(SS)キョンいじめ
*注意:この項には、いじめ表現が含まれています。その種の内容が嫌いな方は、見ないことを推奨します。
勝手に今日輝いていたハルヒのレス:
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465 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 04:01:08 ID:sXB11RsG
キョンが逆にいじめられるSSをだします。
ただし後半はシリアスになってしまいそうなのでそこは多めに見てください
あと原作よんでないとわからない所も少しあります。まぁそんなに関係ないで
すが
466 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 04:02:15 ID:sXB11RsG
プロローグ
授業が終わり掃除をした後、片手にカバンを持ち、俺はいつも通りの目的地へ足を
運んだ。
当然SOS団の部室に決まっている。もうあの部屋に行く事は、毎日の日課となって
いた。もちろん、今日も例外ではない。
最初は、行くのが面倒くさいと感じていたさ。あんな所へ顔を出すくらいなら、さっさと
家に帰り、ゲームでもしていた方が時間の使い方としては合ってるだろう。
しかし、最近の俺はそんな事考えちゃいない。本当だ。
ハルヒが何か問題をおこし、俺たちはそれに振り回される。それはそれで非日常的な
感じがして面白いじゃないか。
こんな楽しい時間がずっと続けばいい。俺は心の底から思っていた。
467 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 04:03:35 ID:sXB11RsG
第1章
スタスタと歩き、いつの間にか部室に到着していた。朝比奈さんが着替えているとマズイので軽くノックをしてみる。……応答は無し。まだ来てないのかな?
廊下で突っ立っていても仕方ないので、ドアを開け部屋に入ることにした。……ってあれ? 朝比奈さんいるじゃん。一歩足をいれてドアを閉めた後、
「どうしたんですか、朝比奈さん。返事が無いからいないのかと思いましたよ」
「あ、あっ、キョ、キョン君、あ、あの……」
朝比奈さんは顔を真っ赤にして、足をガクガクさせていた。そんなお姿も美しいです。
「落ち着いてください、何かあったんですか?」
「えっ? だ、だってキョン君……」
「あれ、そういやハルヒがいないな。アイツ掃除当番じゃないからもう来てると思ったのに。どっかでトラブル起こしてなきゃいいが」
ハルヒだけじゃなく、長門も古泉もいない。まぁどうでもいいが。
468 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 04:04:34 ID:sXB11RsG
「す、涼宮さんならさっき……ご、ゴメンなさいっ、私、先に帰りますっ」
そう言うなり、朝比奈さんは慌ててドアを開けて出て行った。急いで俺も部屋の外へ出て、
「待ってください朝比奈さん! 何で帰るんですか? 意味わからないですよ!」
これは当然の疑問だ。しかし、そのままダッシュで逃げられてしまった。け、結構足早いんですね……違う、今はそんな事考えてる場合じゃないぞ。
なぜ、朝比奈さんはあんなに狼狽していたんだ? まったくもって訳がわからん。もしかして、女性特有のアレの日なのか? い、いや、今のは失言だったな。
考えていても仕方ないので、部室の中へ戻ることにした。う~、しかし寒い。すぐに電気屋のおじさんから貰ってきた暖房器具に近づき、え~とスイッチスイッチはと、……これでよし。
それにしても他の連中はまだ来ないのか。ハルヒの奴もどこで道草食ってんだよ、ったく。
特にする事もないので、団長席に座りパソコンを起動した。ついでにメールチェックしとくか。
はは、やっぱり空っぽだ。サイトの更新もしてないから当然の結果だな。
そして、そのままネットサーフィンをすること2時間。……おかしい、さすがに遅すぎる。部活の時間も、後少しで終わっちまうぞ。だれでもいいから早く来いよ、何か変だぞ今日は。
469 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 04:06:26 ID:sXB11RsG
俺がもやもやしながらマウスをいじってると、ふいに部屋のドアが開いた。見慣れた姿がそこにある。やれやれ、やっと来てくれたか。すぐにパソコンをシャットダウンして、すくっと立ち上がり、
「遅かったな、長門。何してたんだ?」
俺はいつもの席に向かいながら言った。質問された大人しい団員は、3秒ほど間を置き一言、
「……後片付け」
部屋の入り口で立ちっぱなしの長門は、小さな声で答えた。危うく、聞き逃してしまいそうなくらいの音量だった。
「そうか、お前もクラスの役割とかあるもんな。ご苦労さん。見ての通り今、俺しかいないんだ。古泉もハルヒも来てなくてさ、朝比奈さんはいきなり帰っちまったし」
冷たいパイプ椅子に座り、ほおずえをつきながら喋る。そんな俺を、長門はジッと見つめていた。なんか顔に付いてるか?
「…………」
た、頼むからなんか喋ってくれよ。空気が重くなるだろ。コイツも今日は様子が変だな、まぁいつも変なんだけど。
470 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 04:07:43 ID:sXB11RsG
「とりあえず中に入ったらどうだ? 廊下は寒いだろ」
俺がそう言うと長門は歩き出し、窓際の椅子に腰掛け、カバンから本を取り出した。中から出てきたのはいつもより分厚い本だった。下手したら凶器になるぞ、それ。
その後結局、ハルヒと古泉は部室に姿を現さなかった。古泉はともかくハルヒはどこへ行ったのかねぇ。
本当に自分勝手な団長様だぜ、まったく。
このままここにいてもさすがに無駄か。すっかり手持ち無沙汰になってしまった俺は、腰を上げ荷物を持ち、本を読み始めたまま動かない置物に
「俺もう先に帰るよ。お前はどうする? 長門」
顔を斜め上にして、上目遣いで俺を見ながら長門は、
「……もう少し残っている。気にしなくてもいい」
「そうか。それじゃあまた明日な」
「……さよなら」
最後の長門の表情が、少し寂しそうに見えた。まぁ、多分気のせいだ。
明日になれば皆部室にそろうだろう。そして、またハルヒが何か変な事を言いだすに違いない。うんうん。
そんな事を考えながら帰路についた。そういや一人で帰るのも久しぶりだな
本当にその時の俺は呑気だった。
471 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 04:09:14 ID:sXB11RsG
第2章
次の日、俺は家を出るのがいつもより遅くなってしまった。理由は簡単、アホな妹が勝手に目覚ましをいじったせいだ。20分もずらしやがって、畜生っ。
急いで学校に行き、上靴に履き替える。周りにはまだ他の生徒もいた。ふぅ何とか間に合いそうだな。息を整え、制服の乱れを直しつつ教室に入った。
よし、まだ担任は来ていない。安堵のため息をつき、自分の席へと向かった。
んっ? 机の上に何か置いてある。 ……誰だこんなくだらないイタズラをしたのは、全然笑えないぞ。
置かれていたのは教室の隅に飾られていたはずの花だった。オイオイ、水浸しじゃないか。どうせ置くならポピュラーな花瓶にしてくれよ、それならまだ机が濡れなくて済む。
「やれやれ。誰がやったかは知らんが後片付けくらいしとけ。気分が悪くなる」
こういうのは動揺するのが一番いけない。だからなるべく冷静を装い、掃除用の雑巾ですぐ机の上を拭いた。そうそう、ちゃんとこの花も花瓶に戻してやらないとな。そんな俺を皆は注目していた、ちょっと気味が悪い。
472 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 04:10:39 ID:sXB11RsG
「ふんだっ! つまんないの」
誰かがそんな事を言った、あぁ声でわかる。ハルヒだ。
「お前か、こんな馬鹿げた茶番をしたのは」
「そうよ、悪い?」
「ここまでアホとは思わなかったな。……そういやなんで昨日部室に来なかったんだ?」
「うるさいわね!!」
ハルヒは大声で言い放った。そして続けざまに、
「あっそうそう! アンタもう死刑確定したから」
と、不敵な笑みでいきなり宣告しやがった。朝っぱらから何を言い出すんだコイツは。道に落ちてた物でも食べたんじゃないか?
どこからつっこむべきか迷っている内に、教室の戸が開き担任の岡部が入ってきた。結局何も言えず仕舞いで終わってしまったぜ。まぁ別にいいか。
ハルヒの言葉を冗談に受け止め、俺は授業に集中した。ハルヒもそれっきり無言になり、それはそれでまた新鮮な感じがしてある意味面白い。
そんな俺がさすがに笑えなくなる事態に遭遇したのは、昼休みに入ってからの事である。
478 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 09:58:51 ID:4HF76gVE
>>472続き
第3章
そもそも少しづつだが、おかしいとは思っていた。谷口や国木田に話題をふっても、まるで俺を無視するかのように逃げて行きやがる。なんか谷口のアホにシカトされるのはすんげぇムカつくな。
他のクラスメイトからも明らかに避けられ、既に俺は教室で孤立していた。どうしたんだよまったく、俺が何をしたっていうんだ。そろそろ気が滅入っちまうから勘弁してくれ
そんなこんなでやっと4時間目が終わり、昼飯の時間になった。いつもなら国木田やらと一緒に食べるんだが、今の状況では無理っぽいだろうな。……仕方ない、一人で食うか。味は変わらないさ、うん。
カパッと弁当を開け、卵焼きをつついていたその時、後ろからガシッと腕を掴まれた。反射的に振り返ると、俺の腕を持ってる犯人はニヤッと笑い、
「ちょっと用があるからきなさい!」
反論する暇もなく、例の屋上前まで無理やり引っ張られた。なんだ急に元気になりやがって、まぁいつものハルヒに戻って少し安心した。 やっぱお前はこうじゃなくちゃ。
479 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 09:59:52 ID:4HF76gVE
だが安心したのも束の間、目的地に到着したハルヒは腕をほどき、
「今から始めるわよ。覚悟はいい?」
「始めるって、何をだ?」
「決まってるじゃない。死刑よ」
「はぁ? つまらん冗談はよせ」
やれやれ、こんな事を言う為だけに弁当の時間を邪魔したのか。呆れ顔になった俺がため息をついた瞬間、腹に痛みが走った。下痢とかそんな内面的なものではない、物理的な痛みだ。下を見るとハルヒの拳がめり込んでいた。
「ぐっ、な、何しやがる!!」
「アンタまだ自分の立場わかってないみたいね。いいわ、アタシがたっぷりと教えてあげる」
喋りながらハルヒはケリをいれてきた。ふとももにあたり、思わず崩れこむ。さらにハルヒは俺の髪を鷲づかみして、顔面に勢いよく膝をぶつけにきた。ひんやりとした床に赤い液体が飛び散る、俺の鼻血だ。
正直何が起こったかわからないくらいのスピードだったがはっきりと痛みは感じる。
480 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 10:00:53 ID:4HF76gVE
「ほらキョンちょっとは反撃しなさい、でないと面白くないじゃない」
ハルヒが口元を緩ませ言った。そ、そうだ何で俺はやられっぱなしなんだ、ちょっとはやり返さねば! こんな一方的にやられてたまるもんか!!
俺は歯を食いしばって立ち上がり、ハルヒめがけて殴りかかった。しかしハルヒは左手でパシッと受け止めて、
「こんなしょぼいパンチじゃ効かないわよ。パンチってのはもっとこうやって……」
振りかぶった鉄拳が俺の目の前に飛んでくる。さらに鼻血が空中に舞い、俺は背中から倒れこんだ。追い討ちに頭を足で踏んづけられ、上靴の先でこめかみをおしつけにくる。
あまりの苦痛にじわりと涙がでた。
ハルヒは、そんな様子の俺を冷たい目で見下しながら、
「はぁ、本当に弱いわね。団長として情けなく感じるわ」
「ふ、ふ、ふざけんな!! 大体何で俺がこんな目にあわなくちゃならないんだ、説明しろ!」
「そうね、キョン。アンタ最近みくるちゃんといちゃいちゃしすぎよ。ウチは団員内での恋愛は禁止なの、コレが理由。以上」
「ちょっと待て! 俺は朝比奈さんとそんな事した覚えはないぞ、濡れ衣だ!」
「は~ん、そんな嘘に引っ掛からないわよ! アタシ自身この目で見たんだから」
そんな馬鹿な! 俺にはまったく身に覚えがない、何かの見間違えだろ。
「それにしても遅いわねぇ、もうそろそろ……あっ来た来た、もう一人の罪人が♪」
ハルヒは俺の頭から足をあげ、訪問客のところに2、3歩近寄る。なんとか体を起こしそっちに顔を向けた。
そこには俺もよく知っている上級生が2人立っているじゃないか。
481 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 10:02:40 ID:4HF76gVE
「ハルニャン、遅くなってゴメンよ。なかなか机から離れなくてさ、ちょっと手間取ったにょろ」
笑顔でハルヒと会話するのは、気のいい先輩、鶴屋さんだった。なんでこんな所に?
「でもホラ、この通り捕まえてきたさ。めがっさ苦労したけどねっ。ほらみくる観念するんだ♪」
「い、いやですぅ、許してくださぁい。……ひぐっ、ひぐっ」
鶴屋さんに腕を組まれながら泣いているのは、……言うまでもないな。当然朝比奈さんに決まっている。
「みくるちゃん、もう諦めなさい。残念ながら社会で罪を犯した人は、その償いをしなくちゃならない訳。当然SOS団もそのルールを採用しているわ」
「ひっ、わ、私はな、何もしてません~、嘘じゃないですぅ」
「あら? みくるちゃんまでそんな事いうの、ふ~ん。じゃあアレは何だったのかしらね?」
ハルヒの言葉にビクッとしながら朝比奈さんは、
「あ、あの時は、わ、私も何がなんだか……ほ、本当なんです。信じてくださぁい」
あの時ってどの時なんだろうか。考える暇もなくハルヒは朝比奈さんに蛇のごとく巻きつき、
「言い訳はいらないわ! さて時間もあまりないしさっさとやらないと。鶴屋さん、キョンの方お願いね」
「OK、まかすにょろ。キョン君ゴメンねぇ、ハルニャンの頼みだから断れなくてさぁ♪」
そう言いながら鶴屋さんは、近くにあった木材の棒を持ち襲ってきた。鶴屋さんまでどうしたんだ、これは悪い夢か? 映画の時みたいな冗談の目じゃなく、鋭い目つきになってるし。わ、笑えないっスよマジで!
482 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 10:03:41 ID:4HF76gVE
容赦なく棒で殴られ、肩にハイキックを叩き込まれる。関節をピンポイントで狙われ、身動きすらままならない状態に追いやられた。こ、この人やっぱりつ、強い。ってかいつもより俺が弱くなってる気がするぜ。本当に情けない。
横を見ると朝比奈さんがハルヒのケリを食らい、悲痛な声で泣いていた。笑いながらハルヒは、朝比奈さんに暴行を加えている。
「痛い? みくるちゃん。アタシも本当は辛いのよ、こんな事するのは。でもここは心を鬼にしてわからせてあげるのが団長の務めだしね」
「ゲホッ、ひっ、ひいっ! も、もういやです~、痛いですぅっ」
そんな朝比奈さんの言葉を無視して、さらに乱暴をエスカレートさせていく。くそっなんてことしやがるんだコイツは!!
だが俺自身も似たような状況になっている。地面に膝をつき、からだを丸めて耐えていたがさすがに限界だ。
これ以上殴られると意識を飛ばしてしまうかもしれん。そんな俺に鶴屋さんはいつもの声で
「う~ん、これ以上痛めつけたらさすがに可愛そうだねっ。キョン君、もう許して欲しいかな?」
「……うぅ」
「ちゃんと喋るにょろ♪」
ドカッと蹴りこまれた。む、無茶言わないでください、声があまり出ないんだ。頑張って立ち、なんとか返事をすると、
「そうだなぁ、じゃあキョン君もこの言葉使いにするにょろ。そしたら許したげる♪ ほら早く」
「はぁっ、はぁっ、……も、もうめがっさ勘弁してください、お願いしますにょろ」
言った途端、笑顔で蹴りをお見舞いされた。みぞおちに。ゴホッと胃液が出てきて、またもやうずくまる。鶴屋さんは俺の背中に足を乗っけて、
「今のじゃ駄目だねっ♪ 全然使い方がなっちゃいないさ。残念だけど続行だ、惜しい事したねキョン君♪」
ハ、ハルヒ以上にタチが悪い気がする。
その後も休憩時間が終わるまで、一方的な暴行は続いた。朝比奈さんはいつの間にか、どこかへ連れて行かれている。
鶴屋さんがいなくなった後、俺は薄れ行く意識の中をさ迷っていた。
483 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 10:16:31 ID:4HF76gVE
第4章
気を失った俺が目覚めたのは、放課後になってからの事である。
体が痛いのをこらえながら、部室へ向かうことにした。しかし、ひどくやられたもんだぜ。
俺はこんな状態になりながらも、冷静に思考回路を働かせた。そうだ、まず落ち着く事が先決だぞ。
これはもう確信してもいい、今までと明らかに世界が変わっている。
そういや前にもこんな事態が起こったな、あの時はハルヒや古泉がいなくなって焦ったが……
だが今回はハルヒがいる、それに朝倉も復活していない。前回はこんなにひどい扱いをうけてもなかったし、あぁ意味がわかんねぇ!
鶴屋さんもいくらハルヒの頼みといってもあんな事までしないだろう。
484 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 10:17:57 ID:4HF76gVE
とりあえず部室だ、部室。あそこにいけば長門がいるはず、アイツなら何とか解決してくれるはずだ。
足を引きずりながら向かい、何とか部屋の前まで着いた。あぁ~、つかれたな。
だが、長門がまた普通の文芸部員に戻っていたらどうする?
そんな心配をしながら、俺はおそるおそるドアを開けた。
中には予想通り長門がいた。いつもの定位置に座り、昨日の分厚い本を読んでいる。う~んと、よしっ眼鏡はかけてないな。とりあえず一安心しとこう
そしてゆっくりと部屋の中に入って、
「長門、聞いてくれ! どうやらまた皆が変になっちまったらしい、理由はわからん。今回はハルヒもいるんだ、だがアイツも様子が変で……」
できるだけ大きな声で言ってるにも関わらず、長門は沈黙して本から目線を動かさなかった。
「お、おい、聞いてるか? あっそうそう、鶴屋さんまでおかしくなっててさぁ。見てくれよこの傷跡」
「…………」
まったく聞こえてないのか、1ミリも動かない
ちょっと待て、コイツまで変になってるのか? お前が駄目ならもうどうしようもないんだぜ。くそっ、どうすればいいんだよ。
その時、入り口で立っていた俺の後ろに、誰かがいる気配を感じた。すぐさま振り返ってみる、……あぁよかった、まだお前が残ってたんだな。
背後に立っていたのは、さわやかスマイル古泉だった。
487 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 12:06:44 ID:4HF76gVE
>>484 続き
第5章
俺はやれやれといった表情し、自称超能力者に話しかけた。
「古泉、一応聞いておくが俺が誰だかわかるな?」
前にも似たような事質問したっけな。普通の高校生になっていたらまずいので、とりあえずためしてみる。古泉は相変わらずの笑顔で、
「ははっ、当然じゃないですか。アナタとは同じ団員として、もう一年近くの付き合いになりますから」
さらっと答えやがった。いつもならウザイ野郎だが、今はいてくれて素直に嬉しいと感じるぜ。
「じゃあお前は超能力者なんだな?」
「まぁそう言った方が早いですね。その目で実際にご覧になったでしょう?」
嫌になるくらいな。
「ああ、見た。……そういや昨日はなんで部室に来なかった?」
「いきなり閉鎖空間が発生したんですよ。ですから僕ははそちらのほうへ」
それなら納得できるな。うん、わかりやすい。おおっと本題に入らねばっ
「古泉、お前のクラスは何か変わっていなかったか?皆がシカトするとか」
「いえ、別に何も」
またもや、さらっと言いやがった。まぁいい、とりあえず状況を説明するか
488 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 12:08:24 ID:4HF76gVE
「実はハルヒの様子がおかしい。身に覚えのない罪をなすりつけて、殴りかかりにきやがったんだ。そうだ朝比奈さんも一緒に暴行をうけて……世界がおかしくなっちまったとしか考えられん!」
俺が必死に説明すると古泉はクスリと笑った。今ので笑える所はないと思うが。
「失礼、確かにそれは一大事ですね。まさか僕の知らない間に世界が変わってしまったなんて、ふふ」
「その割には楽しそうだな。俺の話信じてないだろ?」
「いえ信じますよ。貴方の考えている通りこの世界は変化したのでしょう」
古泉はいつもの口調で進めた
「おそらくそうしたのは涼宮さんの仕業に間違いありません。彼女が願えばそのくらいの事は可能ですから。それはよくご存知でしょう?」
更に説明を続ける。どうでもいいが顔が近いぞ。
「そして皆が変化したのにも関わらず貴方は取り残されてしまった。……いえ、おそらく朝比奈みくるも同様に取り残されたんだと思います」
俺はその時ある種の不安を抱いた。
「まわりくどい言い方をするな、古泉。お前は何を言いたいんだ?」
「貴方も鈍いですね。さっきも言ったでしょう、僕の知らない間に世界が変化したと。貴方に言われるまでそんな事気付きもしませんでした。まぁ当たり前でしょう、そんな事に気づけるのは取り残された人くらいですから」
「……まさかお前」
俺が少し後ずさりしながら言うと、古泉はふっと笑い、
「やっと気づいてくれましたか。当然僕も変化してしまったんですよ。貴方に敵意をもってね」
489 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 12:11:18 ID:4HF76gVE
第6章
俺は急いでその場から立ち去ろうとした。しかし昼休みのダメージが残っていた為、すぐに古泉に捕まえられ、
「逃げても無駄です。おとなしくしてください」
「ふざけんな古泉!! お前は世界が変わったって気づいたんだろ? じゃあ戻すのに協力してくれよ!」
部室の中に追いやられながら叫んだ。さっさと、その手を放しやがれ! そして古泉は微笑のまま言った
「それは無理な頼みです。たとえ僕自身、変化に気づいてもどうすることもできません。貴方を叩きのめすことが涼宮さんの願い、そして僕の本能のようなものになってしまっているのです」
「何でハルヒがそんな事を願うんだ? 説明しろっ!!」
「それは僕にもわかりません、本当です。嘘をつく必要もないですから」
そう笑いながらヘッドロックをかけてきた。小学生ならともかく、高校生くらいの力になるとこれはもう殺人級な苦しみだ。圧迫する度に、息が止まりむせこむ。
「ゴホッ、ゴホッ!! た、たのむから放してくれ!」
「おやおや、この程度で仕方のない人ですね」
すっと腕を緩め、首を持ち、地面に叩きつけやがった。なんて力だこの野郎!
490 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 12:12:19 ID:4HF76gVE
俺は長門の方に顔を向けたが、さっきと変わらず読書をしていた。お、お前まで俺を見捨てるのかよ……。
「あぁそうそう。朝比奈みくるの事ですが、機関の仲間に頼んで地方に幽閉しました。彼女がいたら貴方と協力してしまうおそれがありましたから。時間移動すらできないようしっかりとね。念には念をです」
「幽閉って……馬鹿なことするな! 今すぐ解放しろ!!」
しかし古泉はやれやれと手を広げながら、
「残念ですが、それも無理です。彼女は涼宮さんがお許しになるまで見張らせていただきますから。もしかしたら一生いてもらうことになるかもしれません」
古泉が喋ってたその時、部室のドアが開いた。入ってきたのは、……ハルヒに決まっている。
「おっ、古泉君やってるわね~。感心感心♪」
と笑いながら言い、団長席に座った。俺は笑えなかった。
「ん~、でもまだ甘いわね。見てなさいコレを思い切り振りかぶって……」
ハルヒはパソコンのマウスを手に持ち、俺の頭に狙いを定め投げつけてきた。鈍い音と共に激痛が走る。
「よしっ、ナイスヒット♪ アタシの腕もまだ鈍ってないわね」
「さすが涼宮さんです。僕も見習いましょう」
頭を抑えうめいてる俺に、古泉が接近して、
「さぁ選んでください。ふんもっふがいいですか? まっがーれがいいですか?」
意味のわからん事をいう奴だ。だが返事をしとかないと、また鶴屋さんの時みたいになるな。
491 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 12:14:11 ID:4HF76gVE
「そ、それは、ど、どう違うんだ?」
「口でいうのも面倒くさいですね。サービスでどっちも味あわせてあげます。まずはまっがーれからいきますよ」
いきなり俺の指を掴み、曲げてはいけない方向に力を加えた。痛い! 痛い! 折れる、折れちまう!!
「大丈夫折れない程度に加減してますから。じゃあつぎはふんもっふですね」
左手で髪を掴み無理やり顔をあげさせる。そして右手の掌を俺の目線斜め下に持ってきた
「口を閉じてないと舌噛みますよ。それではいきます」
そして右手を引き、大声で、
「ふんもっふ!!」
顎にすごい衝撃が加わる。同時に脳がぐらぐらしてきた。このアホ、掌底 を放ちやがったぞ。痛いし、何より気持ちが悪い。乗り物酔いした感じで
「うん! 古泉君なかなか言い技をもってるわ。やっぱり副団長は違うわね」
ハルヒが腕を組みながらうなずいている。何が楽しいんだ、こんな事して。
長門は俺がこんな状況になっていても、ずっと本を読んでいる。もう俺には味方がいなくなった
その後の事は覚えていない。古泉とハルヒにやられるがままにされ、そのまま伸びてしまった
495 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 13:35:34 ID:4HF76gVE
第7章
結局そのまま部室で寝ている羽目になり、朝になってしまった。う~くらくらしやがる、あれからずっと気を失っていたのか……風邪引かなかったのが不幸中の幸いだな。
周りにはだれもいない。あいつ等俺を放置して帰っちまったか、くそ。え~と今の時間は、げっもうこんなに経ってるのか。今から行ったら2時間目の途中になるな。
いや、今は授業にでてる場合じゃない、どうにかしないと。だけどどうしようもないな……
やがてチャイムが鳴り、休憩時間になった。さて、今から何をするか。考えているとドアが急に開いた。
憎たらしい笑顔の古泉がずかずかと入ってきて、
「おや、まだ寝ていたんですか。早く教室に行きましょう、僕が送っていきますよ」
どうせ抵抗すると殴られるので、素直に歩き出した。正直教室には行きたくない、早く帰りたいんだ。
「さぁ着きました。どうぞ中へ。涼宮さんがお待ちですよ、それにクラスメイトも」
ドンッと背中を突き飛ばされた。古泉は手を振りながら自分のクラスのほうに戻っていく。俺は覚悟を決め、とぼとぼと自分の席に向かった。
しかしそこには俺の机と椅子はなかった。ぽっかりとその場所は開いている、別に驚いちゃいないさ。大体予想はしてたからな。
窓の外をみると、俺の机に入れてたはずの教科書が捨てられていた。ひでえことするなぁ。にやにやしながら見てんじゃねえぞ谷口! 国木田まで笑ってやがる、ちっ。
496 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 13:37:16 ID:4HF76gVE
「誰がこんな酷いことしたのかしらねぇ?」
ハルヒが気持ち悪い笑みで、わざとらしく言った。お前だろ犯人は。
そして授業が始まり、席がないので後ろで立っていた俺に教師が
「どうした? さっさと着席しろ!」
みりゃわかるだろ椅子も机もないんだよ! どいつもこいつも馬鹿にしやがって。
「じゃあアタシの椅子に半分座らせてあげる。感謝しなさいキョン♪」
ハルヒが言った
「おぉ悪いな涼宮。ホラ、早く座らせてもらえ」
もう俺は何もつっこまなかった。駄目だ、完璧に世界が崩壊してやがる。優しいハルヒの計らいで半分椅子を譲ってもらう。
当然企みがあるわけで、授業中俺の手にシャーペンは刺すわ、常に腹を殴るわで散々だった。なぜか反撃もできない。おそらくハルヒは、俺が抵抗できないように望んでるのだろう。まったく、都合のいい世界だ。
悲鳴をあげ痛がっていても、誰も気にすることなどなかった。逆に教師に怒られてしまう。
昼休みに入った途端、また昨日の場所まで拉致された。今度はクラスの連中も何人かいる、えぇとアイツは阪中だな。それと山根、お前まで俺をリンチするのかよ。
497 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 13:38:12 ID:4HF76gVE
何十分も皆から暴行をうけ、俺は早く気絶したいと思った。そっちの方が痛みはないもんな。
しかしその願いは叶わず、昼休みが終わるまで意識を保ってしまった。ぼろぼろになった俺をハルヒは無理やり歩かせ、教室まで戻らせた。悪魔だコイツ。
当然アザだらけの俺を教師が見ても何も言うことはなく、授業は進んでいった。横のハルヒが足を思い切り踏んづけにくる。俺が悲鳴をあげるまで力の限り押しつぶした。声は出たが、涙は枯れてもう出なくなっている。
「キョン大丈夫? そんなに痛かった? じゃあもっと強くしたげる♪」
笑顔で言い、さらにぎりぎりと力を加えられた。
「腹筋ももっと鍛えなくちゃいけないわね。歯を食いしばりなさい♪」
そしてマシンガンのごとく腹を殴りつづける。拳が硬い。
最後の授業が終わった頃には、俺の体は鞭打ち状態になっていた。呼吸をするだけで骨が痛い。
掃除当番のハルヒは俺をやっと解放した。これはチャンスと思いそのままウチに帰ろうとしたが、
「ちゃんと部室に行っとくのよ! もし勝手に帰ったら家まで乗り込むんだから!!」
進路変更、俺は痛みと戦いながら部室まで行くことにした。
498 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 13:40:30 ID:4HF76gVE
第8章
今頃、朝比奈さんは何してんだろうな。酷い目にあってなきゃいいが。
せっせと歩きながら考えていた。しかし、これからもこんな地獄を味わうのか……
俺はやっとの思いで部室に到着した。どうせまたリンチされるのに何でこんな所こなきゃならないんだ、嫌になってくるぜ。だが家に帰ってもハルヒは絶対押しかけてくるし、どこへ行こうが一緒だな。はは。
ドアにノックをしてと……あぁ朝比奈さんいないんだっけな。ため息をつき、そのままゆっくり扉を開けた。
既に長門は来ていて、昨日のデジャブのように、同じ位置で同じ分厚い本を読んでいた。そんなに面白いんだろうか、その本。
どうやら古泉はまだ来てないみたいだ。今日は何されるんだかな、はぁ。
ってかそもそも何でこんな事になっちまったんだ? 何もわかんねえぞ。誰かマジで説明しろよ
わかりそうなのは長門ぐらいなんだけどなぁ、でも何も喋らないし。俺は机にもたれながら、長門を眺めていた。
……そういやコイツは俺に何もしないんだな、助けもしないが殴りもしない。ずっと本を読んでいるだけだ。正直、長門まで敵になったら気がくるってしまうかも。まだ良いほうか。
499 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 13:41:20 ID:4HF76gVE
「なぁ、長門。何かおススメの本とかあるか? 気を紛らわすのにいい小説とかさ」
俺は、ただひたすら誰かと喋りたかった。普通の会話をしたくてたまらないんだ。じゃないと本当に発狂してしまう可能性がある。長門にちょっと返事を期待したんだが、
「…………」
やっぱりか。こっちを向くことすらしてくれん。だが俺はそれでも語りかけた。
「あっ、前に借りた本は中々面白かったぞ。SF物も悪くないんだな」
「…………」
「また図書館に一緒にいこうぜ。その時は俺も難しい本に挑戦するよ」
「…………」
「い、いや、たまにはアウトドアにどこか行くのもいいな、希望があったら言ってくれ」
「…………」
「ははっ、な、何か答えてくれよ。宇宙の事でも何でも構わないから」
「…………」
無駄とはわかっていたが少し辛いな。んっ、もしかしてこれが長門の狙いなのか? こうやって無視することで俺を精神的に追い詰めてるのか。それなら効果は抜群だ、威力がありすぎる。
500 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 13:42:16 ID:4HF76gVE
……もういいや、家に帰ろう。ハルヒが来ても古泉が来ても構わない。好きにしてくれっ。
どうせこれから先、味方のいない俺にはどうする事もできないし。
やれやれとため息をついて、カバンを持ち立ち上がった。
窓から外を覗いてみる。ふと、木についてた枯葉が風に乗せられどこかへ飛んでいった。
俺もあんなに飛んでいけたら、どれだけ幸せだろうな。
ドアの方へ歩き扉を開け、振り返り、
「長門、ハルヒ達が来たら、煮るなり焼くなり何でもされてやるよって伝えてくれ」
「…………」
「それじゃあな、また明日」
そのまま部屋を出て、扉を閉める瞬間にそれは起こった。
「……プログラム完成」
504 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 15:05:06 ID:4HF76gVE
>>500の続き
第9章
今喋ったのは当然俺じゃない。じゃあ他に誰がいる?
長門だ。
二日前に聞いたばかりの声だが、俺には十年ぶりくらいに感じた。落ち着きのある今の一言は俺のよく知っている長門の声に間違いない。決して幻聴なんかじゃなかった。
俺はすぐさま部屋に戻り長門に近づいた。さっきとは明らかに違う、本も読んでない。そして何よりの証拠に、俺の顔を見ている。
「な、長門。俺の事わかるか?」
おそるおそる聞いてみた。もし殴りかかってきたり、ハルヒ達とグルになっていたらどうする?
しかし長門はそんな悩みをすぐ吹っ飛ばしてくれた
「知っている。そして、あなたの今おかれている状況も」
「じゃ、じゃあなぜ今まで助けてくれなかったんだ? 答えてくれ!」
当然の疑問だ。知ってたなら何とかしてくれても良かったのに、せめて返事くらいはして欲しかったぜ。
長門は本を持ったまま立ち上がり、部室の入り口にむかった。そして、ドアを開けて、
「部屋から出たほうがいい。歩きながら説明する」
すぐに長門の言う通り廊下へ出て行くことにした。
505 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 15:06:00 ID:4HF76gVE
人気のない所を選んでるのか、誰かとすれ違う事もなかった。そっちの方が安心だ。
そして横で歩いてる長門に、我慢できず聞いてみる。
「おい長門さっきの質問なんだが」
すると長門は目線を動かさないまま、
「あなたが思っている通り、この世界は涼宮ハルヒによって改変された。変化したのは2日前の夜から」
長門はそのまま続ける。
「変化した結果、取り残されたあなたと朝比奈みくるに対し、明確な敵意を持つよう皆の本能に刷り込まれた。特にあなたの方に危害が加わるようになっている。朝比奈みくるの比ではないくらいに」
俺は急にそんな事を言われたので混乱した。ええと、整理しなきゃな。まずハルヒが世界を変えたってのは知っている。皆が俺と朝比奈さんに敵意を持っているというのも痛いほど体験済みだ。
二日前ってのは確か俺と長門しか部室にいなかった日だな。朝比奈さんすぐ帰っちまったし。しかしあの日の夜に変化しただと? なぜ? 知るかそんなもん それに何で俺と朝比奈さんだけこんな目にあってるんだ?
506 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 15:07:45 ID:4HF76gVE
「私にも理由はわからない。でも変化してしまったのは事実」
ピタッと立ち止まり長門が言った。同じように俺も立ち止まる
ん?ちょっと待てよ。今の話、何かおかしいぞ。
「じゃあ長門、お前は何で平気なんだ? 世界に取り残されたのは俺と朝比奈さんだけなんだろ?」
そうだ、コイツもハルヒによって洗脳されたのなら、今こうやって俺と喋れる訳がない。まさか古泉の時みたいにフェイントをかけているんじゃないだろうな。
少し警戒している俺を見上げながら、長門は答えた。
「私は世界が改変されるのを知っていた。そして変化する前に、すでに涼宮ハルヒの力に対する抵抗力をつけていた」
「な、なんでそんな事ができるんだよ? もしかして予知能力か?」
長門は首を小さく横に振った。
「涼宮ハルヒの力に対抗するワクチンを持って、私に世界が改変する事を教えてくれた人物がいた」
誰だよ、そんな準備のいい事をする奇特な奴は。ノーベル賞を送ってやりたい気分だぜ。
長門は俺の目を見つめながら衝撃の言葉を放った
「それを教えてくれたのはあなた」
507 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 15:08:53 ID:4HF76gVE
第10章
俺は一瞬耳を疑ってしまった。今、長門さんは何とおっしゃったんだ?
「悪い長門、もう一回言ってくれるか?」
リトライを頼む俺を見て、長門がもう一度言う。
「2日前の放課後、私の元にやってきたのはあなた」
どうやら俺の聞き間違いじゃなかったらしい。
落ち着いて思い出せ、2日前の俺は長門の所にいっちゃいない。むしろ一人部室にいた俺の所に後から長門がやってきたんだ。そのくらいは覚えている。
「正確には2日前のあなたではない。異時間同位体のあなたに教えてもらった」
異時間同位体ってのは確か長門がよく朝比奈さん(大)と(小)をわけるときに言う言葉だったよな。ん? って事はたぶん、
「長門、もしかして俺が今から過去に飛ぶのか?」
おそるおそる聞いてみた。案の上、長門はうなずく。
「そう。私が作ったワクチンを持って、あなたは2日前に行く必要がある」
無表情でさらりと答えた。
過去に行ったりするのはこれが始めてじゃない。今まで何回か体験してある。そうやって問題を解決してきたんだ、きっと今回もそのパターンなんだろう。
508 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 15:10:43 ID:4HF76gVE
「しかし過去に行くといってもどうするんだ? 朝比奈さんはどっかに連れてかれちまったぞ」
「大丈夫、私があなたを2日前に送る」
「送るって、そんな事できるのか?」
「時間移動する事自体は難しくない。至極簡単な事、これは前にも言った」
そういやそんな事言ってたような気もする。まぁこいつなら、あらかたの事はやってのけるだろう。
「よし、わかった。で、ワクチンとやらはどこにあるんだ?」
そうだコレをもっていかなきゃ話にならん。
すると長門は手に持っていた分厚い本を差し出した。
「この本に涼宮ハルヒの力を遮断するプログラムが入っている」
そう言うと長門は俺に本を預けた。結構重たいなコレ。
「涼宮ハルヒの力があまりにも強力な為、そのサイズになった。すべてのページに入力を施してある。それを作るのに集中する為、昨日から何も喋ることも、あなたを助ける事もできなかった」
「なるほどな、そんな理由があったなら仕方ないさ。別に構わん。それなら学校へ来ずに家でやったら良かったのに」
「できるだけ自然に作業を行う必要があった。もし私が姿を現さなかったら、涼宮ハルヒや古泉一樹は怪しむはず。邪魔をされたら厄介」
確かに、あいつ等はある意味最悪のコンビだからな。
509 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 15:11:40 ID:4HF76gVE
「もう余り時間がない。早急に行動しないと発見される可能性が出てくる」
長門は俺の手を握った。性的な意味じゃなく時間移動の為だろう。
「今からあなたを2日前の放課後に移動させる。そして過去の私にその本を渡してくれたらいい。後はあなたを導いてくれるはず……」
さっきよりも若干小さな声で言った。あれ、ちょっとまてよ。
「長門、お前は一緒に来てくれないのか?」
「私が行く必要はない。過去の私だけで事足りる。それにしなくてはならない事も残ってる」
まぁ確かに長門は一人いたらそれで十分だ。二人も必要ない。
「目を閉じて」
これは時間酔い予防だ。朝比奈さんも過去に行く度に、よく指示をしてくる。
俺は最後に一言質問した。
「長門、お前はもう未来の俺に会ったんだよな? その時の俺は今どこにいるんだ?」
長門はゆっくりと返し、
「……行けばわかる」
その後、俺はエレベータに乗った感覚に陥った。
537 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 18:38:39 ID:4HF76gVE
>>509続き
第11章
うぅちょっと気持ち悪いな。朝比奈さんの時と違い適当な感じがする。いくら簡単でもあまり長門は慣れていないのか?
そんな事を考えながら目を瞑っていた。
そして少し光が差し込み目を開ける。とりあえず周囲を見てみた、横にいた長門がいない。
俺は部室の前で立っていた。そして無意識にドアを開けてしまい、
「きゃ、きゃあ! キョ、キョン君閉めてください!!」
着替え中の朝比奈さんがそこにいた。下着を手で必死に隠して、
「は、早く出て行ってくださぁい!」
しかし俺はその時勘違いしてしまっていた。いきなり朝比奈さんに抱きつき、
「朝比奈さん無事だったんですね! 心配したんですよ、変な事されませんでしたか?」
「えっ? ちょ、ちょっとキョン君、は、離れて!!」
「でも良かったです怪我もなさそうで。古泉の奴、俺がぶん殴りますから!」
「な、何言ってるの? あ、あの!こんな所、涼宮さんに見られたら……あっ!!」
その時後ろでガサリと物音がした。朝比奈さんは幽霊を目撃したような顔になっている。だが、俺が振り返った時には誰もいなかった。
そこでやっと2日前に来た事を思い出し、急いで朝比奈さんから離れる。
「す、すいません朝比奈さん。い、今のは間違いで、失礼しましたっ」
呆然としている朝比奈さんを置いていき、いそいで廊下に出た。そうだ、早くこの時間の長門を探さなくちゃならないんだった。何を馬鹿やってるんだ俺は。
538 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 18:39:34 ID:4HF76gVE
急いで辺りを捜索した。……くそう、いない。とりあえずアイツのクラスにいってみるか。
その時、幸運にも長門が目の前からやってきた。行く手間が省けたぜ。
俺はすぐに歩み寄り、一方的に喋った。
「いきなりで悪いが、俺はこの時間の俺じゃない。2日後から来たんだ。理由はハルヒによって世界が変えられちまってさ、それで未来のお前からコレを預かってきた。渡せばわかるっていってたぞ」
そんな事をいきなり聞かされた長門は、驚く様子もなく冷静だった。重たい本を手渡しすると、すぐにパラパラとめくり始める。そして10秒ほど経った後、
「……そう」
何がそうなんだ?
「……すべて理解した」
どことなく寂しい声で長門は言った
「い、今のでいいのか? もう終わり?」
「この本のデータによって2日後の私と同期した」
「って事はお前はさっき、俺を過去に飛ばした長門と同じなのか?」
「そう考えても構わない。ただし実際は異なる」
まぁそんな事はどうだっていい。長門は長門だ。
539 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 18:40:38 ID:4HF76gVE
「それで、俺はこれからどうすればいいんだ? お前が導いてくれるんだろ?」
「そう」
「で、具体的に何するんだ?」
俺が尋ねると、長門はスタスタと歩き出し、
「私について来て」
またかよ、さっきと似たようなシチュエーションだな。仕方なく後にくっついて歩いていった。
そして5分ほど歩いた所で、長門は立ち止まった。目の前には小さな部屋がある。こんな部屋あったんだな。
中に入るとほんの四畳くらいのスペースしかなかった。
「長門、そろそろこの部屋に連れてきた理由を教えてくれるか?」
こらえきれず聞いてみた。
長門は3秒くらい間を空けて、
「第三者に目撃されると厄介。だからここに来た。……今から始める」
「始めるって何をだ?」
狭い部屋で誰かに見られてはいけない事を長門とする。ちょっと邪な妄想をしてしまいそうだな。
俺が不真面目な事を考えていると、長門は真面目な声で答えた。
「……ここであなたを殺す」
540 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 18:42:05 ID:4HF76gVE
最終章
やれやれ、今度こそ耳がおかしくなっちまったか。もしくは長門が言い間違えたのかな?
さっきもびっくりさせられたが、今のはもっと驚いたぞ。俺を殺すって聞こえたんだ、びっくりしないほうがおかしいぜ。
しかし長門は続けた。
「大丈夫。すぐに死ねる、ほんの一瞬」
俺は口をぽかーんとあけていた。そして我に帰り、
「な、長門、変な冗談は辞めろよ。今はさすがに笑えないって」
「ふざけてはいない。至って正常」
「正常じゃないって! まったくもって俺には訳がわからんぞ、意味不明だ」
「……なら説明をする」
長門は俺の制服のネクタイ辺りを見つめながら喋りだした。目が悲しそうにみえるのは気のせいじゃないだろう。
そして、手にもっていた分厚い本を見せ、
「このプログラムは確かに有効性があり、これがあれば涼宮ハルヒの力から逃れる事ができる」
当たり前だ、お前が作ったんだから
「でも完璧じゃない」
「は? だが未来のお前はハルヒの影響を受けてなかったぜ」
「これは一時的にしか効かない。最長で3日程度。それに一回使ったらまた作り直す必要がある。もし効果が切れたらあなたに危害を加える事になる」
542 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 18:42:59 ID:4HF76gVE
「な、何でそんな未完成なものをお前は俺に託したんだ? ちゃんと完成したのを作ればいいじゃないか」
「私の知能より、涼宮ハルヒの力のほうが勝っていたから。私にはこの程度で限界」
「そんな……で、でも俺を殺す理由はないだろ! 死んだら意味ないじゃないか」
声を荒げて喋る俺に、長門はうつむき加減で答えた
「おそらくあなたは、これから先ずっと涼宮ハルヒによる影響で悩まされる。日に日にエスカレートした暴行を、あなたは受けていかなくてはならない」
確かに、この日からみて明日よりも明後日の方が酷かったな。
「そして、ここからが一番の問題。その暴行の結果、あなたが息絶えてもそのまま死ねるとは限らない」
そんな死に方は俺もゴメンだ。
「死んだあなたを見て、涼宮ハルヒがもし願えば、また時間がループしてしまう恐れがある」
「ループって、アレか?何百年も夏休みが繰り返された例の事件みたいな」
「そう。もしそうなれば、今度はあなたを助ける人はいない。私も洗脳されてるはずだから。例え自害をしてもその死体を発見されたら同じこと」
「そ、そんな……」
「つまりあなたは永遠に苦しむ事になる」
なんだよこの状況は、全然ありえないぞ。何で助けてもらえると思いながら過去に来たのに、逆に殺されなきゃならないんだよ。
543 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 18:44:46 ID:4HF76gVE
「な、何か解決策はないのか? そうだ! 世界を改変する前にハルヒをどうにかするとか」
「それはできない。涼宮ハルヒに手を出すことは、情報統合思念体が許可しないから」
俺はもうほとんど諦めていた。あの長門がここまで言うんだ、おそらくどうにもならない事態になっているんだろう。実の所もう疲れた。短い間だったがショッキングなことがありすぎたんだ。肉体的にも精神的にももう限界がきている。
「私にできるのは、苦しまない内にあなたを楽にしてあげる事。それしかできない」
長門が消え入りそうな声で言った。
544 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 18:46:05 ID:4HF76gVE
俺は大きなため息をつき、長門を見ながら、
「そうか。じゃあ、お前の言う通りにするよ」
「……そう」
「あぁどうせ殺されるんなら、別に過去に来る必要なんてなかったんじゃないか?」
「あなたが未来から来なかったら、私は涼宮ハルヒによる影響を受けてしまう。ワクチンがないから。そうなればこの時間にいるあなたはどうすることもできなくなる。今のように過去へ遡れない」
「なるほど。今頃この時間の俺は一人で部室にいるんだよな、明日から地獄が始まるともしらずに。自分の事ながら同情するよ。どうせなら今日死んどけばよかったぜ」
「それも不可能。もし私がこの後、部室へ行きあなたを殺したら、今のあなたはここにいるはずがなくなる。矛盾が生じる」
「なんかややこしいな。そうだ朝比奈さんはどうなるんだ?」
「あなたが2日後から消えた後、涼宮ハルヒは一番の標的を失う。その結果、力が弱まり、世界が元通りになるはず。そうなったら解放される」
「そりゃ良かった。そういえばハルヒが世界を改変した原因は結局わからなかったな。何かしたか俺? しかし俺がいなくなったら妹とか親とか心配するだろうな」
「大丈夫。世界が元通りになった後、私があなたの存在を皆の記憶から消す」
「はは、結局お前には最後まで迷惑かけるな。スマン」
「構わない。情報操作は得意」
長門がそういった後、俺は目を静かに閉じた。
「じゃあ長門、やってくれ」
「……わかった」
長門は俺に近づき、何か早口で唱えだした
「や、やっぱ、タイム。心の準備をする。本当に痛くないのか?」
「安心して。すでに麻酔をかけつつある。これで痛覚は無くなるはず」
「そ、そうか」
「あなたの遺体は、私が責任を持って手厚く葬る」
「ありがとよ。よしっ、準備はいいぞ、来い!」
覚悟を決め言った。
その瞬間体が暖かくなる、まるで眠りに落ちるかのようだ。
最後に長門にもたれかかった所で、俺の意識は消えた。
「……皆があなたを忘れても、私は忘れない……」
おわり
545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/27(火) 19:09:36 ID:sm4YiBAs
GJ!!終わりも良かったよ
546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/27(火) 19:11:26 ID:IvErpNNy
乙!こいつは立派なSSだ
547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/27(火) 19:37:01 ID:U/HOO3x3
ただいじめるだけのSSじゃないな。すげぇ!
548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/27(火) 19:38:36 ID:h8N5kNMb
全俺が泣いた
周知age
549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/27(火) 19:42:02 ID:af4abV3Y
長門萌
551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/27(火) 19:48:51 ID:+pJTmhzC
完成度が高すぎる!
ただいじめるだけでなく、シナリオがしっかりしてて終盤が凄かったぞ。GJだったな!
これを気に、ネットで流したらどうだろうか?
552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/27(火) 19:56:04 ID:KvowcLtF
ハルヒにいじめられるなんて天国じゃねえかよバカキョン
長門長門うぜーお前はドラえもんかっつーの
553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/27(火) 20:13:50 ID:u624EH7G
うん、それのび太
554 :T.K ◆vDcOqdC/aA :2007/02/27(火) 20:39:04 ID:4HF76gVE
全部読んでくれた人ありがと。
-----------------------------
(舟)
いじめSSとしてだけでなく、伏線を張ったタイムループシナリオとしても秀でていますな。古泉の「まっがーれ」と「ふんもっふ」、馬鹿らしい名前を付けて暴行を加えるあたり、いじめっぽさが出てるなぁ。


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コメント
キョンの諦めが早過ぎる気も。未来人という不確定要素があるのに。
Posted by: | 2007年02月28日 21:47
話が良くまとまってて面白かった。
しかし、なんだか悲しい感じがする話だなぁ。
結局、キョンは何が原因でこうなったか分からないまま死んでしまったし、その原因も知らないうちに踏んでしまっていたのだから・・・
Posted by: | 2007年02月28日 21:55
原因・・・朝比奈さんに抱きついていたところを見られていたとか?
Posted by: Anonymous | 2007年02月28日 22:21
キョンは長門に全幅の信頼を寄せているんだな……
Posted by: Anonymous | 2007年03月01日 01:40
ハルヒが世界を改変しなかったらキョンは過去に飛ばないわけで
そうするとキョンが朝比奈さんに抱きつくこともないわけで
そうするとハルヒが世界を改変することもないわけで
っていうモヤモヤはこの手のものからは切り離せないものなんですかね
Posted by: | 2007年03月01日 02:15
↑そうかも
537の文で「物音がした」「幽霊を見たような」ってあるから、実はハルヒに見られてて
過去に戻った自分が引き金なのかも。
もしそうだったら伏線やらループやら上手すぎで神。
Posted by: Anonymous | 2007年03月01日 04:47
プロットとしては良く出来てるほうだけど、解決策の部分がちょいと食い足りないか。
てか、消息不明で解決するなら,キョンを半年くらい時間凍結し、皆の世界から遮断しても同じ効果を得られるんでねえべか?
(世界が正常になってから、関係者の記憶の操作を再度行ってキョンを戻せばよい)
Posted by: さきち | 2007年03月01日 08:01
ひそかにキョンの逆襲を期待していたんだがなあ。
Posted by: | 2007年03月01日 08:49
長門が過去に飛ばさなかったら、朝比奈さんに抱きつかなかったわけだが
長門もグルとか、そういう意味?
Posted by: Anonymous | 2007年03月01日 09:01
>「あら? みくるちゃんまでそんな事いうの、ふ~ん。じゃあアレは何だったのかしらね?」
>ハルヒの言葉にビクッとしながら朝比奈さんは、
>「あ、あの時は、わ、私も何がなんだか……ほ、本当なんです。信じてくださぁい」
>あの時ってどの時なんだろうか。
いや、このあたりを読んで反射的に思っただけだ。
Posted by: Anonymous | 2007年03月01日 12:22
>>米7
それもそうかもしんないな。
ただ、もしも元の世界になっても再びハルヒがキョンを見たらどうなるか・・・とも考えられるかな?
元に戻るっても、ハルヒがキョン敵視していない状態に戻るだけであって、キョンの朝比奈さん抱きつき事件の記憶まで消えているのか少し疑問だから、もしも残っていたらまたキョンを敵視している世界になっちゃうんじゃないかな?
長門にその記憶を消してもらう手もあるけど、こうなった原因は分かってないっぽいし・・・
Posted by: | 2007年03月01日 18:59
これは長門の歪んだ愛情が招いた、キョンをハルヒから取り上げて独占するための計画だと思ったのは俺だけか?
キョンのことを覚えてるのは自分だけ、ハルヒは二度と手は出せないしキョンが神聖視していたみくるにも痛手を負わせ…
Posted by: Anonymous | 2007年03月02日 06:26
まさかのどんでん返しでバットエンドだけど構成は秀逸。
萌え要素満載のSSもいいけど、こういう鬱展開のやつも面白い。
Posted by: tool bird | 2007年03月03日 01:59
一作家としての意見なのだが、
手放しに誉められる作品かと問われるとそうとも言い切れず、
反対に否定の言葉を重ねられるかと問われるとそうも言い切れない。
確かに構成は上手い。伏線の繋げ方も秀逸だ。そこらのプロに引けを取らないだろう。
だが残念なことに起承転結の転が存在しなく結が弱過ぎる。
故に読了後に味気無さを感じさせてしまう。
その辺りを考えていればさらに良い作品になっただろうと私は思う。
まぁ一個人としては、いじめものは嫌いなんだが、
しっかりと最後まで読めて楽しめたと言う点で神作だと思う訳だがw
このスレに突貫してくるか
Posted by: no name | 2007年03月03日 22:56
思ったんだけどキョンがもっと過去に戻れば
キョン自体は自由に動けるわけだから
ハルヒとその他の人物のをキョン自身が
帰ればどうにかなると思ったんだけど・・・
Posted by: Anonymous | 2009年03月22日 00:00
これはよくできてるな
シンプルでいて構成が上手い
Posted by: Anonymous | 2009年04月01日 16:43
キョン「…という夢を見た。」
ハルヒ「あんた、馬鹿じゃないの。」
というオチを加えるのはどうですか?
Posted by: Anonymous | 2009年10月07日 00:49
絶望系思い出した。
Posted by: Anonymous | 2009年10月07日 13:45