早く戻ってきなさいよ!」
 なぜか僕に不安が募り始めました。
 それは今までには感じた事の無いような不安でした。
 一体何なのでしょうかこの感覚は・・・。

 「てかあのバカ遅いわね。何やってるのよ!ねぇ、みくるちゃん古泉くん!」
 「キョンくんどうしたんでしょうかぁ」
 「ええ」
 ダメだ、さっきからこの感覚が納まりません。
 「アッ!!!!!!!!」
 僕の頭部に閃光が走った感覚がしました。
 「どうしたのよ古泉くん?」
 「一体どうしたんですかぁ?」
 こうしてはいられません!このままでは・・・。
 「すいません。僕も少々席を外します」
 僕は急いで走りました。
 向かうは唯一つ、一年五組。恐らく二人が向かったであろう場所。

 僕は必死で走り教室まで向かいました。
 「なんですかこれは!?」
 一年五組は時空が湾曲し、外界からの侵入を許さない未知の領域と化していました。
 やはりただ者ではありませんね・・・。
 しかし、僕も超能力者のはしくれ、ただ見ているだけではありません。


271 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:36:10 ID:IilrHK/D
 時空が曲がっているなら、こちらからその捻れを戻すだけ!
 「うおおおおおお!!時空よ、マッガーレ!!!!」
 僕は渾身の力を振り絞り、その未知の領域の中へと侵入しました。

 「な、なんですかここは!?」
 そこは、外部よりも時空の捻れが複雑でした。まさしく、未知の領域と言えるでしょう。
 「あら、余計なのがもう一人来ちゃった」
 朝倉涼子。やはり彼女はそこにいました。
 「ま、小さな異物だから別にいいわよね。ねぇ長門さん、いつまでそうしていられるかしら」
 長門さんは朝倉涼子の攻撃を防ぎきるので手一杯のようです。
 防戦一方とは、まさにこの事ですね。
 「逃げて・・・」
 長門さんは、朝倉涼子の攻撃をなんとか防ぎながらも、僕に言ってきました。
 「こ、古泉。なんでお前がここに!?」
 「あなたを助けにきたんですよ。それと長門さん、僕も逃げる訳にはいきません。共に戦います」
 朝倉涼子は長門さんへの攻撃の手をやめ、僕に話し掛けてきました。
 「助けに来た?あなたが?どう見ても強そうじゃないけど」
 「甘く見てもらっては困ります」
 「まあ、ここに入って来れた事は褒めてあげるわ。でも、あなたはあたしには勝てない」


272 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:37:12 ID:IilrHK/D
 やはり、僕は戦力外だったという訳ですか。
 しかし、ここまで来たからには引き下がる訳に行きません。
 「それはどうでしょうか」
 「やってみる?じゃあ、まずはあなたから始末してあげる」
 易々と言ってくれますね。
 「長門さんとキョン君、あなた達を始末するのは、これが終わってからにしてあげるわ」
 朝倉涼子は何やら呪文を唱え、椅子を槍のような形状にして投げてきました。
 「クッ・・・。なかなかやりますね」
 間一髪と言った所でしょうか。槍は僕のすぐ横をかすめていきました。
 「次は当てるわ」
 無数の槍が飛んでくる。僕はそれを必死で避けきりました。
 「逃げてるだけじゃ、私には勝てないわ」
 「どうでしょうか?ふんもっふ!!」
 「逃げてただけじゃないのね。でも無駄」
 僕の●攻撃はたやすく弾かれてしまいました。
 「まだです!!」
 僕はさらに攻撃を加えました。
 「だから無駄なの。ねえ、諦めてよ、結果はどうせ同じ事になるんだしさあ」
 僕の攻撃を表情一つ変えずに弾く、長門さんが注意しろと言ったのも頷けます。
 「どうしてあなたもこの人間を守ろうとするの?あなたも涼宮さんの新たな情報が手に入らないままじゃ、つまらないでしょ?」


273 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:38:21 ID:IilrHK/D
 「確かにそれはあります・・・。」
 「でしょ、だからこの人間を殺すのが涼宮さんから新たな情報を入手するための一番の近道なのよ」
 よく平然とした顔でこんな事が言えますね。僕には理解しかねます。
 「でも僕は、仲間を犠牲にしてまで情報など欲しくはありません・・・。彼らは、僕のかけがえのない仲間なんです!!!」
 「そう、じゃあ死んで」
 再び無数の槍が僕に向かって凄い勢いで飛んでくる。恐らく槍の数はさっき以上でしょう。
 どうやら避けきれそうにありません。受けきるしか手は無いようですね。
 「マッガアッーレ!!!!!」
 僕は力を振り絞り、槍の進行方向を屈曲させる。
 しかし、力及ばずで幾つかの槍は僕の体にかすり傷を負わせる。
 僕は地面に倒れてしまいました。
 「やれば出来るじゃない。でも、それだけの力じゃあたしには勝てないわ」
 またも平然とした顔で朝倉涼子は言ってきました。
 これでは勝利はほぼ絶望的です。なら、
 「一つだけ聞いてよろしいでしょうか?」
 「何?冥土の土産が欲しくなったの?別にいいわよ」
 僕も馬鹿にされたものですね。まあ、この状況なら仕方もありませんが。


274 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:39:26 ID:IilrHK/D
 「なら聞きます。何故僕だけを情報操作の対象から除外したのです?」
 その時、僕は初めて朝倉涼子が困惑した表情を見ました。
 「あなた、何を言ってるの?」
 ん?以外な返答ですね。
 「僕はあなたの姿を他で一度見ました。現実空間では無い場所で」
 朝倉涼子はさらに困惑した表情になりました。
 僕は再び話を続けました。
 「僕はそこで二人の生徒があなたによって消滅させられるのも見ました。そう、猿島と山石です」
 朝倉涼子はやっと口を開きました。
 「どうしてあなたがその事を?あなたの事もあたしがちゃんと操作を行ったハズなのに・・・」
 どういう事でしょうか、僕への情報操作の除外は、朝倉涼子が故意にやったのでは無いのですか。
 「赤堀を使ったのもあなたでは?」
 「赤堀?そんな人間知らないわ。あなた、何を言ってるの?」
 一体どういう事です?何を言ってるのかは、むしろ僕が聞きたいです。
 「なら、一体誰が?」
 「あたしは知らないわ、あそこの死に損ないがやったんじゃなくて?」
 朝倉涼子は長門さんを指差して言いました。
 「違う。私では無い・・・」


275 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:40:45 ID:IilrHK/D
 長門さんはかすれた声で言い返しました。
 無表情のままでしたが、その声からは長門さんも限界に近いのがヒシヒシと伝わってきました。
 「ふーん。でもいいわ。どうせあなた達はここで死ぬんだし。お遊びはもうおしまい、今すぐ死になさい」
 「ウッ・・・」
 体が動かない!?これではどうする事も出来ない・・・。
 「やっぱりあなたはあの時殺しておけば良かった。私の判断ミスね。じゃあ、今度こそ死になさい」
 朝倉涼子の両腕は光る触手と化し、僕に目掛けてその触手がうねりながら高速で接近してきました。
 さすがに今回ばかりは助かりそうにありませんね・・・。
 二人共すみません。どうやら僕はここまでのようです・・・。

 光る触手が僕の体を貫こうとしたその刹那、僕の前方を光り輝く何かが覆いました。
 「うわっ!!」
 僕はその光り輝く遮蔽物の爆発の衝撃で吹き飛ばされました。
 僕の周囲には激しく砂ぼこりが舞い、視界を遮っています。
 「古泉ぃー!!」
 僕の名を叫ぶ声も聞こえました。
 砂ぼこりは徐々に薄れ、視界が回復し、人影が二つ見えました。
 一方は朝倉涼子の物で間違いない。しかし、もう一方は誰の物でしょうか・・・。


276 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:41:44 ID:IilrHK/D
 確実に長門さんの物では無いようですね。
 砂ぼこりは完全に消え去り、もう一方の様相が完全に解るようになりました。
 若葉色の髪、少し天然パーマのかかったロングヘアーの女性。
 一体誰です?

 「どうしてあなたが?」
 最初に口を開いたのは朝倉涼子でした。続けて新たに現れた何者かが口を開きました。
 「あなたを止めに来ました」
 「でも喜緑さん、あたしはあなたの命令通りに動いただけよ?」
 この女性は喜緑さんというのですか。
 どうやらこの会話を聞く限り、仲間ではなさそうですね。
 しかし、何故僕を守ったのでしょうか?
 「私が命じたのはあそこの人間の消去だけです。こちらの人間には手を出してはいけません」
 「あたしはそんなの聞いてないわ」
 「今言いました。ですのでこれに手を出すのはやめてください」
 「どうして?この人間を消したって一緒じゃない。それどころか涼宮さんからは、
  計り知れない程の情報フレアが観測できると思うんだけどなあ」
 仲間割れでしょうか。
 しかし何故彼女は僕を守るのでしょうか。
 賛同は出来ませんが、朝倉涼子の言う通りだと思うのですが・・・。
 「これは私の観測対象でもあります。素直に命令に従ってください」


277 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:42:38 ID:IilrHK/D
 「嫌だと言ったら?」
 「命令違反として、あなたの情報結合を解除することになります」
 「やってみる?ここはあたしの情報制御空間。たとえあなたが相手でも、ここではあたしが有利よ」
 「それはどうでしょうか?」
 喜緑さんはそう言って朝倉涼子のほうへと手を向けて、呪文を唱え始めました。
 朝倉涼子も無数の槍を喜緑さんに向かって飛ばしました。
 無数の槍が喜緑さんに当たるか当たらないかの所で、槍は一気に光りの粒と化しました。
 そして次の瞬間朝倉涼子も足元から光りの粒へと化していきました。
 「やっぱり無理だったか。勝てると思ったんだけどなあ」
 朝倉涼子は光りの粒になる直前に
 「よかったね二人とも、延命できて、でも喜緑さんは見ての通りあたし以上に強いわ。気をつけてね。それじゃ、またね!」
 と、言葉を残して消え去りました。
 確かに朝倉涼子を一瞬で消し去った喜緑さんは何者なのでしょうか。
 僕を狙わないのはわかっていますが、恐怖からか体が動きません。
 それに、彼女が次に命を狙うのはおそらく彼。
 彼もまた、僕と同じようにすくんでしまっています。
 彼女はこちらを振り返りました。


278 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:43:50 ID:IilrHK/D
 「申し遅れました。私は喜緑江美里です」
 僕は恐怖心を必死で隠し、尋ねました。
 「次は彼を消すつもりですか?」
 「安心してください。キョン君でしたっけ?彼はもう狙いません」
 僕と同じように彼もまた、安堵の表情を浮かべました。
 「そうですか、それはありがたいです。それとあと一つ質問をしてもよろしいですか?」
 「ええ、どうぞ」
 「あなたは僕を観察対象にしていると言っていましたね。それは何故です?」
 彼女は坦々と説明しだしました。
 「私は、人間ながらも特殊な能力を持つあなたに興味を抱きました。丁度、あなたと朝倉涼子が初めてコンタクトした時から」
 「そうですか」
 彼女はさらに説明を続けました。
 「私は、朝倉涼子が情報操作を行った後、すぐにあなたへの情報操作の解除を行い、様子を見ることにしました」
 そうだったのですか。だから僕には情報操作の影響が無かったのでしたか。
 「そして私はそのままにするのでは、より多くの情報が得られないと思い、あなたのクラスに少しだけ情報操作を行いました」
 あそこまで荒れてたのはそれだったのですか。しかし、あれは少々やりすぎの気が否めませんが・・・。


279 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:45:11 ID:IilrHK/D
 「そして、より短期間であなたの情報を得るために、赤堀君達を使い色々と行動させました」
 そうか、あのお方というのは朝倉涼子でも長門有希でもなく、喜緑江美里。あなただったんですか。
 それに桜井さん達が僕を無視していたのは赤堀達の仕業でしたか。
 「おかげでいろいろとあなたの情報を得る事が出来ました。感謝しています」
 喜緑さんは深々と僕にお辞儀をしてきました。
 「ちょっと待って下さい。山崎や西田達が途中で帰って来なくなったのもあなたの仕業ですか?」
 「それは違います。彼らは学校を抜けだし、パチンコ屋等で遊んでいるハズです。おそらく今も」
 「そうですか・・」
 「長門さん」
 喜緑さんは長門さん達のほうへと歩いていきました。
 「やはり、あなたが」
 長門さんは坦々とした口調で喜緑さんに話し掛けました。
 僕も急いで長門さん達のほうへいきました。
 「古泉、やっぱお前もれっきとした超能力者だったんだな」
 「ええ、信じてもらえましたでしょうか?」
 「ああ、充分にな」
 「ですが、僕の力はまだ隠されています。いずれすべてお見せしましょう」


280 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:46:13 ID:IilrHK/D
 「そうかよ。まあ、ありがとな」
 「いえ、それほどでも」
 僕らは握り拳同士を軽くぶつけ合いました。
 「おい、長門。それと喜緑さんでしたっけ、朝倉の件はどうするんです?」
 彼は二人に質問しました。僕も少々気にかけていたので、返答に耳を傾けることにしました。
 「彼女の事は情報操作を行い、いなかった事にする」
 「そうなか・・」
 彼は少し残念そうな表情をしていました。
 「ええ、長門さんの言う通りです。でも、あなた方には情報操作をしない事にします」
 「なぜです?」
 「ふふ」
 喜緑さんは笑ってごまかしました。
 「てか、喜緑さんとやら、あなたはあなたは俺たちの敵なんじゃ?」
 「そうでしたが、停戦協定を結ぶ事にしました。少し興味を持ってしまいまして、とくに古泉君に」
 そう言って喜緑さんは僕を見て笑みを浮かべました。
 「そうですか。それは誠に光栄です」

 「そろそろこの空間の情報結合を解除し、もとの空間に戻す」
 「そうですか、お願いします」
 「わかった」
 長門さんがそう言った瞬間。情報空間は光りの粒のようになって徐々に消えていきました。
 「これはちょっとしたスペクタクルですね」
 「ああ、そうだな」


281 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:47:33 ID:IilrHK/D
 気付いたら僕たちは、教室に横たわっていました。
 クラスを見回しても二人はいませんでした。
 そう、いるのは彼だけでした
 僕は彼の隣に屈み込み、肩をゆすって言葉をかけました。
 「起きてください。大丈夫ですか?」
 彼はうっすら目を開け周りを見渡しました。
 「おお、古泉か。そういや長門と喜緑さんは?」
 「さあ、どこに行ったのでしょうか、僕にもわかりません」
 すると、ドアを開ける音がしました。
 「ちょっと二人とも!有希から聞いたわ・・・」
 教室のドアを開けてきたのは涼宮さん達でした。
 しかし、どうして固まっているのでしょうか?
 「キャー!!!アンタ達サイテー!!!」
 「ふたりともそんな趣味がぁ・・・」
 「・・・」
 SOS団三人娘は走ってどこかへ行ってしまいました。
 「おい待てハルヒ!!朝比奈さんまでー」
 「皆さん騒いで一体どうしたのです?」
 「これは悪夢だ・・・」
 本当にどうしてしまったのでしょうか。

 僕らは一先ず部室に戻る事にしました。
 部室に入った瞬間、三人娘の痛い目線が僕らを突き刺しました。
 遅れたからと言ってそこまで怒らなくてもいいではないですか・・・。
 彼は涼宮さん達に必死に弁解していました。


282 :マッガーレ!スペクタクル2 ◆OU1AKr4Yyw :2007/03/12(月) 21:48:37 ID:IilrHK/D
 何とか許してもらえたのか、彼女たちは機嫌を戻しました。
 しかし、僕らは次の市内散策の時に、涼宮さん達に昼食をおごる事になりました。
 まあそれもいいでしょう。
 僕らは揃って帰りました。

 次の日、クラスは元通りとなり、皆の笑い声が響いていました。
 いつものように桜井さん達と話して過ごしたり、友と話して過ごしたり。
 授業中は少々うるさいですが、あの時に比べれば全然かわいいものです。
 山崎や赤堀達も理不尽に僕に絡む事も無くなり、平穏な生活が戻ってきました。
 やはり平和がいいものですね。

 END


283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/12(月) 22:08:03 ID:un4g1S+f
 乙&GJ!
 「アッ!!」と「時空よマッガーレ」と
 えみりゅん登場で不覚にも吹いたwww


284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/12(月) 22:10:54 ID:UQ915wYH
 最初シリアス展開かと思っていたがやっぱりやってくれたなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
 乙。面白かったwwwwwwwwww


285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/12(月) 22:32:23 ID:39PmXk22
 GJwwwww
 古泉スキーとしてはめがっさオイシかったwご馳走さマッガーレwww


286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/12(月) 22:46:52 ID:z2mRUvSv
 GJ!!!!!
 タイトルを見て吹いてしまった俺ガイル


287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/12(月) 23:50:06 ID:3i4hagDa
 寝る前に素晴らしいのを読ませてもらった!!
 GJ!!

-----------------------------

(舟)
 古泉視点のシリアス話なのに、途中で差し挟まれる小ネタセリフで笑ってしまう。長門vs朝倉戦に古泉参戦を想定したアナザールート話としても面白い。

勝手に今日輝いていたハルヒのレス リスト一覧

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コメント

珍しくやけにシリアスな古泉SSでした。黄緑が古泉にどんな興味をもっているのかも気になりましたね。いつの日か長門VS黄緑という事態も発生するのですかね?

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