なぁに初歩的なことだよワトソン君! - 『涼宮ハルヒの憂鬱』 - #8「孤島症候群(後編)」
『涼宮ハルヒの憂鬱』 - #8「孤島症候群(後編)」
今回は#6「孤島症候群(前編)」の続きから。
#6のラストシーンは、多丸圭一さんが胸にナイフを突き刺された状態で発見されたところ。皆が呆然としていると、涼宮ハルヒが倒れている圭一さんに近づき、手を取ってみる。しかし子供に死体を触らせてはという配慮か、新川執事がハルヒを下がらせて、圭一さんの脈を取る。結果、既に事切れている旨を皆に伝える。あまりの非常事態に、「ひぃえぇ~うひょぉ~~ぉん」という声をあげつつ、気を失う朝比奈みくる。クローズドサークルでの殺人事件が、現実のものに。
OP後のアイキャッチ。今回のねこマンは、額に「仏」という文字を記した三角頭巾をいただき、衣装は死に装束。幽霊ねこマン、おだぶつねこマンといったところですな。
一旦、寝室に戻ったSOS団の面々。キョン妹には殺人事件を隠すことにしたものの、気絶したみくるが異常なほどうなされている状態では、「圭一さんが急病で寝込んだから、皆でおとなしくしている」ってな説明では、不自然さを隠しきれない。
みくるとキョン妹は長門有希に任せ、ハルヒはキョンを連れて部屋を出る。その際、ハルヒは有希に「誰が来ても開けちゃダメ」と注意。犯人がその辺をうろついている可能性があるから、当然の防犯対策である。
事件を解決するため、ハルヒとキョンの間で相談。あれだけ殺人事件を望んでいたハルヒであるが、「(殺人事件が)本当になるとは思わないもん」とボソリ。続いてハルヒは、みくるが圭一さんと弟の裕さんがケンカしていたところを目撃したこと。ハルヒ自身が、裕さんが夜中に海外渡航する準備をしていた現場を目撃した件を、キョンに教える。
殺人現場に向かうと、新川さんが現場保持の名目で立っていた。ドアの隙間からは、圭一さんの亡骸がチラリと見える。ハルヒとキョンは、現時点で一番怪しい裕さんについて新川さんに聞き込む。二人の仲について問うたところ、執事として雇われたのは一週間程度のことなので、二人の仲がどうだったかは知らないという。二人の仲について知ることはできなかったが、ここでキョンが「何か引っかかる…」と、合宿初日に新川さんと古泉一樹が最初に出会ったシーンがフラッシュバック。
引っかかるものを感じながらも、ひとまず移動。たまたま出くわした一樹とメイドの森園生さんに聞き込みを行い、裕さんは既に島を出てしまったのではないかと推測。
推測を確認するため、豪雨と暴風の中、ハルヒとキョンは表に出てクルーザーの有無を確認。はしけに横付けていたはずのクルーザーは無くなっており、裕さんは島を出てしまったものと解釈。
ハルヒとキョンが手を繋ぐシーン、妙にエロいな。手の絡ませ方が、秘め事を連想させる。今回の話、お色気担当のみくるが初っ端で気絶しちゃうんで、エロ分をこういう形で補完しているのか。
クルーザーの有無を確認後、ハルヒが人影を目撃し「岩の向こうに誰かいる、真犯人かも!」と、足場の悪い危険な道へ。この天候で危険な道、予想通り、ハルヒは足を滑らせ、手を繋いだ状態のキョンを巻き込んで転落。
転落場所に視点が移ると、どういうわけか、後から落ちたキョンの方が下敷きに。これは20世紀のイギリスの超人ネプチューンマンが提唱した完璧物理学の理論「重い物体の方が先に落下する」を実証する内容ですな。つかハルヒが心の中で「キョンが下敷きになって私を助けてくれる!」って望んだから、キョンの方が下になったのかね。ハルヒ、ヒデェ。経緯はさておき、下敷きになったキョンの無事を確認して「良かった」と安堵するハルヒの表情は萌えた。
落下地点のすぐ近くには、都合良く洞窟が。はい、はい、ハルヒイズム、ハルヒイズム。
さらに都合良く、洞窟の中は温かく、天然の仕切りができていた。ハルヒとキョンはそれぞれの穴ぐらで、水を大量に含んだ服を脱いでギュッと絞る。みくるが気絶した分、団長自らカラダを張ってサービス、サービス、ですな。
一休みする間、ここまでに得た情報を基に、ハルヒが考えた推理をキョンに披露。ハルヒが語る内容の再現映像、昭和時代を漂わせる怪しげな実写映像で、懐かしさを感じる。
映像はさておき、推理の方。まず圭一さんをナイフで刺した人は、裕さんで間違いない。圭一さんを殺してしまったと思った裕さんは、すぐに現場から逃亡。しかし刺した段階では、まだ圭一さんは死んでいなかった。刺された衝撃で朦朧としていた圭一さんは部屋に鍵をかけ、密室状態に。ところが鍵をかけた途端、足を滑らせて転倒。胸に刺さっていたナイフが深々と突き刺さり、致命傷に至ったと。
「そう都合良く行くか」と、ハルヒの推理に、イマイチ納得いかないキョン。それに転倒してナイフが深々と突き刺さったのだとしたら、圭一さんはうつぶせの状態で発見されていなければおかしいと指摘。圭一さんが発見された時の状態は仰向けである。ハルヒはキョンの指摘した推理の穴について思考し、何か閃いたものの、途端に口ごもる。
ハルヒの再現映像がリアルなのに比べ、キョンの再現映像は子供の落書き同然のもの。この再現映像の落差って、2人の想像力の差を上手く表しているよな~。
一樹が迎えに来てくれたおかげで、別荘に戻れたハルヒとキョン。
キョンが身支度を整えて邸内を歩いていると、妹が食事をつまみ食いしようとしている所を目撃。いじきたない妹の行為を止めるキョン。いいお兄さんぶりだのう。
キョン兄妹の前に、森さん登場。キョン妹が、空いた皿を見て「一人だけ先に食べた人がいる」と指摘すると、森さんは「これは新川の食事です」と返答。そのお皿には使い終わったナイフとフォーク、そしてニンジンだけが残っていた。「孤島症候群(前編)」における晩餐のシーンで、ナイフとフォークで食事をし、ニンジンを残していた人といえば....
キョンが寝室に戻ったところ、ハルヒがドアの前で騒いでいる。有希が「誰が来ても開けるなと言われている」という命令を忠実に遂行中で、今もハルヒを廊下に立たせっぱなし。ハルヒが何を言っても聞かなかった有希であるが、キョンが「指令を上書きする」としてドアを開けるよう命令したところ、すんなり開錠。「今のはもしや、長門流のジョークだったのだろうか?」と、ジト目をするキョン。
ここでの有希の行動って、どういう意味を内包しているのか、イマイチ分からないんだよな。「誰も入れてはいけない」って命令したのがキョンだったら、「キョンの命令にだけは従う」って納得いくのだが、「誰も入れてはいけない」はハルヒの命令だからのう。命令については誰の指示でも従うが、一度設定した命令を覆せるのはキョンだけってことかね?
有希の奇行はさておき、男性グループの寝室とおぼしき場所で、キョンと一樹が対面状態で会話。キョンがハルヒの推理展開を述べ終えた後、一樹が補足する形で、ハルヒが閃いたであろう推理を披露。圭一さんがうつぶせではなく仰向けで発見された理由は、「ナイフが勢いよく開いたドアにぶつかったから」。つまり、一樹らがドアをガチャガチャやっているところに圭一さんはドアに近付いてしまい、勢いよく開いたドアによってナイフが深々と突き刺さってしまったと。
この殺人事件の犯人は裕さんではなく、新川さん、一樹、そしてキョンの3人ということに。ハルヒはこの真相に気付いてしまったがため、あえて口を閉ざしたと。
さて、現時点でこの真相を知っているのは、ハルヒとキョン、そして一樹。この事実に気付いたキョン、突然立ち上がり「お前の口さえ塞えじまえば、この事は誰にも知られずに済む」と、一樹の首を絞めるような動作。
場面は変わって、圭一さんの殺害現場。そこへキョン妹が血相を変えて新川さんの所へ掛け寄り、「古泉くんが死んでるの!」と伝え、新川さんを現場から連れ出す。
現場を守る人がいなくなったところで、『名探偵コナン』に出てきそうな、真っ黒な姿をした謎の2人組。発している声から、ハルヒとキョンであるのはバレバレではあるが。謎の2人組は真相を知ってしまった一樹を亡き者にした模様。そして全ての罪を裕さんになすりつけるため、事件の猟奇性を演出する目的で、ここに転がっている圭一さんに、あと2、3本ばかりナイフをサービスしてあげる様子。まずは1本、ナイフを振り下ろそうとしたところ、死んでいたはずの圭一さんが突如起きあがり、ナイフを刺さないよう待ったをかける。一樹が横から登場し「お芝居は終わりです」と、今回の事件が解決に至ったことを宣言。
推理の回答編。まずは今回の事件についての、おかしな点の列挙。
1.ドアの勢いでナイフが深々と刺さった、という割には、ドアには大した傷が付いていなかった。
2.新川さんと森さんが雇われたのは一週間前と、ごく最近の出来事。にも関わらず、初対面のはずの一樹が「お久しぶりです」と、旧知の仲である挨拶を交わしていた。
3.別荘内には多数の部屋があり、初めてここに来たにも関わらず、一樹は圭一さんの部屋へ全く迷わず一直線に到着できた。
4.キョン妹が気付いたお皿について、森さんは「新川の食事」と答えたが、ナイフとフォークを使用してニンジンだけが大量に残されたお皿というのは、既に死んでいるはずの圭一さんの食べ方に酷似。
おかしな点に気付いたのは、3以外はいずれもキョンであるが、得意満々に推理を披露しているのは名探偵・ハルヒ。ハルヒが矛盾点を披露するたんびに「気付いたのは俺だ」と突っ込むキョンに失笑。ま~、探偵が状況を分析して推理を組み立てるもピースが足りず、途中で助手が重要なヒントを持ってきてようやく事件を解決、って手法は、推理モノにはよくあることだ。
キョン妹が別荘に連れてこられたのと、晩餐時に圭一さんがニンジンを避けて食べていた、原作には無かった追加描写の理由が、ここにきてようやく分かった。1~3の矛盾を衝くだけでは推理としては弱いから、もう一個、強力な証拠を用意するためだったのね。
これら多数の動かぬ証拠から、圭一さんは死んでおらず、事件は一樹たちが仕組んだ芝居であることを確信。『逆転裁判』よろしく、ハルヒが指先をビシッと一樹らに向けてキメ。お芝居の内容を看破され、お手上げの一樹たち。
いくつかの矛盾点はキョンがもたらしたものではあるが、推理を一から組み立てたハルヒに対し、キョンは素直に「大したもんだ」と感嘆。それを受けてのハルヒ「なぁに初歩的なことだよ、ワトソン君!」と、シャーロック・ホームズを意図した返答。この言葉、ハルヒが自慢する面はもちろん、キョンをワトソン(助手)役として認めている意味も内包しているんだろうな。そういや今回の話が一番最初に放送された本日5月22日って、コナン・ドイルの誕生日なんだよな。十中八九偶然だろうけれど、京アニ作品だと、偶然だと思えない。「孤島症候群(後編)」を先週のうちにやらず、間に「ミステリックサイン」を挟んでこの日に持ってきたわけだし。
一樹が用意したサプライズイベントは無事解決。3泊4日の夏合宿を終え、SOS団一行は帰りのフェリーに。昨日までの暴風雨が嘘のように、天気は快晴。
船上で、今回の事件について語り合うキョンと一樹。一樹が、今回の事件がお芝居であることに気付いたのはいつ頃かを尋ねると、キョンは「事件の最初から」と返答。ハルヒが人の死を望むような人間ではないことを信じていたキョンとしては「最初から死人などいなかった」ことを理解していたようで。キョンがそんな話をしながらも、一樹の視線はキョンのほくろ毛へ。何でそんな所を注目しているんだ。
一樹の質問に答えたキョンは、逆にハルヒが見かけた「怪しい影」の正体について問いただす。しかし一樹はポカーン。既にお芝居が終わっている今、隠し立てするような事象は無いだけに、本当に何も知らないことを強調。するとハルヒが見た「怪しい影」は、キョンたちを犯人だとは思いたくないハルヒが望み、生み出してしまった「真犯人」ということか? というミステリーを残して、了。
最後のミステリー、ハルヒが「キョンたちが犯人では」と思った頃と、「怪しい影」を見かけた順序は逆だけれど、ハルヒの“情報操作”は過去に遡って有効になる能力だからのう。
次回予告。そろそろ「~の憂鬱」の続きに戻るかと思ったら、いきなり第14話と来たもんだ。薄々、13話制で終わらないのではと思っていたが、実際に14話目があるとは。
しかもタイトルは「サムデイ イン ザ レイン」なる、原作に該当しそうな作品が無さそうなもの。アニメオリジナルの話が一本ある、という噂話は見聞していたけれど、これがそのオリジナルストーリーだろうか。
予告映像は、電器店において、キョンと店員さんが会話しているシーンのみ。これでは次回がどんなストーリーか、膨らますのは至難。これまでの次回予告は、複数のシーンを映していただけに、今回だけあえてワンカットシーンにした感じ。
それでも、キョンの厚着&マフラー、および14話という話数から、冬の話になることくらいは予想できる。
ハルヒの「お疲れさま、キョン」のセリフが何を意味するのか、次回も楽しみである。
現段階で放映済み&判明している回と、今後の予想。
| 時系列順 ハルヒ予告 | タイトル | 放映話数 キョン予告 |
|---|---|---|
| 第1話 | 涼宮ハルヒの憂鬱I | 第2話 |
| 第2話 | 涼宮ハルヒの憂鬱II | 第3話 |
| 第3話 | 涼宮ハルヒの憂鬱III | 第5話 |
| 第4話 | (涼宮ハルヒの憂鬱IV) | 第?話 |
| 第5話 | (涼宮ハルヒの憂鬱V) | 第?話 |
| 第6話 | (涼宮ハルヒの憂鬱VI) | 第?話 |
| 第7話 | 涼宮ハルヒの退屈 | 第4話 |
| 第8話 | ミステリックサイン | 第7話 |
| 第9話 | 孤島症候群(前編) | 第6話 |
| 第10話 | 孤島症候群(後編) | 第8話 |
| 第11話 | ? | 第?話 |
| 第12話 | ? | 第?話 |
| 第13話 | ? | 第?話 |
| 第14話 | サムデイ イン ザ レイン | 第9話 |
| | ||
| 第?話 | 朝比奈ミクルの冒険 Episode00 | 第1話 |






![Kenko KSG-F31 太陽観測 紙製サングラス日食グラス 仮面ライダーフォーゼ [お面タイプ] 【数量限定品】](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51rZ9Np5JZL._SL160_.jpg)


![CG WORLD (シージー ワールド) 2012年 06月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61DzPsjrCML._SL160_.jpg)




![ROBOT魂 [SIDE ovid] ウォクス・アウラ](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Yzr6OWLTL._SL160_.jpg)
![アニメージュ 2012年 06月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61dE-7XWOWL._SL160_.jpg)


























コメント
TBが送れなかったのでコメントの方に。
次回は14話ですか…。結局、2クールやるんですかね~。
Posted by: 壁 | 2006年05月24日 19:30
>壁様
さすがに2クールは長すぎますから、1クール+αではないでしょうか。まぁ長く見られる分には、ファンとしてはありがたいことですが。
Posted by: 鈴木舟太 | 2006年05月25日 02:02
つか,ハルヒアニメ版て,ネタ多いな。
逆転裁判とか・・いろいろ。
まぁ,面白いからいいけど~
Posted by: @ | 2006年05月28日 21:12
あれ?ワトスンじゃなかったっけ?俺の気のせいか?
Posted by: 名無し@YUKI.N> | 2006年07月15日 23:07
>名無し@YUKI.N>様
ご指摘ありがとうございます。今、見直しましたけれど、「ワトソン」で大丈夫でした。
Posted by: 鈴木舟太 | 2006年07月16日 02:49
そうですか。僕の持ってるシャーロックホームズではワトスンと書いてあったので心配しました。
Posted by: 名無し@YUKI.N> | 2006年07月16日 11:17
>名無し@YUKI.N>様
英語名Watsonなので、翻訳によって「ワトソン」と「ワトスン」があります。ハルヒの発言では「ワトソン」を用いていました。
Posted by: 鈴木舟太 | 2006年07月16日 16:18
初めて知りました。
どっちが正しいのかわかりませんでした。
有難う御座いました。
Posted by: 名無し@YUKI.N> | 2006年07月21日 13:39