『涼宮ハルヒの憂鬱』#7「ミステリックサイン」に見られたパロディ・オマージュ
先日放送された『涼宮ハルヒの憂鬱』#7「ミステリックサイン」には、随所にパロディ及びオマージュに類する描写が見られた。小ネタ好きの私としては好奇心をそそられたので、これをまとめてみた。
1.コンピュータ研究部・部長宅に貼られていたポスター
貼られていたポスターは、平野綾・後藤邑子・茅原実里の声優トリオ。それぞれ「涼宮ハルヒ・朝比奈みくる・長門有希」役を演じている方々。
2.コンピュータ研究部・部長宅の本棚にあった本のタイトル
本棚にあった書籍のタイトルは次の通り。(判別が困難なもの、辞書モノは除く)
「電卓男」
「エマンゲリピョン 絵コンテ」
「中南米の歩き方」
「失跡日記改」
「ニート革命~もう働きましょう」
「歯上言論」
「明日へピンポンダッシュ」
これのネタ元として有力と判断できるのは次の通り。「明日へピンポンダッシュ」だけ思い浮かぶ書籍が無かったので、宇宙刑事ギャバンで御勘弁。
『電車男』
『新世紀エヴァンゲリオン 絵コンテ集』
『地球の歩き方 中米』
『失踪日記』
『ニート・フリーター革命』
『波状言論S改』
(明日へ~ダッシュさ~ - 『宇宙刑事ギャバン』主題歌の歌詞から)
3.SOS団vs巨大カマドウマ戦での古泉一樹のかけ声「ふもっふ!」「セカンド・レイド!」
それぞれアニメ『フルメタル・パニック!』シリーズ第2弾、第3弾のサブタイトル。いずれも、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』を手がけている京都アニメーション制作のアニメである。
4.長門有希がカマドウマの攻撃を防いだ時の映像
『フルメタル・パニック!』のラムダドライバに類似。キョンの「斥力場」も、『フルメタル・パニック!』からの用語。
5.「カナブンがきずのてあてをしてくれた!」と、カマドウマの体力を回復してくれるところ
『甲虫王者ムシキング』の「かいふく」or「はんげきかいふく」
*ただし、実際のゲームで「かいふく」or「はんげきかいふく」をしてくれるのはアゲハチョウ。
*「かいふく」or「はんげきかいふく」の使用条件は「相手の攻撃(or必殺技)を受けた後、じゃんけんで勝つ」なので、古泉一樹の攻撃を受けた後、カマドウマはじゃんけんで勝っていた模様。いやパロディだから、別にじゃんけんしてなくてもいいけど。
*「かいふく」の回復率は(受けたダメージの)20%、「はんげきかいふく」の回復率は(受けたダメージの)50%。まぁ一樹の二発目で轟沈しちゃったんで、回復の意味が薄くなっちゃったわけだが。

ムシキングの「かいふく」「はんげきかいふく」のカード
ご覧の通り、カナブンではなくアゲハチョウが回復キャラ
6.次回予告での「キョンの鳴く夜は恐ろしい」
角川映画『悪霊島』の宣伝コピー「鵺(ぬえ)の鳴く夜は恐ろしい」が元ネタ。原作者は横溝正史で、金田一耕助が活躍する作品。呪われた島が舞台の推理作品なので「孤島症候群」とダブらせている。
同じ角川系列で、かつ「孤島症候群」に近似する作品として『悪霊島』を持ってきたのはナイスセンス。
2.と6.の書籍紹介
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全ては祭のあと
とにかく読んでください!!
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菊地成孔さんの帯のコメントと
実は吾妻ひでおの作品を読むのはこれが初めて。
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原作を画にしたような作品





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コメント
(原作)「部屋の隅で膝を抱えて丸くなってると…」
↓
(アニメ)「部屋の片隅で膝を抱えて丸く…」
この改変は「innocent starter」を意識してるのではないかと邪推^^;
Posted by: towalion | 2006年05月22日 01:32
>towalion様
水樹奈々の歌は聴いたことが無いのですが、なるほど、原作の文章にわずかに手を入れて、歌い出しと類似させるのはパロディの線が濃そうです。情報ありがとうございました。
Posted by: 鈴木舟太 | 2006年05月22日 04:20
2.コンピュータ研究部・部長宅の本棚にあった本のタイトル
>「明日へピンポンダッシュ」
これは ピンポンダッシュ 飯塚健 ではないかと思いましたが…。 ある程度の規模の書店でサブカルコーナーに行くとほぼ必ず置いてある本です。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/486113000X/503-5160307-5160768?v=glance&n=465392
個人的にはコンピュータ部部長の本の趣味は、見事にある特定の層を捕らえてるような気がします…。例えばブログでオタク論を語り、議論する趣味がある人など、この系統の本を持っていそうだなー、という印象があります。(特に根拠はないですけど)
Posted by: ジル | 2006年05月22日 11:43
>ジル様
『ピンポンダッシュ』、存じませんでした。情報ありがとうございました。
ジルさんのおっしゃる通り、部長氏の本棚にあった書籍に注目すると、オタク論を語るのが好きそうな方の本棚ですね。本棚の書籍類、失踪を匂わせるだけでなく、部長氏の人となりをも表していたとは。
Posted by: 鈴木舟太 | 2006年05月22日 21:10
>「ニート革命~もう働きましょう」
これアニメの方をよく見ると「ょ」じゃなくて「ぇ」に見えませんか?だから「ニート革命~もう働きましぇん」っぽくないですか?
Posted by: みすみ | 2006年06月25日 11:27
>みすみ様
う~ん、そう言われると、そうかもしれませんね。
Posted by: 鈴木舟太 | 2006年06月25日 22:28
「憂鬱」原作ラストのポスターに関するキョンのモノローグに出てくる「よろず悩み相談所」という表現はキョン役の杉田智和が主役を演じている「銀魂」に出てくる万事屋(よろずや)のオマージュかと思ったのですが…「ミステリックサイン」の放送時に銀魂の放送開始から二ヶ月も経過していない事を考えると気のせいでしょうね。
それとカナブンによる回復についてですが、カマドウマが攻撃を長門に弾かれた直後にカナブンを召還(?)したことから「あいこふうじ(カナブンを召還し、じゃんけんがあいこになったときに僅かに受けるダメージを無力化する技)」のパロディも兼ねている気がするのですがどうでしょうか?
ついでに言うとカマドウマの目が赤く光り、倒すとその光が消えるのもムシキングの一人プレイにおいて敵キャラとして登場する暗黒甲虫の特徴と一致しています。
Posted by: Y | 2007年05月04日 03:07