『れでぃ×ばと!』書評
『れでぃ×ばと!』(1巻・2巻)書評
作者:上月司
イラスト:むにゅう
執事ブームである。
ヲタ文化の浸透化が進み、メイド認知が広まったせいか、男版メイドとも言える執事もまた、萌え属性の一つとして、確固たる地位を築きつつある。そんな御時世を反映してか、ラノベでも執事モノの作品が登場。それが今回俎上に乗せる『れでぃ×ばと!』である。
主人公は日野秋晴。高校生。外見は極悪ヅラ、三縦ピアス、無骨な傷跡、茶髪と、こてこてのヤンキー。でも実はビビリで、意外と家庭的。必要上と、自身の憧れから、一人前の執事となるために白麗陵学院の従育科(従者育成科)に編入。
編入初日、秋晴は幼なじみの彩京朋美と再会。朋美は、学校では優等生で通っているが、実は腹黒。幼い頃、秋晴に数々のトラウマを植え付けた張本人で、本作でも秋晴を意のままに操る。
話の基本は、秋晴がトラブルに見舞われるも、雨降って地固まる、な展開。
第一巻は、第一話~第三話からなり、大体次のような話。
第一話:秋晴が偶発的事故により、セルニア=伊織=フレイムハートの巨乳を鷲づかみにしたことで、変質者として学園中を逃げ回る話。
第二話:秋晴が、ドジっ娘メイド・四季鏡早苗の引き起こすトラブルに巻き込まれる話。どう見ても騎乗位。ルームメイトの執事候補生・大地薫にあらぬ誤解をされたりも。
第三話:ようやく従育科生徒の訓練話。着衣水泳。秋晴がこの学校に来た理由が明かされる。
セルニアが秋晴に恋慕しているのが丸分かり。朋美はこれを利用することで、学校生活を面白おかしく過ごせそうだとワクワクするが、胸にモヤモヤが残る。
以上のように三角関係を予感させつつ、第二巻へ。二巻は第四話、第五話、番外編からなる。
第四話はセルニアがメイン。第一話で少し触れられていた、変質者(盗撮犯)を捕まえる話。捕物帖はさておき、見所としては、秋晴が抵抗するセルニアの自由を奪うように組み伏せ、体で押し潰し、口を押さえつけて「悪いようにしないから静かにしろ」と命令する所。ドリル掘削機かわいいよドリル掘削機。
第五話は、見た目は小学生の合法ロリキャラ・桜沢みみな(19歳)がメイン。小動物のようなみみなを愛でる話。みみなが秋晴に対して怒って見せ、睨み付けるシーンが特に観察甲斐がある。
え~、ホントはみみなのお絵描きを手伝う、というか秋晴なりに励ます話。見所は、みみなの「動いてもいいから。あんまり激しくされると困るけど、好きにしていいよ?」ロリかわいいよロリ。
番外編は2本立て。薫と四季鏡メイン。従育科のテストで、秋晴、薫、四季鏡がチームを組んで料理を作る話。
四季鏡に生クリームをかきまぜさせる段階で、もう2ページ先の内容が予想でき、期待通りの結果に。白いドロドロした液体まみれになった四季鏡が「ううっ……せっかく綺麗な体になったのにぃ……」。狙いすぎなくらい、適度にエロ妄想をかき立てる描写は、この作品の様式美である。
薫については、ここまでの描写で読者には分かりきっていた秘密のネタバレ。(以下ネタバレ話→:でも「実は女でした~」ってやるよりも、本当に男で、ショタ要員で良かったような。)
ストーリーの方は、非常に先読みしやすい、分かり易い内容。肩の力を抜いて、気楽に読める。これでもかというくらい典型描写が多数ある中に、執事候補生というパーツを組み込んで、楽しめる話となっている。
劣情を催させる狙いの描写もまた見所。むにゅう氏の口絵・挿絵イラストが、その効果をアップさせている。
主要キャラ評
秋晴:基本イイ人だが、外見で損をするタイプ。どんな災難に見舞われても、「一人前の執事を目指す」という目標が揺るがない点は好印象。本人は災難としか思っていないが、うらやましトラブルが多い。
朋美:準主人公格なのに、影が薄い。今の段階では、秋晴とくっつく要素は低いこともあり、このまま暗躍型ヒロインとして、裏方を全うして欲しいかも。
セルニア:頭部に二本の巨大ドリルを備えた、胸もデカいが態度もデカい、ツンデレ金髪ヒロイン。秋晴と主従関係を結びつつ、恋愛関係になって欲しいかなと。まぁ素直に恋愛関係にならないからこそのツンデレなんだけれど。
四季鏡:セルニアと並ぶ、本作の巨乳ツートップ。ドジっ娘ぶりがウザ過ぎる。カラダだけが取り柄だが、それが最大の武器。このキャラを見ていると『エイケン』を連想する。
薫:ショタキャラ、と思いきや……。秋晴に冷たいようで、自分のことを見て欲しい、という微妙な内心の吐露が良い。
みみな:小動物。観察して楽しむ対象。
本シリーズの3巻は、5月に発売予定。前情報によると、今度もセルニアメインらしい。セルニア寄りの私的には「ずっとセルニアのターン!」は好ましいのだが、一度くらい朋美メインも見てみたいかなと。
ちなみに↓のアフィ画像を見て分かる通り、本作の表紙は執事モノの内容と関係なく、どういうわけか「ぱんつはいてない」である。書店で買う場合のアドバイスとして一言「気にすんな」
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これから面白くなるかも
今後に期待大
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シリーズとしてはまだ薦められない
素晴らしい





























