2006年09月10日

(SS)古泉一樹の消失

勝手に今日輝いていたハルヒのレス:

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699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/09(土) 01:54:45 ID:If8VgKYk
 何かがおかしい。
 違和感を感じ始めたのは、文芸部室でしばらく無駄な時間を過ごしてからだった。

 今朝……妹にも母親にも異変はなかった。
 登校ハイキングコースでもおかしなイベントは皆無で黙々と足を進めた。
 教室も特に変わった風はなく、国木田も普通で谷口はアホだった。

 こうしてSOS団にいる今でも、いつも通りの風景がそこにあるだけだ。
 ハルヒがパソコンを弄っていて、朝比奈さんがお茶を淹れていて、長門はハードカバーを読んでいる。
 そして俺も普段どおり一人寂しく詰め将棋を


 アッ―――! 古泉ィ―――――ッ!!


701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/09(土) 02:03:45 ID:7afUzayb
 古泉一樹の消失


702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/09(土) 02:06:54 ID:iijcSC6a
 >>701
 なんの問題もなく
 何もなかったように進行しそうだな


703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/09(土) 02:07:47 ID:WNyCaDvk
 >>701
 キョンがまじめに探さずそのまま改変されそうだw


705 :電波受信により699の続き :2006/09/09(土) 03:03:21 ID:If8VgKYk
 何ということだ、全然気がつかなかった。
 そうだよ、いないんだ。いないじゃないかエスパー少年・古泉一樹が。

 ハルヒ「ちょっとキョン、何なのよ急に立ったりして」

 手を止めたハルヒが訝しげな視線を投げてくる。ハルヒ、SOS団は4人でいいのか?

 ハルヒ「? そうよ。あんた、本当にどうしたの」
 みくる「あたしたちの他に誰もいないはずですけど……?」
 長門「……コクリ」

 しっかり消失してるじゃないか、古泉。長門にまで忘れられるとは大した奴だ。
 何というか、気持ち悪い。いるならいるで気に食わないがいないならいないで塩なしゆで卵を食ってる気分だ。
 どっちにしろ俺に不快感を与えるとは忌々しい野郎め。

 ●<ひどい言われようですね。

 !?

 ●<僕です僕。古泉一樹ですよ。

 ……ついに妖精さんになっちまったか。良かったな、解説役のベストポジションだ。
 ところで、お前何してる。いないことにされちまってるぞ。
 ん? あれ? でもいるよな、そこに。しかもハルヒのいる場所で変身していいのか。

 ●<誰にも見えないことは判明済みです。あなたも僕の消失に気づくまで、見えてなかったでしょう?

 まあな……。

 ●<ですから、ホラ、この通り。ふんもっふ!

 奇声を上げるや否や、古泉(●)は急速にハルヒの周囲を旋回し始めた。虫かよ。
 そしてハルヒの華麗なバックハンドで撃墜されるのだった。……見えてる?

 ハルヒ「あーもうっ、なんか鬱陶しいのよねえ。何かいる気がするんだけど……」

 恐るべしハルヒ。しかし、あのイライラ具合は……やばいんじゃないのか、閉鎖空間が出たら処理する人間がいないことn

  たーらこー たーらこー たーっぷーりー たーらこー♪

 不意に俺のケータイが登録した覚えのない着信音を鳴らし始めた。
 ワン切りだったようで、すぐに収まったが。

 ●<さあ、仕事ですよ。

 まだ生きていたのか。

 ●<閉鎖空間処理は、今はあなたの役目です。健闘をお祈りします。

 な、なんだってー!?


706 :電波受信により699の続き :2006/09/09(土) 03:04:22 ID:If8VgKYk
 ハルヒ「あっ、キョンどこいくのよ!」

 すまん、バイトだ!
 ……と、古泉のお決まりの台詞を置き土産に、俺は部室を飛び出した。

 ●<外で新川さんが待機しています。その車に乗ってください。

 心なしか、全てを知ってる風に喋りやがるな。真相を吐け。

 ●<原点回帰、という言葉を知っていますか?

 知らん。結論を言え。

 ●<当初、超能力者になるのはあなただったのです(谷川氏インタビュー参照)
   そして涼宮さんがかくかくしかじか。

 まるまるうまうま、というわけか。やれやれ、俺にこんな激務を押し付けやがって。
 一刻も早く元に戻したい。ハルヒは超能力者になった俺に、何を期待してるっていうんだ?

 ●<ふふ、そう心配しなくても、案外楽に解決するかもしれませんよ。

 どういう意味だ。

 ●<それは後でのお楽しみ、ということで。いやあ、傍観者役がこんなに楽しいものだとはw

 一生やってろ。


 それから数日間は地獄のような日々だった。
 ハルヒが不機嫌になる度に俺は呼び出され、例の神人と戯れるハメになり、
 その任務のために欠席を申し出るとハルヒは更に怒り出す……という悪循環にはまってしまったのである。


 そして、始まりが何の前触れもなかったように、何の前触れもなく世界は元に戻っていた。
 実体を取り戻した古泉は、今は俺とオセロに興じている。

 古泉「涼宮さんはいずれ閉鎖空間に行くつもりだったんでしょう。そして、そこであなたに自分を護りながら戦ってもらう、と」

 俺はそんな少年漫画的展開をやらされようとしていたのか。

 古泉「しかし途中で気づかれたんですよ。あなたを閉鎖空間においやってしまえば、それだけ一緒にいる時間がなくなることに」

 本末転倒か。やれやれだ。
 ……ハルヒが自己完結してくれて助かったが、今回は本当に疲れた。エスパーはもうこりごりだ。

 古泉「そのこりごりな役目を請け負っている僕も、労いの言葉が欲しいですね」

 はいはい。お疲れさん古泉。何だかんだ言って、お前は必要な人間だよ。
 これからも世界をよろしく。

 古泉「承知しました……ところで、ものは相談ですが」

 待ったはなしだ。ついでにそこの角も俺がもらう。
 古泉は肩を竦めて、微笑みながら「やれやれ」とあてつけるように言った。


 ●<オッワーレ

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(舟)
 当初はキョンが超能力者になる予定だったマル秘エピソードを組み込んでのSSは見事ですな。

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コメント

このインタビューってWEBで読めるんでしょうか?
誰かアドレスなり雑誌名と号数なり教えてもらえませんか。

>たこ様
Yahoo!ブックスのインタビューで読むことができます。
http://books.yahoo.co.jp/interview/detail/31131493/01.html

>(キョンの)特徴に関しては、当初の予定では超能力者の一人にしようかと考えていたのですが、プロローグを書いている途中で何故か一般人になってしまいました。

さりげなくアリス探偵局ネタが。

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